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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

うたかた11

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nozomi

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尚も甲高く娘は泣き続ける。
佐助は泣かない。
泣きたくても泣けない。
涙は遠い昔に凍て付かせたままだ。
静かに枕元に坐り、まだ温かい女房の頬に触れた。
揺り起こせば目を開けて重湯は、と尋ねそうだ。
(なぁ……お前、幸せだったか?)
望まぬまま生き延びる為忍になり、閨を血で染め、叛き、
紆余曲折を経て自分の元に戻った妻。
生きて居て呉れれば良いと思っていた。
暗闇から救えず、かと言って奪う勇気もなかった弱気な自分の傍に
居て欲しいと頼んだ時、迷わず是と言って呉れた。
ずっと離れず共に生きるつもりだった。
だが寄り添う事が出来たのは児が胎に居たほんの短い間だけだ。
佐助はぎこちなく娘を抱いて重湯を含ませた手拭を吸わせてやる。
娘は拳を握り締め懸命に重湯を吸った。
(翠、いっぱい泣いて呉れ。父ちゃん泣けないんだ。だからお前が代りに泣いて呉れよ)


翠が泣き止まない時は昼夜を問わず肩車をして空を飛んだ。
母が恋しいと言えば、宵の明星を指差して「あそこでいつもお前を見て居る」と教えた。
高熱を出した時は女房に助けて呉れる様に祈った。
良く無事に長じてくれたと佐助は思う。
勝気な所や男勝りな所を矯める事は出来なかったが、それはあの若者に託そう。
「さ、もう行け。達者でな翠」
佐助に背中を押され走り出したが、一度だけ翠は振り返った。
「死ぬなよ馬鹿親父!!」
涙混じりの罵声に佐助は手を挙げて応える。
徐々に遠くなる後ろ姿を見送りながら小さく呟いた。
「……生きろよ」


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