「なんて酷いことを……」
森林地帯、ハーフエルフのエミリアは見せしめに心を痛めていた。
「殺し合い…… それって、すごーく悪い事だわ」
殺し合いに乗る気はない。
できれば、皆で協力してこの催しを脱出したかった。
しかし、頼みの綱のパックは、結晶で休んでいて日中まで出てこれない。
頼れるスバルも、レムも、ラムも、この場にいるか解らない。
できれば、皆で協力してこの催しを脱出したかった。
しかし、頼みの綱のパックは、結晶で休んでいて日中まで出てこれない。
頼れるスバルも、レムも、ラムも、この場にいるか解らない。
「スバルが居たら……いいえ、何でも頼りすぎるのはダメよ。自分で何とかしなくちゃ」
少なくともパックが出てこれるまで、安全そうな場所を探そう。
そう決心したエミリアはその場から歩き出した。
そう決心したエミリアはその場から歩き出した。
ーーーー
数分後、エミリアはとある中年男性と会話していた。
「それじゃ、王様もこの催しにはすごーく反対なんですね」
「ほほほ、いかにも。国王が殺し合いに乗らないのは当然んじゃろ?
それに、優勝したとして黒幕が我々を生かして返すとは思えんのじゃ」
それに、優勝したとして黒幕が我々を生かして返すとは思えんのじゃ」
王冠を被った男性は自らを『キングダムの国王』と名乗り、エミリアに情報交換を持ちかけてきた。
聞いたこともない国名に困惑するエミリアだったが、彼女は世情に疎い。
きっとスバルの出身地のようにずっと遠くにある地方なのだろうと納得していた。
聞いたこともない国名に困惑するエミリアだったが、彼女は世情に疎い。
きっとスバルの出身地のようにずっと遠くにある地方なのだろうと納得していた。
「じゃから、わしは協力者を募り、この地からの脱出方法を探ろうと考えておるのじゃ」
主催への反抗を示す国王の言葉に、エミリアはおずおずと提案した。
「それじゃあ、あの、なら、良ければで良いんですけど……一緒に行動しませんか?」
(きっとこの人は悪い人じゃないわ。ハーフエルフの私に普通に接してくれる……スバルみたいに)
(きっとこの人は悪い人じゃないわ。ハーフエルフの私に普通に接してくれる……スバルみたいに)
国王からはハーフエルフへの差別といった否定的な感情は感じない。
その事実が、これまで幾度も半魔として差別されてきたエミリアの警戒心を僅かであるが解かしていた。
エミリアの言葉に、国王は親しみやすい笑みを浮かべる。
彼女の提案は、国王にとっても願ってもないものだった。
その事実が、これまで幾度も半魔として差別されてきたエミリアの警戒心を僅かであるが解かしていた。
エミリアの言葉に、国王は親しみやすい笑みを浮かべる。
彼女の提案は、国王にとっても願ってもないものだった。
「そんなの当然んじゃろ? わしこそ若者に頼むのは心苦しいが、わしは国王なので戦えんのじゃ。是非協力をお願いしたい。今こそ全ての力が必要な時じゃ」
王様の言葉に、エミリアも嬉しそうに応答する。
きっと、言葉を交えれば、どんな人もわかり合えるものなのだ。
きっと、言葉を交えれば、どんな人もわかり合えるものなのだ。
「ええ、よろしくお願いします」
「おお、協力してくれるのか……ありがとうエミリア殿」
【エミリア@Re:ゼロから始める異世界生活】
[状態]:健康
[装備]:パックの結晶石
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:皆で協力してこの催しを止める。
1:国王と一緒に行動する。
2:スバル……大丈夫かしら。
[備考]
時間軸は聖域で試練を受ける前後。
パックは支給品扱いです。
[状態]:健康
[装備]:パックの結晶石
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:皆で協力してこの催しを止める。
1:国王と一緒に行動する。
2:スバル……大丈夫かしら。
[備考]
時間軸は聖域で試練を受ける前後。
パックは支給品扱いです。
(クク……小娘風情を手懐けるのは簡単んじゃ)
キングダムの国王、いや国王に化けているデーモンは、友好的な笑顔の下で邪悪な思考を巡らせる。
この地にデーモンの配下のモンスターは居ない。居たとしても、こう広いマップで出会えるのかは不確定。
ついでに愛用の剣も没収されてる。これでは満足に戦えない。
だからこそデーモンは、人間受けの良い国王を装い、エミリアに友好的に接しているのだ。
ついでに愛用の剣も没収されてる。これでは満足に戦えない。
だからこそデーモンは、人間受けの良い国王を装い、エミリアに友好的に接しているのだ。
使える手駒は多い方が良い。
このハーフエルフでお人好しの魔法使いは実にうってつけだった。
このハーフエルフでお人好しの魔法使いは実にうってつけだった。
パックが側に居れば、きっとデーモンの嘘は暴かれていた。しかし、不幸にもこの時刻では彼は結晶から出られない。
つまり、デーモンの意図をエミリアが見抜ける機会は無かった。
つまり、デーモンの意図をエミリアが見抜ける機会は無かった。
(愚かな人間どもを全て打ち倒し、今度こそ姫を手に入れてくれるわ…!そのためにもこの小娘には働いてもらうぞ!!!)
邪悪なデーモンは、愚かなハーフエルフを嘲笑うのだった。
【デーモン@ファイナルソード】
[状態]:健康、国王に変身中
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:優勝狙い
1:エミリアと行動する。
2:国王として行動し、使えそうな参加者を利用する。
3:人間の姿は窮屈だ……。
[備考]
時間軸は主人公に倒された後。
多分やろうと思えば国王以外にも変身できます。
[状態]:健康、国王に変身中
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:優勝狙い
1:エミリアと行動する。
2:国王として行動し、使えそうな参加者を利用する。
3:人間の姿は窮屈だ……。
[備考]
時間軸は主人公に倒された後。
多分やろうと思えば国王以外にも変身できます。
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