市街地。喫茶店にて、東方常敏はベンチに座り、食事の準備をしていた。
金ちゃんラーメン。その極一般的なカップラーメンにお湯を注ぎ、三分待つ。
お湯の調達は簡単だった。水道からお湯を調達し、常敏のスタンドを使えば、簡単に沸かすことができる。
少し小腹を満たして、それから前向きに考えよう。
突然の催しへの混乱と情報の整理を予て、彼はそんな行動を行っていた。
…が、その平穏は一瞬で崩れる。
喫茶店の解放感溢れる入り口に、ひょっこり顔を出す来訪者。
金ちゃんラーメン。その極一般的なカップラーメンにお湯を注ぎ、三分待つ。
お湯の調達は簡単だった。水道からお湯を調達し、常敏のスタンドを使えば、簡単に沸かすことができる。
少し小腹を満たして、それから前向きに考えよう。
突然の催しへの混乱と情報の整理を予て、彼はそんな行動を行っていた。
…が、その平穏は一瞬で崩れる。
喫茶店の解放感溢れる入り口に、ひょっこり顔を出す来訪者。
「!?」
その人物は、小学生のような装いをした、筋肉質な体格の成人男性だった。
どうみても変質者丸出しな男は、能天気な顔で常敏を、正確に言えば、手元にある金ちゃんラーメンを見ている。
どうみても変質者丸出しな男は、能天気な顔で常敏を、正確に言えば、手元にある金ちゃんラーメンを見ている。
「……」
「ぼくひで」
警戒を隠そうともしない常敏の視線に臆すること無く、呟かれる四文字。どうやら自己紹介をしているつもりらしい。
「……『奪い合うと足りない。分け合うと余る』んだよなあ」
「……?」
「相田みつを……知らない? まあ良いが、腹減ってるんだろう、こっち来て、これでも食べなさい」
「ワァオ!」
友好的な常敏の様子に安心したのか、無警戒に近寄るひで。
しかし、当然ながら常敏は善意でこのクッソ腹立つ男に飯を施す訳じゃあない。
しかし、当然ながら常敏は善意でこのクッソ腹立つ男に飯を施す訳じゃあない。
「おじさん、優しいにょ。 頂きまーす……ヴォエ!?」
カップ麺に手をつけた瞬間、ひでは苦しげに蹲った。体の内部がボコボコと膨らみ、尋常じゃない苦痛がもたらされる。
「うあッあつい! ああーーあついーー!! ああーね熱いやだー! ああっあああっあつい! あーついーあついあーッ!あーちッ!! あついあっつあつい! あーついあーつい!あー!あついあつい! あ~っつ、ねえやだ!あついよー」
体の内側から焼かれる地獄の苦しみに、たまらずのたうち回るひで。
常敏は苦しむひでを無表情に見下ろしている。
常敏は苦しむひでを無表情に見下ろしている。
「『熱』は普通、高いところから低いところに流れる……だが、俺の『スピード・キング』は一点に熱を留めておけるんだ。人体の内部を致命的に壊す程度、簡単だ」
「あついあつい!ねえ! あついそれ!あ~っつい! あ~っついねん!んあ~っついよぉおおおお! あつく……ああ~~ あっつ!あっついてちょ!あつい!」
「悪いとは言わない……遅かれ早かれ、人のものを無警戒で食うような時点で、アンタはこうなってた筈だ。ただ運が悪かったと諦めろ」
「ねえやだあつい……あつい……なああっあああっあっつい!!!! あー!うぁー! う~うあついゆー~~ あついー!あついー!ああっああっああハッハ、あっつっつ!あつ!」
「……しかし、随分と粘るな。普通ならもう声も出せない筈なのに」
「やだやだやだや!あぁ~、う~うねぇうーっ!あーはあつー! あ~!あつい! やだぁぁぁぁうーっ!うっあーはー!
あーはーぁぁああついぃぃぃあああぁぁあーー!!!! あ~あつい! あぁぁぁあああもうやだああああああああああああ
あーあついー! あーはーぁー……」
あーはーぁぁああついぃぃぃあああぁぁあーー!!!! あ~あつい! あぁぁぁあああもうやだああああああああああああ
あーあついー! あーはーぁー……」
(ここまで苦しませる気は無かったが…無駄に体力があるせいか)
「やだ!ねえやだやだ!あーっあっつい!あ~あっ! うーっ! あーっ!あつい!あ~~~!!!」
「……イラ」
中々死なないひでの様子に少しだけ情が沸いたのか、それとも単純に叫び声がクッソイラつくからか、常敏は『スピード・キング』で再度ひでに触れた。
能力の対象はひでの着ているTシャツである。スピード・キングの能力で一点のみ熱を溜めた衣類は『燃焼』を始めた。
一気に火達磨になるひで。
能力の対象はひでの着ているTシャツである。スピード・キングの能力で一点のみ熱を溜めた衣類は『燃焼』を始めた。
一気に火達磨になるひで。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ーーーー
「やっと死んだか……」
かりん糖のように黒こげになったひでは、ピクリとも動かない。
人を殺した。なのに、不思議と心は揺れない。何だ、こんなものか、という小学生並の感想しか無かった。
転がっているひでのデイパックを抜け目無く回収する。
人を殺した。なのに、不思議と心は揺れない。何だ、こんなものか、という小学生並の感想しか無かった。
転がっているひでのデイパックを抜け目無く回収する。
(俺は……負けない。必ず『勝利』する。この世界はイカれている。イカれてる世界では勝ったヤツが正しい)
(だからこそ……手段は、問わない)
いずれ来る息子の奇病を直すため、家族を守るため、理由なんて幾らでもある。
この小学生を騙る変態の命より、優先度が高かった。
ただ、それだけだ。
クッソムカつく変質者とはいえ、人を殺した以上、もう戻れない。
何としても殺し合いを生き抜く『覚悟』とともに、東方常敏は歩を進める。
この小学生を騙る変態の命より、優先度が高かった。
ただ、それだけだ。
クッソムカつく変質者とはいえ、人を殺した以上、もう戻れない。
何としても殺し合いを生き抜く『覚悟』とともに、東方常敏は歩を進める。
【東方常敏@ジョジョリオン】
[状態]:健康
[装備]:ー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:手段を問わず生き延びる。
1:食料は確保したが……さて、どうするか
2:『つまづいても良いじゃない。人間だもの』
[備考]
ひでを殺したと思っています。
[状態]:健康
[装備]:ー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:手段を問わず生き延びる。
1:食料は確保したが……さて、どうするか
2:『つまづいても良いじゃない。人間だもの』
[備考]
ひでを殺したと思っています。
東方常敏が立ち去って数分後。
その場に放置されていたひでの残骸が、むくりと起き上がる。
その場に放置されていたひでの残骸が、むくりと起き上がる。
「うー☆うー☆」
黒こげだった肉体は再生を終え、全裸という点以外は元の状態にまで戻っていた。驚異の鬼耐久が成せる技と言える。
「熱いって言ったのに…あの人頭おかしい(小声)」
「再生速度と心臓まで止めて、あー疲れたにょ。あの男、絶対許さないにょ!」
歯茎を剥き出しにして激怒するひで。開幕早々、復讐に燃えるホモが誕生した。
【ひで(淫夢)@真夏の夜の淫夢派生シリーズ】
[状態]:健康、火傷(大・回復中)
[装備]:ー
[道具]:ー
[思考・状況]基本行動方針:痛いのやだにょ!
1:あのおっさんは許さない。
[状態]:健康、火傷(大・回復中)
[装備]:ー
[道具]:ー
[思考・状況]基本行動方針:痛いのやだにょ!
1:あのおっさんは許さない。
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