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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

鳥無き島 3

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夫妻が帰郷する際に、長曾我部軍の庖人らが「ぜひともその味を学びたい」と頭を下げた。
利家もまつも快諾し、今度はぜひとも加賀にと誘われた。
しばらくして、本当に前田家に向かった長曾我部一行は、思いのほか暖かく迎えられた。
城主の性格を反映するように、将兵はみなおおらかで気持ちのいい人間たちばかりだった、と元親は聞いている。
いくらなんでも、元親自らが出向くわけにもゆかない。
織田家の重鎮である利家とは違い、しょせん長曾我部は鳥無き島の蝙蝠だ。
付け入らせる隙を与えるわけにはゆかない。

しかしながら、それからもたびたび、元親は庖人に信頼できる部下をつけ、前田家に送るという関係が続いていた。
おかげで、男所帯の長曾我部軍の食生活はだいぶ豊かになったのだ。

そして先日、加賀への道を進む際、庖人たちの護衛についていた谷忠澄は不穏ならざる話を耳にした。
曰く、明智光秀が謀叛を起こした、と。
すぐさま土佐に連絡を飛ばし、あるだけの足を使って情報を集めてみれば、それは紛れもない事実だった。
織田の中でも大きな力を持つ前田家に、長曾我部の客を迎える余裕はあるまい。
戻ろうとしたとき、草の者がさらに驚くべき情報をもたらした。


豊臣の大軍が恐るべき進撃速度で動きだした、と。


彼らは逡巡した。しかし、結局は庖人を宿に残して、ほんの数名だけで天王山へと向かった。
そこに広がっていたのは、海賊である彼らが目をそむけたくなるほどの凄惨な光景。
――そんな状況で、倒れ伏しているまつを発見したのは僥倖以外のなにものでもない。
血に汚れ、意識を失っているが、脈があった。
時期は梅雨、雨と日差しに交互にさらされた骸はすでに崩れ始めている。
そんな中、生命のあるおかげで、彼女の血は巡り腐敗を免れていたのだ。

谷は腹をくくり、まつを土佐に連れ帰ることにした。
捨て置くわけにはゆかない。
海の男には、海の男なりの美学がある。
なにより主である元親は、恩のある女性を戦場に見捨てることを決して許しはしまい。

身体の下敷きになっていた薙刀ごと、彼らはまつを宿まで運んだ。
女将に頼み汚れを落としてもらったはいいが、一向に目を覚まさない。
かつて健康的な美しさにあふれていたその顔は、血色も悪く痛ましいほどだった。
意識のない怪我人を連れながら、谷らはできうるかぎりの速度で土佐への道を急いだ。

元親は、まつを拒まなかった。
むしろ、彼女のために床を整え、医者を呼び、力を尽くしている。
――まつが元親のもとにやってきて三日目の朝、彼女はまだ目を覚まさない。

まつの部屋から出てきた泣きそうな顔をしている部下は庖人だった。
すなわち、まつの弟子のようなものだ。
彼女のために用意した膳は、箸をつけられることなく冷めて下げられる。
やるせなさに肩を落とす部下を励まして、元親はしかし内心で舌打ちする。


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