地下通路に入ってしばらく移動した後、志々雄真実はあるものを見つけることになる。
地下通路の中は殺風景で何もなく、志々雄もただ移動するだけなことがつまらないと感じて始めていた。
そんな折に、彼の視界に異物が入ってきた。
そんな折に、彼の視界に異物が入ってきた。
通路の壁の方に、何か妙な物体が設置されているのが遠目からでも見えた。
それは、志々雄にとっては見慣れない大きな"機械"だった。
それは、志々雄にとっては見慣れない大きな"機械"だった。
一応、ようやく現れた変化であったため、志々雄はこの物体に近づいてこれが何なのか見てみようと思った。
そして、その機械のすぐ前に立ち止まってみると、そこから音声が流れた。
そして、その機械のすぐ前に立ち止まってみると、そこから音声が流れた。
『とうとう見つかっちゃったみたいだね〜。うぷぷぷぷ』
『見事このモノモノマシーンを発見したオマエラの為に、ボクが説明してやるから耳の穴をかっぽじってよ〜く聞いておくんだよ?』
『見事このモノモノマシーンを発見したオマエラの為に、ボクが説明してやるから耳の穴をかっぽじってよ〜く聞いておくんだよ?』
「……あん?」
こちらを舐めているようなふざけた口調で声を発する物体の前に志々雄は呆気にとられる。
だがやがて、放送の際に万事屋の中で見たもの(テレビ)と同じく、自分の知りえない技術で作られた物なのではないかということを考えつく。
それでも、口調の不愉快さから怪訝な表情は変わらない。
そんな様子の志々雄を無視して機械…モノモノマシーンは録音された通りに音声の流し続けた。
だがやがて、放送の際に万事屋の中で見たもの(テレビ)と同じく、自分の知りえない技術で作られた物なのではないかということを考えつく。
それでも、口調の不愉快さから怪訝な表情は変わらない。
そんな様子の志々雄を無視して機械…モノモノマシーンは録音された通りに音声の流し続けた。
◇
『それじゃあレッツチャレンジ〜。うぷぷぷぷぷ……』
志々雄は一応、黙ってマシーンから流れる話に最後まで耳を傾けた。
一々気に障る喋り方だったが、何となくこの機械の役割は理解できた。
ようは、この島における戦いを激化させるために、積極的に乗っている者である程戦力強化されやすくするために主催陣営が置いたのだろう。
首輪や誰かを殺したことが条件になっていることからそんな答えはすぐに出てくる。
この場が殺し合いである以上、それを早く進めるために、積極的な者達である程優遇したいという気持ちもあるのだろう。
一々気に障る喋り方だったが、何となくこの機械の役割は理解できた。
ようは、この島における戦いを激化させるために、積極的に乗っている者である程戦力強化されやすくするために主催陣営が置いたのだろう。
首輪や誰かを殺したことが条件になっていることからそんな答えはすぐに出てくる。
この場が殺し合いである以上、それを早く進めるために、積極的な者達である程優遇したいという気持ちもあるのだろう。
何が出てくるかは実際に動かしてみるまでは分からないようになっているらしく、運の要素も大きく絡んでくるようだ。
また、これを破壊しようとすれば何らかの罰則があるようだ。
実際にそうすると言われたわけではないが、例えば首輪を爆破するだとか、そういったことが考えられる。
また、これを破壊しようとすれば何らかの罰則があるようだ。
実際にそうすると言われたわけではないが、例えば首輪を爆破するだとか、そういったことが考えられる。
「……で、お前は何者だ?これまで放送してきた奴らとは違うみたいだが…」
試しに声をかけてみる。
ボンドルドや斉木空助とも違う声、第三の主催陣営の人物の存在が現れたのではないかと思った。
ボンドルドや斉木空助とも違う声、第三の主催陣営の人物の存在が現れたのではないかと思った。
『とうとう見つかっちゃったみたいだね〜。うぷぷぷぷ』
だが質問には答えず、機械は先ほどと同じ説明を最初からやり直した。
けれどもその様子から、これがただ同じ内容の音声を繰り返すだけのものであることを何となく理解する。
しかし、この声を発している人物が誰であるのかはここで知ることは結局できない。
けれどもその様子から、これがただ同じ内容の音声を繰り返すだけのものであることを何となく理解する。
しかし、この声を発している人物が誰であるのかはここで知ることは結局できない。
◇
何にしても、この機械は発見して損のある物体ではないようだ。
地下通路を通らなければいけないところでこれを見つけられたのは、注意力を高めておいて良かったと言うべきが、運が良かったと言うべきか。
いや、運については良いとも悪いとも言えない状態だ。
何故なら、志々雄はこのモノモノマシーンを使うための条件を満たしていない。
放送を1度通過するまで生き残れている志々雄だが、彼自身はまだ誰の殺害も成功していない。
首輪の残った死体を見つけても無い。
今の志々雄にとって、このモノモノマシーンは役立たずだ。
地下通路を通らなければいけないところでこれを見つけられたのは、注意力を高めておいて良かったと言うべきが、運が良かったと言うべきか。
いや、運については良いとも悪いとも言えない状態だ。
何故なら、志々雄はこのモノモノマシーンを使うための条件を満たしていない。
放送を1度通過するまで生き残れている志々雄だが、彼自身はまだ誰の殺害も成功していない。
首輪の残った死体を見つけても無い。
今の志々雄にとって、このモノモノマシーンは役立たずだ。
(あいつ(銀時)の死体を探しに戻るか…?いや、まだ街の中にあるとも限らねえか)
自分が吹っ飛ばされて見失った後、おそらくそう長い時間が経たないうちに死んだと思われる男、坂田銀時の死体を探しに戻ろうかと一瞬思いつく。
だが、それはあまりいい手ではないとすぐに判断する。
銀時が死んだ場所は先ほどまでいた街の中では無いとしても、そこからそう遠いところでも無いだろう。
だが、殺した奴が死体をその場でほったらかしするとは限らない。
首輪を解除しようと考え、首輪の解析のため、死体の首を切断し首輪だけを持ち去ることも考えられる。
そんな状態になっていれば、死体を見つけても徒労に終わる。
例え首輪が外されてなくとも、もし殺し合いに対し甘い認識を持つ連中が見つければ、埋葬をしようと思いどこかに死体を隠している可能性も考えられる。
何にせよ、銀時の死亡場所を正確に知らない志々雄には彼の死体を探しに戻るうまみは全く無い。
だが、それはあまりいい手ではないとすぐに判断する。
銀時が死んだ場所は先ほどまでいた街の中では無いとしても、そこからそう遠いところでも無いだろう。
だが、殺した奴が死体をその場でほったらかしするとは限らない。
首輪を解除しようと考え、首輪の解析のため、死体の首を切断し首輪だけを持ち去ることも考えられる。
そんな状態になっていれば、死体を見つけても徒労に終わる。
例え首輪が外されてなくとも、もし殺し合いに対し甘い認識を持つ連中が見つければ、埋葬をしようと思いどこかに死体を隠している可能性も考えられる。
何にせよ、銀時の死亡場所を正確に知らない志々雄には彼の死体を探しに戻るうまみは全く無い。
今回の結論としては、志々雄はこのモノモノマシーンについては機能と地下通路の途中にあることを覚えておくにとどめた。
結局自分以外の参加者の現在位置を把握していない以上、地下通路を戻るにせよ進むにせよ、誰かに会える可能性は五分五分だ。
とりあえず今は進むこととし、もし誰かを殺せたり、首輪を入手することができたならば、余裕があればここに戻ってこれを試してみればいいだろう。
ただ、首輪に関してはいずれ外したいと考えているため、外すための解析・実験用に一つ予備は残しておきたいとも思うが。
結局自分以外の参加者の現在位置を把握していない以上、地下通路を戻るにせよ進むにせよ、誰かに会える可能性は五分五分だ。
とりあえず今は進むこととし、もし誰かを殺せたり、首輪を入手することができたならば、余裕があればここに戻ってこれを試してみればいいだろう。
ただ、首輪に関してはいずれ外したいと考えているため、外すための解析・実験用に一つ予備は残しておきたいとも思うが。
志々雄は自分の現在位置の把握は正確にはできていない。
けれども、方位磁石から自分の進んでいる方角は分かっている。
そこからある程度は推測できる。
西南西の方…いや、それより少しだけ西寄りのようである。
入口からその方向の先にあるものと、これまで歩いた距離から考えて、この地下通路は海の中かもしくは海底の下も通っているのだろう。
けれども、方位磁石から自分の進んでいる方角は分かっている。
そこからある程度は推測できる。
西南西の方…いや、それより少しだけ西寄りのようである。
入口からその方向の先にあるものと、これまで歩いた距離から考えて、この地下通路は海の中かもしくは海底の下も通っているのだろう。
おそらく、今の位置は地図上における【G-6】もしくは【G-5】辺りを通っていると思われる。
それも、先の放送で禁止エリアにされた【F-5】の南側にすぐ近いかもしれない。
もっとも、幅の限られた地下通路にいる分は禁止エリアに近いことに対しそこまで心配する必要はないだろうが。
それも、先の放送で禁止エリアにされた【F-5】の南側にすぐ近いかもしれない。
もっとも、幅の限られた地下通路にいる分は禁止エリアに近いことに対しそこまで心配する必要はないだろうが。
◆
志々雄はモノモノマシーンの前を通り過ぎて地下通路の先を急ぐ。
もしこの場所に戻ることがあるとしても、かなり時間が経ってからのことになるだろう。
もしこの場所に戻ることがあるとしても、かなり時間が経ってからのことになるだろう。
トンネルの中の道はまだまだ続く。
最奥が見える様子はまだない。
この通路はどれだけ長いのか、一体いつまで歩けばいいんだと、そんな苛立ちも湧いてくる。
壁際にポツンと設置されていた機械の存在に気付いた時は、多少は退屈な気分を紛らわせられるかとも思った。
しかし結果的に、それは何の役にも立たず、説明の音声がこちらを煽っているような口調だっため、ストレスはむしろ増えた。
別に八つ当たりしようと思うほど短慮ではないが、攻撃して壊すこともできないため、手を出せないことには変わりない。
最奥が見える様子はまだない。
この通路はどれだけ長いのか、一体いつまで歩けばいいんだと、そんな苛立ちも湧いてくる。
壁際にポツンと設置されていた機械の存在に気付いた時は、多少は退屈な気分を紛らわせられるかとも思った。
しかし結果的に、それは何の役にも立たず、説明の音声がこちらを煽っているような口調だっため、ストレスはむしろ増えた。
別に八つ当たりしようと思うほど短慮ではないが、攻撃して壊すこともできないため、手を出せないことには変わりない。
けれども、志々雄はこの道を進み続けるしかできることはない。
いい加減、自分の殺し合いに何か新しく大きな動きが欲しいと思いながら、彼は地下通路の先を歩き続けた。
いい加減、自分の殺し合いに何か新しく大きな動きが欲しいと思いながら、彼は地下通路の先を歩き続けた。
そんな彼の目指す先、地下通路のもう一つの出入り口は、実は今は普通の状態では無い。
もう一つの地上に出るための階段が中にある建物は、志々雄の入ってきた街とは対照的に、深い森の中に存在していた。
島全体から見て、南西の辺りにある森の中だ。
細かく言えば、地図上における【G-3】エリアの森に建っていた。
そう、深夜の頃に起きた戦いの余波で火事の起きた森の中だ。
島全体から見て、南西の辺りにある森の中だ。
細かく言えば、地図上における【G-3】エリアの森に建っていた。
そう、深夜の頃に起きた戦いの余波で火事の起きた森の中だ。
地下と地上を繋ぐ出入口の役割を果たすその建物にもまた、火が燃え移っている。
と言うより、全焼して、既に倒壊している模様。
階段も、燃えた建物の残骸に埋もれている状態だ。
普通の人間だったら、せめて火災だけでも消えてくれないと、通り抜けることはかなり難しい状態だ。
と言うより、全焼して、既に倒壊している模様。
階段も、燃えた建物の残骸に埋もれている状態だ。
普通の人間だったら、せめて火災だけでも消えてくれないと、通り抜けることはかなり難しい状態だ。
けれども、今の志々雄の肉体は人間よりも遥かに優れた生物、柱の男のものだ。
それも、高熱の血液が身体を流れている"炎のエシディシ"のものだ。
何か新たなる事態が起きない限りは、彼がこの炎の出口を抜けることへの心配は少ないかもしれない。
もっとも、本人がこの惨状を見てどう思い何を感じるかは別の話になるだろうが。
それも、高熱の血液が身体を流れている"炎のエシディシ"のものだ。
何か新たなる事態が起きない限りは、彼がこの炎の出口を抜けることへの心配は少ないかもしれない。
もっとも、本人がこの惨状を見てどう思い何を感じるかは別の話になるだろうが。
【G-5 地下通路/昼】
【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(小)、諸々のストレス
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:参加者を探して殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:とりあえず地下通路を進んでみる
5:未知の技術や異能に強い興味
6:日中の移動には鎧を着る。窮屈だがな
7:誰か殺せたり、首輪を手に入れる機会があれば"ものものましーん"のあるこの場所に戻ってくることも一応考えておこう
8:だが、自分の首輪を外すためには、残しておくための首輪の予備も必要になるか?
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(小)、諸々のストレス
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:参加者を探して殺す
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:とりあえず地下通路を進んでみる
5:未知の技術や異能に強い興味
6:日中の移動には鎧を着る。窮屈だがな
7:誰か殺せたり、首輪を手に入れる機会があれば"ものものましーん"のあるこの場所に戻ってくることも一応考えておこう
8:だが、自分の首輪を外すためには、残しておくための首輪の予備も必要になるか?
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
[地下通路についての備考]
地下通路のもう一つの出入り口は【G-3】の森の中にあるとします。
こちらの方も誰かがたどり着かなければ地図上に記載されないものとします。
地下通路のもう一つの出入り口は【G-3】の森の中にあるとします。
こちらの方も誰かがたどり着かなければ地図上に記載されないものとします。
103:Lが呼ぶほうへ/矛盾に脳を惑わして | 投下順に読む | 105:言えない 言えない |
時系列順に読む | ||
92:志々雄しかいない街 | 志々雄真実 | 118:待ち伏せという決断 |