戦国BASARA/エロパロ保管庫

バレンタイン・サンデー

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バレンタインネタ投下します。
CPとしては、にょサンデー→アニキ
破廉恥はなしでござる。



「長曾我部、受け取るがよい」
そういって渡されたのは、片手に収まるほどの小さな桐箱。桐の匂いにかき消さ
れそうな甘い香が鼻腔を擽る。
「あァ?何を企んでいやがる」
いきなり現れた敵将から素直に受け取るほど馬鹿じゃない。
「ふ、我は愛に目覚めたのだ。何も企んではおらぬ」
「あ、愛ィ!?」
俺の知る限りでは、この女―――中国を統べる毛利元就は、愛なんて物からは最
も遠いところにいるような奴だ。
愛とか言って笑みを浮かべる奴じゃない。一体何だってこんなことに。
「左様。ザビー様の説法により我の目は覚めた。今は戦略情報部隊長、サンデー
毛利として布教活動に励んでおる」
ザビー……最近よく聞く、あの南蛮から来たって野郎か。サンデーって何だよ。
あの毛利が溌剌と語る様には震えすら感じる。
「あー……。で、それでまたどうして俺にこれを?」
「今日はバレンタインぞ」
「すまん、訳わかんね」
自信ありげに言い放たれても、本当にわからない。
「我もザビー様から教わったのだ。バレンタインとはこれこれこう……」
ますます饒舌に、芝居がかった様子で語りだした。
毛利によると、今日は一年で最も愛が漲る日。チョコレートなる甘味を渡せば愛
が伝わるらしい。
布教にうってつけだってんで、ザビーから与えられたチョコレートを抱えてお出
ましってわけだ。
さらに受け取るわけにはいかなくなった。やばい、絶対盛られてる。変な薬でも
混じってて、無理矢理入信させられるに決まっている。
背中に嫌な汗が流れるのを感じた。
「遠慮する」
「何故だ。貴様もザビー様の元で愛に生きることが出来るというに」
「それが嫌だってんだよ!」
「何だと……えぇい、わからぬ奴よ!」
毛利の声が怒りを孕んだかと思えば、いきなり掴みかかってきた。桐箱から直接
、口にぶち込もうって魂胆らしい。
「ちょ、やめろ!要らねぇって!」
「黙って食えばよいのだ!ザビー様の手作りぞ!」
そこが一番怪しいのだ。前田の嫁さんから、ザビー城で頂戴した南蛮野菜のおか
げで酷い目にあったことは聞いている。
ここで食ったら……、想像したくもない。
「散れっ!」
「ぐぁっ!」
ちょっと気が遠くなりそうなところに、いきなり激しい衝撃がおそった。
「我が駒となれ!」
吹っ飛ばされて呆然としている俺に光の輪が掛けられる。動けない。それどころ
か体が勝手に動く。
「てめぇ、何しやがる!」
「くく、容易い。全ては我が手のうちよ……」
立ち上がり、満足げに笑みをたたえる毛利に歩み寄った。手が毛利の持つ桐箱を
開け、茶色い固体を摘む。甘い香りが強くなった。
口に、それが、放り込まれる。


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