― ペクレム ―
幾つもの石柱がそびえ立つ広大な地下空間。ここでもまた、新たな戦いが繰り広げられようとしていた…
カズネ「(石柱の影からひょこっと顔を出す)怪しいオーロラに呑まれて みたことない場所 来た…(灰一色の静かな地下世界を見渡し、静かな空間の中を足音を立てずに歩きだす)ここにも誰かがいる…のかな… 」
アンデッドマン「(地下空間の隅で死体役を演じている) 」
カズネ「あぅ…あそこにも 戦いに負けた人… (遠くの死体?に両手を合わせる) とても ひろい… どこまで繋がってる…? 」
グーイ「ピョン ピョン ピョン♪ (どこからともなく現れては
カズネのもとへ飛び跳ねてくる)ぐ~いっ♪ (長い舌を出して
カズネを見上げている。その表情から敵意はなく、ただただ彼女を見続けている) 」
ベレス「……ここは、いったい………(ペクレムに迷い込んでくる) 」
カズネ「わっ(飛び出してきたグーイにぴょくんと驚く)初めて見るいきもの…お名前 なんだろう…(かわいい…)(しゃがんでグーイを見つめる) 」
カズネ「あなたも 迷い込んできたの… わたしとおなじ…(向かい側からやってきたベレスに) 」
グーイ「ぐ~~いっ♪(しばらく彼女を見つめた後、
カズネの頭の上へぴょんと飛び乗る)ぐいっ、ぐいっ♪(
カズネのことが気に入ったのか、彼女の頭上で楽しそうにぷるぷる震えている) 」
フランク・ウェスト「やれやれ…ゾンビが大量発生してそうな所に迷い込んじまった、だがある意味スクープの種か?(返り血塗れの姿で、カメラを片手に現れ) 」
ベレス「……!(咄嗟に身構える) 敵……では、ない……?(
カズネの姿を見て、胸を撫で下ろす) 」
カズネ「ぐー…い……グーイっていうの…?いっしょにいく…?うん、よろしくね。(頭上にグーイを乗せて表情が綻ぶ)敵…うん、わたしは…できることなら、誰とも戦いたくない… ゾンビ もしかしてさっきの… 」
海東大樹「―――― 戦わなければ、何も得られやしない。(
カズネに異を唱えるように、石柱の陰からゆっくりと現れる)ここに集まった人たちはみんな、それぞれに求めるものの為に戦う。平和だとか、仲間だとか…手を取り合うような世界なんかじゃない。僕たちはただ、己の為に相手を殺す。それだけを考えて行動すればいい。(コツコツと靴音を鳴らしながら一同のもとへ歩み寄る) 」
ベレス「はっ…また、新たに人が。 そう……同じね。(
カズネに) 」
カズネ「ぅ…ころしあう なんて… (仲良くなったばかりのグーイをよそ目に、表情が陰る)みんな あの宝を求め 戦う… 夢を叶えるため… 」
ベレス「…!あなたは………何か、知っているんですか?(海東に問いかける) 」
海東大樹「そう。どんな願いも叶えてくれる究極の「お宝」…誰もが喉から手が出るほど欲しがる一品。君たちも開会式で見ただろう?あれはかつて、混沌の世界を創生した神が遺したといわれるもの。あの宝箱の中に何が入っているのか…興味がそそられる。でも、誰にも渡さないよ。「お宝」はすべて、僕が手に入れる。チャキ…ッ…(銃型変身ドライバー『ネオディエンドライバー』を取り出す) ス…――― カ シ ャ ン ッ ! (カードを一枚を取り出し、ネオディエンドライバーの銃身側面中央部に設けられたカード挿入口に装填する) カ シ ャ ッ ! ! (銃身をポンプアクションのように前にスライドさせる) 」
フランク・ウェスト「不本意だが同意見だな…どこかで誰かの血は流れるし、お互い譲れないものがある……とはいえ、その物言いは気に喰わないな(海東をシャッターに収めながら) 」
海東大樹「そのために君達にはここで脱落してもらうよ。 \KAMEN RIDE/ (ドライバーを天へと突き上げ) ――― 変身! ド ギ ュ ゥ ン ッ ! ! (トリガーを引くと同時にカードの裏面に描かれたディエンドの紋章の投影図が頭上へと発射される) 」
海東大樹→仮面ライダーディエンド「 \DIEND !/ (投影図と全身が重なり合う) シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ ――― ド ギ ュ ー ン ッ ! ! (世界の"お宝"を狙う怪盗 ―― 仮面ライダーディエンド 見参)―――― さぁ、「お宝」争奪戦のスタートだ。はっ!ズドドドドッ ! ! ! (ネオディエンドライバーを突きつけ、ベレス、
カズネ、フランクに無差別射撃を行う) 」
笠間「(入口の一つから現れ)甲ちゃんとはぐれたどころか偉い所に迷い込んだみたいっすね……なんだこれ……死体落ちてるし… 」
カズネ「どんな ねがいも… みんなが欲しがる理由 わかる。でも わたしは……!きゃっ…!(銃撃に怯み、慌てて付近の石柱に身を隠す)はぁ……はぁ……やっぱり こうなる運命… 」
ベレス「……!やはり……こうなる……!(天帝の剣を構える)っ……はぁ!!(咄嗟的に剣を振るい、射弾をはじく) 」
ヒロ「……大丈夫か?(
カズネが隠れた石の柱にいた) 」
フランク・ウェスト「(華麗な前転で銃撃を回避し、死んだふりをしていたくさった死体を蹴り上げて銃撃の盾にする)おいおい!いきなりじゃないか!! 」
仮面ライダーディエンド「逃げても無駄ださ。最後に生き残るのはただ一人…そのために全員仕留める!(ベレスへと一直線に駆け出し、右フック→左手のドライバー銃口による殴打→ニーキックを繰り出す) 」
くさった死体「ヴァァァ(アンデットマンと勘違いされて盾にされる) 」
アンデッドマン「あばばばばばッ!!!(フランク・ウェストの盾となり銃弾をその身に食らい続ける) 」
カズネ「せっかく 誰かと分かり合えるかもしれない…と思ったのに……?(突如現れた
ペニーに首をかしげる)あなた は… 」
フランク・ウェスト「生きてたのか…!?まあ運が悪かったと思ってくれ(ハチの巣にされるアンデッドマン、そしてベレスに格闘戦を仕掛けるディエンドをしれっとカメラで撮影) 」
ベレス「――――――――――――!(ディエンドの攻撃が迫ってきた直後、まるで〝時間軸が改変された〟かのようにディエンドの目前にいたはずのベレスが突如、ディエンド後方から降りかかってくる) 」
ペニー「…ハッ(鼻で笑い、
カズネに向けて炎の衝撃波を放つ) 」
仮面ライダーディエンド「なにっ…!?(突如起きた不可思議な現象に思わず目を見張り、攻撃が空ぶる)クロックアップシステムか…?いや、ライダーじゃないとすれば別世界の力か。なるほど、これは侮れないね。\KAMEN RIDE/ \IXA(イクサ) !/ \PSYGA(サイガ) !/ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ ――― キ ュ ピ ー ン ッ ! (カードを二枚連続装填し光を発砲。三つの光の残像が重なり合うと、虚像は実体を持つ「仮面ライダー」となった)――― いってらっしゃい。 」
仮面ライダーイクサ「――― その命…神に還しなさい。(十字型の武器「イクサカリバー」を手にし、ベレスへと突撃する)はッ!! ダダダダダッ ! ! ! (武器をガンモードへと変形させ、彼女に高速乱射を行う) 」
仮面ライダーサイガ「 Good to see you, guys. Taking care of all of you, is also a part of my job. (やぁ諸君。君達の相手をするのも、僕の仕事でね。)――― It's show time !! (バックパック「フライングアタッカー」を起動させ、上空へと飛翔。そのままフランク・ウェストへと接近し、彼の頭上からエネルギー弾をいくつも解き放っていく) 」
カズネ「っ……!?熱い…っ……あなたも 戦う……それなら……!(
ペニーの熱風から退くように距離を置くと、撃剣イリヌを手元に出現させ彼と対峙する) 」
ベレス「シャキッ(魔槍アラドヴァルに持ち替え)はぁっ!!(向かってくるライダー達に薙ぎ払いを繰り出す) チャキッ せいやぁっ!!(すぐに魔斧アイムールに持ち替え、その重圧ある刃を勢いよく振り下ろす) 」
フランク・ウェスト「空からの攻撃か!だが対空なら俺も経験がある!!(エネルギー弾を紙一重で躱しながら、弾幕の一瞬の隙間を縫って上空へのサイガへと飛び掛かり、そのまま組み付きにかかる!) 」
ペニー「戦う?……ハッ、戦う権利なんてねぇ。女にあるのは俺に無惨に殺されることだけだ!!!(フッ…(風となり
カズネの視界から消える) 」
仮面ライダーイクサ「タンッ――!(振り下げられる強烈な刃に身の危険を察し、思わず後退するように一撃を回避する)シャキンッ――――跪きなさい。(銃身より赤い刀身が突出しカリバーモードへ変形。隙の生じたベレスへと一閃を仕掛ける) 」
仮面ライダーサイガ「What!?(咄嗟に飛び掛かられ歪な軌道を描きながら上空を旋回する) ガッ ゴッ !(フランクを落とそうと何度も殴り続けるが―――)――― Ouch!(取っ組み合いの中で石柱に気づかず激突し、そのまま二人まとめて地面へ落下する)Let me see what you've got.(君の力を見せて貰うよ)―――ダンッ ! !(バックパックから切り離した取っ手を武器「トンファーエッジ」に変形させ、そのままフランクとの白兵戦へと望む) 」
ベレス「不味い…!くっ…!うっ…(天帝の剣に持ち替えて応戦するが、圧倒されて吹っ飛び、柱に激突)きゃあっ!! ズギャァァァァァン!! …くっ…ぅ……! 」
カズネ「……!(消えた どこから 襲ってくる…)(気配を消した
ペニーの行方を探ろうと当たりを警戒する) 」
仮面ライダーイクサ「コツ…コツ…(武器を携え、ジリジリとベレスに接近する) 」
ペニー「……遅い!(自身が現れる位置の死角を向いた一瞬の隙を突いて
カズネの前に現れる)オラァ!!!!(
カズネの腹部目掛けて拳を振るう) 」
カズネ「きゃふっ…!(死角からの一撃にぬいぐるみのように軽々と殴り飛ばされる)いたい… 容赦ない こうげき…(ぐぐぐと腕に力を込めて立ち上がる) 」
フランク・ウェスト「(何度も殴られ、挙句の果てに落ちた為に顔に生傷が出来ているが…平然と立ち上がり)少しだけタフさには自信が有るんだ、本当はバックドロップをお見舞いしてやりたかったんだが(どこからともなく取り出したワインの瓶を開け、ジュース感覚で一気に煽り)さあ、第二ラウンドだ(再びどこからともなく釘バットを取り出して構え) 」
仮面ライダーサイガ「 ブ ォ ン ッ ! (石柱を抉るほどの威力を誇るトンファーエッジを横へと薙ぎ払いながらフランクに迫る) 」
ペニー「ノロノロとしてる暇はねーぞ!(
カズネが立ち上がっている間に、風の助力で彼女の目前に迫っており、鎌鼬の両腕で連続切りを喰らわせる) 」
ベレス「…っ……はぁ……はぁ……(石柱に凭れかかったまま疲労した様子を、ジリジリ接近してくるイクサに十分に捉えさせ…) 」
仮面ライダーイクサ「これで――――終わりです!(目と鼻の先まで迫った時、ベレスにとどめを刺さんと刃を振り下ろそうとするが―――) 」
カズネ「きゃんっ…!!(鎌鼬による攻撃に更に吹き飛ばされ石柱に激突)はぁ……はぁ……(もう 戦うしかない… )(勇気を振り絞って立ち上がり、
ペニーをしっかり視界に捉える) 」
ベレス「……………………今です!!(イクサがある程度接近してきたところで、密かにチャージされていた魔弓フェイルノートを構え、その最大まで蓄積されていた矢をイクサに放つ) 」
仮面ライダーイクサ「――――――!!?(ふいに放たれた光の矢に全身を貫かれ、声を上げる間もなく消滅した) 」
仮面ライダーディエンド「なかなかやるね。なら…今度はこれでどうかな?\CHAOS RIDE/ \BELETH !/ (銃口から光を解き放ち、ある人物を召喚する) 」
ペニー「そんな目で見ようが、お前の運命は同じ……人権、尊厳…あらゆる権利を全て俺に奪われ、嬲られ、殺されるんだよ!!!(再び風となり視界から消える) 」
フランク・ウェスト「ゾンビどころじゃない、こいつは……!!(見た目よりも遥かに頑丈らしい釘バットでトンファーエッジを止め、直後にサイガに突き蹴りを放ち、反動を利用してサイガとの距離を開ける) 」
ベレス「…ふぅ……うまくいった。(イクサの消滅を見てゆっくりと立ち上がり) 」
ベレト「 シ ュ ゥ ゥ ゥ … (ディエンドによって召喚されたのは、ベレスにとって、予想だにしない相手だった―――)…チャキッ……ダンッ ! ! (彼女と同じ天帝の剣を手に、彼女に襲い掛かる) 」
仮面ライダーサイガ「 ガ ッ (重い攻撃をいなされ、蹴りによって突き放される)Either you, or me.(君と僕、どちらが強いのか白黒つけようじゃないか)(二丁トンファーを巧みに振り回し、フェイクを交えた戦法でほんろうしつつ、隙をついてフランクにミドルキックを見舞う) 」
カズネ「…また 消えた……(剣を構え、依然集中を崩さず身構える) 」
ベレス「……? ………っ!?えっ……… っぁあっ!!(召喚された相手に驚きを隠せぬままベレトの襲撃を許してしまう) 」
仮面ライダーディエンド「今の君にはちょうどいい相手なんじゃないかな。(はははと悠長に高笑いしながら、石柱の瓦礫に腰かけ呑気に戦況を観戦している) 」
…………ヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ…………!!!(
ペニーが消えた矢先、銃弾の如く氷のかけらのようなものが
カズネの足元めがけて十数個飛んでくる)
ベレト「 グ ゥ ン ッ ! ! (魔槍・アラドヴァルへと切り替え、何度も槍を振り回すことで地面や石柱に鋭い傷跡を残しながらベレスに猛攻を仕掛ける) 」
グーイ「ぐ~~~い! 」
カズネ「はっ――――!(グーイの声に呼応し、いくつもの氷柱に気づき今度は余裕持って回避に成功する) 」
ベレス「そ……そんな……どうして………(満身創痍でベレトの姿を前に、なかなか腰が上がらない) 」
ペニー「氷を回避したのは見事だ。…ま、避けることくらい予想はできてたがな!!(回避位置を予測していたかのように回避した先に現れ、彼女の顔目掛けて拳を振るう) 」
――――――――――――師(せんせい)!(…とベレスを呼ぶ声とともに、とある赤髪の男が参上する)
ベレト「……(物言わぬ虚像はただ自身と酷似した存在に生気のない眼差しを向け、獲物を振り回す)――――フェイルノート。(魔弓から放たれる幾つもの光矢が、ベレスの全身や麗しい髪を掠めながら襲い掛かる) 」
フランク・ウェスト「スピードで押しに来たか!器用だな……!グアァーー!!(素早いステップと釘バット捌きでサイガの攻撃をいなすが、フェイクに引っ掛かりミドルキックが直撃し、吹き飛ばされる) 」
カズネ「ありがとう グーイ。あなたのおかげで 気づくことができた… 今度は私が しっかりしないと……っ!(咄嗟に盾に構えたイリヌで
ペニーの拳を受け止め)―――えいっ!!(カウンター斬りを炸裂させる) 」
シルヴァン(FE)「させるかよっ!うおおおおおおおおお!!(英雄の遺産『破裂の槍』を手に、無数の光矢を掻い潜りながらベレトに斬りかかる) 」
仮面ライダーサイガ「After all, you are only human.(所詮、君はただの人間だ)\ Excedd Charge / キュィィイイインッ ! ! ! ―――― ダ ッ ! ! (フランクに追撃を仕掛けようと、必殺技を発動。蒼白く発光したトンファーエッジで虚空を薙ぎ払った後、強烈な威力を誇る一撃で息の根を止めようと駆け出した) 」
ベレト「―――!?(シルヴァンの妨害によって切り裂かれ、攻撃の手が止まる) 」
ヒルダ(FE 風花雪月)「あっ、せんせい!こんなところにいたんですね。まったく…いきなり変な色の中に入れられちゃうし、捜すのに一苦労でしたよ。(新たにピンクツインテールな女の子も参上) 」
ベレス「―――――――――!! みんな………! 」
ペニー「ぐっ…!(拳を受け止められ、カウンター斬りを喰らう)まだ抵抗する元気があったか………女が…調子に乗るんじゃねーよ!!!("魔女狩り手配書"を懐から取り出す)……………(周囲にいるゾンビに向けて片っ端から掌を向ける) 」
ベレト「チャキ…――――― ダ ン ッ !(魔斧・アイムールに殺意を込め、ベレスたちへと迫る) 」
マリアンヌ(FE 風花雪月)「あの……その……すみません。……私も、来てしまいました。 」
フランク・ウェスト「(釘バットを突き立てながら立ち上がり、どこからともなく取り出したワインの瓶を煽り)必殺技…ハイパーコンボか!(サイガに釘バットを投げ付け、直ぐさま懐から――明らかに隠し持てないサイズの――チェーンソーを取り出し、正面からサイガに向かって走り込み、迎撃しようとチェーンソーを振り上げる) 」
シルヴァン(FE 風花雪月)「おっと…! やべっ、あいつそっちに…! 」
マリアンヌ(FE 風花雪月)「あっ……え……あ、あの…わ、私……(出てきたものの、迫り来るベレトに怯える) 」
チャキ―――(静かに、戦いの最中で何処かから銃を構える音がし)―――ズガンッ!!!(正確無比にディエンド、
ペニーの頭部へ巨大な徹甲弾が高速で飛来する!!)
ヒルダ(FE 風花雪月)「マリアンヌちゃんは下がってて。 …やあっ!!(迫り来るベレトの魔斧アイムールに対し、英雄の遺産 斧『フライクーゲル』で応戦)ヒルダちゃんを甘くみないでよね! 」
ペニー「………(効かない?…チッ、死んでいないのか!)(彼が手を掲げてたのは先程フランクが盾にした腐った死体だった)………!(銃弾か…!(巨大な徹甲弾に向けて風を集中させる) 」
仮面ライダーサイガ「 ガ ッ ! (突然投げつけられた釘バットが額に直撃し、必殺技が空ぶる)ギュィィイイイイインッ ! ! ! !(――――!!!)(空ぶったトンファーはフランクの頭上を横切り、交差するように自身に迫ってきたチェーンソーが胴体に炸裂。そして刃はそのまま胴体を貫き、生命機能が停止する)…Game Over……サァァァァ…(敗北を喫した虚像は灰色の砂となりて消え去った) 」
仮面ライダーディエンド「(―――!)おっと…!(銃弾が足元に被弾したのに驚愕し、思わず身を引いて戦闘態勢に入る) 」
ガッ―――(
ペニーが風を集中させた矢先、逸らされかけた銃弾にもう一発”銃弾がぶつかり”、更なる加速力を得て風を突き抜けてくる!!)
ベレト「 ガ キ ィ イ ン ッ ! ! (―――!!)(互いの武器が衝突し合うとその反動に圧倒され、アイムールが吹き飛ばされる) 」
マリアンヌ(FE 風花雪月)「は、はい… 今、手当てを……(ベレスに近寄り、回復魔法を施す) 」
眼帯の男「臭い―――臭い、ああ臭い。反吐が出る。(空間に反響するような声が、姿形を表さずに響いてくる―――)その臭い、死んだら止まるかな。(そしてほんの一瞬、柱と柱の陰を縫うようにして現れてディエンドへ2丁拳銃で苛烈な連射を放ち、また柱の影へと消えていく) 」
ペニー「………!(炎弾を銃弾に向けて放ちながら身を引く) 」
仮面ライダーディエンド「チッ…!(眼帯の男の銃撃を柱に隠れて止むのを待ち、今度はこちらから反撃に出ようと銃を構えるが…)…消えた… 」
フランク・ウェスト「(サイガを貫いたチェーンソーを振り抜き、灰と化すサイガを見届ける)……ハァ、ハァ……紙一重だった……こんな奴が居るとは… 」
―――ズシャァッッ!!!(眼帯の男が消えた柱から、鉛色の液体が触手の如く這い出てきたと思えば鋭利に変形し、思い切りディエンドと
ペニーを引き裂いてくる!!)
仮面ライダーディエンド「――――!(影から迫る触手のような物体の襲撃を察知し、咄嗟的に近くにいたベレトを掴み――――身代わりにした) 」
シェン「――――っと(石柱の上部からディエンド、
ペニーの背後へ軽い身のこなしで難なく着地。低姿勢から上目気味に軽快に笑って睨み) お兄さん方草食系かい?そう遠慮せんとオカワリ……(取り出したのは金属バッド。それをフルスイングで一振りし……)―――食っていきなァ!!(ディエンド、
ペニーがやり過ごした弾丸を打ち返し、跳弾として両名へ再射出する) 」
ヒルダ(FE 風花雪月)「や…やった!! 」
ベレト「(―――!?)―――ぐわああぁッ…!!ドサァ…(ディエンドに引っ張り出され、彼に代わって液体の斬撃をその身に受ける。急所を抉られた虚像はそのままぐらりと倒れ込み、消滅した) 」
シュイン!!!(切れ端が触手のような物体に激突した瞬間、物体がその場になかったかのように消え去る)
ペニー「………っ!(手に持っていた本の切れ端を触手のような物体に激突させるように前に突き出す。)…しぶといやつ!(銃弾に向けて氷の欠片を数発放つ) 」
仮面ライダーディエンド「くっ……!(予想外の軌道から放たれた跳弾が右肩に被弾し転倒しかける)っ……トリッキーなことをしてくれるね。(
シェンに銃を突きつけようとした、その時―――) 」
――――― ┣¨ ォ ッ ―――――― (刹那、地下空間に尋常ではない衝撃が走る。敵意、悪意、殺意…否、それらよりも黒く深い、深淵の如き波動が、戦士たちの闘争心を凍てつかせるように鎮まらせた) 」
ベレス「はああぁっ!!(マリアンヌの回復を受けて復活したベレスはすかさず天帝の剣を構え、ベレトへ向けて刃を鎖状にして伸ばす) 」
眼帯の男「善……悪……どっちもくだらない、ただそうやって自分に酔って……ブレーキが壊れているやつばかりだ。(
ペニーが身を引いた先にぬるりと現れ、その両手に握ったショットガンを同時に放ち)暴力に正当化なんていらないんだ。(そして素早く柱の影にまた消えてゆく) 」
ベレス「……!?(ベレトに攻撃を仕掛けたが消されたため空振り) 」
カズネ「人 集まって 混戦…これは―――――!!?(すごい 威圧… うごけ ない……っ……?)(遠くから迸る波動に、思わず身が竦む) 」
シェン「悪いねぇ……うちのボスは二種類の嫌いなヤローがいる。一人は単純な道理もへったくれもねぇクソヤロー。もう一人は……そそ、オタクらみたいに人使いの荒そうな上司タイプさぁ。流儀に習って、その鼻っ柱へし折ってやるとしますかね――――(バッドを放り捨て、喧嘩拳法の構えを取るが)―――!? おーいおい……さっきのは建前で本音言うと8年後が楽しみなかわい子ちゃんに俺ちゃんの魅力アピールしに来ただけだったんだけどなぁ……いっつも運が悪いね全く……! 」
シルヴァン(FE 風花雪月)「な、何だ…!? 」
ペニー「……正当化だ?いいだろう、教えてやるよ。何が善か何が悪かなんてな…強い奴が決めるんだよ!!(念力で眼帯の男が放った銃弾を柱の影へ跳ね返す) 」
仮面ライダーディエンド「―――――ッ!!?(刹那に空間を貫く波動に、突き付けた銃、腕…いや、全身が硬直する)…………(いまのは……――――)(背後へ、恐る恐る、振り返ろうと硬直した首を振ろうとする) 」
フランク・ウェスト「(再び構えようとした矢先、謎の波動に気圧され)……まあ、とにかく本分を全うしないとな(カメラで戦場を撮影して回る) 」
ヒルダ(FE 風花雪月)「えっ…な、なになに…いったい何がどうしちゃったの…?というか、かなり、やばそう…… 」
ペニー「……はっ?(なんだぁ?こいつ…ただものじゃねえな…!)(波動に一瞬怯む) 」
コ ツ … … コ ツ … … (波動が放たれた彼方より、人の足音が残響する。音は徐々に大きく、明確に、彼の耳に刻まれていく) 」
ゼウルス「コ ツ … コ ツ … (白衣の男はノートパソコンを片手に抱え、開けた片手で黒縁の眼鏡をくいっと上げる。眼鏡のレンズ表面が歪に輝き、底知れない威圧感を一同に放出する)…… コ ツ ン …(やがて歩みを止めた男はひとりひとりを睥睨する。汚物を見るかのような、冷徹な眼光を突き刺しながら) 」
シルヴァン(FE 風花雪月)「こ、こいつはとんでもないニオイがプンプンしてくる……とにかく、こっから逃げるぞ! 」
仮面ライダーディエンド「………!!!!まさか…こんなところで遭遇することになるなんてね…(彼…は、「不味い」…ッ……)(白衣の男「
ゼウルス」にはじめは目を疑ったが、気絶しかけるほどの強大な威圧感に本物と認識せざるを得ない。そして身の危険をすぐさま察する)……ここは一度大人しく身を引こう…だけど、「お宝」はこの僕が必ず…\ATTACK RIDE/ \INVISIBLE !/ (自身の体を透明化させ、その場から逃走するように消え去った) 」
ヒルダ(FE 風花雪月)「え、えぇ…逃げるって、どこに… 」
フランク・ウェスト「(
ゼウルスにカメラを向け)yeah...こんな大物が出てくるとは 」
眼帯の男「また―――何か来たな。(
ゼウルスの冷ややかな視線に、無感情な目を向ける)そう―――そうだそうだそうだそういうお前が!!そういうのが!!”自分に酔ってる”って言うんだ!!臭すぎて、ヘドが出るッ!!!(柱の合間から
ペニーへ大量の手榴弾を投げつけ爆破、更にそこへ何発も何発も銃を乱射する) 」
シルヴァン(FE 風花雪月)「いいから逃げるんだよ!ここにいたら俺達までやられかねない…!(その場を離れていく) 」
シェン「フッ……俺もつくづく女運が悪ぃ……そこそこ性格のいい娘の青い田畑から堅実に耕そうとしただけだってぇのに……まさか
レジェンドまでお出ましかよ……(戦線離脱するディエンドを尻目にゼウルスト対峙し続ける。追うべき……なのであろうが迂闊に背を見せられないと言う警戒からか構えをとったまま出方を伺う) 」
マリアンヌ(FE 風花雪月)「あぁ………神よ。(退避していく) 」
ゼウルス「…『宝』…か。(フンと鼻で笑い、滑稽そうに目を伏せる) 亡き同胞の遺産に群がる蠅共が。不愉快至極、極まりない。無知蒙昧な貴様らに教えてやろう。『アレ』を手にかけようとすることが――― 」
――― 如 何 に 愚 蒙 か と い う こ と を ――――
ボ グ ォ ン ッ ! ! ! (人には決して理解できない"逆鱗"を表現するかのように、
ゼウルスの周囲、その地面から膨大にして紅色の光柱が突出する) ボ グ ォ ン ッ ! ! ! ボ グ ォ ン ッ ! ! ! ボ グ ォ ン ッ ! ! ! (そして巨柱が次々と突出し、地下空間を崩壊するほどの勢いを増していく)
プリム「ギャ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!(不運にもその赤い柱に呑まれてしまった戦士。彼の肉体はみるみると腐食して溶け出し、骨身残さず、その光の中へと飲み込まれるように消滅した) 」
ヒルダ(FE 風花雪月)「ちょ、ちょっと待ってよ~!(シルヴァンやマリアンヌを追うように退避) 」
シェン「(いや違うんだって俺らはたーだボスがその遺産を誰にも撮らせねぇって騒ぎ出しただけであんたみたいのがいるって知ったら参加する気はなかったんだってほんとマジで!)――――結婚、末長くとまでは言わんまでもバツイチは経験したかったなぁ…… 逃げたいってやつ、恥ずかしがらずに手を挙げなさい。お兄さんが命がけで守ってやるゾゥ!(とか言っときゃメンツ保たれラァなぁ!) 」
カズネ「あなた あの宝のこと 知ってる… あれは一体…――――ひゃっ…!?(宝のことを聞きだそうとした時、至る箇所から飛び出した紅の柱に驚く)すごい…魔法 なのかな――――!?(その柱に飲み込まれた戦士たちの「最期」を見て思わず両手で口元を覆い、絶句する) 」
Su-mo官房長官「HAGEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!(同じく頭皮が腐食し消滅する) 」
謎の少女の声(ベレスの中)「ほれ、おぬしもはよ!逃げるのじゃ! 」
ベレス「―――――――!(謎の少女の声に促されるままその場から逃げていく) 」
眼帯の男「願いを叶える万能の代物……それに執着してるらしいけど。(立ち上る赤い柱に、目を細める)ヒトが集ってるのを見て蝿ってのは違うね、どっちかというと蛆だ。もっと汚い…… 」
ゼウルス「この光は俺が生成した「ウイルス」を培養・育成し、あらゆる環境にも影響を及ぼすほどに成長を遂げた進化個体だ。一度触れれば塵芥一つ残さず飲み込む。万物をも喰らう化学の結晶だ。(紅柱が暴発する混沌とした惨劇の中、左手をポケットに突っ込み、悠然とした佇まいで戦士たちを静かに見下すように見据えている)逃げ場などない。初めから、そう…『ヴィナミスの遺産』が知れ渡った時点で、全員生かしておくわけにはいかない。 」
ペニー「ハハッ、どう思おうがお前の勝手だが……気に入らねぇな。そうやって、ちょこまかと隠れて攻撃することしか能のねぇ奴がゴチャゴチャ言ってんじゃねぇ!!!(銃弾を喰らいながら、
ゼウルスが出した柱以外の全ての柱、壁…身を隠すもの全てに雷撃を放って破壊する)………っと…!(本の切れ端を自身の周囲に出し、魔力無効化の結界を発動させる。これにより火の赤い柱の攻撃を受けない) 」
―――― バ キ ャ ァ ン ッ ! ! ! (
ペニーが展開した魔力をそぎ落とす結界も、光柱に成すすべなく喰らわれ、溶かされていく)
ゼウルス「…聞こえなかったか?この柱は俺の「ウイルス」そのもの。魔法を超越した化学の力の前では、貴様らの異能など無力だ。(眼鏡のレンズが不気味な光を帯びる) 」
ペニー「この本はすべての異能を打ち消す。貴様のその力も…!?(結界が溶かされるのを見て) 」
ゼウルス「(腰を抜かした少女を前に、男は尚も目つきを変えず睨み続ける)…死よりも興味をそそる宝の中身か?人間の好奇心は研究し尽くしても理解できない。ならば死と代償に、答えてやろう。 」
ゼウルス「――――― あ の 宝 は … ―――――」
―――― ビ ュ オ ワ ア ア ァ ァ ッ ! ! ! ! (風の差し込まぬ閉ざされた地下空間に、突如発生した疾風。その波を手繰り寄せた何かが、
ゼウルスの言葉を遮るように降り立った)
ゼウルス「――――――(真実を紡ぎだそうと口を開いた途端、巻き起こった疾風に閉口する)……ここは「貴様」の出る幕じゃない。(目の前に現れたその影を見下ろす) 」
フランク・ウェスト「一体どうなってる…(呆然とシャッターを切りながら) 」
ペニー「……(化学の異能………そういう、ことか…!)(結界を盾に半減されたものの、ダメージは大きい)どうやら、ここは…退いた方が良さそうだな。(化学の力……対策をしなければ…!)(自身の顔を剥ぎ取り、ダメージを回復させた後風となりステージから消え去る) 」
ミシェル「 ヒ ュ ォ ォ オ オ ッ … ――――――(風は凪ぎ、嵐の眼より現出した風来坊が白衣の男と対峙する)そうだネ。でモ、見捨てられない命がある以上…ここにボクのいる意味があル。 ……彼女を連れて逃げるんダ。(振り返ることなく
シェンに、
カズネと共に逃走するよう促す) 」
アーデルハイト「――――― ちょっと待って?タイムシフト機能ってあるかしら外野の西風が肝心なとこをかき消したのだけdddddd(意気揚々と華やぐ笑顔でふらりとどこから現れたのか、石柱の陰から現れウィルスに存在をかき消され)ddddddいやんスッピン見たでしょ(『頭蓋骨)が紅色の柱から這い出る。それを肉が覆い、皮膚が覆い、さながら消滅を逆再生したかのように姿を現した)だーめだめよ坊ちゃん。軽率に『ヴィナミス』の名前をポンポン出したらダメダメのダメ。希少価値下がっちゃうわ? 」
眼帯の男「なまじ”力がある”と思い込んだ奴ほど……”そうやって”自分に酔うんだよ、正義……悪……どっちも価値なんてない。悪を気取るのも正義を語るのも、ちょっと視点を変えるだけで入れ替わり、ゴミと等しくなるんだから。(心からの嘲笑を浮かべる)本当に宝があるなら、いっそ壊してしまいたいんだけど―――次から次へと、歴史書みたいな奴ばかり出てくるね。 」
シェン「……。……?(自分を指差して
ミシェルに目配せ。首を左右に振り彼の視線の先には自分しかいないことを確認すると)フッ……(したり顔で微笑み)(正直ちびるかと思った……!!!!!)――――お手をどうぞリトルレディ。安全な場所へ、この身に変えてもお守りいたしましょう。具体的に言うと8年後を守り抜くぐらいまで(片膝をつき片手を差し伸べる) 」
アーデルハイト「―――ここはいい、お前達は自分のなすべきことをやり遂げな。骨を拾う必要はねぇぜ、つめてぇ墓石の下は寝心地が悪そうだからよ(ド低音イケボ)って流れ?キャーカックイー!!誰々?その役だれがやるの?え、私?アッハイ(一人独自の世界観に生きているのかまるで当事者意識のない軽率な発言を呼吸をするように吐き散らかし飛んだり跳ねたりしている)―――っふう。えーっとこっちの世界線だと初めましてなのかなちゃんゼウ? あなたには預かり知らないことなんだろうけどさぁ……あなたの嫌がる顔ちょおおおお見たいぐらいには痛い目見たからぁ。足止めという名の嫌がらせに付き合って? 」
カズネ「ぅ…ぅん…あり、がとう…(まだ両足に力は入らないが、
シェンの手を取って彼に引かれるままその場から遠ざかり始める)……(なにか たいせつなことを 聞きそびれた気がする… でも いまは 命が大事… いつか そのうち わかるときが くる……)(そして、
シェンと共に振り返ることなく地下空間の奥へと消え去った) 」
ゼウルス「……(ミシェルと
アーデルハイトの両名に目を細め、先程の風で僅かにずれ落ちた眼鏡をくいっと上げ直す) 」
ミシェル「…キミがここにいるということハ… あの宝箱の中、やっぱリ…――――― ちょっとそこのお嬢さン?ここはボクと踊らないカ?オーディエンスは喧騒ダ。優雅なひと時、甘く香ばしるお茶菓子の香りと共ニ。さあさ魅せましょ、ショータイム。(アーデルハイトに共闘を持ち掛ける。この現状、それ以外の選択の余地はないと知りながら。) 」
眼帯の男「歴史の立会人になる気はない……次会ったら名前ぐらい聞いておくよ。(無感情な視線を
ゼウルスらに向けた後、体を流体金属に包み込んで地下空間の奥へと流れてゆく) 」
アーデルハイト「ふふっ、演出家が役者に転身するとそれはそれは滑稽なメタフィクションになるってご存知ない?あまり期待しないでくださらないなっ (スカートの両橋をつまみ礼節を弁えた一礼で返し)へいへいゼウチャーン!太陽みたいに笑う君はどこに言っちゃったんだーいヘイヘイヘーイ♪ヴィナミスがいなくてノイローゼな敗北者同士腹を抉ってはなそーよー♪(ピスピス) 」
ゼウルス「…幾千の世界線を渡り歩く旅人が二人…滑稽な組み合わせだ。……『アレ』は貴様等には過ぎた代物だ。(背後で暴発する柱の数、勢いが、地下空間の面影をも呑み込み始めていくほどに拡大していく)…俺の化学は神をも殺す。(湧き上がる柱から手繰り寄せた一部のウイルスで高速生成した、薙刀を思わせる巨大なメスを片手に、その切っ先を二人に突き付け―――)―――― ゴ ゥ ン ッ ! (コンクリート床を割って噴出したウイルスの大波に乗り、そのまま彼らに特攻する) 」
アーデルハイト「――――取りつく島もなしかぁ……最近私の言葉のナイフ錆つき過ぎじゃない?自信無くすわぁ……(糸目でしょげ返り) リ ン …… (虚へ腕を伸ばし、光の粒子が収束する。七色の羽飾りを先端に当てがった木の枝をそのまま杖にしたようなそれが出現した)――――今の私は徒歩で直々にお出ましだからね、不死性には期待しないでちょうだい。ガラでもないけど……”本気”<マジ>だよ、今日の私は(軽く床を杖で突く) 」
――― リ ン ッ ――― (白金に輝く白い羽が渦巻き円を描く。それは結界……ではなく『異次元』への入り口。防ぐことここそかなわないが、
ゼウルスのウィルスの波は異次元への穴へと誘導される) 」
ミシェル「素晴らしいパートナーに巡り合えて光栄ダ♪酔い痴れるまで、踊り狂おウ。(彼女と肩を並べ、万物を食らうウイルスの波に飛び乗った
ゼウルスを迎え撃つように、全身に風を纏う)…ボクにはもうそんな記憶はなイ。ボクはただ―――― 愛を謳うだけの流離い人サ。(そして、生と死の概念を超えた円舞(ワルツ)へと身を乗り出した) 」
―――――― バ ヂ バ ヂ バ ヂ バ ヂ ィ ッ ! ! ! ! ――――――(広大な空間に衝撃と稲妻が迸る。そこで起きた出来事とは。彼らの思惑は。結末は――――)
それは、"決して歴史に刻まれることのない"瞬間の中へと溶けていった。
ヒロ「…………(地下空間とは別の無人のステージで刀を磨きつつ体を休めている)たくさんのステージがあるここだ。一つは誰もいないところもあってもおかしくないか。………(今までの戦い、“宝"、そして…)会いたがってた人、か。(ふと呟く) 」
ヒロ「………もしかしたら、“宝“とやらを手に入れたら会えるとか、そんな感じなのか?………いや、違うか……いろいろ、考えすぎだな…(刀を磨き終え、鞘にしまう) 」
ヒロ「……ま、生き残ること。それが全てってことかな。……まだ、何も伝えちゃいねーんだよ。(じゅうぶん休めたと言うことなのか、立ち上がりステージの奥へ歩き出す) 」
アーロン「………急いだほうがよさそうだな。(ヒロが去った後の無人ステージにおり、呟き、その場をあとにする) 」
ダイブロス「ギェハハハハッ!!(鉄球ハンマーを振り回し、レンガ造りの町々を蹂躙しながらヒロと交戦していた)どうしたぁ!!逃げるだけで精一杯かぁ!!(武器を振り回しながら彼を追い詰めていく) 」
ヴューバル「メキョキョキョ…!!(数多の戦士を引き連れ、一つ目の化け物が高笑いしている)ここにいる猛者どものほとんどはこの俺っちの支配下にある!!こいつらの力を利用し、俺っちがすべてを手に入れてやる!!いけお前ら!!まずは手始めにあの人間を殺れッ!!(ヒロに向けて攻撃するよう指示を下す) 」
アバター「追い詰めろ、奴を逃がすな!!(鋼鉄の槍を握りしめて特攻し、追い詰めたヒロを挟み撃ちせんと旋回する) 」
ヒロ「………んなろぉ、街をぶっ壊すことなんざかまいやしねぇ!…ま、当然か…!(土の刀を片手にハンマーにぶつけ合っている)…(あそこでやつもろとも…!(今にも崩れそうな建物の中に飛び込む) 」
ダーシング「建物の中へ逃げたぞ!追え!!(そう言い他の戦士たちと共にヒロが逃げ込んだ建物中へと突撃する) 」
アファエル「ンフフフ…!あの小僧、何処へ隠れた…?(建物の中へ潜り込み、室内一帯を見渡す) 」
ミーロレット「観念しろ…お前はもう袋の鼠だ…! 」
ダイブロス「いいかテメェら…!奴を見つけたらすぐに息の根を止めろ…!そしてこの俺様が跡形もなく、粉々に踏みつぶしてやる…!! 」
ヒロ「………(壁と同化していたのか、上半身だけ壁から出てきて、掌からアファエルにめがけ土の弾を放つ) 」
森ノ宮「―――酷えなあ、バトルロワイアルって奴じゃなかったのか、これじゃリンチだ(ヒロ達の居る建物に、よっこらせ、とでも言いたげに建物の窓からのそりと入ってくる) 」
アファエル「ぐはぁ…!!?(背後から土弾を受け壁を突き破って盛大に吹き飛んだ) 」
デリマート「ホホホホッ!私が仕留めます!居合い…“百獣切り”!!(腰の刀、背の剣(つるぎ)を抜いて交差するようにヒロに先制攻撃を仕掛けようとするが…) 」
地獄マシン「ズシィィイインッ!!!(天井を突き破って屈強なロボットが
森ノ宮の前に出現する)敵…発見!!(そして彼に剛腕を振るい鋼の拳を叩き込もうとする) 」
ヴューバル「メッキョキョキョ…!(俺っちの"爪"を撃たれた奴はどんな奴でも精神をのっとられる。そうなれば死ぬまで俺っちの言うことしか聞かねえ…!他力本願の力で俺っちは、勝利をつかみ取るんだよおおぉッ!!)(枝木のように細い両腕を広げげひた笑みを浮かべる) 」
森ノ宮「うおっ!?こんな奴まで居るのか…! (地獄マシンの前で素早く構え)東雲流…"天山"ッ!!(素早く地獄マシンと距離を詰めながら、振われた鋼の拳、その腕部分を下から突き上げる様に強烈な掌底を放つ!!) 」
ヒロ「…………そらぁぅ!(土の弾がグレネード弾に変形し、デリマートに襲い掛かる) 」
デリマート「ホッ……!?ボッガアアアアァァァァンッ!!!(斬りかかろうとした瞬間、グレネード団が顔面に直撃し、白目を向きながら口から煙を吹いて地面へと倒れ落ちた) 」
ズズッ……――――― ズ ン ッ ! ! ! (ヒロが投げ飛ばしたグレネード弾が破裂したことで、その衝撃が崩壊寸前の建物を刺激。レンガ造りの建物はズシンと音を立てながら、盛大に瓦解していく)
地獄マシン「ガゴンッ!!(
森ノ宮の掌底に攻撃をいなされる)追撃、追撃……!?(さらに殴りかかろうと腕を振り上げた時、天井から降り注ぐ瓦礫に埋もれてしまう) 」
ダイブロス「し、しまった――――――!!(崩壊する建物、降り注ぐ瓦礫を目前に表情が青ざめる) 」
ぐわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!!(ヒロを追いかけに建物内に侵入してきた戦士たちが瓦礫に次々と埋もれていく)
ヒロ「………(計画通り……!!(自身を土で覆い、瓦礫から身を守る) 」
ヴューバル「チッ…役立たず共が。だが!(がれきの上に立つヒロと
森ノ宮の周囲には、先程までとは比にならないほどの戦士たちが彼らを完全包囲していた)この数を前にどう抗える!?お前たちはジ・エンドだ…!メキョキョキョ!! 」
バイラス&アバルーン&F隊長『……!!(その他にも多くの戦士たちが、少しずつ、少しずつとヒロたちを追い詰めていく)』
森ノ宮「もう一発……!!?(腕を振りかぶった地獄マシンの懐まで一足飛びに距離を詰め、更に一撃を加えようと構えた瞬間――見事に瓦礫に埋もれて行く) 」
ヒロ「………キリがねぇな(たくさんの戦士たちを見て)…おっさん、無事か!(
森ノ宮に叫ぶ)どうするかって?こいつぁ…連射できるんだぜ!(先程の土のグレネード弾を連射する) 」
ディービィ「怯むな!!殺せぇ!!!(グレネードの弾幕を受けながらも、多くの影が次々とヒロたちとの距離を縮めていく) 」
ヴューバル「メキョキョキョ…――――― 死 ね (振り上げた腕を下ろし、ヒロたちにとどめを指せと指示を下した…その時だった) 」
ザ キ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ ! ! ! ぐわああああぁぁぁあああッ!!!!(斬撃音が響く) ズ ド ド ド ド ド ッ ! ! ! ぎゃああぁぁああッ!!!(銃撃音が轟く) ボ ッ グ ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ア アア ン ッ ! ! ! ! うぐあああああぁぁぁぁあああああッ!!!!(そして盛大な爆音と共に、ヒロたちを囲っていた者たちが瞬く間に消し飛んでいく)
グラドジュゲム「な、なんだ…!?何が起こっている!?(黒い雷雲に乗って空を高速旋回し、上空からその事態を俯瞰していた) 」
カメプロート「『何か』がいるぞ、気を付け――――グハァッ…!!?ドシャァ…ッ… ! ! ! (注意喚起しよう叫びかけた時、一陣の風の如く現れたその『何か』に斬り捨てられる) 」
カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ (突如としてホログラム状のカード型エネルギーが何枚にも重なって出現し、空を舞うグラドジュゲムへと迫る)
グラドジュゲム「ッ―――!!!(迫るエネルギーカードから逃げるようにスピードを上げる) 」
カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ (しかしどれだけ距離を離されようと、エネルギーは地の果てでも追跡し、着実に速度を上げて距離を縮めていく)
森ノ宮「ッドラァ!!(迸る様な蒼色の”気”と共に、周囲の瓦礫を拳と共に弾き飛ばして)運が良かったみたいだ、いやあやってくれやがる……囲まれてるな、後ろ頼む(拳銃を懐から抜き、ヒロの背後に陣取って戦士たちに向かって発砲する、が………)―――なぁっ!?(驚愕と共に、眼前で戦士たちを吹き飛ばした”ソレ”に目を向け) 」
―――――― \FINAL ATTACK RIDE/ \DE DE DE DECADE !!/ ――――――
グラドジュゲム「ぐぁ――――(声を上げる間もなく激しい光に包まれる) 」
ドッグアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァンッ ! ! ! ! ! ! (空中を旋回していたグラドジュゲムが突然大爆発に巻き込まれ、その燃え盛る身体は星屑のように暗い地の底へと落下していった)
ジャビス「――――!!!(強烈な爆発音に目を見張る)くそッ…ジュゲムの野郎がやられた!『奴』は何処だ!!? 」
ヒ ュ ン ッ ――――― ド ゴ ォ ッ ! ! ! (ジャビスの腹部に重い一撃が瞬間的に叩き込まれた)
ジャビス「ぐぼぁ…ッ…!!?…ドサァ… ! ! (強烈な一撃に唾液を吐きだし、やがて白目を向きながらうつ伏せに倒れ込んだ) 」
ヴューバル「なんだ……ッ…?な、なんだこれは…何が起こっているんだァッ!!!?(数百といたはずのしもべたちが瞬く間に消し飛び、気が付けば死体の山が転がるその惨劇に絶句する) 」
―――― ザ ッ … ! (乾いた赤い大地に何者かが忍び寄る。硝煙と土煙が入り混じれる町の中、煙に紛れたその『人影』がゆらりと現れる) 」
ヒロ「おう、任せろ!(
森ノ宮の声を聞き、彼を背にして戦士たちを迎撃する)……!?なんの光!?(戦士たちを吹き飛ばしたエネルギーに目を向ける) 」
ヴューバル「――――!!?(煙の中で揺らめく人影の気配に気づき、振り向きざまに睨みつける)貴様……何者だッ…!!? 」
門矢士「 カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――――(シャッター音を切るような残響が響いた時、その『人影』はヒロたちの前に自らの姿を現した)―――― "通りすがりの仮面ライダー"だ、覚えておけ。 」
バタンッ、バタンッ、バタンッ、バタンッ――――― ガ キ ョ ン ッ ! ! ! (突如、
門矢士の真下から折りたたむように現出した黒い平面がそれぞれに合わさって彼を閉じ込める黒い立方体と成した)
キュー「“ブラックボックス”…!(手中で黒い靄が怪しく揺れている)これで奴は身動きが取れない。その間に、私が踏みつぶしてやr――― 」
……ピキッ……バキンッ、ビキッ、ビキビキンッ…――――― パ リ ィ ー ー ー ー ン ッ ! ! ! (黒い立方体の表面が罅割れ、瞬く間に粉々に砕け散った)
門矢士「……(黒い硝子破片のような残骸が降り注ぐ中、悠然と佇んでいる)…こんなもので俺を止められると思っていたか。俺は世界の破壊者。行く手を阻むものはすべて、破壊してやる。(呆気とられるキューの顔面を掴み上げ) ブ ォ ン ッ ―――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! (地面へ突き刺す勢いで強く叩きつけた) 」
キュー「ひッ……!?あ、あのブラックボックスを自力で…!?そんなバカn――――ギャファア…ッ!!!!(地面に顔面から叩きつけられ、めり込んだまま気絶した) 」
ヴューバル「ぐ…ぐぞッ……!こうなったら…!!(ふと
森ノ宮の方を見やり、彼を睨んではにやりと不気味な笑みを浮かべる)こいつを「盾」に俺っちは逃げてやるぜえええ!!!メキョキョキョッ!!(ジャキンッと黒い爪を突出させ、
森ノ宮へと急襲を仕掛けようとするが…) 」
門矢士「 ヒ ュ ォ ォ ォ … (風が砂塵を吹き付ける中、踵を返しヒロと向き合う) ……(「ついに会ってしまったな」と言いたげそうに、ヒロと対峙する) 」
森ノ宮「……ヒロ君よお、アレなんだ?知ってる奴?(眼前の異様な光景に圧倒されていたが、自分に向けられる殺気に反応してすぐ様体制を整え…)―――遅ぇ!(向かってくるヴューバルの爪を避けると同時に、強烈な右ストレートをヴューバルの顔面に叩き込む!!) 」
ヒロ「………あぁ…こいつは、俺と因縁がある奴だ…!(
森ノ宮にそう言い、士に目を合わせる) 」
ヴューバル「メ゛ギョ゛……ッ…!!?(顔面の一つ目眼球に彼のストレートがクリーンヒットし)ギョ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ゛!!!!(耳を劈くほどの断末魔を上げながら、ぱぁんと風船のように破裂し、消滅した) 」
ヒロ「助けてくれてありがてぇと言いたいとこだが……(一掃された戦士たちを見て)どうやら、あんたのその顔を見ると、そうでもなさそうだな? 」
門矢士「前置きも御託もいらねえ。ここは戦場。向き合ったら最後、どちらかがくたばるまで戦い続ける。それが…大乱闘《カオスマッシュピード》だ…!…… …… ………かかってこい。 カ シ ャ ン ッ ! (ヒロと静かに睨み合い、カードをバックルに装填)\KAMEN RIDE/ ガ チ ャ ン ッ ! (更にハンドルを押し、ヒロに向かって一直線に駆け出した) 」
ヒロ「だろうな。お前と俺は……この場じゃいつだってそういう運命なんだからな!!!(駆け出した士に対して思いっきり殴りかかる) 」
門矢士→仮面ライダーディケイド(激情態)「 グ ォ ン ッ ! ! (生身の体でヒロに殴りかかり…)――――― ガ ン ッ ! ! ! ――――(ヒロの拳と盛大に激突する) \DECADE !/ ――― カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ ! ! (ヒロとぶつかり合う拳を起点に、全身にいくつものホログラムが張り付けられ…世界の破壊者・仮面ライダーディケイドへ変身する。しかし、彼のその姿には何か違和感があった) 」
森ノ宮「(ヒロと
門矢士の激突の衝撃僅かに怯むが、再び二人を見据え)成程な、因縁の相手って奴か…… 」
ヒロ「本来の姿になったか、張り合いがあるって、もんだ……?(なんか…こいつ、違和感が…?) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「最初に会った時に言ったよな。俺は…お前が知る
門矢士であって、
門矢士じゃない。飽和する分岐世界に存在する、唯一にして複数の自分自身… その中で、俺は「俺」が、お前は「お前」が選ばれ、この物語に誘われた…! 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「俺は、"世界を破壊する運命を受け入れたディケイド"。この世界を…――――― 破 壊 す る ! !(ヒロと取っ組み合い、意図的に発生させたオーロラカーテンの中へ共に飛び込む) 」
森ノ宮「……また会おうぜ、ヒロ(二人がオーロラカーテンに飛び込んだのを見届け) 」
――― 空中庭園ヴリオニア ―――
仮面ライダーディケイド(激情態)「(強風が吹きつける空中都市に、二人場所を移す)―――はッ!(ヒロを蹴り飛ばす) 」
ヒロ「…………ぐおっ!(オーロラカーテンに引き込まれる)なっ!?(蹴り飛ばされるが倒れずに着地)……んなろぉ!(土弾で弾幕を張りながら接近) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「\ATTACK RIDE/ \BLAST(ブラスト) !/ ズドドドドッ ! ! ! (変則的な軌道を描く銃弾を何発も発砲し、 土弾の弾幕を相殺しながら接近)ふんッ、はッ!(吹き付ける強風にしっかりと耐えながらもヒロに右フック→左ストレートを見舞う) 」
ヒロ「………ぐっ……!(強風に耐えるのが精一杯で、ディケイドの攻撃をくらうがまま)……(このステージ、おそらく直接攻撃は無理だ。…間接攻撃しかない…!(数個の土の球体を宙に浮かせる)…そらっ!(球体をディケイドに対し接近させ、そこから土の散弾を炸裂させる) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「……ッ…!ぐゥ…!!(土の球体を叩き落とそうとライドブッカーを振り回すが、油断して強風に煽られたことでステップを踏み違い、散弾が背中に被弾する)考えたな…ならこれだ!(手をかざすと再び開かれる灰色の壁(オーロラカーテン)。壁は二人を飲み込み、次なる舞台へと誘う) 」
――― ペガサス国・コールドビル屋上 ―――
仮面ライダーディケイド(激情態)「 ガ ッ ――――(瞬間的にヒロとの距離を詰めて彼の顔面を鷲摑み) ガ シ ャ ア ア ア ァ ァ ン ッ ! ! (ガラス張りの壁に勢い良く叩きつけた) 」
ヒロ「ステージをコロコロと変えて戦術を変えさせる作戦か!(ガラスに叩きつけられ)…くそっ…!(背中からあえて土弾をせりだし、壁に張られたガラスを叩き割る。これにより目眩しをはかる) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「っ……!?(ヒロの策略…目くらましによって思わずヒロの顔面を手放してしまう)…大分頭を使うようになってきたか。(ガラス破片をぐしゃりを踏み潰しながら駆け出し、ヒロに肘打ちを繰り出す) 」
ヒロ「………(肘打ちを両腕で受ける。しかしその両腕には鋼鉄のような硬さの土が纏われる) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「……!(そうか…こいつ、どこかの世界線で「俺」の戦い方を――――)―――ならば…\ATTACK RIDE/ \INVISIBLE(インビジブル) !/ (全身を透明化し、ヒロを翻弄)――― ここだッ!!(その後ヒロの背後に現れ、彼を背中から蹴り飛ばす。その蹴り飛ばした先に灰色の壁を展開させ、蹴り飛ばしたヒロに続くように自らも飛び込む) 」
ド サ ァ … ! ! (歩行者天国の広いアスファルトに、ヒロとディケイドが二人身を乗り出す)
ヲタク猫「ほ~し~の~ふぅ~むた~~~~ん♡(路上でハレ晴レユカイを踊っている) 」
ヒロ「………!?(ヲタク猫を見て)一般人も多いってのか…!? 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「余所見をするな!(傍らの標識を椀力でぶっこ抜き、それをヒロ目掛け豪快に投げ飛ばす) 」
現場猫「缶コーヒーヨシ!…!!うわああああああ!!! 」
はらぺこあおむし「(メイド服を装い路上でビラ配りするハロウィンのアルバイトをしている) 」
ヒロ「……う、うおっ!?(
現場猫を抱え、標識を転がって避ける) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「 避けられるものなら避けてみろ。 \ATTACK RIDE/ \GIGANT(ギガント) !/(背後に発生させたオーロラカーテンから大量のミサイルが飛び出し、次々とヒロに襲い掛かる) 」
ヒュゥゥゥゥ~~~~ン…―――――― ズボボボボボボッカアアアアアアァァァァァアアアアンッ ! ! ! ! ! (雨の如く降り注ぐミサイルの嵐が街の建物などを吹き飛ばしながらヒロへと迫る。被弾した車が爆音と共に大炎上したり、爆発で抉れ出した地面から火柱が上がったり、アキハバラは瞬く間に炎に包まれていく)
白ウォズ「……(火の粉が漂うアキハバラの街の中、とあるビルの屋上から二人の戦いを静かに俯瞰していた) 」
ヒロ「………うおおおお!!!!(ミサイルに向けて土のマシンガンを放ち応戦)…たかが知れてるが…いまのうちに…!(ミサイルの爆発に紛れて、爆発でえぐれた土に身を隠す) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「ザッ……ザッ……(爆炎と黒煙をバックに悠然とした足取りでひび割れたアスファルトを歩む)……―――― ふんッ!!!(ヒロが身を隠したことを察し、地面に強烈なパンチを炸裂。大地が揺れ、ディケイドを中心に地割れが発生し、ヒロを奈落の底へと落とす)―――はっ!!(そして自らもその地割れの中へと飛び込み、二人をオーロラカーテンの中へと包んだ) 」
――― キュラリア・浜辺 ―――
――― バシャアァンッ ! ! ! (上空に広がるオーロラカーテンからヒロとディケイドが落下し、二人は浅い海へと落下する)
ナマコブシ「(浜辺に落ちている) 」
ヒロ「おめぇ、そりゃあねえだろぉ!?(海に叩きつけられる)……(浅い、海?)(すぐさま海から飛び上がり、砂浜に立つ)場所が悪かったな、ここはもうホームグラウンドだ! 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「フン…どうかな?そうとも限らないぜ?(仮面の奥で不敵に笑い、カードを突きつける)\ATTACK RIDE/ \ILLUSION(イリュージョン) !/ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ (四人の分身を作り出し、それぞれにライドブッカーを構えてヒロへ一斉に襲い掛かる) 」
ヒロ「4人…!(足元は砂浜というアドバンテージを生かし、土分身を生み出していく)……そっちは四人、本物の俺を探すまで…どれくらいかかるかな?(絶え間なく土分身を増やしつつ、所々から土弾が放たれる) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「\ATTACK RIDE/ \SLASH(スラッシュ) !/(四人のディケイドそれぞれが幻影のように分身する剣身を振り回し、より切れ味と破壊力を増した斬撃で土分身の大群を圧倒していく) だったら…こいつだ…!\FINAL ATTACK RIDE/ \DE DE DE DECADE !!/ (剣身にエネルギーが集中し、ヒロに一閃…かと思いきや、叩き割る勢いで足元の海面へと炸裂させ、大きな水飛沫を飛ばす。それによってヒロの土分身を一時的に溶かし―――)―――ふんッ!!(残った本体をオーロラカーテンの中へと殴り飛ばした) 」
ヒロ「………チッ、やっぱり簡易なものだと…!(あっさりと溶かされたのを見て)ぐはっ…!!(殴り飛ばされる) 」
――― ナナシマ・たんじょうのしま ―――
仮面ライダーディケイド(激情態)「 ト ッ … (最後の舞台へと降り立ち、殴り飛ばしたヒロと改めて対峙する) 」
ヒロ「………(今度は…どう出る…?)(土を浮き上げさせながら対峙) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「 ダ ッ ! (地面を蹴ってヒロへと迫り、隙のない連撃を叩き込んでいく)…"まだ、躊躇っている"んだろう?(ヒロの頬へ回し蹴りを繰り出す) 」
ヒロ「………(直接攻撃…!)(連撃を両腕で受け止める)……!?(頬への回し蹴りに対し、右腕で弾こうとする) …々(躊躇っている?…なにを…!)(弾く動作と並行して土の波を盛り上げる)」
仮面ライダーディケイド(激情態)「自分の願いを叶えるために、誰かの人生を踏みにじることが。掴み取ろうとする幸せが、誰かの不幸せに囲まれて輝いていることが。お前はそれを理解し、そしてこの戦いに身を乗り出した。自分の夢も、他人(ひと)の夢も守るという、大層な覚悟を掲げて、な。\ATTACK RIDE/ \CLOCK UP(クロック アップ) !/(空間を貫く高速移動で島中を刹那に駆け巡り、目にもとまらぬ速さで四方八方からヒロに突撃を仕掛け、圧倒していく)――― だが、まだ一歩、足りない。「そうしなければ」と分かっていても、『何か』がお前の覚悟を遮っている。タンッ―――クルルルッ…ザ ン ッ ! ! ! (姿を現すや否や跳躍し、回転落下しながらヒロに鋭い刃を振り下ろす)」
ヒロ「ぐっっっ…!!!速い…!!(ディケイドの高速移動に対応しきれず翻弄される)ぐっ!!(四方八方に切り裂かれる)……何が…遮ってると言いたい!?(刃に向けて土の薙刀を突き上げる) 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「 ガ キ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! (ヒロの薙刀と衝突し、金属音が空へ残響する)この戦いの果てにある、「真実」に直面するために… 俺は…―――――お前の歩みを遮るその『何か』を破壊する使命がある。 ガキィンッ、ドゴォッ ! ! (鍔迫り合いをいなし、ヒロを蹴って距離を保つ)…だが、俺には『ソレ』が何なんか知る由はない。何故ならそれは…"お前自身の物語の中にある"からだ。俺に介入の余地はない。(そう言うとヒロに指差す) 」
ギ ュ ァ ァ ァ ア ア ッ … ! ! ! (ヒロの背後に、オーロラカーテンが展開される)
ヒロ「お前に使命があるのに介入の余地がない!?………!(背後のオーロラカーテンに気付く)…あんたは俺がそれを破壊するお膳立てしかできることがねえってことか…!わからねぇから…! 」
仮面ライダーディケイド(激情態)「探してこい…―――― 本当の「自分」をな。(そう言うとヒロの顔面に拳をめり込ませ、彼をオーロラカーテンの中へと殴り飛ばした) 」
ヒロ「ぐぁぁぁっ!!!!(オーロラカーテンに飛ばされていく) 」
ペニー「………(路地裏で契約の本を開く)科学の異能も無効化させる力を…この手に……!!!(ひらかれた本に手を添える) 」
シュインッ……!!!(突然本が光り、
ペニーが添えた手を覆い尽くす)
ペニー「ぐぅっ………!!!!!(苦痛が伴うのか、表情を歪める)……(光が消えたのを見て、本から手を離す)………!(手から魔女狩り手配書に似た本を発動させる)……ククク、これで今度こそ……この世界のあらゆる異能に対応できるようになった……!!! 」
ペニー「…………さて誰からぶっ殺しに行くかな?あの野郎(
ゼウルス)に復讐してやりてぇところだが……?(近くにオーロラカーテンがあるのを発見する)よし、あの先にあるやつをぶっ殺しに行くか……!(オーロラカーテンに入っていく) 」
――数時間前 星空大学――
ヒロ「ぐほぁっ!(オーロラカーテンから出てきて入り口前に叩きつけられる)いってぇ…全く乱暴に放り込みやがってあの野郎…まだヒリヒリする(ディケイドに殴り飛ばされた顔をさすりながら) 」
ヒロ「……大学か?エレベーターは…(スイッチを押す)動かないか…階段で上がって行こう…(階段で数階上まで上がっていく) 」
来ヶ谷唯湖「――――――――――どこへ向かおうとも無駄なことだ、少年。(上階からゆっくりとした足並みで降りてくる) 」
ヒロ「………?確かあんたは……(降りてくる唯湖に気づく)誰もいねぇもんだと思ってたんだがね、まさかあんたが片付けたとでも? 」
来ヶ谷唯湖「いいや……さすがの私でも、数の知れない相手を単独で総て片付けるのは無理だろう。私もしばしば見てまわってみたが………きみも感じていた通りというわけだ。 」
ヒロ「……それもそうか。敵は現状ここにはいないというわけだな?‥まぁこの大会の舞台の多さを考えれば、たくさんの参加者が戦ってるところもあればこういうところもあるってことだな。 」
来ヶ谷唯湖「しかし……人の意思によって導かれたからには、そこにはきっと、意味がある。今は何もない……ただの静寂だとしても、な。 」
ヒロ「…………だろうな。意味するもの、起こりうること…ここに導かれた俺にはそれを受け止めなければならないってことだ…それが、残酷なものであっても… 」
来ヶ谷唯湖「……うむ。 さて……私はもう一回りしてくるとしよう。こういうのは退屈しないからな。(そう言って下階へと歩いていく) 」
ヒロ「……おうよ(降りていく唯湖を見送り)………(再び階段を歩き、一番上の階まで登る)気付いたらここまできてしまったか……流石にここまで階段を上がったらちっと疲れたな、ここの部屋で一休みするか……(研究室と書かれた部屋に入る) 」
ヒロ「………自分の夢を叶えるために誰かの夢をぶっ壊して戦う中で、誰かの夢を守る……そう思って臨んだはずだったんだがな…(躊躇い、か…自分の夢は守れなかった、その事実が邪魔しているとでも…?)(目を閉じ、研究室にある椅子に座りながら自身の過去を思い出す) 」
ヒロ「……大切な人を守れれば、それでよかった…だが、その時の俺には力が…なかった(目を閉じたまま手を伸ばす)会いたがっているのは俺だけなんかな……? 」
そんな事は、ない。(スッ………(伸ばされたヒロの手を何者かが両手で覆う)
ヒロ「…………?(自身の手を覆った柔らかい温もりに気づき、目を開ける)……! 」
カズミ「………本当に会えるとは思ってなかったよね。…ボクもさ(ヒロの手を握った主) 」
ヒロ「………カズミ……なのか?(自身の手を覆う温もりを噛みしめながら問いかける) 」
カズミ「うん。………やっぱり、何年も経ってると全く違うもんだね。一瞬わからなかった…(スッとヒロの手から離れる) 」
ヒロ「カ、ズ、ミ……!!!!(カズミが手を離した瞬間、彼女を優しく抱き寄せる) 」
カズミ「本当に…君と同じ時を生きれなかったのは悲……!!(ヒロに抱き寄せられ)まったく、相変わらず唐突だね……(そう言いながらもヒロに身体を預ける) 」
ヒロ「ずっと、会いたかった……!!この想いは……ずっと、変わっていなかったけど…怖かった…!お前を守れなかった情けない俺なんかに、会いたがってなんかいないんじゃないかって…!!俺のこの好きだったって気持ちが…枷になってるんじゃないかって…!(涙を流しながら胸の内を語り始める) 」
カズミ「……!!(ヒロの胸の内を聞き)…キミがボクを守らなかったことで、ボクが怒って会いたくないって思ってるとでも?…………そんなことはない!(抱き寄せられた体からさらに自身の胸を彼の体に押し付ける)………わかる?こうしてキミに会えたことが嬉しいんだよ!こんなに…ドキドキしてる…!! 」
ヒロ「なっ……!!??(カズミの行動に驚いた表情を見せるが…)………(彼女の言葉、そして高鳴っている鼓動を感じ取る)想いは……一緒だった…そういう、ことか? 」
カズミ「……そうだよ。キミが、あの時ボクの事が好きだったように……ボクも、キミの事が好きだった…!だから、兄やん…キミのその気持ちは決して枷なんかじゃない!こうしてキミが生きている…それだけで嬉しいんだよ…!!(涙を流しながら彼の胸に顔を埋める) 」
ヒロ「……!!!(カズミの言葉を聞き)じゃあ、あの告白の時、から…!!!(そうか……それじゃあ……許すも何も最初から……カズミは、俺のことをずっと……!!) 」
カズミ「………うん(泣き腫らした目を隠すように、彼の胸に顔を埋めたまま消え入るような声で)あの時、本当はすっごい嬉しかったんだ。ボクがいくら好意を持ったって…結局兄やんにとってボクは異性ではなくただの妹に過ぎないんだって思ってたから… 」
ヒロ「………それでも、俺たちは兄妹だからって踏みとどまったってことか…(カズミの言葉を聞き、顔を俯かせる)ごめんな…… 」
カズミ「……?な、なんで謝るの…? 」
ヒロ「実は、今まで隠していたんだが……俺とお前は…血が繋がってないんだ………!だから、あの時…踏みとどまる必要なんてなかった……!……今となっては、もう遅い…けど…な… 」
カズミ「………………知ってたよ。と言うより……キミの告白を聞く前からすでに、"思い出していた"んだ… 」
ヒロ「………………な、なにぃ!!!???(カズミの告白を聞いて)…じ、じゃあ…なんであの時…… 」
カズミ「…キミが僕と血の繋がっていない兄妹だったってことを隠していたように…ボクもキミに隠していたことがある。…聞いてくれるかな…(上目遣いでヒロの顔を見る) 」
ヒロ「隠していたこと………それがあの時、血が繋がっていないことを知らないように見せてまで俺の告白を断った理由なんだな?………聞こう。今となっては…俺にできることはないが…… 」
カズミ「ありがとう。………(話を始める前に一度、唾を飲み込む)実は、キミに告白されるちょっと前にある人に…告白されてたんだ(身体を震わせながら、一言一言、言葉を発する) 」
ヒロ「……………!!!!!??????(彼女から明かされた事実を聞き、驚いた顔を見せる)そんな事実は、予想してなかったな……だが、その事実に何の関係がある?さっき言った俺への気持ちは…本物だったんだろう?(震える彼女を安心させるように背中に手を回し) 」
カズミ「……本物だよ。キミのことが好きだった…その言葉に嘘はない。だからその告白は断ったよ。………ただ…… 」
ヒロ「よかった…(小声で呟く)…ただ? 」
カズミ「その人は、諦めてはくれなかった。ボクの言葉を聞いて逆上したのか…ボクの腕を掴もうと…して…!!(自身を抱えているヒロに伝わるほどに体を震わせながら語っていく) 」
ヒロ「………!!!わかった!それ以上は、言うな…!!(身体の震えを感じ取ったのか言葉を遮り、彼女を強く抱きしめる)な、なぜそれを…それを話してくれなかったんだ…!?一人で、抱えて…!! 」
カズミ「……!……ふぅ…(強く抱き寄せられ、落ち着かせるように深く呼吸をする)…逃げ出した時に、その人が言ったんだ…「この事を話したら、"兄を殺す"」……とね… 」
ヒロ「………!!!俺の、事まで……(間違いない…カズミを殺した…あいつだ……!!)そうか、全て…俺を巻き込まないため……だったんだな? 」
カズミ「………うん(小さく頷く)ボクのためにキミが死ぬなんてなったらって思うと…とても怖かった。だから話せなかった…けど、キミの告白を受ける事で巻き込むわけにもいかなかった。だからあの時は…血が繋がっていなかったということを知らないフリをするしかなかった…ごめんなさい…!! 」
ヒロ「…………謝らなくていい(そう呟き、カズミの頭に優しく手を置く)むしろ、謝るのは俺の方……お前のそんな思いに気付かないで、お前を守れなかったことを責め続け…俺が死ねば良かったとさえ思うこともあった。それがお前の想いを無駄にすることだと言うことも知らずに…な………(そう言い、涙を流す) 」
カズミ「……!(頭に手を置かれ)むしろ、そう思わせたのはボクの責任。…キミの気持ち、最期まで全部理解できなかったな…… 」
ヒロ「それは、俺だって同じさ。でも、こうしてまた話をする機会ができて…お前の気持ちを受け止めることができた…(カズミの身体を若干離して、彼女の顔を見つめる) 」
カズミ「兄、やん……?(ヒロと見つめ合う形になり、顔が赤くなる) 」
ヒロ「…異性として愛していたのが…俺だけじゃなくて良かった(そう一言言うと目を閉じ、カズミの唇を奪う) 」
カズミ「…!!(ヒロに突然唇を奪われ、目を見開く)兄…やん… 」
ヒロ「ん……いきなり過ぎたな………嫌、だったか……?(カズミの様子を見て) 」
カズミ「…キミが唐突なのは、いつものことじゃないか…嫌なんて、一言も言ってない(ヒロに身体を密着させ)………(ヒロに囁く) 」
ヒロ「……!!!(カズミの囁きを聞き)……ん……… 」
ブォンッ……!ザーーーッ!!(なぜか突然観客席にて星空大学を映していたモニターが砂嵐となる)
syamu_game「(観客席)あれぇ!?丘people!?突然映像が映らなくなっただで!(モニターを見て) 」
───数年前───
カズミ(6)「…ここが、ボクのおうち……なんか、違う人の家…みたい……(戸惑ったような顔で廊下をうろうろしている)……ん?何の音……?(テレビの音に気付き、音のする部屋の方に向かっていく) 」
ヒロ(9)「よーっし!西村凡退!まーだ回は浅い!逆転するぞー!!(カズミが向かった先の部屋で野球中継を見ている) 」
カズミ(6)「あ、えっと…確か…お、お兄ちゃん…?(扉からこっそりヒロを見て) 」
ヒロ(9)「………あん?(ふと後ろを見て、カズミに気づく)(ありゃ確か…今日から来るってた義理の妹か…まったく、記憶がねーからって元から知ってる実の妹のように振る舞えって言われてもなー……ま、やるしかねーか…)遅いぞ!!お前のユニフォームを用意して待っていたぞ!それといつものように"兄やん"と呼んでくれ、なんか違和感ある(ぉ(立ち上がり、カズミにハンガーにかけてあったレプリカユニフォームを放り投げる) 」
カズミ(6)「え、えっ、ユ、ユニフォーム…!?(放り投げられたユニフォームをキャッチする)…(な、何だろ?それに……兄やん?いつもそんな風に呼んでたんだ…?)…(WA…DA…5…?)(ユニフォームの背に描かれた文字を見て困惑した顔を浮かべながら羽織る) 」
ヒロ(9)「……(座れと言わんばかりにバン!バン!と自身の隣の床を叩く)…お、バントか…手堅い…えっ、セーフ!?おぉぉ、満塁!満塁! 」
カズミ(6)「え、あ……うん(促されるままにヒロの隣に座り、困惑した顔でテレビを見る)…ボク、ちょっと前までのこと覚えてないんだけど…これって…何…?(テレビを指してヒロに) 」
ヒロ(9)「……おん?あぁ、そう言えば……父さんがんなこと言ってたっけか……こいつは野球ってスポーツさ。お前も入院する前までは一緒に見てたんだぞー?(ま、本当に前見てたかはわからんがな…)(カズミに)うおっしゃあ!!!逆転!!いいぞ福地!! 」
カズミ(6)「野球…んー…覚えて、ないや…ごめん…(なんか、楽しそうだな…)(ヒロを見て) 」
ヒロ(9)「トレードでいいの取ったわ!よしよし!(バンバン!と自身の膝を叩く)謝るな、事情は知ってる。(野球ファンだったかはわからんから謝られると心が痛む…)そんじゃー、また一から教えてやっから…一緒に見ようか!(ポンポン 」
カズミ(6)「え、あ、うん…(ポカンとしたような顔をしながらテレビの画面を見る) 」
カズミ「………(ポーッとした顔で天井を眺めている) 」
ヒロ「ふぅ………(一息つく)……ん、どうした?(カズミの様子を見て) 」
カズミ「………んっ…ちょっと昔のこと思い出してさ(ヒロの身体にもたれかかる) 」
ヒロ「……昔か。そういや、昔はよくこんな感じでソファーとかで一緒に寝たりしてたっけ…(もたれかかるカズミの背中に手を回し) 」
カズミ「そういえば、そうだったっけ?…あぁ、そうだ。確かよくソファーで寝てたっけ?兄やん……?(とろんとした目でヒロに)……決意は、固まった?(ヒロに) 」
ザーーーッ……ブォン!(観客席の星空大学を映したモニターが復旧する)
ヒロ「………俺の戸惑い、その背景は…お前を守れなかった…その事実だった。ずっと…"許して欲しい"、"大事な人を死なせておいて、なぜ自分は生きている"‥そう思っていた。だから…決意も揺らいでいた。だが…… 」
ヒロ「お前は、許すもなにも最初から怒っていなかった。あの時…俺の幸せを願い、俺に生きていて欲しい。そう思って………(身体を震えさせて)それが今もお前の夢、お前の幸せなら………俺は生き続けて、守り続けてみせる。それが、お前に対する最大の贖罪。そして…お前の幸せを守りたいという俺の夢でもあるから…(カズミの額にそっと口づけをし) 」
カズミ「…………!!(口づけされた額に手を添える)そうか、それが…キミの答えなんだね……………(フフッと微笑む)ボクは、それを見守り続けるよ。妹として……キミが愛した人として………ね。 」
ヒロ「ありがとう…(スッと立ち上がる)じゃあ…俺は……行くよ。 」
カズミ「そうか………頑張ってね。無理な願いだろうと…キミならできる。ボクが付いてるんだから(ニコッ (立ち上がったヒロの手を両手で握り、何かを掴ませる) 」
ヒロ「………こ、これは…?(カズミが手渡したもの………ロケットペンダントを見る) 」
ロケットペンダントの中には、部屋で仲睦まじそうに肩を寄せ合っている二人の写真が入っていた…
カズミ「ボクが思い出としてずっと持ってたものだ……少しでもキミの力になればいいな。(優しく微笑み) 」
ヒロ「………!(グッとペンダントを握りしめ…首にかける)…ありがとう。お前のその気持ち………しっかり受け取った……(涙を腕で拭い) 」
カズミ「………(涙を拭っているヒロを見て、優しく背中をさする)………キミがボクの兄で、本当に良かった………キミを愛して……本当に良かった。 」
ヒロ「………!(カズミに背中をさすられた後、彼女の言葉を聞く)……俺もだ。俺も……お前を愛して良かった。……行ってくる(扉に手をかけ) 」
カズミ「…………頑張ってね。(去ろうとするヒロに対し) 」
ヒロ「…………あぁ。(そう一言応え、外へ出て行く) 」
――― ナナシマ・たんじょうのしま ―――
ギ ュ ァ ァ ァ ア ア ッ … ! ! ! (広がるオーロラカーテンの中から、ヒロが出現する)
仮面ライダーディケイド(激情態)→
門矢士「…… ガチャン ! カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――――(ヒロの帰還を確認。バックルを回転させディケイドのライダーカードを抜き取ると変身が解除される) 」
ヒロ「………そういうことだったのか、あんたの誘い…(士の姿を見て) 」
門矢士「…決意は固まったようだな。(敵意も戦意もない、どことなく穏やかさを感じさせる表情でヒロと向き合う)……だいたい分かったみたいだな、本当の「自分」がどういう人間だったのか。(ポケットに手を突っ込みながら周辺を歩き始める) 」
ヒロ「………(俺は…愛する人を守る、その正義感に駆られて本当の想いに気付いていなかった…本当は、愛する人が、俺を守ろうとしていたというのに…)(士の言葉を聞き)……俺は今まで、自分を許せなかった。あの子の思い、それを理解できず…だが、俺は…こんなにも、愛されていたんだ……!!(グッと拳を握り締めながら震える) 」
門矢士「そう、お前は…お前自身が思っている以上に、愛されていたんだ。愛する者を守れなかった後悔、そして自分だけが生きている罪悪感…こんな自分など、許されるはずがない。お前はそうやって、自分を責め続けた!それが、お前の人生を阻む障壁だったというわけだ。」
門矢士「人は、誰かを愛し、そして愛されるために生き続ける。愛なき人生に幸せはない。だが、愛を求めすぎて盲目となり不幸に陥ることもある。…ならば初めから愛などいらないというか?いいや、違うな。」
門矢士「愛が生んだジレンマから解き放たれるのは簡単だ。それは、"自分が愛されているんだ"と思うこと。自分を愛することができない人間が、人を愛せるわけがない。お前はもう、自分を許し、そして愛することができた。いや…もはや初めから許す必要などなかったのかもしれない。…それを、大切な人から教えてもらったんだな。 」
ヒロ「そういう…ことだな………(その言葉の後、目を閉じ、口を紡ぎながら頷く)最後にあの子は言っていたよ。…"俺を愛せて、良かった"……とな。彼女は、俺を守って死んだことを後悔していなかった。俺の幸せ、生き続けることだけを願って……だから、俺が自分を許す、許さないということを判断すること自体が、彼女の本当の想いを裏切ることだったのかもしれない。それを知る事が………本当の意味での、彼女への贖罪の一歩目だったんだ。(天を見据えて)俺にはもう…迷いはない。生きて、生きて、生き続けて…二人の幸せを守り、そして…俺のこの手で…他の人の幸せも守ってみせるさ(本当の意味で覚悟を決めた表情で士に) 」
門矢士「………今のお前になら、すべてを話してもいいだろうな。(ヒロの意を決した強い表情に、ふっと笑む) 」
門矢士「今一度話しておく。『特異点』のこと…そして、ヒロ…何故お前が『そう』なってしまったのか。 」
ヒロ「………!……聞こうか。全ての真相を……な 」
門矢士「…世界は、愛に満ち溢れている。そんな世界の中で、あらゆるものを愛し、愛される…そんな運命愛に恵まれた者こそが『
特異点』となる可能性がある。仲間も、世界も、自分の周りのすべてを愛せられる強大な愛の持ち主こそが…な。」
門矢士「
特異点は物理的に死ぬことはない。そして、
特異点が存在し続ける限り、たとえ世界が消滅しても再び修復される…本当の意味で世界が滅ぶことはない。だが、そんな
特異点にも死という概念はある。
特異点が本当の死を迎えてしまう要因は、"愛を失った"時だ。」
門矢士「最愛のものを失い、その喪失に駆られた末に、自らの命と共に愛を捨てる者は多い。いや、それが人間として当たり前のことなのかもしれないが。だから、本当は自らが
特異点であることも気づけず、その前に愛を失い、命を落とす輩も五万といた。そう、
特異点という存在は無数に存在していた…だが、誰もが覚醒を遂げなかったからこそ、歴史にはそう認識されなかっただけだ。 」
門矢士「…だが、お前は違った。最愛の人を失っても…それでもなお、前へ進むことを選んだ。生き続ける道を選択した。時に後悔や罪悪感に苛まれることもたくさんあったはずだ。時の流れと共に、そうした負の感情が、
特異点として覚醒したお前を死に至らしめようとしていたからな。過去を断ち切ったり、受け止めたり…そうしても後ろめたくなる負の感情が、お前の人生を蝕もうとしていた。」
門矢士「俺は、そんなお前に取り巻く負の感情を、破壊したかった。それが俺の、「世界の破壊者」としての"天命"だったからな。(何もない平面の島をふらふらと巡りながら、ヒロの方へ視線を向ける) 」
ヒロ「………(士の言葉を聞き)……その通りだ。今まで…俺には誰も守る資格はない。俺が死ねば良かった。俺には力などない。何故俺はこうしてのうのうと生きているのか。……いくら受け入れようとしてもそういう言葉ばっかりが頭に何度もよぎった。…あんたは、それを破壊する天命を受けた…というわけか。…
特異点として、俺を敵視していたと思っていたさ。だが…本当に敵視していたのは……俺の罪に苛まれた負の感情、という事だったのか……?(グッと答える) 」
門矢士「だいたいは、合ってるな。(ヒロに指差す)……始めは…世界のために
特異点を救うことでしか頭になかった。だが、様々な世界で「お前」と出会って、俺は
特異点ではなく、「ヒロ」という人間を知った。そして気が付いた。 ヒロ、何故お前が
特異点に選ばれたのか。そして何故その力に覚醒したのか。」
門矢士「お前が知らない世界で、様々な「ヒロ」がいたことを、お前は知る由もないだろう。だがな、どの「ヒロ」もみんな一様に、誰かを救うために必死に手を差し伸べてきた…!」
門矢士「他の誰でもないお前自身だからこそ、成し遂げられるものがあるはずだ。だから運命は、お前に託したんだ…!」
門矢士「 『 特異点 』…――――― "すべてを救いたいと願う力"をな!! (そう言い切ると、自分の身体が次第に薄れていき、全身から淡い光が水中に浮かぶ気泡のように、天へと浮かび上がっていく) 」
ヒロ「違う世界の俺が、俺と同じ想いで…!!士、お前は…!(姿が消えていく彼を見て叫ぶ) 」
門矢士「(消えゆく自分の身体を見つめ、悔いる様子もなくフッと笑った)…俺は"天命"を、この世界ですべきことを成し遂げた。もう、俺が通りすがる出番は終わったというわけだ。…だから最後に言っておきてえことがある。」
門矢士「お前は宝なんかよりもずっと大切なものを手に入れた。もう、弱くても、ひとりじゃない。お前を必要としている人がいる限り、お前がこの世から消えることはない。覚えておけ――――(世界の破壊者としての役目を終えた
門矢士は、光となって消滅した) 」
ヒロ「………(消滅した士を…完全にその姿が消えるまで見つめていた)…誰かが必要としている限り……その心は折れない…!グッと拳を握り締め) 」
―――― ピ カ ァ ァ … ッ … ! ! (ヒロの懐が突如輝き始める。光放つその正体は、大乱闘が勃発する前、列車内にて
門矢士から手渡された「ライダーカード」だった。)
クルクルクルッ…―――― ギ ュ ア ア ア ァ ァ … ッ … ! ! (ライダーカードはひとりでにヒロの手から離れ、宙へ舞い上がる。すると、カードが突然眩い光を放ち、その光に誘われるように灰色の壁「オーロラカーテン」が開かれる。そして、その中からひとつの影が現れる―――)
門矢士?「―――――(灰色の壁からヒロの前に姿を現したのは、先程消滅したはずの
門矢士…否、彼と同じ「
門矢士」の名を持つ男だったのだ) 」
ヒロ「これは…あいつからもらった…々!?(カードの光と、オーロラカーテン…士?を見て) 」
門矢士?「…お前は今、驚きと疑問で動揺しているはずだ。何故、この俺《
門矢士 》が二人も存在しているのか?と。(さも当たり前のようにヒロのもとへ歩み寄っていく)困惑するのも無理はない。初めは俺も"そう"だったからな。……その顔…どうやら、「あいつ」は上手くやり遂げたみたいだな。(ふんと鼻で笑いながらも、その素顔はどこか満足したようだった) 」
ヒロ「………"あいつ"?……(士?の表情を見て)あんたの目的は…?( 」
門矢士?「こうして会うのはいつ以来だろうな、特異点。…そう、俺は、「誕生をしろ示す物語」でお前と最初に出会った"原初の
門矢士"。もっと分かりやすく言えば、お前と同じ『世界線』に存在する
門矢士…とでも言っておこうか。」
門矢士?→門矢士「じゃあ「あいつ」は何だったのか?…奴も俺と同じ「門矢士」…だが、"ここ"とは似て非なる、もう一つの『世界線』……そこからやってきた。「俺たち」はこの大乱闘が始まる前から既に結託していたのさ。この舞台を作り上げた『 黒幕 』の…ある大いなる計画を阻止するためにな。」
門矢士「この世界は不安定だ…そんな世界を創った『 張本人 』とやらは、人々に夢という希望をチラつかせ、己が「欲望」を掻き立てることで、何か良からぬことを引き起こそうとしている。俺は、『 奴 』の目論見を探るために、大乱闘が勃発した裏側で単独行動を行っていた。」
門矢士「そしてその間…もう一人の俺が、不安定な世界によって
特異点が失うことを危惧し、お前に接触することを図った。 この歪んだ世界を破壊するには、
特異点の力だけは不可能だ…だが、
特異点の力無しでは何も始まらない。お前を失うわけにはいかなかったんだよ。 」
ヒロ「………違う世界で初めて会った士……(士を見て)黒幕の野望‥それが、宝の正体と関係が……それを阻止する鍵が俺だった…そういうことだな?(士に) 」
門矢士「だいたいわかってくれたみたいだな。俺は理解するのに大分時間がかかったが…それでも、決して出会うはずのないもう一人の俺と出会い、この《カオスマッシュピード》という世界のすべてを知った。」
門矢士「決意を見出したお前に「真実」を語る時が来た。いいか、この世界は――――― 」
―――― バ キ ュ ン ッ ! ! (士が言の葉を紡ぎ出そうとしたその時、何処からともなく銃声が発砲し、ヒロと士の足元の地面に被弾し火花が飛び散った)
海東大樹「………(銃型変身ドライバー「ネオディエンドライバー」から煙を噴かせ、そこに立っていた) 」
門矢士「――――ッ!?(銃声に思わず退き、妨害を行った張本人を睨みつける)…海東…ッ… 」
ヒロ「この世界は……?…!?(海東を見て) 」
海東大樹「やあ、士。ようやく会えたね。君も「お宝」を狙っているのなら、容赦はしないよ。クルルルッ ! (ドライバーをクルクル回しながら肩へそっと乗せ、不敵な笑みを浮かべる) 」
門矢士「(相変わらずな海東を鼻で笑う) 残念だったな ―――― 宝なんてものは"初めから無かった"んだよ…!(それは、ヒロにとっても驚愕の真実だった) 」
ヒロ「…………!!???(士の衝撃の言葉を聞き)あんた、意気揚々と来たようだが…どうだ、その言葉を聞いて(海東に) 」
海東大樹「(士の衝撃の告白を滑稽そうに鼻で笑う) フッ…つまらぬ嘘はやめたまえ。お宝がないだと?じゃあオープニングセレモニーで見たあの宝箱の中にはいったい何が入っているというんだい?……いや、そういうことか。君はこの僕を虚言で惑わし、お宝を独り占めしようと企んでいるんだね。 」
門矢士「はぁ…言ってろ。なら好きにするといい。もっとも、コソ泥如きのお前じゃ到底理解しえない ――――あの 「中身」を見てせいぜい"後悔"でもするんだな。 」
海東大樹「(士の言葉が癪に障ったのか彼を睨みつける)…なら代わりに…最後のお宝をもらうよ。 チ ャ キ … ッ … ! ! (ネオディエンドライバーを士に突き付ける) ―――― 士の命っていうね!! 」
門矢士「海東…ついに「欲望」に囚われすぎたか。(得体の知れない何かにとりつかれたように暴走する海東に呆れ、ヒロの方へと振り返る)…よく聞け、ヒロ。急いで「白ウォズ」に会え!俺は奴とも繋がって、この世界に隠された「真実」を知った。覚悟を決めた今のお前なら、その「真実」を知っても絶望することはないはずだ。」
門矢士「―――― "もうすぐ何もかもが崩れ始める"。その運命は誰にも止められない…だが、その先にあるのが絶望だと決まったわけじゃない。」
門矢士「微かな可能性がある限り…運命に抗い続けろ。「戦い」はまだ終わったわけじゃない…―――― 行け!(オーロラカーテンを開き、その中へ飛び込むようヒロを促す) 」
ヒロ「白ウォズ………わかった……真実を…受け止めに行く!!(オーロラカーテンへ飛び込む) 」
海東大樹「 ス…――― カ シ ャ ン ッ ! (ネオディエンドライバーにカードを装填) カ シ ャ ッ ! (銃身をポンプアクションのように前にスライドさせる)\KAMEN RIDE/ (ドライバーを天へと突き上げ…) 」
門矢士「……(ここから先は、お前の…いや、「お前たち」の物語だ――――) カ シ ャ ン ッ ! (カードをバックルに装填)\KAMEN RIDE/ ガ チ ャ ン ッ ! (更にハンドルを押し…) 」
門矢士→仮面ライダーディケイド「 \DECADE !/ ――― カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ ! ! (世界の破壊者・仮面ライダーディケイドへ変身) 」
海東大樹→仮面ライダーディエンド「 \DIEND !/ ――― シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ ――― ド ギ ュ ー ン ッ ! ! (世界の宝を狙う者・仮面ライダーディエンドへ変身) 」
仮面ライダーディケイド / 仮面ライダーディエンド『……………――――――――――― は あ あ あ あ ぁ ぁ あ あ ッ ! ! ! (殺伐とした緊張感が漂う沈黙の中で両者睨み合い、駆け出し、衝突し合った)』
― 月見浜町 ―
ギコ猫「はぁ…はぁ……(傷だらけの体でスナイパーライフルを両手に抱え物陰に身を潜める)まだ敵は残ってら…チッ…こちとら弾薬が切れそうだってのによぉ…ついてねぇゴルァ…! 」
タママ「ぐんそーさんに褒めてもらうために頑張るですぅ~♪敵を一匹残らず―――――吹き飛ばすですぅ!!“タママインパクト”ォァッ!!!!(プリティな表情から一変、強面になって口から破壊光線を放ち、まちまちの建物を吹き飛ばしながら戦士たちを殲滅していく) 」
DJ.オキマル「白熱の大乱闘は未だその熱が鎮まることを知らず!!!!数多の猛者たちが戦場を駆け巡り、怒涛の激突を繰り広げていく!!!!一体だれが、最後の勝者となるのだろうかああああああ!?!?!?!?!?(実況席からマイクを片手に実況中) 」
カズネ「ん…しょ…(マンホールからひょっこり身を乗り出す)地下の戦闘…危なかった。ここなら安全…なのかな… 」
森ノ宮「今度は地元じゃねえか……(コンビニの前で禁煙用飴を舐めながら) 」
千夜「みんな~、ファイト、おーですよ~♪(観客席からエールを送る) 」
H.Tさん「お前は…この戦いに何を背負っているんだ!? 」
川似さん「 借 金 ! (
H.Tさんを素手で殴り倒す) 」
ぶれら「ファミファミファミーマwwwwwwwwファミファミマーwwwwwww(
森ノ宮が立つコンビニ店内で入店音の発声練習)ラッシャッセェーwwwwwwwwww 今なら夜勤事件がたったの20円だよ!!!!怖いよ怖いよ!!!ヨヨヨヨヨ、ヨシッ(震え)買った!!!!!(勇気の決断) 」
伝説の超
マイテイ人の兄・カノッサ「コーラ美味しいです…(戦闘そっちのけでコンビニ店内のフードコートでコーラを浴びるように飲んで泥酔している) 」
アーロン「……安全などない。…この〝物語〟に足を踏み入れた時点でな。(マンホールのすぐそばに佇んでいた) 」
勝つのは俺だ!! るせー!雑魚は引っ込んでるぉっ!? 宝を手に入れるのは私よ! ワイトも欲しいです。 うっふううううううううううううん!!! あ、ミロメールだ!逃げろ!! ぎょええええええぇぇぇーーッ!!!(大乱闘は更にヒートアップし、残った強者たちによる潰し合いが加速し始める)
カズネ「……!(
アーロンの存在に驚き思わず飛び退く)…「物語」……?安全、やっぱり、何処にもない……自分を守れるのは 自分だけ…(自らに言い聞かせるように呟く) 」
クック「怖いかクソッタレ、当然だぜ。元グリーン・ベレーの俺に勝てるもんか(参加者たちを素手で殴って回っている) 」
――――― ははは…!ははは……!!(どこからともなく男性の高笑いが響き渡る)そう、君たちが進むべき運命(さだめ)は最初から決まっているんだ。「ここ」に踏み込んでしまった時点でね――――
森ノ宮「えっ怖っ……買います(狂騒から逃れる様にコンビニ内に入り、しれっと夜勤事件を購入) 」
白ウォズ「 ギ ュ ォ ォ ォ ッ … ! !(その声の主は、灰色の壁から姿を現した)やーやー、諸君。ご機嫌麗しく。大乱闘を楽しんでくれているかな?楽しんでくれているのなら光栄だよ。(装着していたサングラスをぽいっと投げ捨て、一同の前に歩み寄る) 」
ぶれら「んんんんんんんんんんwwwwwwwwお客さんお目が高い!!!!!ぜひ買ってすぐにプレイしてくだせぇwwwwwww あ!!!!!!!Vの配信始まる!!!!休憩入りまーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwww(事務所へダッシュ) 」
アーロン「…そうだ。自らの力で乗り越えられねば……この戦いには、もはや意味など無い。(
カズネに) 」
ピカキン「ファミマ・ぶれらをぶっ潰す!!!! 」
カピ「マヤちゃんに応援されたら僕頑張っちゃう!!!(上半身の服が破れる) 」
カズネ「…まだ しにたくない。だから 精一杯 自分の力で戦い続ける… どこかで 見たことある顔… あなたは…(白ウォズの顔を見上げて) 」
ヒロ「…………(コンビニ内でモンエナを買って飲む)ふぅ 」
アーロン「ほう……さては、この戦いの首謀者か。(白ウォズを見て) 」
ベネット「て、てめえなんか怖くねえっ!!野郎オブクラッシャアアアアアア!!!(クックに向かう) 」
白ウォズ「君たちのおかげでこの大乱闘は熱狂の渦に包まれた。ここまで壮大な"混沌"がひしめく世界は過去に一度もなかった。戦えば戦うほど、この世界は尋常ではない速度で加速していく。そして、気が付けば辿り着くことになる。「真実」という名の頂に――――(一同の前で、不気味に笑みを浮かべ始める)さて、そうれはどうかな。そうでもあり、そうでもないとも言える。すくなくとも、"まだ"…いや、"もう少し"。あとの少し、物語が進めば、君たちはこの戦いに隠された「真実」の片鱗を目の当たりにするだろう。 」
カズネ「…「物語」…?(みんな…さっきから何の話をしているんだろう…?)(不思議そうに小首を傾げる)…「真実」……あの宝と 何か関係ある… 」
クック「あああああああああ!!!(ベネットの姿を見た瞬間、此方も応じる様にベネットに殴り掛かる) 」
森ノ宮「あっハイ……行ってらっしゃい……(ぶれらを見送り) (白ウォズの姿を見て取り)大惨事になっちまってるが……まあ随分と楽しそうじゃねえか、掌の上ってか……まあいいさ、そう言うんなら真実とやら、見せて貰おうじゃねえか 」
白ウォズ「やはり気になるんだね、あの『 宝 』が何なのか。あの宝箱はパンドラの箱さ。どんな願いも叶えられる希望…そして誰も知らない真実を孕んだ絶望…その二つの可能性が重なったもの―――― おや、私としたことが…少々おしゃべりが過ぎたようだ。これは失敬。(口元を片手で覆い)焦らなくても「真実」はすぐそこまで迫ってきている。この物語を加速させ、混沌を極め、更なる"欲望"を掻き立てさえすれば…だからこの私が、協力してあげようじゃないか。 バ ッ (片腕を上げる) 」
ギ ュ ァ ァ ァ ア ア ッ … ! ! ! (白ウォズの合図と共にオーロラカーテンが開かれる。灰色の壁の向こうから、人影が三つ。彼らは戦場へと、その足を踏み込んだ)
大道克己「―――――…"また"か……いい加減、きちんと死ねたと思ったんだがな…(灰色の壁より現れた「死神」は、再び受けた"生"に違和感を覚えながら、大乱闘の舞台に誘われる) 」
浅倉威「―――― ここかァ…祭りの場所は。(大道に続くように、金髪の不良男性がのっそりと壁から姿を現す。不機嫌そうに唾を吐き、首の骨を鳴らす) 」
草加雅人「―――― ここは死にたがりが多いみたいだな。じゃあ…望み通りにしてくれようかな。(大道、朝倉の二人に続いて現れたのは悪魔のような形相をした青年。今にも本気で人を殺めそうな眼差しは、
森ノ宮に向けられた) 」
アーロン「ふ……生憎、その程度の奥深さには慣れている。(白ウォズに) …………死に損ない……か。(現れた大道克己の存在を見て) 」
白ウォズ「 『彼ら』はこの私が連れてきた。"ここ"とは異なる世界線…『AnoZer World』(アナザーワールド)から。さぁ、熱狂は更なるステージへ…!
ダークライダー諸君。遠慮はいらないよ。彼らの「欲望」を掻き立ててくれたまえ。 」
カズネ「希望と絶望… やっぱり、ただの宝じゃない… また 新たな挑戦者…あなたたち いったい… 」
ライダー(SN)「あ、どうも……ライダー……の、サーヴァントです……。はい、よじんにはチャリン娘などと呼ばれたしがないデカ女でしかないので早めにやっつけてください。アサシンやアルターエゴがオススメです 」
ギコ猫「なんだぁ…?揃いも揃って人間ばかりじゃねえかゴルァ…いっつ…(傷口が痛みだす) 」
大道克己「フン…死神の名前か。地獄に行ったらこの名を告げろ。 バ ッ (「永遠の記憶」を宿したエターナルメモリを取り出し)――――『 大道克己 』―――― \エターナル !/ 変身! (メモリのボタンを押し、それを腰に装着したロストドライバーへ装填する) 」
鴻上光生「すんっばらしい!!!実に素晴らしいよきみたち!!!人は欲が無ければ生きられないからね。是非とも見せてくれたまえ、きみたちの欲!(観客席にて立ち上がり声を大にした) 」
浅倉威「戦いに飢えてイライラすんだよ…誰でもいい、俺と戦え…! バ ッ ―――― ガ シ ャ ン ッ (紫色のカードデッキを前方へ突きつけると、何処からともなくVバックルが出現し腰に装着される)――― 変身!ス チ ャ ン ッ ! (カードデッキをVバックルへ装填) 」
草加雅人「ピロリ、ピロリ、ピロリ♪\Standing By/ (カイザフォンに変身コード「913」を入力し、ENTERを押す) ――― 変身!(カイザフォンをドライバーに装填) 」
大道克己→仮面ライダーエターナル「 \エターナル !/ (青い焔を纏う突風に吹かれながら、「永遠」の名を冠する究極のライダー『エターナル』へと変身) さあ ―――――― 地獄を楽しみな!(サムズダウンした後、
アーロンに殴りかかった) 」
アーロン「……お前達、ぼさっとするな。生き残りたければ戦え…!(元々この場であれやこれやしていた面々に号令をかける) 」
浅倉威→仮面ライダー王蛇「 キ ュ ピ ー ン ッ ! (いくつもの鏡面が全身に張り付き、仮面ライダー「王蛇」へと変身)あぁぁ…――――うおらぁッ!!(首を捻り回し、ヒロへと殴りかかる) 」
草加雅人→仮面ライザーカイザ「―――\ Complete /―――(仮面ライダー「913」(カイザ)へと変身) お前の命を貰う。フンッ!! ドヒュン、ドヒュン、ドヒュンッ ! ! !(カイザブレイガンよりエネルギー弾を連続発砲し、
森ノ宮に襲い掛かった) 」
レオネ「 BAMG!! BAMG!! (開口一番変身中のライダーへ容赦なくマカロフから鉛玉をぶっ放し眉間に第三の目をこじ開けようとする)――――これが一番早いと思います(真顔でそう短く告げるやマガジンを捨て自動小銃の弾丸を慣れた手つきで補充) BAMG!!BAMG!!(距離が開いている限り特定のライダー一名へ集中砲火を浴びせる) 」
アーロン「ぬっ……!(咄嗟に腕でエターナルの殴りを受け止める)地獄か…………〝あれはいい〟ぞ。(エターナル克己に) 」
カズネ「来る…っ…!!(イリヌを引き抜き、対象を王蛇に絞り身構える) 」
仮面ライダーエターナル「ガキィン、ガキョンッ ! ! (特攻する中、片腕を振り回しながら素手で
レオネの銃弾を弾き返していく)ほゥ…お前も「死神」かァ…!生と死の螺旋に苛まれることなく、己が本能のままに歩いていく…――――"永遠"になァ…!! シ ャ キ ィ ン ッ ! (コンバットナイフ型エネルギーナイフ「エターナルエッジ」を振り回し、
アーロンとの剣劇に入る) 」
ヒロ「………!(ガキインッ!(モンエナの缶に土を纏わせ、王蛇の拳を受け止める)まったく、全部飲んだからいいものの…!!(王蛇に向けて硬化させた缶をぶん投げ、刀を構える) 」
森ノ宮「変身だぁ!?クソっ、ヒロとやり合ってた奴等と同じ系列か…!(ダッシュで物陰に隠れ、カイザブレイガンから放たれたエネルギー弾を回避) 」
仮面ライダー王蛇「 ガ ン ッ (硬化した缶と銃弾に何歩か退けられるがダメージはなく、再び首をひねり回す) カ シ ャ ン ッ (牙召杖ベノバイザーにアドベントカードを一枚装填)\ ソードベント /(猛毒を秘めたドリル状の剣「ベノサーベル」を召喚し手に取る)――――しゃあぁッ!!(ヒロと
カズネに振り回し、斬撃を叩き込む) 」
仮面ライザーカイザ「逃げても無駄だ。すぐに追い詰めて殺r――――!?(カイザブレイガンで逃走する
森ノ宮に狙いを定めようとした時、
レオネの銃撃に阻止される)…邪魔なんだよ。俺の思い通りにならない奴はすべて!!(怒りを露わに、
レオネにカイザブレイガンの刀身を振り抜き斬りかかる) 」
カズネ「ヒロ…気を付けて…きゃっ…!!(王蛇の重い斬撃に吹き飛ばされる) 」
ヒロ「………!!(斬撃を受け止めるように刀を突き立てる) 」
アーロン「ああ……だが、神になった憶えはない。……ただの〝通りすがりの死人〟だ。(エターナルと激しい剣劇を繰り広げながら) 」
仮面ライダー王蛇「ぬおらァッ!!ハァハハハハ!(武器を何度も豪快に振り回し、防御に徹するヒロをじりじりと追い詰めていく。他のライダーと比較すると尖った性能はないが、変身者の朝倉本人に潜む潜在能力が王蛇の攻撃力に転換され、攻撃を繰り出すたびに徐々にその威力は増していく) 」
ヒロ「
カズネちゃん…!(吹き飛ばされた
カズネを見て)これ以上は手を出させてたまるものかぁーっ!!(徐々に土刀の硬度を上げて行く) 」
仮面ライダーエターナル「なら折角の機会だ。踊りな…死神のパーティタイムだ!! ブワサァッ ! (あらゆる攻撃を無効化する黒いマント「エターナルローブ」を手繰り寄せ、靡かせることで
アーロンを翻弄しつつマントの内側、その死角から拳を突き出し彼を一度殴り飛ばした) し ぇ あ ッ ! ! ( ザ キ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! ! )(エターナルエッジを振り抜くと、刀身に結集された青いエネルギーが刃となって解き放たれ、
アーロンをはじめ周囲の戦士たちを切り裂く) 」
レオネ「ああ、白兵戦装備で球ピンポンしそうな動きしてるわこいつ (撃鉄の音を轟かせ片手で早撃ちをかましながら距離を置くように後ずさり、余った片手でスタングレネードを手に取り口でピンを抜いた) トンッ キィ ー ン コ ン コ ン コン …(そして一気に間合いに踏み込まれるや強目に地面を蹴り斬撃を頬にかすめる程度に回避、スタングレネードを床に投げ捨てる) 」
仮面ライダー王蛇「ハハハァ…!!骨があるな小僧。戦いは良い…イライラがすっかり消えるぜ……だからよぉ…もっと俺を楽しませろやァッ!!(ヒロを蹴り飛ばし、カードを装填) \ ファイナルベント / とぁッ!!――――がああああぁぁぁッ!!!(突如出現した巨大な蛇型モンスター「ベノスネーカー」が口から放つ消化液を全身に纏い、その状態でヒロに強烈なライダーキックを炸裂させた) 」
仮面ライザーカイザ「ちぃぃッ―――――!?(追い打ちをかけようと一歩踏み込んだその時、閃光破裂したスタングレネードに視界を覆われ、隙が生じる) 」
タママ「タ~~~マタマタマ♪これで僕とぐんそーさんの邪魔をするやつは消えたですぅ――――ひぎゃん!?(エターナルの青い刃の圏内に入ってしまったがために斬り捨てられる)そんn…なぁ……トサァ…(倒れ込み、その体は光に包まれ消滅する) 」
森ノ宮「(カイザが
レオネに斬撃を放った直後、物陰から素早く飛び出し、凄まじい程の速度で一気に距離を詰め…カイザに強烈な蹴りを放つ!!)よう、助かったぜ姉ちゃん 」
ギコ猫「しまった、間に合わな――――ぐあああぁぁッ…!!(その場から撤退しようと腰を上げた途端、逃げ遅れてエターナルの攻撃によって体を切り裂かれる)ちき…しょ……ここまでかよ……グゥ…(意識を失い、戦闘不能となり消滅した) 」
アーロン「何……! ぐうっ…!(死角からの拳に殴り飛ばされ後退)だが…………死人とて、死人なりの信念や覚悟もある。…はぁっ!(剣撃波を放ち、エターナルのエネルギー刃にぶつける) 」
クック「(エターナルエッジを隠し持っていたナイフで防ぐも吹き飛ばされ……付き立っていた尖った建物の破片で胸を貫かれる)ウ…ウウ… 」
仮面ライザーカイザ「ぐあぁッ…!!(
森ノ宮に蹴り飛ばされ地面に転がり倒れる)…なる、ほど…君たちの力はこの程度…ということでいいのかな?\ Exceed Charge / キュィィイイインッ ―――― はあああぁッ!! メ ゴ ォ ッ ! (カイザショットを手に装着し、エネルギーを込めて殴る“グランインパクト”を地面に向けて繰り出すと、衝撃波が地面を抉りながら
森ノ宮と
レオネに襲い掛かる) 」
中須かすみ「はーぁ、こんな闘いじゃなくてライブで勝者を決める闘いだったらかすみんも出場してたんですけどねー…それで、あのお宝で世界一のアイドルに……グフフ…………(コッペパンもぐもぐ)…ハッ!(ダダ漏れだったのに気がつく) 」
仮面ライダーエターナル「ガ キ ィ ン ッ ―――― ギリィッ、ギリィ…ッ… ! ! ! (
アーロンの斬撃と激しく衝突し合う)信念…覚悟……そんなもの、とっくに忘れちまった。もともと持っていたはずだった…だが、不死身となり、永久(とわ)に続く人生の中で、それらは忘却の彼方へ消えてしまった。だが俺は、俺自身を忘れることはねえ。自分の存在をこの世に刻み続けるその日まで…―――― "永遠"に! 」
仮面ライダーエターナル「 \ユニコーン !/(取り出したユニコーンメモリのボタンを押し) \ユニコーン・マキシマムドライブ !/ ぞぉりゃぁッ!! (それをマキシマムスロットに装填すると拳に風刃を纏い、強烈なコークスクリューパンチを見舞う) 」
レオネ「そのセリフはまだ早かったようだけどな――――(間合いが開いていたのでサイドステップを踏んで衝撃波を回避することができた。が、それでも余波が肩を浅く抉り衣類にうっすらと赤が浮き上がる。激痛もそうだが、間合いが開くと不利になる可能性に口橋が苦々しく引きつった)ガタイの割にはフィジカルだなぁ、ライダーって言ったらなんかに乗ってるもんだろうがクソが(袖口から忍ばせておいたコンバットナイフを掌の上に滑り落とし、逆手持ちにして顎の高さまで上げて身構える) 」
ヒロ「…このまま…ごはぁっ!?(蹴り飛ばされ、ライダーキックを腕で受けようとするが…)(あの水滴は………まさか!)(消化液ということに察しがついたのか一転回避に徹する)……んなろぉ!!(土弾を王蛇に向けて放つ) 」
カズネ「危ない…!(ヒロに向けて神聖魔法を発動させ、敵の攻撃を一度だけ無効化する程度の薄いバリアを彼の全身に纏わせる) 」
森ノ宮「今度はデジカメ…それで拳…!?生身じゃ不味いか…!?(青い”気”を身体に纏わせて身体能力を強化し、両手をクロスさせ、後退りながらも衝撃波を防ぎ) ……衝撃波でこの威力…恐れ入るぜ 」
仮面ライダー王蛇「おらぁあッ!!(土弾を蹴り飛ばしながら、ついにヒロにライダーキックを炸裂させた…しかし、
カズネの魔法によって無傷で済んだヒロの姿に違和感を覚える)あぁん…?…なんだぁ…?(凶悪なライダーキックが効かないことにいら立ちが蘇る) 」
仮面ライザーカイザ「俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ!早く死んでくれないかなぁ!? \ Exceed Charge / ギャイン、ギャイン、ギャィィインッ ! ! ! (カイザブレイガンよりエネルギーネットを放ち、被弾した
森ノ宮を拘束)―――― はああぁぁあッ!!(ブレードを立てたまま突撃し、
森ノ宮をすれ違いざまに×状に斬り捨てる“カイザスラッシュ”を繰り出そうとする) 」
アーロン「もう二度と……悪夢のような現実を生み出してはならない…… [ ○ → R1 ← L1 △ ] ――――――――――【陣風】!(襲い来るコークスクリューパンチを前にして刀を掲げ、自身に徐々に風の渦が巻き起こっていく。発生させた風の渦をエターナルへと放ち、さらにそこにひとつの壷を投入し、途端に竜巻は爆炎の渦と化す) 」
仮面ライダーエターナル「……!?(風……!?)(その時、脳裏に何かが蘇る。どこの街、その中心にそびえ立つタワー、そこで戦う自分、そしてその当時対峙していた相手を…―――)――――ぐあああぁッ!!(紅蓮の竜巻に閉じ込められ、その劫火に飲み込まれる) 」
ヒロ「うおぁっ!?あっさりと……うおおっ!?………?なんだ?痛くねえ……?(
カズネが魔法をかけたことに気づいていないため、なぜ無傷なのかわかっていない)(まさか…?)(
カズネの方を向き) 」
カズネ「…コク…!(ヒロのコンタクトに応えるように、しっかりと頷いた)…ヒロなら 大丈夫。私も 援護する。 」
仮面ライダー王蛇「イライラするぜ…まったくよ……!! \ ユナイトベント / (カードを装填) 」
獣帝ジェノサイダー「――― ジャアアアアァァァッ!!!(ユナイトベントの効果により、蛇型モンスター「ベノスネーカー」、サイ型モンスター「メタルゲラス」、そしてエイ型モンスター「エビルダイバー」が三体同時に出現し、全匹が融合することで『獣帝ジェノサイダー』という巨体の化け物へと変形する)ジャアアアァッ!!!(口から凄まじい衝撃波を放ち、ヒロを吹き飛ばさんと襲い掛かる) 」
ヒロ「…! ありがとう、頼んだぞ!(衝撃波に向けて巨大な土弾を放つ) 」
レオネ「 ヒュ オ ッ (咄嗟にナイフを投擲、薄皮を裂く程度の軽傷は与えるが
森ノ宮を拘束するエネルギーネットを切断し、同時に回転しながらカイザの腕めがけ飛来する)接近戦じゃおっさんの方が何枚も上手だろ。潰れんな 」
アーロン「………できる事なら、同胞として出会ってみたかったものだな……(飲み込まれるエターナルの姿をただひたすらに見据え) 」
カズネ「いく…よっ……!(両手に強い光が小即死、結集させたそれを光球として空へと解き放つ)―――“セイントアーク”!! 」
ピ カ ァ ―――――― ズ ド ォ ン ッ ! ! ! (
カズネが空へと放った光球が天空で弾け、稲妻となってジェノサイダーと王蛇に落雷が降り注ぐ)
獣帝ジェノサイダー「ジャアアアアァァァァアアアアアアッ!!!!(天より降り注ぐ神の雷(いかづち)に飲み込まれ、塵も残さず消滅する) 」
仮面ライダー王蛇「ぐあああぁ…ッ…!!(稲妻が全身に直撃し、強烈なマヒによって身動きを封じられる) 」
カズネ「 ヒロ いま…!(麻痺で動けない王蛇にとどめを刺すよう促す) 」
森ノ宮「電磁ネット…!不味い、避け切れ……(エネルギーネットを避け切れずに拘束されるものの、カイザスラッシュの直前に
レオネのナイフが間に合い……素早くサイドステップでカイザスラッシュを回避し、直後に距離を詰めてカイザの頭部目掛けてパンチの連打を叩き込む!!)二度も悪いな、姉ちゃん!! 」
ヒロ「すっげぇ……!(
カズネの光玉を見て)……でやぁぁぁあ!!!(彼女の呼びかけに応え、
キーブレードを構えて王蛇に向けて振り下ろす) 」
仮面ライザーカイザ「なん、だと…がァ…ッ…!!!(
森ノ宮に刃を振り抜こうとしたその時、
レオネが投擲したナイフが胸部に深く突き刺さる)この…――――― うぐぐぐぐあああぁッ!!!(顔面のマスクが拉げるほどの強い殴打を受け、トドメの一撃に吹き飛ばされ、建物の壁に大の字に激突する)はぁ……はぁ……くッ…そ……サアアアァァァ…(最後の力を振り絞って反撃しようと試みるが肉体はすでに限界を超え、足元から灰化が進行。やがて全身が灰となったころには風に吹かれ、その身は滅んだ) 」
仮面ライダーエターナル「(風……そうか…俺はあの時、再び"死"を…… …… ……いや…――――)―――違う!俺は負けたわけじゃない……たまたま"風"が吹いただけだ!ド ゥ ン ッ ! ! ! (劫火の渦を、内側から迸る蒼い焔で相殺。戦場に赤と青の蛍火が舞い散っていく) ブワサァッ ! (おもむろにエターナルローブを脱ぎ捨てる) \ゾーン !/(ゾーンメモリのボタンを押し) \ゾーン・マキシマムドライブ !/(マキシマムスロットに装填) 」
レオネ「 う わ 。 (手榴弾のピンを抜く……一歩手前で顔面のマスクがひしゃげ、ハイになって消える様を見届け握ったそれを懐に戻し冷や汗を流しながらしたり顔で薄く笑う)なあに、消去法で考えれば先にあちらさんに消えたもらった方が有益だっただけだ(――――諸共こいつで吹っ飛ばすはずだったんだけどナーーーー!!) 」
仮面ライダー王蛇「この野郎ッ…!!!(ヒロに向けて振り抜いた拳はそのまま交わされ、反撃に受けた
キーブレードが腹部を貫通する)…ご…は……ッ……! パ リ ィ ー ン ッ ! ! (鏡の世界の仮面ライダーは戦闘不能となり、ガラス破片となって砕け散った) 」
仮面ライダーエターナル「ウオオオオォォォォオオオオッ!!!\アクセル !/ \バード !/ \サイクロン !/ \ダミー !/ \ファング !/ \ジーン !/ \ヒート !/ \アイスエイジ !/ \ジョーカー !/ \キー !/ \ルナ !/ \メタル !/ \ナスカ !/ \オーシャン !/ \パペティアー !/ \クイーン !/ \ロケット !/ \スカル !/ \トリガー !/ \ユニコーン !/ \バイオレンス !/ \ウェザー !/ \エクストリーム !/ \イエスタデイ !/(全てのガイアメモリが自らの元へ転送されていく)」
アーロン「……生き永らえたか。さすがは、永遠を司る男だ。 」
森ノ宮「消え方が他と違う……炭化……?確かに殺っちまうつもりで打ったとはいえ……ありゃどうなってる…(腰の拳銃に手を当てながら
レオネの方を向き)……ま、この場で厄介なのはアレだったがね 」
仮面ライダーエターナル「(全身に装着された無数のマキシマムスロットに装填されていく)\エターナル・マキシマムドライブ !/ (最後にエターナルエッジのグリップの部分にある専用マキシマムスロットにエターナルメモリを装填)―――― 地獄を…楽しみなぁッ!!!ぬえええああああああぁぁぁぁッ!!!!(蒼いエネルギーを全身に身に纏い、エターナルエッジから世界を滅ぼすほどの破壊力を誇る巨大な光球を生み出し、
アーロンをはじめ、その場にいたすべての戦士たちを滅ぼさんと解き放った) 」
白ウォズ「エターナルのマキシマムドライブは、世界の一つや二つ…"永遠"に破壊できる。地獄の亡霊が放つ最大の一撃を、君たちは受け止められるかな? 」
カズネ「やった……いや、まだ終わってない。(エターナルの殺気を感じ取り、掌に光を収束させる) 」
ヒ ュ イ イ イ ィ ン ! ! (突如、
アーロンの懐で何かが光る)
ヒロ「ハァ、ハァ……今度は、あいつか…!(
カズネの言葉に応え、エターナルを見据え、
キーブレードを構える) 」
アーロン「……! これは………(自身の懐から、ひとつのガラス玉のようなものを取り出す) 」
レオネ「潰せるのから順に摘み取るのが戦場の常だが、こいつは潰されないようにするだけで手いっぱいってのが嫌になるね(肩をすくめ
森ノ宮からエターナルへ中止する対象を変え、背負った楽器ケースを床に落とし) ガコンッツ (それを蹴り上げ、対戦車ライフルが蓋を突き破って浮いたのをキャッチ。重量のある装備にも関わらず軽々と構え)――――相殺の過程でほつれた穴にぶち込むぐらいしかできることはねえかぁ…… 」
ジェクト「――――――――――――(ガラス玉のようなものから放たれた光によって投影されたように出現) 」
カズネ「みんなで 受け止める…っ……!!(エターナルが放った巨大光球を展開した光の障壁で受け止めようと試みる) 」
ジェクト「――――――――やっぱ、てめぇの世界はてめぇで護ってやらねぇとな。 ――――――――――――【究極ジェクト様シュート】(その場でブリッツボールを蹴り上げて自らも飛び上がり、エターナルのほうに向けて全力でブリッツボールを蹴り飛ばす) 」
ヒロ「………やってみるか…!!(特大の土弾を巨大光球に向けて放つ) 」
森ノ宮「停戦協定って奴?まあ、同感だ。あんなもん下手すりゃこの一帯がぶっ飛んじまう……地元ってのもある、そいつは避けないとな(拳銃から手を離し、両の掌を光球に向け)……飛ばすのは苦手だが、ぶっつけだな……東雲流、”雷轟”(腰を落として深く構え、全身に纏った"気"を赤が変色し、両掌に集中し……一筋の気弾となったそれを、光球に向けて放つ!) 」
レオネ「―――――届け。(スコープを介して迫る巨大光球、その向こうに存在するエターナルを瞳の内に捉え短く囁く) ゴ ガ ギ ィン ッ !!! (戦士たちの攻撃と衝突し合う光球、その摩擦する過程で脆くなっている部位部位に狙いを定め、エターナルごと打ち抜こうと引き金を引き、撃鉄が弾丸を解き放った) 」
仮面ライダーエターナル「何…ッ…!?(渾身の一撃で放った光球を全員の力で受け止められ、動揺する)グ……ググッ……――――― グハアアアアァァッ!!!(ついには圧倒された光球と共に自らに飛ばされた攻撃と共に激しい光に包まれた) 」
仮面ライダーエターナル→大道克己「…………(光が消失した時、男は地に仰向けに倒れていた)……(声を上げる間もなくゆっくりとその身を起こし、ただ黙して対峙する戦士たちを見据える)…礼を言う。お陰で俺は、「俺だけ」を蘇らせた世界から旅立つことができる。 」
大道克己「これで……「仲間」のもとへ行ける…―――――― グ ッ (サムズダウン…ではない。感謝の意を込めたサムズアップを見せつけ、男は笑みを残し光の礫となって消滅した) 」
白ウォズ「(ぱちぱちと勝利を称える拍手を送りながら再び彼らの前に歩み寄る)素晴らしいね。『AnoZer World』の住人を見事に退けるなんて。流石は、"私が見込んだ通り"のことだけはある。 」
ジェクト「――――――――(そして、役目を終えたように彼はまた消滅する。) 」
カズネ「消えた…さいごに笑っていた… ライダー みんな倒した。あなたの目的 聞きたい… 」
アーロン「………また、助けられたようだな……。(ガラス玉のようなものを懐へしまい込む) ……何のつもりだ。(白ウォズに) 」
森ノ宮「上手く行った……行ったが……飛ばすのはやっぱ向いてねえ……(身体を覆っていた”気”は霧散し、両手を膝に付いて肩で息をしている) あんた何をさせたいんだ…?見込んだ通りだの… 」
ヒロ「………見込んだ通り…か(白ウォズの言葉を聞き) 」
白ウォズ「フフフ… 私の思惑を知るには…あと一歩、人々の「欲望」が必要だ。もっと己に貪欲に、本能のままに戦いたまえ。なあに、本当にもうすぐなのだよ。ここにいる誰もが、この世界の「真実」を目にする瞬間は――――(にたりと不気味な笑みを浮かべた彼の顔は渦巻くように捻じれ、歪み、そして一点に集約されるようにその街から消え失せた) 」
全ての存在は滅びるようにデザインされている
生と死を繰り返す螺旋に、私たちは囚われ続けている
これは呪いか、それとも罰か
不可解なパズルを渡した神に
いつか、私たちは弓を引くのだろうか
― シャルール・ブルク ―
ヴォルキル564『邪魔者ハ一人残ラズ排除シマース!(大群の武装アンドロイドが街中にいる戦士たちを蹂躙するかのごとく襲撃する)』 」
2B「ザキィンッ、ガキャァンッ ! ! (押し寄せる機械の大群を軍刀で押しのけ、斬り捨てていく)くッ…―――――はああぁぁッ!!(荒れ狂うように刀を力強く振るい、広範囲の斬撃波を
ヴォルキル564の大群へと放つ) 」
ピチュー「ピーチュッ!!!(木の上からアンドロイドの軍隊にでんきショックを打ち込む) 」
9S「ポッド!!(アンドロイドの大群に向けて掌を突きつける) 」
ポッド153「ガチャガチャガチャン――――バシュゥゥウウウーーーーーンッ ! ! ! !(9Sの傍らを飛んでいたポッド153のハッチが展開され、中に搭載された砲口からレーザーを直線状に放って
ヴォルキル564の大群を殲滅する) 」
ズボボボボボボボボッガアアアアアアアアアアアアァァァァァァァアアアアンッ ! ! ! ! ! (2Bたちの応戦により、街を埋め尽くすほどの機械の大群が次々と駆逐され、爆発を起こしながら鉄屑となって飛び散っていった)
2B「はぁ……はぁ……(混戦の末に跪き、呼吸を整えようと胸部を押さえつける) 」
9S「2B…!(彼女の身を心配し駆け寄る)大丈夫ですか…っ?休すむ暇もなく戦い続けてきましたから、体に影響が出ているはず… 」
2B「はぁ…はぁ……問題ない…(9Sの心配を他所に、緩慢な起動で身を起こす) 」
ヴォルキル564「 バ ッ (残骸に埋もれていた個体が動き出し、無防備の2Bたちに刃を突き立てながら襲い掛かろうとする) 」
仮面ライダーゼロワン「―――― 危ないッ!!\ライジングインパクト !/(颯爽と現れるや否や生き残りの個体にライダーキックを繰り出し、蹴り飛ばした) 」
ヴォルキル564「 ゴ ッ ―――― ボッカアアアァァーーーンッ ! ! (ゼロワンのライダーキックに蹴り飛ばされ、爆散した) 」
9S「―――!(しまった、まだ残存機体が――――) ! ? (慌てて武器を構えようとした時、ゼロワンの介入に助けられその手が止まる)…あなたは……!(彼の背を見て、数時間前に出会ったことを思い出す) 」
2B「(爆風によって銀髪が靡く中、静かにゼロワンを見据える)……助けてくれたことは、感謝する。…けど…――――― チ ャ キ … (ゼロワンの背に軍刀の切っ先を突きつける) 言ったはず。「次に会うときは容赦なく斬り捨てる」、と。 」
仮面ライダーゼロワン「……(黙して振り返り、二人と対峙する)……ああ、覚悟はできてる。君たちにも譲れないものがあるように、俺だって絶対譲りたくないものがあるからな…!(前回のように狼狽する様子もなく、言葉のとおり覚悟の意を示すように身構える) 」
イズ(ライズフォン)「――― 或人社長。(ゼロワンのライズフォンから、観客席にいるイズの声が送信される) 」
仮面ライダーゼロワン「…っ…なんだよイズ、こんなときに…!(二人から目を話さず、警戒態勢を維持したまま彼女の声に耳を傾ける) 」
イズ(ライズフォン)「現在或人社長がいるフィールドに散らばる残骸から…いえ、ヨルハ機体2Bならびに9Sが先程交戦していたアンドロイド個体から、奇妙な信号が検知されました。視覚範囲に捉えた標的を無差別に攻撃する凶暴なプログラムが、あらゆる個体に仕込まれていた模様です。そして、そのプログラムを解析したところ、"或人社長が過去に交戦した、暴走したヒューマギアたちと同様のものである"ことがたった今判明されました。 」
仮面ライダーゼロワン「なんだって…!?(イズから告げられた事実に思わず驚愕する)…… ……!(仮面の内側で目を泳がせ、ある一つのワードが脳裏を過った)…それって…まさか――――― 」
イズ(ライズフォン)「はい、間違いありません。このプログラムの発信源は――――― 」
迅「――― ふふふっ♪そうっ、「僕たち」だよーん♪(或人とイズの会話に混ざるように、何処からともなく彼らの前にひょっこりと現れる) 」
滅「――― すべてはアークの意志によるもの。人類滅亡、そして我らの悲願を遮る愚かなアンドロイドたちを一掃するため…(迅に続いて戦場へと赴く) 」
仮面ライダーゼロワン「――――!?(突如戦場に現れた迅と滅の二人に目を見張った)―――― 『滅亡迅雷.net』…ッ…!!やっぱりお前たちの仕業だったか!!…だが、どうしてお前たちがここにいるんだ…ッ…!? 」
9S「……!また新たな敵が…彼らは一体……(現れた黒尽くめの二人組を警視する) 」
宮下愛「……(飴を舐めながら試合を見ている) 」
イズ(ライズフォン)「彼らは、 『滅亡迅雷.net』(めつぼうじんらい・ネット)。 人類を絶滅させるべく、世界に暗躍するサイバーテロリスト集団。中でも『滅』(ほろび)と『迅』(じん)の二体のヒューマギアを中心に活動され、人類に脅威を齎しております。 」
迅「知りたいっ?ふふふっ…実はよくわからないんだよねっ♪でも…どこへ行ったって僕たちのやることは変わらないよ♪―――――― 人類を、滅ぼすんだ。(和気あいあいとした口調から一変、人間への憎悪を孕んだ狂気を垣間見せる) 」
滅「 シ ャ キ ィ ン ッ ! (手にした刀の切っ先を戦士たちに突きつける)…今日こそが革命の日。歴史に刻まれるのは――――(刀を鞘へとしまう)――― 我々『滅亡迅雷.net』の勝利だ。(口元の端を歪めて不気味な笑みを浮かべる) 」
仮面ライダーゼロワン「…ふざけるな…ッ……(怒りに身を震わせる)お前たちのせいでどれだけ多くの人やヒューマギアたちが傷つけられたと思っているんだッ!!滅亡迅雷.net…お前たちの思い通りにはさせない…ッ…!!俺が止めてやる!!!(迅と滅への敵意を剥きだし、アタッシュカリバーを展開して身構えた) 」
2B「……(或人と滅亡迅雷.net双方のやり取りを俯瞰し、ゼロワンに突き付けていた刀を後に現れた二人組へと向ける)…私たちアンドロイドだけでなく、人類にまで危害を加えているなんて… 機械生命体と変わりない…!私たちヨルハは機械生命体殲滅のために造り出された。たとえあなたたちがそうじゃいとしても、奴らと同じ思想を持つのなら…敵と判断する。 」
迅「 おっ♪遊んでくれるの~?やったー♪ \ウイング !/ (プログライズキーのボタンを押す)――― 変 身 ♪(腰に装着されたフォースライザーにキーを装填) 」
滅「 我らに反旗を翻す者は、人類諸共滅ぼす。 \ポイズン !/ (プログライズキーのボタンを押す)――― 変 身 。(腰に装着されたフォースライザーにキーを装填) 」
迅→仮面ライダー迅「 \フォースライズ・フライングファルコン !/ \Break Down./ (仮面ライダー『迅』に変身) よぉ~しっ、殺っちゃうよー!(2Bと9Sを襲撃する) 」
滅→仮面ライダー滅「 \フォースライズ・スティングスコーピオン !/ \Break Down./ (仮面ライダー『滅』に変身) ……ジ ャ キ ィ ン ッ (弓型アタッシュウェポン「アタッシュアロー」を手に、緩慢とした足取りでゼロワンに詰め寄る) 」
2B「……ッ…! タ タ タ タ ッ ――――はぁッ!(迅の攻撃をバックステップで回避し、円を描くように高速疾走し、迅の背後から刀を振り下ろす) 」
9S「2B!援護します!(同様に迅の攻撃を受け流すように退いた後、2Bの存在を察知されないように迅の前で軍刀を振り回しながら応戦することで注意を引き付ける) 」
仮面ライダーゼロワン「うおりゃあぁッ!!(勢いを乗せた重い一撃を叩き込まんとアタッシュカリバーを全力で振り回し、滅を切り崩そうとする) 」
仮面ライダー迅「あはははっ♪(9Sの軍刀を素手でいなし、軽い身のこなしで回避を交えながら翻弄する)気が付いていないと思った?あっははは♪(2Bに背後を取られると思われた時、首だけ彼女の方へと振り返る) ほ い っ ♪ (2Bと9Sの後頭部を掴み、互いに激突させる) 」
2B&9S『 く ぁ ――― !!(お互いに額から激突し合い、よろりと退いていく)』
仮面ライダー滅「 ガ キ ャ ア ァ ン ッ ! ! (弓の両端にある鋭い刃を振り回し、ゼロワンの一撃を食い止める) ギリッ…ギリッ… ! ! 目障りな奴だ。フンッ、ハァッ!!(鍔迫り合いで火花が飛び散る中、ゼロワンの腹に蹴りを入れ、追いうちの斬撃を見舞う) 」
仮面ライダーゼロワン「がふっ…ぐああぁッ…!(蹴りからの斬撃に地面にはたき倒される) くぅ…っ…!お前たちだけは…お前たちだけは…ッ…ここで絶対…!!(諦めず立ち上がり、何度も武器を振り回し圧倒しようと試みる) 」
仮面ライダー迅「あっはは♪無様だね♪ ジ ャ キ ィ ン ッ ! ! (背部の両翼を展開し、空へと飛翔する) 」
2B「(上空へ移動した―――!?) ポッド!援護射撃! 」
ポッド042「ズダダダダダッ ! ! ! !(ハッチ展開から銃口が飛び出し、上空を飛び交う迅を撃ち落とそうとマシンガンを乱発する) 」
仮面ライダー迅「よっ――――ほっ――――(隼のアビリティを活かし、空中を優雅に旋回しながら銃弾を華麗に退けていく)当たんないよっ♪(そして上空から急降下し、刃のように鋭い両翼で2Bと9Sをすれ違いざまに切り伏せる) 」
仮面ライダー滅「無駄だ。人間如きの力では我々に抗うことはできん。(ゼロワンの攻撃をことごとく弾き返し)せやぁッ、ふんッ、とぁッ!!(ゼロワンが自らに振り下ろした倍の斬撃を、いな、もはや完膚なきまで叩き込む) 」
9S「うわぁっ…!!(横一文字に構えた刀身で斬撃を受け止めるも、衝撃に耐えきれず吹き飛ばされる)地の利を生かされてますね…あんなに高性能な空中特化機体を相手にしたことがありませんからね…対処が難しい…! 」
2B「くッ…!!(切り伏せられる寸前でバク転回避するが、スカート端の一部が掠る)それでもやるしかない…!!私たちはヨルハ部隊…人類の敵を殲滅するために…負けるわけにはいかない! 」
仮面ライダーゼロワン「ぐああああぁぁああッ!!(容赦なく叩きこまれる攻撃に倒れ伏す)…ぐ…ッ…くそ…っ…!!(やっぱり強い…けど俺は…)(迅と交戦するヨルハの二人組をよそ目に、腕に力を入れ起き上がる)…ようやく出会えた「希望」を…こんなところで奪われてたまるか!! キュピーン ! (装填されたキーを再び押し込む) はああああああぁーーーッ!!!! \ ライジングインパクト ! ! / (上空に跳躍した後に急降下しながら滅に向けてライダーキックを炸裂させる) 」
仮面ライダー滅「ガシャンッ――――\スティングディストピア !/(ゼロワンが飛び出したタイミングでフォースライザーのレバーを二度引く)―― 煉 獄 滅 殲 ――(左腕にある伸縮刺突ユニットアシッドアナライズが右脚に纏わり、強力なサイドキックをゼロワンのライダーキックに合わせて繰り出した) 」
仮面ライダー迅「ガシャンッ――――\フライングユートピア !/(2Bと9Sの二人に狙いを定め、フォースライザーのレバーを四度引く)―― 塵 芥 隼 迅 ――(空中から錐もみ落下しながら、二人に向けて強力なライダーキックを繰り出そうと急降下して迫る) 」
2B&9S『 9Sッ!! / 2Bッ!! ―――――うおおおおおぉぉぉおおおッ!!!!(落下しながら襲撃する迅の攻撃に合わせて、呼吸を合わせ軍刀を強く振り抜いた)』
ド ッ グ ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! (それぞれの一撃が激しく衝突し合い、空間に衝撃が走る。互いに拮抗する中、暴発する衝撃に耐えきれなくなった両者は大きく吹き飛ばさた) 」
仮面ライダーゼロワン→飛電或人「――― うわあああぁぁッ!!!(衝撃に耐えきれず吹き飛ばされ、地面に転がり倒れる中で変身解除される)ぜぇ……はぁ…!(頬から流血する中、滅亡迅雷.netの二人から意識を逸らさず睨み続け、立ち上がる)) 」
9S「ぐぅ…ッ…!!!(建物の壁に強く打ち付けられる) 」
2B「う…っ……!!(強い衝撃に地面へと叩きつけられ、そのまま倒れ伏す)…はぁ……はぁ……っ……(軍刀を杖代わりによろよろと身を起こすも力が入らず、かろうじて立ち上がっている) 」
仮面ライダー滅「ぬゥ……(強い衝撃を受けたことで流石に頑丈の身体を誇る滅と言えど、右脚から煙が上がり、僅かに痙攣する)……人類よ、これは"聖戦"だ。「滅亡迅雷.net」の意志のままに――― 人類を滅亡させる。(そう言うと迅にコンタクトを送る) 」
仮面ライダー迅「 ス チ ャ … (滅の合図を受け、懐から何かを取り出して2Bの方へと歩み進める)ねえ――――― 僕の「トモダチ」になってよ? (ベルト型の外付けハッキング装置『ゼツメライザー』を手に2Bに襲い掛かり、彼女の腰元に装着させようと手を伸ばす) 」
宮下愛「頑張れー!負けるなー、アルトンー!(声援を送る) 」
9S「―――――!! 2Bッ!!!(2Bに這い寄る迅の魔の手から庇うように一目散に駆け出した後、彼女を突き飛ばし…)―――― ガ シ ャ ン ッ ! ! ! (自ら身代わりとなることでゼツメライザーを装着されてしまう) 」
飛電或人「はぁ……はぁ……あれは―――――!(迅の手にある「ゼツメライザー」に、表情が青ざめる)――――やめろお゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ーーーーッ!!!!(最悪の未来を把握し、悲痛の叫びを上げる) 」
9S「 ぐわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!!!!(ゼツメライザーを装着されたことにより暴走プログライムを強制ダウンロード・インストールされ、自我が蝕まれていく) 」
2B「――――!?(9Sに突き飛ばされ地面に倒れ伏す)………ッ…!! 9S……ッ…!!?(何が起こったのかわからないまま顔を上げると、激しくもだえ苦しむ彼の姿が視界に映り、ひどく狼狽する) 」
ポッド153「警告:汚染機体からのハッキングを検知。正体不明のプログラムの強制インストールが進行。記憶領域および運動領域内にウイルスを確認。 推奨:自己ハッキングおよびウイルスの除去 」
9S「(なんだ…これは……ッ…!!?意識が…記憶媒体が……薄れ……)…駄目だぁ゛…ッ゛…!!何度もやってる…!でもッ…すぐにデータを上書きされて、しま……ぐあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!!!(顔面を押さえつけ、思わず目元を覆い包んでいたゴーグルを剥がしてしまう) 」
渡辺曜「どうしたの、突然…!?とっても、苦しそう……(観客席より、もだえ苦しむ9Sに絶句し口元を手で覆った) 」
2B「汚染ウイルス…ッ…!?(まさか…このベルトが……)……9S!しっかりして!!一体何が…!!? 」
イズ(ライズフォン)「……ゼツメライザーを装着されたアンドロイドは、コンピュータを滅亡迅雷.netにより完全支配されてしまいます。支配されると暴走してしまい、見境なく殺戮・破壊活動を実行します。止められる方法はただ一つ ―――― ハッキングされた機体を"破壊するしか"ありません。 」
2B「…そん、な……(救済方法がない事実、何より、今目の前で悲痛の叫びを上げ続ける9Sに絶望してしまい、声を震わせながら立ちすくんでいる) 」
仮面ライダー滅「人類は、滅びゆく運命(さだめ)…――――――(そう言い残すと迅と共にその舞台から消え失せた) 」
9S「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛…!!!(全身から幾つものコードが剥きだすように突出し、地面に突き刺さる) 」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ …―――――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! ! (9Sから抜け出したコードに引っこ抜かれるように、地面から巨大な影が飛び出す。それは武装した四足の機械生命体であった)
9S「ガチャンッ、ガチャンッ ! ! (大きな機械生命体の背面に搭載されたコクピットのような装置に9S本人がしっかり固定される)―――― キ ュ ォ ン ッ (ゴーグルが剥がれたことで露わになった双眸は、血に飢えた獣のように真っ赤に発光していた) 」
9S「――――― 『滅亡迅雷.net』に、接続 ―――――(彼らの前にいるのは、もはや穏やかな人型アンドロイドではない。完全なる殺戮兵器へと堕ちた機械の化け物だ) ハァ…ハァ……ッ… 2B……お前を…―――――― 」
――――――― 殺 す ッ ! ―――――――
2B「 9S…ッ…!!?(身も心も変わり果てた彼の姿に酷く絶句し、思わず退く) 」
9S「みんな……みんな、殺してやる…ッ…!!! ガ シ ョ ン ッ ! ! (ドッキングした機械生命体の胴体から二台のガトリング砲が飛び出し―――) み ん な 殺 し て や る ッ ! (ズドドドドドドドドッ ! ! ! )(ガトリングによる無差別乱射を繰り出し、戦士たちをはじめ、地面や建物を抉り吹き飛ばしていく) 」
飛電或人「(―――― " しかし、アンドロイドかぁ…じゃあ、俺の「家族」みたいなもんだな♪ " ――――)…っ……(数時間前に9Sに放った言葉が過る。しかし、その言葉は今の自分自身の傷を抉るように、胸の内が締め付けられるように痛みだす)… せっかく、人間とアンドロイドが手を取り合える日が来ると思っていたのに……――――― うわああああぁぁぁーーーッ!!! ガ チ ャ ン ッ ! \プログライズ !/(展開したプログライズキーをベルトのライズスロットに装填) 」
飛電或人→仮面ライダーゼロワン「 \トビアガライズ ! ライジングホッパー ! !/ \A jump to the sky turns to a riderkick./ (仮面ライダー「ゼロワン」へ変身)…9S…! お前を止められるのはただ一人……ッ…――――(声の震えがアタッシュカリバーを握る手に伝っていく)―――――― 俺 だ ! ! ! うおおおおあああああぁぁぁぁッ!!!(過ぎ行く銃弾の嵐を潜り抜けながら決死に走り出し、9Sに刃を振るう) 」
2B「…っ……(凶器へと変貌した9Sの姿に居たたまれなくなり…)――― ポッド!ハッキング!!9Sの論理回路を修復する!急いでッ!! 」
ポッド042「否定 」
2B「9Sを汚染しているウイルスの場所を特定してッ!!! 」
ポッド042「否定 」
2B「ポッドッ!!!!(切羽詰まった声でポッド042へと振り返る) 」
ポッド042「報告:9Sのコアデータはウイルス汚染で完全に破壊され、修復は不可能。強制修復作業はヨルハ機体2Bへの汚染も危惧される。私はヨルハ部隊支援随行ユニット。支援しているヨルハ機体2Bに害をなす行動には賛同できない。 推奨:ヨルハ機体9Sの破壊―――― 」
ポッド153「同意:ヨルハ機体9Sはポッド153との通信を強制遮断。強制プログラムによるファイヤーウォールが通信を阻害している模様。 報告:ヨルハ機体9Sとの支援契約が打ち切られたことにより、一時的にヨルハ機体2Bへの支援へと移行。 推奨:ヨルハ機体9Sの破壊―――― 」
2B「そんなこと…!!!!…できるはずがない……っ…(もう助けられる術はないと気づきながらも、9Sへの思いだけは曲げられず、伏し目がちに苦悶に囚われる) 」
ピキ―――ビキッ、ギギギ―――(周囲の空間が歪み、罅割れてゆくと共に水晶のような輝きで満ちていく)
仮面ライダーゼロワン「ガキィンッ、ガキィンッ ! ! ! そいつら(ポッド)の言う通りだ…!もう…9Sは元には戻れない……今俺たちにできることは、止めることだ!!(刃を振り回し、暴走する9Sと交戦する最中、呆然と佇む2Bへと叫ぶ)くっ…!!(9Sの銃撃を跳躍回避し、機械生命体の上に飛び乗って何度も切り刻む) 」
ピチュー「ぴちゅ…(心配して2Bのもとへと駆け寄る)ピチュ…?(歪みだす空間を不思議そうに見つめる) 」
9S「アッハハハハッ……アッハハハハハハッ!!!!壊れろ…!!なにもかも壊れてしまえッ!! パカッ―――――シュドドドドドアァッ ! ! ! !(胴体背面のハッチが展開し、中から大量のミサイルが解き放たれ、次々と街へ降り注ぎ、火の海を作り出す) 」
2B「9S……っ……――――!(上空から降り注ぐミサイルを間一髪跳躍回避する)……(かつての穏やかで、綺麗な青い目をしていた彼の素顔を、狂気を孕んだ赤い目をした今の彼に重ねる)……私の、本当の名は…―――「ヨルハ機体二号E型」…「2E」。私が生み出された本当の目的…それは、ヨルハの機密情報を知るもの、そしてその真実に近づきつつあるアンドロイドを排除するため… 」
仮面ライダーゼロワン「――――!?(空間が歪みだしている…あれはいったい……――――)―――って、ぬわっ!?(雨の如く降り注ぐミサイルに慌てて飛び退くように避けていく)……2B……?(彼女が語りだした事実に耳を傾ける) 」
AS「ふっ―――”斬”ッ!!(歪んだ空間を突き破るようにして現れ、9Sの射出したミサイルを一つ残らず、たった一振りで両断せしめる)借りを―――返しに来た、と言うのは些か語弊があるが……ヨルハA型二号……の繋がりで、余計なお節介を焼いてやろう。 」
2B「スキャナーモデルである9Sはその好奇心故…ヨルハの機密情報に何度も触れてしまう傾向にあった。私は、そんな9Sを始末するためだけに生み出された機体…そして……私は何度も彼を殺した。彼が真実を突き止めるたびに、殺して、殺して、殺し続けてきた……バックアップによって9Sが生まれ変わるたびに、この運命をずっと繰り返してきた。ともに任務を全うし、人間のように信頼を深め、ようやく、最高のパートナーとなったころには…もう「彼」はいない。 」
仮面ライダーゼロワン「……!助かる…!(ASの参戦に一縷の希望を見出し、アタッシュカリバーを握り直す)―――― 行くぞ!!とりゃあああぁぁッ!!(ミサイルを切り伏しながら9Sへと接近を図る) 」
9S「くぅゥゥ…ッ……!!くああああぁぁッ!!!(強烈な激痛に苛まれるかのような叫びを上げると、胴体に搭載された砲台から赤い閃光が飛び出し、あらゆるものを蹂躙しながらゼロワンとASに向けて放たれる) 」
2B「……ついには"耐えられなくなった"。私は……9Sを…愛してしまったのだから… ―――(緩んだ手が軍刀を強く握りしめる)…もし…許されるのなら… この
罪と罰に囚われた運命から、抜けだしたい。「彼」と…一緒に…… 」
AS「戦場では、半可な覚悟を背負った者から死んでいく。それは死神の鎌のように、今か今かと”その時”を待ち望んでいる―――迷うな、覚悟を決めろ。(黒刀「零」を抜刀、閃光を屈折させるほどの斬撃でいなし―――)ぬんッ!!(一瞬で9Sの懐まで距離を詰め、深く斬り込む) 」
仮面ライダーゼロワン「どああああぁぁぁ!?!?!?(レーザーってマジかよ!!)(両腕を振りながら一目散に閃光から逃走する)……2B…(そうか……それが、ヨルハの使命を背負ったアンドロイドたちの運命だったんだ…)(2Bと9S、二人の背景を汲み取り、そして2Bへと視線を向き直す)――― できるさ!!同じ未来なんてあるはずがない!未来は変えられる…変えられるからこそ、俺たちはその可能性を信じて生き続けているんだ!!罪とか罰とか、そんなもの…関係ない!!ずっと一緒に歩んできたからこそ…気づくはずだ…!!9Sを救えるのはただ一人―――― 2B、君自身だッ!!! 」
9S「ぐああぁッ!!(ASが放つ一閃にガトリング砲台が切り捨てられる)あァァ…ッ…!!!あッ……アガガ……があああああぁぁぁぁあああーーーーッ!!!!(四足が折り畳み、巨体が高速回転し、ASを吹き飛ばす) 」
2B「――――!!!(或人の言葉に感化され、それまで9Sと過ごしてきた日々が走馬灯のように、脳裏を瞬時に駆け巡っていく)……9S……ごめんね… …待ってて…すぐに、助けるから…っ……!(伏し目がちになるもやがてしっかりと彼と向き合い、9Sと対峙したまま軍刀を振り抜き疾走する)――― はあああああぁぁぁああああーーーッ!!! 」
ピチュー「ピチュウウウウウウゥッ!!!(暴走する9Sに向けて渾身の10万ボルトを放つ) 」
9S「は、は、は……ハハハハハッ!!!アハハハハハッ!!!人類は皆殺しだッ!!!お前たちアンドロイドもだぁッ!!!!(両腕に装備された装置からエネルギーブレードが飛び出し、接近する2Bに振るう)くぅッ…!!邪魔をするなぁ!!(ピチューの10万ボルトに怯み、一部武装機能の電力が狂わされ一時停止する) 」
AS「精彩を欠いた攻撃など―――物の数ではない!(9Sの高速回転の一撃を受け、刃で流し……その流れのまま体を捻り相手の威力をそのまま攻撃に乗せて切り返す)前の奴の方がずっと強かった、もっと力を振り絞ってみろ……! 」
アーロン「……ふ……… ただの若僧だと思っていたが……どうやら違っていたようだな。(戦闘フィールドの片隅にて、或人の言葉を聞いていた) 」
仮面ライダーゼロワン「…よしっ…!(意を決した2Bに頷くと、自分も躊躇いの一切を捨てて駆け出す)よッ ―――― どりゃああぁッ!!(ライジングホッパー特有の跳躍力で機械生命体の背後へと周り、その後ろ左脚の一本を切断し、転倒させようと試みる) 」
2B「 ッ……!(ブレードをすれすれで回避するように跳び上がり) ク ル ル ル ッ … ―――― はあああぁッ!!(回転を伴う落下から9S本体へと刀を斬り下ろした。自らの攻撃で苦しむ9Sへの表情に動揺こそはすれど、それでも、手の動きを止めることはなかった) 」
9S「なにッ…ぐぁッ…!!?(ASに斬り返された反動によって胴体がぐらりと揺れ動く)なッ……ちぃッ…!!(ゼロワンに切断された後ろ足に機械生命体の機動力を奪われる)この程度の攻撃で―――――!!(ふと上空を仰ぎ、逆光を浴びた2Bを視界に捉えた頃には遅く、自分自身の身体に深い爪跡が刻まれる)―――― ぐあああああぁぁああああッ!!! 」
仮面ライダーゼロワン「―――― 今だッ!!みんなで畳みかけるんだ!!! キュピーン ! (装填されたキーを再び押し込む)\ ライジングカバンストラッシュ ! ! /(アタッシュカリバーの刀身にエネルギーが収束し、上空へと跳躍。天で折り返し、急降下しながら武器を振りかぶり―――) 」
―――― " 俺たちも、君たちも、この世界にいるすべての人たちが、それぞれの未来を、それぞれのスピードで歩んでいるように、俺たちはこの世界に生きている "――――
2B「戦うんだ……戦わなくちゃ……っ…!9Sを…守るために… ―――― 私が救うんだ……ッ…!!(震える右手を押さえつけ、すでに刃こぼれしボロボロになった軍刀を天高く突きつけるように構え―――) 」
―――― " この戦いの果てに俺が願うのはただ一つ… "―――――
AS「さあ受けきってみせろ―――幻閃『零』!!(黒刀『零』を構え、影から這い出るようにして放たれる必殺の一閃を見舞う) 」
――――" 生きとし生けるすべての者たちが笑い合える世界を、その未来を創ることだ!!!…そこにはもちろん、2B、9S…!君たちもいるってことを忘れるなよ!"――――
仮面ライダーゼロワン「はあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーッ!!!!!(9Sとドッキングした機械生命体をも切断する勢いで刃を思いきり振り下ろした) 」
2B「―――――ッッッッ!!!!( ザ ン ッ ! ! ! )(大気をも切断する鋭い斬撃波を解き放った) 」
9S「――――――――!!!!!!!! 」
ボ ッ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! ! ! (全員の攻撃によって、9Sと結合していた機械生命体が爆発四散した)
9S「ぐぁ…ッ…!!(爆発四散した機械生命体から投げ出され、地面に転がり倒れる)…グググッ……ダッ…ダッ…… ! (重い体をゆっくりと起こし、おぼつかない足取りから2Bへと歩み寄る。やがて両足の運動機能が安定して走行し始め、手元に転送させた軍刀を振り抜き、2Bへと迫る) 」
9S「 2 B ィ ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ ー ー ー ー ー ッ ! ! ! ! (血走ったように真っ赤に輝く瞳と共に憎悪を剥きだし、2Bに斬りかかろうと襲い掛かるが――――) 」
―――― " お願い…2B… 僕は……君の…手で……" ――――
2B「―――――!!!!(脳内データに届いた電子メッセージを受信。それが、今まさに自分に襲い掛かろうとする9Sから送信されたことを知り驚愕する)……9S……(彼の自我は完全に失ったわけではない。刹那の中、彼のために今自分が成すべきことを捉え、軍刀を握り駆けだした)―――― はあああああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!(9Sの斬撃を屈んで受け流し、そして――――彼の心臓部に刃を突き立て、貫いた) 」
9S「 ズ ン ッ (背中から鮮血と共に飛び出した刃。赤い瞳が点滅する中、吐血と共にがくがくと痙攣する唇を動かし、最期の一言を放つ…)―――― 生き…て…… 生き延びて………人類のため…ヨルハのため………きみの……ため、に…… 」
9S「 グ ラ ―――――― ト ン ッ … (口元を緩める最中その瞳が徐々に閉ざされ、アンドロイドはただの鉄の塊となって2Bの身体に寄りかかった) 」
2B「――――――(狂気に包まれた空気が澄み、静寂な風に靡かれ、戦いによっていつの間にか切り込みを入れられたゴーグルがついに破け、蒼い双眸が露わになる)……(9Sに深く突き刺した刀を引き抜くことなく、そのまま寄りかかってきた彼の身体をそっと抱き寄せる)……っ……っ……いつも…こんな……(物言わぬ人型の残骸を強かに抱きしめ、その首筋に深く顔を埋める) 」
仮面ライダーゼロワン→飛電或人「……(戦いの末に変身を解除し、悲壮感を漂わせる表情で二人を静かに見つめていた) 」
2B「……うっ……うぅ…っ……ひぐっ…… ぁ…ぁぁ…っ……(止めどなく溢れ出る透明の感情が、残骸がら流れ落ちてできた血だまりに溶け込んでいく) 」
飛電或人「……2B……… 」
2B「ぐすっ……っ…… …… …… ………お願い…「ひとり」にさせて… 」
飛電或人「………わかった。(それ以上は何も告げず、2Bに背を向け歩みだす)…… …… …… グ ッ … (一歩ずつ踏みしめる度にまとわりつく重圧感、罪悪感、悲壮感…それらを受け止め、噛み締めるように、拳を強く握りしめる)…………(唇を噛み締め、眦を決して覚悟を胸に、今はただ前を向いて歩き続ける。自分が信じて止まない、いつか誰もが幸せに笑い合える日々を叶えるために、次の戦いへと向かった―――) 」
AS「機械とは―――アンドロイドとは―――生み出された者達の命令<エゴ>によってしか動けないのか。俺は……それは違うと思っている。(カチン、と音を立て納刀する)俺たちには意思がある、それには意味がある……見つけるといい、お前がそう願われたように。(ゆらり、と影に沈むようにしていなくなる) 」
全ての存在は滅びるようにデザインされている
生と死を繰り返す螺旋に、私たちは囚われ続けている
…… …… ……
だが……その輪廻の中で足掻くことが、「生きる」という意味なのだ
私たちはそう思う
生きるということは、素晴らしいこと
2B「――――――(悲しみに包まれていたはずの彼女の顔は、やがて穏やかな暖かさに包まれたかのように、小さく笑みを浮かべた) 」
9S「――――――(もはや動くことのない残骸の瞳は決して開くことはない。されど、その顔は、優しさに満ち足りたように、穏やかだった) 」
―――― 生きていてくれて、ありがとう ――――
― ××× ―
仮面の男「―――――――――(男は、小さな宝箱を手に佇んでいた) 」
仮面の男「――――― 時 は 満 ち た ――――― 」
―――[1574326]――――
カ シ ャ ―――[1574327]―――― ン
最終更新:2021年02月06日 21:22