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僕らは魔法少年

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こことはとある公園。
シンボルであるかのように中央に植えられた大木の影に身を隠すようにして、3人の参加者が情報交換を行っていた。

ネギ・スプリングフィールド。
ユーノ・スクライア。
真ヶ土翔太。

偶然にも彼ら3人は全員が「魔法使い」であり、また異世界の存在を知っていた。
ゆえに非現実的なこの状況にも順応が早く、またお互いの常識や感性の違いもすんなりと受け入れることができた。

「二人の話を聞く感じだと、この中で一番弱いのは僕っぽいなあ……。
 一番年上なのに、情けない……」

そう言って、翔太が天を仰ぐ。

「いや、それを言ったら僕は攻撃魔術をろくに使えないし……。
 ネギにはとてもかなわないよ」

続いて口を開いたのはユーノ。

「そんな、僕なんかまだまだ未熟で……」

そしてネギが、汗をかきつつ謙遜する。
基本的に3人とも「いい子」であるがゆえに、彼らの会話は終始こんな感じである。
こんな3人が殺し合いに乗るはずもなく、当然のごとく彼らの意思は「主催者の打倒」でまとまっていた。

「死者の蘇生なんて、そこらの魔法使いができる芸当じゃない。
 本人の力なのか、マジックアイテムの類なのかはわからないけど……。
 乃亜は僕らなんか足下にも及ばないほど強大な力を持ってるはずだ」
「それは僕も同感だね。
 どうにかして力を無効化、もしくは弱体化しないと、反逆したところで返り討ちに遭うだけだ」
「首輪を外す方法も見つけないとね。
 魔力式なのか機械式なのか、あるいは全く違う未知の力なのか……。
 まずは分析するところから始めないと」

主催にあらがう者として、模範的な会話を続ける3人。
だがその会話は、その場に現れた新たな参加者によって中断することになる。

「ククク……。雑魚がゾロゾロと集まっているようだな」

現れたのは、目つきの悪い黒髪の少年。
敵意を隠そうともしないその少年に対し、3人はすぐさま臨戦態勢を取る。

「いちおう確認しておくけど……。
 君は僕らと戦うつもり?」
「もちろんだ! 魔界の王子、レイド様に葬られることを光栄に思うがいい!」

その返事を聞いた瞬間、ユーノが動く。

「チェーンバインド!」
「何ぃーっ!?」

ユーノの手から放たれた魔力の鎖が、レイドと名乗った少年の体に絡みつく。
自分の台詞に酔って無防備になっていたレイドは、あっけなく体の自由を奪われた。

「おまえ、ふざけるな! この俺様に……」

動揺しつつ、もがくレイド。
その間に、ネギが支給された杖を構えて呪文を詠唱する。

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル
 光の精霊11柱。集い来たりて敵を討て。『魔法の射手』!」

杖の先から放たれるのは、光の矢。
それが次々と、レイドに命中していく。

「あばばばばばばーっ!」

まぬけな叫び声を上げ、レイドは木の葉のごとく宙を舞った。

「意外と容赦ないな、ネギ……」
「僕だってこういうのは好きじゃないけど、ここは殺し合いの場だからね。
 気を引き締めていかないと」

若干引いている翔太に対し、ネギは真剣な面持ちで答える。

「まあ、正論だな……。
 僕だけ何もしないのもあれだし、睡眠魔法でも使って……」

そう言いながら、倒れたレイドに歩み寄る翔太。
だがその途中で、レイドが勢いよく立ち上がった。

「ゲッ! 意外にタフだぞ、こいつ!」
「フッ、少し隙を見せてやっただけで、こうも必死に攻撃してくるとは。
 よほど俺が怖いようだな!」

威勢のいい台詞を吐くレイドだったが、実際のところそれはハッタリだった。
ネギの魔法でかなりのダメージを受けており、正直なところ立っているだけでもしんどい状態である。

(さいわい、今の攻撃で拘束は解けた!
 レイド様としては非常に情けないが……ここは逃げを打つしかない!)

レイドは、手早くランドセルから支給品を取り出す。
それは、スイッチが一つついた煉瓦模様の箱だった。


「くらえ! ダークネスバニッシュ!」

適当に技名っぽく叫びながら、レイドはボタンを押す。
次の瞬間、3人はリアクションをする間もなくその場から消え去った。
「近くにいる参加者を、ランダムで会場内のどこかにワープさせる」。
それが、レイドの使った支給品の効果だった。

「敵は全ていなくなった……。つまり、俺の勝ちだな!
 アーハッハッハ!!」

根本的な解決になっていないことから目をそらし、レイドは高らかに笑った。

「よし、初戦を勝利で飾ったことだし……。
 ゆっくりと休んで、次の戦いへの英気を養うか!
 別にダメージが辛くてたまらないわけじゃないぞ!」

誰に向けたものなのかわからない言い訳を口にしながら、夜の闇へと歩み出すレイドであった。


【レイド@魔法陣グルグル】
[状態]ダメージ(中)
[装備]なし
[道具]基本支給品、スポーン地点ばらばらくん(残り使用回数2回)@魔界の主役は我々だ!、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝する
1:ゆっくり休んで、ダメージを回復する
[備考]
※参戦時期は、魔王ギリが倒された後


【ネギ・スプリングフィールド@魔法先生ネギま!】
[状態]健康
[装備]梟の杖@SDガンダム外伝
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:乃亜の打倒
[備考]
※参戦時期は、修学旅行編終了後
※会場のどこかに飛ばされました


【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのはA's】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:乃亜の打倒
[備考]
※参戦時期は、A's終了時点
※会場のどこかに飛ばされました


【真ヶ土翔太@小林さんちのメイドラゴン】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:乃亜の打倒
[備考]
※会場のどこかに飛ばされました


【スポーン地点ばらばらくん@魔界の主役は我々だ!】
白尾師団のキリヤンが開発した魔具。
視認できる範囲にいる対象を任意で選択し、指定範囲内のどこかに強制ワープさせる。
うっかりミスなどで対象を選ばずにボタンを押してしまった場合、自分も含めた周囲の生物全てがワープしてしまう。
制限により、使用回数は3回まで。


【梟の杖@SDガンダム外伝】
ムンゾ帝国に奪われた、アルガスの神器の一つ。
魔力を持つ者が手にすることで、魔力を増幅することができる。
騎士バウが持っていたが法術士ニューガンダムが奪還し、以後の戦闘で使用した。

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