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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

闇の蝶9

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bsr_e

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「夢じゃねえ」
ちょん、と元就の薄い唇に触れると、長曾我部は深く口付けながら抱き寄せた。
はじらいながらも、それに応えるように彼の首へと腕を回すと、元就は小さく息をついた。
「だが我にはもう何もない、故にそなたには何も与えられぬ」
家も国もない、この体とて浅ましい欲を満たす為の道具に過ぎぬ、と自嘲し、悲しげに眉を顰めた。
「いいや」
忘れたのか、と問い掛けてくる長曾我部の声に、元就は首を捻る。
「俺の隣に元就が居て、微笑んでくれればそれで良いって言っただろ」
「愚かな鬼め」
頬を撫でる大きく骨ばった指へと己の指を重ねて瞼を閉じた。
「それに、アンタはまだ失っちゃいねえ」
「何?」
こつん、と額をくっつけて彼女の細い顔を見下ろすと、長曾我部はにやりと笑った。
「生き残った奴らが四国に居る」
元就は討死したと言われていたが、僅かながら生存の望みがあるとの情報を掴み、彼らの助力も得て今回の救出劇になったのだと彼は言った。
「多分、まだ他にも居るぜ」
大将が無事だと分かれば、各地に潜んでいる家臣達も戻ってくるだろう。
話では遠く奥州の地に逃れた者も居ると聞く。
「国なんざ奪い返せばいいじゃねえか、それにアンタが居れば毛利の血は残るんだろ?」
「……一人では血も残せぬ、そなたが居らねば」
じっと見下ろしてくる瑠璃紺の隻眼から少し視線を外すと、元就は僅かに頬を染めて答えた。
「おい、それって」
思わぬ返事に長曾我部はまじまじと元就の顔を見た。
「受けてくれぬか?」
「良いぜ、俺がアンタを全部受けとめてやる」
だから安心しな、と笑みを返せば、彼女はほんの僅かに表情を緩めた。
「欲しいもんあったら持ってくるからよ」
「うむ」
かれこれ一週間近くはまともな食事をしていないことを思い出し、ぐう、と腹が鳴る。
互いの顔を見合わせて盛大に笑うと、長曾我部は体を起こした。
「そうだな、腹が減っては戦も出来ねえな!」
すぐに粥でも用意しよう、と言うと、部屋を出て行った。



その後、曲直瀬の調合した薬の効果もあってか、元就は順調に回復していった。
長曾我部の献身的な看護もあり、無事に禁断症状を切り抜けた。
次第に動けるようになると、各地へ文を出してかつての家臣達を呼び戻し、軍を再編成しつつ、中央の情勢にも睨みを利かせた。
いまだ安芸の国は敵の手中にあるが、それを取り戻す準備は整っている。
後は機を見て、策を仕掛ければ良い。
元就の生還は予想以上に効果があったようで、織田信長亡き後、天下をめぐる各地の争いも一層激化しつつあった。
「我が望むは天下にあらず、永劫の繁栄のみ」
失ったと思っていたものはこの手の中にあったのだと、元就は微笑した


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