「筆頭、冗談も大概にして下さいよ」
慌てて隼人が言った。
「Ha!何が冗談だ?その娘にattack掛けてんの知らねぇ俺じゃねぇんだぜ?」
政宗が戦場の笑みを浮べて恫喝する。だが次の瞬間愛に頬を抓られ悲鳴を上げた。
「そんな怖い顔するでねぇ。怖がらせてどうするだ?」
「分かったから離せって!ちょ、マジ痛え!」
翠と隼人は顔を見合わせ呆れた様に笑った。
「お方様の言った事、気にするなよ。あの方はいつもああなんだ」
並んで歩きながら隼人は言った。
二人の前を下がった翠は、隼人に送られて厄介になっている片倉の屋敷へ戻る最中だ。
「でもあんな事言い出したのも俺が黒脛巾組辞めるからなんだけどさ」
「辞める?」
翠は驚いた。
「天下泰平で忍抱えてちゃ不穏過ぎだろ?
豊臣の時みたいに謀反捏ち上げられたら洒落にならないし」
小石を蹴って歩きながら隼人は答える。
「これからどうするの?」
歩みを止めて尋ねた。もう会えなくなるのかと不安になる。
「船に乗るんだ」
隼人は笑顔だった。反対に翠の表情は曇る。
「……遠くへ行くのか」
「ああ。お前も行かない?もし、嫌じゃ無かったらだけど」
慌てて隼人が言った。
「Ha!何が冗談だ?その娘にattack掛けてんの知らねぇ俺じゃねぇんだぜ?」
政宗が戦場の笑みを浮べて恫喝する。だが次の瞬間愛に頬を抓られ悲鳴を上げた。
「そんな怖い顔するでねぇ。怖がらせてどうするだ?」
「分かったから離せって!ちょ、マジ痛え!」
翠と隼人は顔を見合わせ呆れた様に笑った。
「お方様の言った事、気にするなよ。あの方はいつもああなんだ」
並んで歩きながら隼人は言った。
二人の前を下がった翠は、隼人に送られて厄介になっている片倉の屋敷へ戻る最中だ。
「でもあんな事言い出したのも俺が黒脛巾組辞めるからなんだけどさ」
「辞める?」
翠は驚いた。
「天下泰平で忍抱えてちゃ不穏過ぎだろ?
豊臣の時みたいに謀反捏ち上げられたら洒落にならないし」
小石を蹴って歩きながら隼人は答える。
「これからどうするの?」
歩みを止めて尋ねた。もう会えなくなるのかと不安になる。
「船に乗るんだ」
隼人は笑顔だった。反対に翠の表情は曇る。
「……遠くへ行くのか」
「ああ。お前も行かない?もし、嫌じゃ無かったらだけど」
二月後、翠は世話になった小十郎夫妻に別れを告げた。
「どうだ翠、背は俺が勝ったぞ」
「五月蝿い。背より頭で勝てなくてどうするんだお前は」
痛いところを突かれて固まった大助を見て翠は溜め息を吐く。
「全く…。精進しなさいよ、日本一の兵になるんでしょ?」
「言われずとも分かっておる!」
むくれてそっぽを向いた大助の頬に柔らかいものが触れた。翠の唇だ。
大助が首筋まで真っ赤に染まったのを見て初心だな、と苦笑する。
「じゃあね、馬鹿大助」
破廉恥、と言う大絶叫を背に、翠は軽やかに駆け出した。
「どうだ翠、背は俺が勝ったぞ」
「五月蝿い。背より頭で勝てなくてどうするんだお前は」
痛いところを突かれて固まった大助を見て翠は溜め息を吐く。
「全く…。精進しなさいよ、日本一の兵になるんでしょ?」
「言われずとも分かっておる!」
むくれてそっぽを向いた大助の頬に柔らかいものが触れた。翠の唇だ。
大助が首筋まで真っ赤に染まったのを見て初心だな、と苦笑する。
「じゃあね、馬鹿大助」
破廉恥、と言う大絶叫を背に、翠は軽やかに駆け出した。




