――Ready Go!
「ゥ゛オラアアアアアアアアアアアッ!!」
「ゥ゛オラアアアアアアアアアアアッ!!」
青い炎を纏った拳がホブゴブリンに叩き込まれる。
必殺の一撃を食らったホブゴブリンは、断末魔の叫びすら上げられず爆散。
骨の一欠片も残さずNPCとしての役目を終えた。
必殺の一撃を食らったホブゴブリンは、断末魔の叫びすら上げられず爆散。
骨の一欠片も残さずNPCとしての役目を終えた。
「しゃあっ!終わったみてえだな」
そう言ってガッツポーズを取るのは、青と黒の装甲に、龍と炎をモチーフにした仮面の男。
ある世界で「仮面ライダークローズ」と呼ばれていた兵器/ヒーローである。
ある世界で「仮面ライダークローズ」と呼ばれていた兵器/ヒーローである。
「うっし、次はあっちに加勢を…」
「もう終わりましたよ」
「もう終わりましたよ」
そう声を掛けたのは一人の女性。
黒い制服のようなものを着用し、蝶の髪飾りを付けている。
百人中百人が美人と答えるであろう顔立ちをしているが、右手に持った血の滴り落ちる剣の存在が、女性がただの一般人では無い事を表している。
柔和な笑みを浮かべる彼女の背後には、ゴブリンたちの死体が転がっていた。
一匹残らず首から血を流し苦悶の表情で息絶えている小鬼を目にし、クローズは少しだけ背筋が寒くなった。
黒い制服のようなものを着用し、蝶の髪飾りを付けている。
百人中百人が美人と答えるであろう顔立ちをしているが、右手に持った血の滴り落ちる剣の存在が、女性がただの一般人では無い事を表している。
柔和な笑みを浮かべる彼女の背後には、ゴブリンたちの死体が転がっていた。
一匹残らず首から血を流し苦悶の表情で息絶えている小鬼を目にし、クローズは少しだけ背筋が寒くなった。
「恐っ…」
「万丈さん?何か言いました?」
「い、いや何でもねえって!」
「万丈さん?何か言いました?」
「い、いや何でもねえって!」
どこか薄ら寒い笑みで問いかける女…胡蝶しのぶの言葉に、変身を解いた青年…万丈龍我は慌てたように答える。
クローズのアーマーが霧散すると、ドライバーに装着されていたクローズドラゴンも離れた。
キーキーと鳴き飛び回るのドラゴンをしのぶは優しく撫でてやる。
クローズのアーマーが霧散すると、ドライバーに装着されていたクローズドラゴンも離れた。
キーキーと鳴き飛び回るのドラゴンをしのぶは優しく撫でてやる。
「あなたもお疲れ様」
愛撫されて気持ち良いのか嬉しそうに尾を動かす機械のドラゴンを、万丈は呆れたように見やる。
「お前なにデレデレしてんだよ…。戦兎のやつもこんなスケベなモンをって熱っ!ばかやめろ!熱いんだよ!」
万丈の言葉が気に障ったのか炎を吹いて威圧する。
そんな漫才のようなやり取りへ微笑ましいものを見るような眼差しを向けるしのぶに、万丈は気恥ずかしさが出たのか誤魔化すようにゴブリンに目をやると、改めてこの緑の怪物に疑問が浮かんだ。
そんな漫才のようなやり取りへ微笑ましいものを見るような眼差しを向けるしのぶに、万丈は気恥ずかしさが出たのか誤魔化すようにゴブリンに目をやると、改めてこの緑の怪物に疑問が浮かんだ。
「しっかしこいつら何なんだ?スマッシュじゃねえみたいだし…。あんたの言う鬼ってやつか?」
「…いえ、人間とかけ離れた外見の鬼もいますが、これは……」
「…いえ、人間とかけ離れた外見の鬼もいますが、これは……」
情報交換をしている最中、唐突に襲ってきたゴブリン。
幸い二名共に、こういった事態には慣れていたため難なく対処できた。
幸い二名共に、こういった事態には慣れていたため難なく対処できた。
「鬼ではない異形に、奇妙な鎧を出現させる技術…。こうなると万丈さんが言った別の世界の存在は本当なのかもしれませんね…」
「おう。…って信じてなかったのかよ!?」
「仕方ないじゃありませんか。いくら何でも突拍子が無さ過ぎますし」
「そ、そりゃそうかもしれねえけどよ…」
「おう。…って信じてなかったのかよ!?」
「仕方ないじゃありませんか。いくら何でも突拍子が無さ過ぎますし」
「そ、そりゃそうかもしれねえけどよ…」
大正時代の日本で、鬼殺隊の柱として、鬼舞辻無惨とその配下の鬼と戦ってきたしのぶ。
スカイウォールにより三都に分断された日本で、仮面ライダーとして、地球外生命体エボルトと戦ってきた万丈。
生まれた時代、それぞれの立場、敵対する相手、取り巻く環境。
何もかもが違う二人の話は当然噛み合わず、双方混乱する事になったが、万丈の頭にはこれに説明を付けられる言葉がふと浮かんだ。
即ち、「自分たちはそれぞれ違う世界の人間なんじゃないか」ということである。
スカイウォールにより三都に分断された日本で、仮面ライダーとして、地球外生命体エボルトと戦ってきた万丈。
生まれた時代、それぞれの立場、敵対する相手、取り巻く環境。
何もかもが違う二人の話は当然噛み合わず、双方混乱する事になったが、万丈の頭にはこれに説明を付けられる言葉がふと浮かんだ。
即ち、「自分たちはそれぞれ違う世界の人間なんじゃないか」ということである。
万丈は以前、最上魁星という科学者が開発した装置『エニグマ』によってスカイウォールが存在しない別の世界に飛ばされた事がある。
その世界で万丈は仮面ライダーエグゼイドを始めとする異世界の戦士達と出会い、彼らとの共闘で最上の野望を阻止したのだ。
その世界で万丈は仮面ライダーエグゼイドを始めとする異世界の戦士達と出会い、彼らとの共闘で最上の野望を阻止したのだ。
といった経験を万丈なりに説明してみたものの、案の定しのぶからは疑わしい目線が向けられた。
日頃仲間からはバカだの筋肉バカと言われている万丈にしては冴えていたが、いきなり「私は違う世界から来ました」と言っても信じるのは難しいのだろう。
日頃仲間からはバカだの筋肉バカと言われている万丈にしては冴えていたが、いきなり「私は違う世界から来ました」と言っても信じるのは難しいのだろう。
「まぁ、こうして死んだ人間を生き返らせたのですから、別の世界の人間を集める事なんて造作も無いのでしょう」
「…なぁ、あんたは本当に…」
「ええ。先程お話しました通り、本来ならば死んだはずなんですよ、私」
「…なぁ、あんたは本当に…」
「ええ。先程お話しました通り、本来ならば死んだはずなんですよ、私」
しのぶの言葉に嘘は無い。
姉の仇である上弦の弐との戦闘でわざと吸収され、あの世で首を落とされた鬼と再会した。
頬を染めて自分に愛を語りかけた上弦の弐への嫌悪感と苛立ちはハッキリと記憶に焼き付いている。
思い出したくも無い記憶につい青筋が浮かびそうになるのを抑える。
姉の仇である上弦の弐との戦闘でわざと吸収され、あの世で首を落とされた鬼と再会した。
頬を染めて自分に愛を語りかけた上弦の弐への嫌悪感と苛立ちはハッキリと記憶に焼き付いている。
思い出したくも無い記憶につい青筋が浮かびそうになるのを抑える。
「そうか…。あークソッ、訳分かんねえことになっちまったなぁ」
苛立たし気に頭を掻く。
だが、ため息を一つ吐くと力強い眼差しになり拳と掌をパシンとぶつけた。
だが、ため息を一つ吐くと力強い眼差しになり拳と掌をパシンとぶつけた。
「ごちゃごちゃ考えたって仕方ねえ!この首輪も何とか外して、そんでもって殺し合いを開いた奴をぶっ倒す!」
シンプルで、如何にも筋肉バカらしい言葉。
けれど元々難しく考えるのは苦手なのだ。そういうのは得意な奴に任せて、自分は目の前の敵へ殴りかかる。
愚直な青年の姿に、しのぶは問いかけた。
けれど元々難しく考えるのは苦手なのだ。そういうのは得意な奴に任せて、自分は目の前の敵へ殴りかかる。
愚直な青年の姿に、しのぶは問いかけた。
「気にならないんですか?」
「へっ?何がだよ?」
「あなたの話では仲間の方がどうなったのか、本当に敵を倒せたのかも分からず仕舞い。…なのに気にならないのですか?」
「へっ?何がだよ?」
「あなたの話では仲間の方がどうなったのか、本当に敵を倒せたのかも分からず仕舞い。…なのに気にならないのですか?」
殺し合いに参加する前の万丈の最後の記憶は、エボルトの体内で決死の抵抗をしている所だった。
ビルドの蹴りが宿敵に叩き込まれるまさにその瞬間、気が付いたらあの奇妙な部屋にいた。
だから戦兎があの後どうなったのかは知る由も無い。
ビルドの蹴りが宿敵に叩き込まれるまさにその瞬間、気が付いたらあの奇妙な部屋にいた。
だから戦兎があの後どうなったのかは知る由も無い。
「そりゃ全然心配してないって言ったら嘘になるけどよ。でもよ、あいつなら絶対大丈夫だって思えるんだよなぁ」
「…根拠は、なんですか?」
「…根拠は、なんですか?」
その質問に万丈はあっけらかんと答えた。
「何せあいつは、ラブ&ピース…愛と平和の為に戦うヒーローだからな」
その答えは笑ってしまう程に単純なものだった。
愛と平和なんて幼稚な言葉を万丈は平然と、むしろどこか誇らしげに口にした。
それは彼が能天気だからでも考え無しの馬鹿だからでもない。
桐生戦兎という人間をずっと間近で見て来たからこそ、誰よりも信頼しているからこその答え。
愛と平和なんて幼稚な言葉を万丈は平然と、むしろどこか誇らしげに口にした。
それは彼が能天気だからでも考え無しの馬鹿だからでもない。
桐生戦兎という人間をずっと間近で見て来たからこそ、誰よりも信頼しているからこその答え。
決して軽い気持ちでいったのではない、力強さの込められた返答にしのぶは暫し沈黙し、ややあって言葉を返す。
「その人を、信頼しているんですね」
「あん?おお、まあな」
「あん?おお、まあな」
万丈本人が強く信頼しているならば、その戦兎という人物と会った事も無い自分があれこれ言うのは野暮だろう。
そう思ったしのぶに、今度は万丈の方が問いかけた。
そう思ったしのぶに、今度は万丈の方が問いかけた。
「あんたこそ気になんないのかよ?」
「何がですか?」
「その…無惨とかって奴だっけ?マジやべえっつーか、マジとんでもなく強いんだろ?」
「何がですか?」
「その…無惨とかって奴だっけ?マジやべえっつーか、マジとんでもなく強いんだろ?」
戦兎が聞いたら呆れそうな語彙力だが、その言葉は間違っていない。
それ程までに鬼舞辻無惨は危険だ。
珠世との協力により勝利の為の布石は投じたが、確実に勝てる保証はどこにも無い。
それ程までに鬼舞辻無惨は危険だ。
珠世との協力により勝利の為の布石は投じたが、確実に勝てる保証はどこにも無い。
「…そうですね。確かに不安はあります」
けれど、と続ける。
「あなたと同じですよ。私も…皆を信じてますから」
後を託したカナヲは伊之助と共に見事上弦の弐を倒してくれた。
たとえ志半場で倒れる者が出ても、鬼殺隊は彼らの無念を背負って突き進む。
だからきっと無惨も倒してくれる。
自分にしては何とも楽観的な考えなのは、目の前の青年に少しばかり感化されたからだろうか。
たとえ志半場で倒れる者が出ても、鬼殺隊は彼らの無念を背負って突き進む。
だからきっと無惨も倒してくれる。
自分にしては何とも楽観的な考えなのは、目の前の青年に少しばかり感化されたからだろうか。
「そうか…。おし、ならそろそろ行こうぜ!」
しのぶの内面を知ってか知らずか、万丈は声を張り上げ出発を促す。
その姿にどこか伊之助を重ねながら、しのぶは亡き家族に誓う。
その姿にどこか伊之助を重ねながら、しのぶは亡き家族に誓う。
(ごめんなさい姉さん。私はまだそっちには行けない。もう一度、戦わなくちゃいけないから…)
相棒を信じ後を託した男。
妹を信じ後を託した女。
そんな二人が殺し合いの場で何を為すのか、それはまだ分からない。
妹を信じ後を託した女。
そんな二人が殺し合いの場で何を為すのか、それはまだ分からない。
【万丈龍我@仮面ライダービルド】
[状態]:健康
[装備]:ビルドドライバー@仮面ライダービルド、クローズドラゴン@仮面ライダービルド、ドラゴンフルボトル@仮面ライダービルド
[道具]:基本支給品
[思考・状況]:基本行動方針:主催者をぶっ倒す
1:しのぶと行動
[備考]
参戦時期は最終回でエボルトの体内で抵抗している時。
[状態]:健康
[装備]:ビルドドライバー@仮面ライダービルド、クローズドラゴン@仮面ライダービルド、ドラゴンフルボトル@仮面ライダービルド
[道具]:基本支給品
[思考・状況]:基本行動方針:主催者をぶっ倒す
1:しのぶと行動
[備考]
参戦時期は最終回でエボルトの体内で抵抗している時。
【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】
[状態]:健康
[装備]:シェム・ドラウン・ソード@Fallout4
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]:基本行動方針:殺し合いを止める
1:万丈さんと行動
2:できれば自分の日輪刀が欲しい
[備考]
参戦時期はあの世で童磨と再会した後。
[状態]:健康
[装備]:シェム・ドラウン・ソード@Fallout4
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]:基本行動方針:殺し合いを止める
1:万丈さんと行動
2:できれば自分の日輪刀が欲しい
[備考]
参戦時期はあの世で童磨と再会した後。
【ビルドドライバー@仮面ライダービルド】
仮面ライダービルド、及び仮面ライダークローズに変身する為のベルト。
普段はバックルの状態で携行され、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
ライダーに変身するにはフルボトルやその他ツールが必要であり、これ単体では意味が無い。
仮面ライダービルド、及び仮面ライダークローズに変身する為のベルト。
普段はバックルの状態で携行され、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
ライダーに変身するにはフルボトルやその他ツールが必要であり、これ単体では意味が無い。
【クローズドラゴン@仮面ライダービルド】
桐生戦兎が開発したドラゴン型自律行動ユニット。口からは青い炎を吐き出す。
元々は万丈を監視するために作ったものである。
背中にフルボトルを装填しガジェットモードと呼ばれる形態をドライバーにセットする事でクローズに変身が可能。
桐生戦兎が開発したドラゴン型自律行動ユニット。口からは青い炎を吐き出す。
元々は万丈を監視するために作ったものである。
背中にフルボトルを装填しガジェットモードと呼ばれる形態をドライバーにセットする事でクローズに変身が可能。
【ドラゴンフルボトル@仮面ライダービルド】
ドラゴンのエレメントが入ったフルボトル。万丈の恋人、小倉香澄の形見。
クローズへの変身に使用される他、ロックフルボトルとはベストマッチの組み合わせになる。
万丈とは高くシンクロしており、握り締めているだけで生身でも高い身体能力を発揮することができる。
ドラゴンのエレメントが入ったフルボトル。万丈の恋人、小倉香澄の形見。
クローズへの変身に使用される他、ロックフルボトルとはベストマッチの組み合わせになる。
万丈とは高くシンクロしており、握り締めているだけで生身でも高い身体能力を発揮することができる。
【シェム・ドラウン・ソード@Fallout4】
銀細工師シェム・ドラウンの遺品である洋剣のユニーク武器。
蛍光緑に光る刀身を持ち、敵に放射能ダメージを与える。
銀細工師シェム・ドラウンの遺品である洋剣のユニーク武器。
蛍光緑に光る刀身を持ち、敵に放射能ダメージを与える。
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