鬼殺隊…それは平安時代から存在し続けた鬼舞辻無惨が生み出した鬼を滅する為に戦い続けた隊の事である。
彼らは独自の呼吸や剣術を駆使して不死身とも言える鬼を倒し続けて、人を守り続けた。
何故彼等は闘い続けるのか?
それは隊士それぞれ違う
ある者は家族の命を奪った鬼に対する復讐の為
ある者は借金の肩代わりの恩返しの為
ある者は一族の使命の為
ある者は孤児が育った場所が蝶屋敷だった為…
ある者は借金の肩代わりの恩返しの為
ある者は一族の使命の為
ある者は孤児が育った場所が蝶屋敷だった為…
そのどれもが様々な事情を抱えながら剣を、武器を振るい続けた
だが彼等に共通している想い、それは人を守りたいという想いだ。
実を言うと鬼殺隊と鬼達は紙一重の生涯を生きてきた者ばかりだ。実際鬼殺隊から鬼になってしまった者もいるし、逆に鬼でありながら鬼殺隊の味方になった者もいる。
たった一つの違い、それは他人を餌として見ているか、護るべき者として見ているのかにすぎない。
だからこそ彼等は必ず争い続ける運命にある。思想が根底から違うのだから
だが…もし人を必ず護る為に戦う鬼殺隊の剣士が
人を殺してしまった場合、殺した者は何を思うだろうか?
夢を見た
そこに居た剣士は今の己の姿をしている。
その剣士は列車のそこにあった骨のような物に向かって剣戟を振るった
その剣戟の振り方はまるで円を描くように斬っていた。
そして惚れ惚れする程美しく、炎が描かれていたように見えた。
(…ハッ!…まだ身体が痛む…か…何だ今の夢は?)
現在ギニューはE-4エリアの家でトビウオから降りて民家で身体を休めている。と同時に仮眠もしていた。連戦の疲れをとる為のほんの10分の仮眠だが、体力の回復は早くなった気がする。
現在ギニューはE-4エリアの家でトビウオから降りて民家で身体を休めている。と同時に仮眠もしていた。連戦の疲れをとる為のほんの10分の仮眠だが、体力の回復は早くなった気がする。
さっき戦ったばかりのエリアの付近で休んでいて大丈夫なのか?という疑問が湧くだろう、先ほどまで戦場から離れる事を、宇宙船へ向かう事を考えていたばかりであるはずなのに
それには幾つかの理由がある。
それには幾つかの理由がある。
まずは一刻も早く動かないで身体を休ませる事で疲れを取るためである。勿論トビウオに乗っていても身体は回復するのだがその場合操作に神経を使う。回復に集中した方がより回復しやすいと判断し、疲れを早くとる事を優先した結果である(万が一敵が近づいてきても匂いで気付くつもりである)。
それに何故か分からないが…回復に集中していればいるほど傷が塞がっている気がしてくるのだ。
それに何故か分からないが…回復に集中していればいるほど傷が塞がっている気がしてくるのだ。
止血の呼吸、全集中の呼吸の1つである。…妙に暑苦しい声が聞こえた気がしたがギニューは気のせいだと結論づけた。
人である以上完全に治る訳では無いがある程度止血は完了した。そして更に回復の呼吸も無意識のうちに、寝ている時にも発動し…その結果
疲れも完璧に回復した訳では無いが、戦う事は出来るくらい回復していた。これも今まで炭治郎が重ねた研鑽、努力の賜物、鬼殺隊の歴史その物である。
人である以上完全に治る訳では無いがある程度止血は完了した。そして更に回復の呼吸も無意識のうちに、寝ている時にも発動し…その結果
疲れも完璧に回復した訳では無いが、戦う事は出来るくらい回復していた。これも今まで炭治郎が重ねた研鑽、努力の賜物、鬼殺隊の歴史その物である。
(…やはり見事なものだな、竈門炭治郎、貴様の肉体、地球人にしてはかなり役に立つと認めてもいいだろう。フリーザ様の復活の為にな)
だがそんな物はギニューにとってはただの野望の為の道具でしかない、何処までも鬼
…話をタワーから離れない理由に戻そう。もう一つの理由、それはタワーに多くの人がいる事が察する事が出来たからだ。
檀黎斗、ジューダス、いろは達から離れれながら…ギニューは炭治郎持ち前の嗅覚を使用し、3人の匂いを記憶しておいといたのだ、トビウオに乗っていながらも、距離がどんなに離れようと匂いを嗅ぎ続けた。
3人がどう動くのか、それによっては回復した後に宇宙船に行く前に奇襲をし、殺し切れなかった雪辱を晴らすつもりだからだ。…嗅覚がさっきより優れている気がしているが気にもとめなかった。
その結果タワーの方へ向かい…多くの人と合流した事、と同時に戦いが起きた事も分かった。
人は身体を動かすと汗をかく、常識である。その大量の汗の匂いと戦いによる血の匂いが、戦いが起きた事をギニューに知らせていたのだ。
ギニューはこの戦いの結果によっては負けた奴を殺そうと考えていたのだ。勿論それは身体が回復した場合の話で、回復が間に合っていないと判断した場合は当初の目的通りフリーザ様の宇宙船に向かうつもりだった。
檀黎斗、ジューダス、いろは達から離れれながら…ギニューは炭治郎持ち前の嗅覚を使用し、3人の匂いを記憶しておいといたのだ、トビウオに乗っていながらも、距離がどんなに離れようと匂いを嗅ぎ続けた。
3人がどう動くのか、それによっては回復した後に宇宙船に行く前に奇襲をし、殺し切れなかった雪辱を晴らすつもりだからだ。…嗅覚がさっきより優れている気がしているが気にもとめなかった。
その結果タワーの方へ向かい…多くの人と合流した事、と同時に戦いが起きた事も分かった。
人は身体を動かすと汗をかく、常識である。その大量の汗の匂いと戦いによる血の匂いが、戦いが起きた事をギニューに知らせていたのだ。
ギニューはこの戦いの結果によっては負けた奴を殺そうと考えていたのだ。勿論それは身体が回復した場合の話で、回復が間に合っていないと判断した場合は当初の目的通りフリーザ様の宇宙船に向かうつもりだった。
そしてその結果…ひとつの強者の匂いが急速に離れている事がわかった。
(一人だけのようだな…そしてこの離れ方は吹き飛ばされているようだ、つまり負けたと考えるべきだろう、この結果死んでいる場合なら手を煩わさずにすんだという事だが、生きている可能性もあると考えられる、回復する前に早く殺しておいた方がいいな…宇宙船は…様子を見てくるまでは後回しだな)
とりあえず未だに多くの人数の中にいて殺しにくいだろうあの3人は後回しにして…吹き飛ばされた奴の匂いを追う事にした。
(一人だけのようだな…そしてこの離れ方は吹き飛ばされているようだ、つまり負けたと考えるべきだろう、この結果死んでいる場合なら手を煩わさずにすんだという事だが、生きている可能性もあると考えられる、回復する前に早く殺しておいた方がいいな…宇宙船は…様子を見てくるまでは後回しだな)
とりあえず未だに多くの人数の中にいて殺しにくいだろうあの3人は後回しにして…吹き飛ばされた奴の匂いを追う事にした。
(残るカードは…後四枚か)
E-4 エリア…葛飾署の近く、風都タワーの激戦を終えて休憩中のJUDOは色を取り戻せていないカードを眺めている
(宿儺との戦いの前に力を得ておきたいところだな…)
ここで宿儺は…時間配分について考え始めていた
というのも戦いの度に力を取り戻しているのは確かだ、イオンとの戦闘でクウガの力を、キタキタおやじとの戦いでアギトを、そして風都タワーの戦いで龍騎、ファイズ、ブレイドの力を手に入れていった。
だがこの連戦は多大な体力の消費を伴ったものだ。この肉体は普通の肉体ではない為に体力は回復しやすいが…だからといって自然治癒では限界がある
しかし病院に行く迄ではない、プライドもある。となると動かない事が1番の回復方法だ。治癒する為の薬があればいいのだが…それが手に入っていない以上仕方がないのだ。
だが回復している間に力を取り戻す機会が減ってしまう事も考えると後30分程の休憩で…
だがこの連戦は多大な体力の消費を伴ったものだ。この肉体は普通の肉体ではない為に体力は回復しやすいが…だからといって自然治癒では限界がある
しかし病院に行く迄ではない、プライドもある。となると動かない事が1番の回復方法だ。治癒する為の薬があればいいのだが…それが手に入っていない以上仕方がないのだ。
だが回復している間に力を取り戻す機会が減ってしまう事も考えると後30分程の休憩で…
(…来るか)
だが迫る気配は、殺気はそれを許さない、そして振り向いた先にいたのは、赤いコートを着て、刀を携えた青年だった。
だが迫る気配は、殺気はそれを許さない、そして振り向いた先にいたのは、赤いコートを着て、刀を携えた青年だった。
吹き飛ばされた匂いの元の青年を見つけた時、ギニューはどうするか、本当に襲うのか、やはり宇宙船に向かうべきかを改めて考えた。
歩きながらも呼吸を続けて、回復した今の自分なら全力で走れる。
ギニューは青年を見つけた時、本当に襲うべきかを考えた時、ふと気が付いたのだ。そろそろ放送まで時間がないのではないか、と
もしC-1エリアが禁止エリアになった場合、宇宙船に行けなくなるのではないか、と
そうなる前に早く向かうべきではないか、とも
歩きながらも呼吸を続けて、回復した今の自分なら全力で走れる。
ギニューは青年を見つけた時、本当に襲うべきかを考えた時、ふと気が付いたのだ。そろそろ放送まで時間がないのではないか、と
もしC-1エリアが禁止エリアになった場合、宇宙船に行けなくなるのではないか、と
そうなる前に早く向かうべきではないか、とも
…だがギニューの選択は戦いだった
決めた理由は2つ…1つ目は…より強くなりたいという理由だ。
元々炭治郎の身体のプロフィールを見て、呼吸と透き通る世界が出来るようになる事が目標であった。
そのうち呼吸の技術だけは手に入った。
…一部だけだが
身体のプロフィールは大雑把にしか書かれない時があるのが特徴だ
炭治郎の特徴には呼吸、透き通る世界を使って戦える事、ヒノカミ神楽という舞が出来る事が書かれていた。
そう、詳しく書かれてはいなかったのだ。ヒノカミ神楽が戦いにも生かせる事、そして炭治郎の本領を発揮する戦い方である事も
決めた理由は2つ…1つ目は…より強くなりたいという理由だ。
元々炭治郎の身体のプロフィールを見て、呼吸と透き通る世界が出来るようになる事が目標であった。
そのうち呼吸の技術だけは手に入った。
…一部だけだが
身体のプロフィールは大雑把にしか書かれない時があるのが特徴だ
炭治郎の特徴には呼吸、透き通る世界を使って戦える事、ヒノカミ神楽という舞が出来る事が書かれていた。
そう、詳しく書かれてはいなかったのだ。ヒノカミ神楽が戦いにも生かせる事、そして炭治郎の本領を発揮する戦い方である事も
ギニューが見た夢における炭治郎の戦い方はさっきの戦いでギニューが使った剣術と違う事は察することが出来た。フリーザの下で戦い続けていただけあって勘が働いたのだ。そして本当に1番強くなれる戦い方である事も察した。
となるとこちらも早く己の手にしたいものだと思った。そう思いながらも先程の二者択一を考えていた瞬間である。
炭治郎のヒノカミ神楽による戦いの姿を幻視するようになったのは
コマ切れのように、漫画のようにだが、様々な技を使った瞬間が浮かんできたのだ。そしてその度に思った。使いたい、その技を、と
それと同時に…響いてきた
となるとこちらも早く己の手にしたいものだと思った。そう思いながらも先程の二者択一を考えていた瞬間である。
炭治郎のヒノカミ神楽による戦いの姿を幻視するようになったのは
コマ切れのように、漫画のようにだが、様々な技を使った瞬間が浮かんできたのだ。そしてその度に思った。使いたい、その技を、と
それと同時に…響いてきた
戦え、戦え、戦え!!という声が
ギニューは戦闘技術を買われてフリーザの父、コルド大王にスカウトされた身、そもそも強い身体と肉体を入れ替えてきた身、強くなる事には貪欲である。
故に…ギニューは手負いだが戦って相手を殺せる相手の方を追いかけることに決めたのだ。そう考えた以上、生身の状態のJUDOを不意打ちしようとも考えなかった。
そしてもう一つの理由はその追っていた相手の状況が予想以上にこちらにとって好都合だと言う事が分かったからだ
近くまで行って改めて匂いを嗅いで、相手の感情を読み取ってみた。その時…妙な焦りを感じ取ったのだ。そしてこうして目の前に出た瞬間に分かった
(フッ…見かけは変わっていないが…分かるぞ…より焦ったな?今)
JUDOは人間ではない、故に人間の持つ感情とは無縁…のはずだった。
だが肉体の門矢士は人間、時には悲しみ、時には笑える男である。感情の振れ幅はしっかりとある。故に休憩がまだ十分取れていない状況で敵が現れた時に…ほんの少しだけ焦ってしまったのだ(勿論表面では全く分からないが)
更に肉体の疲労も呼吸の量からまだ察する事が出来た。そして
(…む?この男の身体、妙に透けて見えたぞ?)
今、ほんの一瞬だが、見えた、JUDOの身体が、多くの傷がある事が分かったのだ。
(まさかこれが透き通る世界というものなのか?)
特に強く意識した訳では無いが、これが透き通る世界である事を薄々感じ取る事が出来た。
…おかしいのでは無いだろうか?
透き通る世界に入る為には厳しい鍛錬が必要である。そしてこれは身体だけではなく、精神としても鍛錬をしていなければそもそも自分の肉体を、相手の肉体を視る観察眼など得る事など出来ないのだ。ギニューも勿論戦闘を仕事にしている以上鍛錬はしていない訳がないが、炭治郎としての鍛錬は全くの0である。何故一瞬でも入れた?そもそもさっきまでは見る事すら出来なかったというのに
故に…ギニューは手負いだが戦って相手を殺せる相手の方を追いかけることに決めたのだ。そう考えた以上、生身の状態のJUDOを不意打ちしようとも考えなかった。
そしてもう一つの理由はその追っていた相手の状況が予想以上にこちらにとって好都合だと言う事が分かったからだ
近くまで行って改めて匂いを嗅いで、相手の感情を読み取ってみた。その時…妙な焦りを感じ取ったのだ。そしてこうして目の前に出た瞬間に分かった
(フッ…見かけは変わっていないが…分かるぞ…より焦ったな?今)
JUDOは人間ではない、故に人間の持つ感情とは無縁…のはずだった。
だが肉体の門矢士は人間、時には悲しみ、時には笑える男である。感情の振れ幅はしっかりとある。故に休憩がまだ十分取れていない状況で敵が現れた時に…ほんの少しだけ焦ってしまったのだ(勿論表面では全く分からないが)
更に肉体の疲労も呼吸の量からまだ察する事が出来た。そして
(…む?この男の身体、妙に透けて見えたぞ?)
今、ほんの一瞬だが、見えた、JUDOの身体が、多くの傷がある事が分かったのだ。
(まさかこれが透き通る世界というものなのか?)
特に強く意識した訳では無いが、これが透き通る世界である事を薄々感じ取る事が出来た。
…おかしいのでは無いだろうか?
透き通る世界に入る為には厳しい鍛錬が必要である。そしてこれは身体だけではなく、精神としても鍛錬をしていなければそもそも自分の肉体を、相手の肉体を視る観察眼など得る事など出来ないのだ。ギニューも勿論戦闘を仕事にしている以上鍛錬はしていない訳がないが、炭治郎としての鍛錬は全くの0である。何故一瞬でも入れた?そもそもさっきまでは見る事すら出来なかったというのに
だが今はそれについては後回しである、ギニューにとってはどうでもいい事であるのだから、そして相手の状況が悪いと分かった以上、戦わない選択肢はない。
「貴様が何者かは知らん、だが中々の強い奴である事は分かった、オレが近づく前に接近を気が付いたからな…それでこそ今のオレに必要な相手だ、我が願いの礎になるがいい!!」
ギニューは所持品の刀以外を近くの民家に置いた後に刀を向けた、それは闘いを誘っている事が分かった。
匂いでギニューは分かっていた。この男は徴発を受けて逃げるような男ではないと
匂いでギニューは分かっていた。この男は徴発を受けて逃げるような男ではないと
(…仕方があるまい)
休憩は十分ではない、だがそれでも大首領としての誇りは逃げを選択する事はない。更に
(それに…中々の強者である事は分かる、我の乾きをよりなくせるかもしれん)
どんなに疲れようとも戦いそのものが好きである事は変わりない
所持品のベルト以外を葛飾署に置いて…ベルトを装着し…カードを装填する。
休憩は十分ではない、だがそれでも大首領としての誇りは逃げを選択する事はない。更に
(それに…中々の強者である事は分かる、我の乾きをよりなくせるかもしれん)
どんなに疲れようとも戦いそのものが好きである事は変わりない
所持品のベルト以外を葛飾署に置いて…ベルトを装着し…カードを装填する。
「変身」
『KAMEN RIDE DACADE!』
『KAMEN RIDE DACADE!』
緑色の複眼、マゼンタの装甲、仮面ライダーディケイドがその場に現れた
「ほう、中々カッコいい変身だな…そしてオレの目に狂いはなかった、貴様との戦いはオレをもっと強くしそうだ…始めようか!!」
「ふん、如何なる状況だろうと我が負ける事などありえない、我を楽しませろ」
ライドブッカーをソードモードにして構えるディケイド、それにギニューは嬉々として剣を振る。激闘が、始まる
「ふん、如何なる状況だろうと我が負ける事などありえない、我を楽しませろ」
ライドブッカーをソードモードにして構えるディケイド、それにギニューは嬉々として剣を振る。激闘が、始まる
『彼等』は被害者である。
殺し合いに巻き込まれたからだけではない、気まぐれによって自分そのものの存在が狂わされるのだから
ある者は仲間を捕食してしまい、ある者は細胞に狂わされ化け物になるのを恐れ続け、ある者は怪物としての全てに狂わされ、ある者はにっくき宿敵そのものの振る舞いをしてしまう事になったり、ある者は人として喋れず、貞操を狙われつづけている者もいる
いや、『彼等』だけではない、運が悪い為に望まぬ行為をする自分を見なければならなかったり、他人から見た場合、望まぬ行為をしている自分しかみてもらえなかったり『彼ら』も被害者である。
ただの殺し合いではない為に起きてはいけない事が起きてしまっている
だが『彼ら』もただ使われ続けるだけではない
『彼ら』もそれぞれ抗い続ける。ある者は参加者に直接交渉をした、ある者は己の意地を示した者がいた、ある者は支配され続けながらも支配者を危惧し、真意を聞き出そうとする者もいる。
そして今いる『彼ら』は
→
殺し合いに巻き込まれたからだけではない、気まぐれによって自分そのものの存在が狂わされるのだから
ある者は仲間を捕食してしまい、ある者は細胞に狂わされ化け物になるのを恐れ続け、ある者は怪物としての全てに狂わされ、ある者はにっくき宿敵そのものの振る舞いをしてしまう事になったり、ある者は人として喋れず、貞操を狙われつづけている者もいる
いや、『彼等』だけではない、運が悪い為に望まぬ行為をする自分を見なければならなかったり、他人から見た場合、望まぬ行為をしている自分しかみてもらえなかったり『彼ら』も被害者である。
ただの殺し合いではない為に起きてはいけない事が起きてしまっている
だが『彼ら』もただ使われ続けるだけではない
『彼ら』もそれぞれ抗い続ける。ある者は参加者に直接交渉をした、ある者は己の意地を示した者がいた、ある者は支配され続けながらも支配者を危惧し、真意を聞き出そうとする者もいる。
そして今いる『彼ら』は
→