「変身が出来る。」
筋骨隆々な青年が、この世界で最初に呟いた言葉はそれだった。
辺りを見渡し、誰もいないことを知ると、姿を変えた。
いや、元の姿に戻ったという方が正確か。
白と青の服を着た、金髪のサラサラヘアーが特徴的な少年こそが、テムの本当の姿である。
辺りを見渡し、誰もいないことを知ると、姿を変えた。
いや、元の姿に戻ったという方が正確か。
白と青の服を着た、金髪のサラサラヘアーが特徴的な少年こそが、テムの本当の姿である。
(消えたはずだよな……ぼく。)
両手をグーパーグーパーと動かして、地面を両足で踏み鳴らして、自分という存在がいることを確認する。
地面から舞い上がった砂埃が、彼の存在を肯定した。
空には少年が冒険していた世界と同様に、星が瞬いていた。
地面から舞い上がった砂埃が、彼の存在を肯定した。
空には少年が冒険していた世界と同様に、星が瞬いていた。
(まさか、世界が変わることを拒んだのか?)
一瞬焦った。
自分がこうして消えていない理由は、誤った歴史が続いているからではないか。
自分のしてきたことが、無かったことになってしまったのではないか。
そんなことを考えてしまう。
だが、その考えは杞憂に終わった。
空には、彼がいた世界と比較して、1つだけ違いがあった。
夜空のてっぺんで、ルビーのように赤く光っている星が見当たらない。
即ち、ここは自分が知っている世界ではないと結論付けた。
自分がこうして消えていない理由は、誤った歴史が続いているからではないか。
自分のしてきたことが、無かったことになってしまったのではないか。
そんなことを考えてしまう。
だが、その考えは杞憂に終わった。
空には、彼がいた世界と比較して、1つだけ違いがあった。
夜空のてっぺんで、ルビーのように赤く光っている星が見当たらない。
即ち、ここは自分が知っている世界ではないと結論付けた。
そう考えると、ここはあの時、宇宙から見た変わった世界だと結論付けた。
(そうか…歴史は変わっても、僕は生きているんだな。)
事実の改編と共に消える運命をたどった自分が、今こうして生きている。
殺し合いという恐ろしい儀式に巻き込まれた恐怖よりも、新しい世界を冒険する高揚感が勝った。
そしてあの時、永遠に会うことが無いと思っていた仲間に、また会えるのではないかという期待。
もしこの殺し合いから帰ったら、その先にあるのはあの時一瞬だけ見た2003年の東京か、それともサウスケープの町か。
そんな先のことなどどうでもいいから、この世界で冒険したいという気持ちの方が勝った。
殺し合いという恐ろしい儀式に巻き込まれた恐怖よりも、新しい世界を冒険する高揚感が勝った。
そしてあの時、永遠に会うことが無いと思っていた仲間に、また会えるのではないかという期待。
もしこの殺し合いから帰ったら、その先にあるのはあの時一瞬だけ見た2003年の東京か、それともサウスケープの町か。
そんな先のことなどどうでもいいから、この世界で冒険したいという気持ちの方が勝った。
再び少年は姿を変える。
今度の姿は、青い炎に包まれた人間、シャドウ。
その前に姿を変えたフリーダンは、人間だと判別することが出来るはずだが、今の変身は到底人間だと考えられないだろう。
シルエットで辛うじて人型だと分かるぐらいだ。
腕をブンブンと振ってみた。その勢いからして、力強さを感じる動きだったが、彼は違和感を覚えていた。
今度の姿は、青い炎に包まれた人間、シャドウ。
その前に姿を変えたフリーダンは、人間だと判別することが出来るはずだが、今の変身は到底人間だと考えられないだろう。
シルエットで辛うじて人型だと分かるぐらいだ。
腕をブンブンと振ってみた。その勢いからして、力強さを感じる動きだったが、彼は違和感を覚えていた。
(ファイヤーバードは出来ないのか……)
彗星ダークガイアを倒すのに使った、光と闇の最終奥義だけは使えなかった。
この場に光の戦士であるカレンがいないからか、それとも何らかの力が働いているかは分からない。
とは言え、それ以外の力は十分使えることが分かった。戦うことだって不可能ではないはずだ。
この場に光の戦士であるカレンがいないからか、それとも何らかの力が働いているかは分からない。
とは言え、それ以外の力は十分使えることが分かった。戦うことだって不可能ではないはずだ。
次に支給品を出してみると、適度に長い剣があった。
テムにとっては少し大きかったが、フリーダンに変身した時に使えると考える。
冒険の時に愛用していた父の形見の笛は無かったが、ここでぼんやり立ち止まっているわけにはいかない。
テムにとっては少し大きかったが、フリーダンに変身した時に使えると考える。
冒険の時に愛用していた父の形見の笛は無かったが、ここでぼんやり立ち止まっているわけにはいかない。
(これでいいか。)
テムの姿で使うのに手ごろな武器は無かったが、太さと長さが手ごろな木の枝を拾い、武器にする。
サウスケープの町で悪戯をしていた頃を思い出し、懐かしい気持ちになった。
サウスケープの町で悪戯をしていた頃を思い出し、懐かしい気持ちになった。
少し離れた場所から風に乗って、何かが聞こえて来た。
恐らく、誰かが戦っている音なのだろう。
テムは誰彼構わず助けようというつもりはない。
だが、進んで殺し合いに乗るつもりは無いし、仲間が襲われているかもしれない。
恐らく、誰かが戦っている音なのだろう。
テムは誰彼構わず助けようというつもりはない。
だが、進んで殺し合いに乗るつもりは無いし、仲間が襲われているかもしれない。
最初に変身した青年、フリーダンに変身し、颯爽と地面を駆ける。
☆
場所は変わり、山岳地帯。
辺りの地面にも岩壁にも、小さな穴がいくつも開いている。
青と紫のストライプの服を着た糸目の少年が、カエルによく似た生き物の着ぐるみを着た少年に襲われていた。
青と紫のストライプの服を着た糸目の少年が、カエルによく似た生き物の着ぐるみを着た少年に襲われていた。
「や、やめてください!!」
「食らうっす!!びよーんパンチ!!」
「食らうっす!!びよーんパンチ!!」
着ぐるみの少年が口を開けると、カエルの舌のように細長い拳が現れる。
勢いよくしなるその一撃を、糸目の少年は辛うじて躱す。
攻撃は全て躱されているが、着ぐるみの少年が明らかに優勢だ。
糸目の方も、ナイフを振り回そうとするが、それだけで相手を倒せそうにない。
勢いよくしなるその一撃を、糸目の少年は辛うじて躱す。
攻撃は全て躱されているが、着ぐるみの少年が明らかに優勢だ。
糸目の方も、ナイフを振り回そうとするが、それだけで相手を倒せそうにない。
「まだまだ行きまっす!!」
爬虫類の舌を彷彿とさせる一撃は、軌道が柔らかだが破壊力にも富んでいる。
場所は屋外だったが、そこかしこに岩が並んでいるため、空を切った攻撃が辺りに命中する。
岩壁だというのに、砕けはしないにせよ所々にひびが入っていることからも、その威力が伺える。
場所は屋外だったが、そこかしこに岩が並んでいるため、空を切った攻撃が辺りに命中する。
岩壁だというのに、砕けはしないにせよ所々にひびが入っていることからも、その威力が伺える。
そんな中、一人の青年の声が響いた。
「戦いをやめるんだ!」
彼のやや低い声に、2人の少年は驚く。
なにしろ、参加者のほとんどが子供の殺し合いで、明らかな大人がいるからだ。
だが、驚いている暇もない。
なにしろ、参加者のほとんどが子供の殺し合いで、明らかな大人がいるからだ。
だが、驚いている暇もない。
テムは高く跳び上がり、地面に剣を叩きつける。
途端に、激しい地震が巻き起こった。
途端に、激しい地震が巻き起こった。
「うわ!」
「い、一体なんですか~!?」
「い、一体なんですか~!?」
ストライプの少年は立てずに尻もちをつき、立てなくなる。
着ぐるみの少年は同じように宙に逃げ、地震攻撃から身をかわす。
テムがフリーダンの時の姿で使った技『アースシェイカー』だ。
殺傷力はないが、相手の動きを止めるのに使える、殺し合いをすべきでないこの場で打ってつけの技だ。
着ぐるみの少年は同じように宙に逃げ、地震攻撃から身をかわす。
テムがフリーダンの時の姿で使った技『アースシェイカー』だ。
殺傷力はないが、相手の動きを止めるのに使える、殺し合いをすべきでないこの場で打ってつけの技だ。
戦いを上手く止め、それからテムが2人と話し合おうとした所。
「う、上見てください、上!!」
糸目の少年が、指をさして叫んだ。
彼の高い声とともに、辺りから岩が次々に転がって来た。
当然と言えば当然。山岳地帯で地震を起こす技など使えば、岩雪崩が起こってもおかしくないだろう。
彼の高い声とともに、辺りから岩が次々に転がって来た。
当然と言えば当然。山岳地帯で地震を起こす技など使えば、岩雪崩が起こってもおかしくないだろう。
「は、早く逃げよう!!」
テムはすぐには走れなさそうな、ストライプの方の少年を優先して助けようとする。
「こ、ここは一旦逃げるっす!!」
着ぐるみの少年は、身のこなしを活かして、確実に岩を避けていく。
この場では本人しか知らぬことだが、彼は一度とある大会で、このような状況に直面したことがあるので、躱すのも容易だ。
この場では本人しか知らぬことだが、彼は一度とある大会で、このような状況に直面したことがあるので、躱すのも容易だ。
「その子は……。」
彼がいなくなる寸前、何か言葉を発そうとしたのは後の2人にも分かったが、何のことなのかは聞こえなかった。
☆☆
「ありがとうございます、助かりました。僕はフリスクといいます。」
「僕はテム。助けようと思ったのに、かえって危ない目に遭わせてごめん。」
「僕はテム。助けようと思ったのに、かえって危ない目に遭わせてごめん。」
挨拶と同時に、フリーダンの姿からテムの姿に戻った。
このような変身というのは、得てして時間制限があるものだが、彼がいた場所ではそのようなことは無かった。
闇の精霊の力が及ばぬ所へ行くか、あるいは闇の間以外で、姿が変わることは無かった。
大人の存在が頑なに拒絶される場所だから、強制的に解除されるのはおかしくはないかもしれない。
このような変身というのは、得てして時間制限があるものだが、彼がいた場所ではそのようなことは無かった。
闇の精霊の力が及ばぬ所へ行くか、あるいは闇の間以外で、姿が変わることは無かった。
大人の存在が頑なに拒絶される場所だから、強制的に解除されるのはおかしくはないかもしれない。
「うわ!変わった!?」
「驚かせてごめん。これは僕の力なんだけどね。」
それからテムは話をした。
自分は闇の力を承った戦士で、邪悪な彗星ダークガイアを倒すために生まれたのだと。
仲間との冒険の果てに、ダークガイアを倒し、間違った歴史を修正したのだと。
自分は闇の力を承った戦士で、邪悪な彗星ダークガイアを倒すために生まれたのだと。
仲間との冒険の果てに、ダークガイアを倒し、間違った歴史を修正したのだと。
「きっときみは、新しい世界の住人なんだ。会えてうれしいよ。もしかすると、僕の知ってる人の生まれ変わりなのかもね。」
冗談交じりに笑うテム。
続いて話をするのはフリスクの方だった。
続いて話をするのはフリスクの方だった。
彼はこの世界に来る前、地下世界というモンスターばかりの世界を冒険していたこと。
色んな相手と戦い、色んな相手とトモダチになり、そしてモンスターの王アズゴアとその家系の問題に終止符を打ったこと。
そして地上へ帰ろうとした矢先に、この世界に呼ばれたこと。
呼ばれてすぐに、あの着ぐるみを着た少年と戦う羽目になったこと。
色んな相手と戦い、色んな相手とトモダチになり、そしてモンスターの王アズゴアとその家系の問題に終止符を打ったこと。
そして地上へ帰ろうとした矢先に、この世界に呼ばれたこと。
呼ばれてすぐに、あの着ぐるみを着た少年と戦う羽目になったこと。
「ぼくは元の世界の友達がいないか探すつもりだ。きみはどうするんだ?」
「僕も地下世界の友達を探すつもりです。協力して探しましょう。」
「僕も地下世界の友達を探すつもりです。協力して探しましょう。」
こうして、2人のサラサラヘアーの少年の冒険が始まった。
ただし、テムは知らない。
先の話でフリスクが告げたのは、彼の冒険のほんの、ほんの一部だということを。
先の話でフリスクが告げたのは、彼の冒険のほんの、ほんの一部だということを。
☆
初めて、そこが違う場所だと気付いたのは。
ある場所で煌めくあの印が、無いと分かった時だった。
ある場所で煌めくあの印が、無いと分かった時だった。
やり直した。
やり直して、やり直して、壊して、書き替えて、やり直して、作って、壊して、やり直して、壊して、作って、やり直して、書き替えて、壊して、やり直して、やり直して、壊して、壊して、やり直して、作って、書き替えて、やり直して、壊して、作って、壊して、やり直した。
でも、終わりはいつも同じ。
始まりだって、いつも同じ。書き替えても、あの煌めくセーブポイントから元通り。
イビト山から落ちた所で、アズリエルことフラウィと出会った所からやり直し。
始まりだって、いつも同じ。書き替えても、あの煌めくセーブポイントから元通り。
イビト山から落ちた所で、アズリエルことフラウィと出会った所からやり直し。
何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もセーブをし、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もロードしても、変わりはしなかった。
地下世界の住人を皆殺しにし、LOVEとEXPを集め、キャラをよみがえらせた。
神ですらどうしようもない絶望があるなら、悪魔に頼ろうとすることも
善行を積んでも意味が無いと分かれば、悪事に手を染めることもおかしな話じゃ無いだろう。
だが、魂を奪われた。世界が少しだけ変わった。それだけで終わり。
地下世界の住人を皆殺しにし、LOVEとEXPを集め、キャラをよみがえらせた。
神ですらどうしようもない絶望があるなら、悪魔に頼ろうとすることも
善行を積んでも意味が無いと分かれば、悪事に手を染めることもおかしな話じゃ無いだろう。
だが、魂を奪われた。世界が少しだけ変わった。それだけで終わり。
いくらエンディングを迎えても、いくらゲームオーバーを迎えても、変わりはしなかった。
地上と地下世界を隔てる壁などではない。いくら足掻いても壊せない壁がそこにあった。
まるで誰かが作った箱の中で、延々と同じことを繰り返されているかのような気分を、ずっとずっと味合わされ続けた。
地上と地下世界を隔てる壁などではない。いくら足掻いても壊せない壁がそこにあった。
まるで誰かが作った箱の中で、延々と同じことを繰り返されているかのような気分を、ずっとずっと味合わされ続けた。
自分より強いケツイを持つ者が、この場所にいるのではない。
もしそうなら、セーブポイントを見つけることが出来るはずだから。
だからここはセーブが出来ず、地下世界とは関係ない世界だ。
もしそうなら、セーブポイントを見つけることが出来るはずだから。
だからここはセーブが出来ず、地下世界とは関係ない世界だ。
余程の異常者でない限りは、見ず知らずの者達と殺し合わねばならない世界など、地獄というだろう。
だが、地下世界でないだけ、一度も視界に入れたことが無いというだけで、この世界は天国に見えた。
今までで全く見たことの無い雰囲気の世界、そして、優勝すれば願いを叶えられるという殺し合い。
これは、地下世界からではなく、あの箱庭から脱出できるチャンスだとフリスクは捉えた。
だが、地下世界でないだけ、一度も視界に入れたことが無いというだけで、この世界は天国に見えた。
今までで全く見たことの無い雰囲気の世界、そして、優勝すれば願いを叶えられるという殺し合い。
これは、地下世界からではなく、あの箱庭から脱出できるチャンスだとフリスクは捉えた。
永遠に続く箱庭から解き放たれ、未来へと歩くためだ。
その為ならば、全てを壊す。有限の可能性しかない世界から助け出してくれた者への礼も兼ねて、殺し合いに乗ってやる。
もしも地下世界の住人がいたとしても関係ない、殺す。
助けてくれたさらさらヘアーも殺す。
そして、殺しそびれたあの着ぐるみも殺す。
自分の魂を奪ったあのキャラという緑ストライプも、殺す。
その為ならば、全てを壊す。有限の可能性しかない世界から助け出してくれた者への礼も兼ねて、殺し合いに乗ってやる。
もしも地下世界の住人がいたとしても関係ない、殺す。
助けてくれたさらさらヘアーも殺す。
そして、殺しそびれたあの着ぐるみも殺す。
自分の魂を奪ったあのキャラという緑ストライプも、殺す。
躊躇いなどは無い。何度も殺すうちに、何度もやり直すうちに、そんな物など溝に捨てた。
あるのはむしろ、強敵を決意の果てに殺す達成感と、タチの悪い麻薬のようにそれを求める想い。
勇者となったアンダインを1度もロードせずに倒せるか。最後の廊下で立ちはだかるサンズの攻撃を1度も受けずに倒せるか
かつてのトモダチだった相手も、挑戦する壁ぐらいにしか思えなくなった。
あるのはむしろ、強敵を決意の果てに殺す達成感と、タチの悪い麻薬のようにそれを求める想い。
勇者となったアンダインを1度もロードせずに倒せるか。最後の廊下で立ちはだかるサンズの攻撃を1度も受けずに倒せるか
かつてのトモダチだった相手も、挑戦する壁ぐらいにしか思えなくなった。
テムの話を聞いた時は、お前が作った世界は、何度も壊されたんだよと嗤いたくなった。
とはいえ、しばらくは彼の仲間のふりをする。
戦いには慣れたつもりだったが、それはあくまで地下世界の中での戦いの話だったと、気づいた。
いくら強い相手でも、攻撃のパターンを読み切れば大したことは無い。
逆に言うと、相手の出方が分からなければ分が悪い。
だから、あの着ぐるみの少年に仕掛けた不意打ちを躱され、逆に追い詰められていた。
とはいえ、しばらくは彼の仲間のふりをする。
戦いには慣れたつもりだったが、それはあくまで地下世界の中での戦いの話だったと、気づいた。
いくら強い相手でも、攻撃のパターンを読み切れば大したことは無い。
逆に言うと、相手の出方が分からなければ分が悪い。
だから、あの着ぐるみの少年に仕掛けた不意打ちを躱され、逆に追い詰められていた。
この世界には、全ての力を得たアズリエルや、サンズ以上に強い力を持った相手だっていることに、うっすらとだが分かっていた。
それでも、彼は諦めない。
それでも、彼は諦めない。
(いつか友達だったフラウィ。君の望みを叶えるのは僕だよ。)
何もかもを壊して。
壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して壊して
その果てに、無限の未来をつかみ取る。
無表情だったフリスクの表情に、不気味な笑顔が受かんだのを、テムは気づかなかった。
【テム@ガイア幻想紀】
[状態]:疲労(小)
[装備]:木の枝@現地調達(テムの姿のとき) 騎士の両手剣@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(ただしフリーダン変装時のみ)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:とりあえず今はフリスクと共に行動する
1:殺し合いを止める
2:カレン達もこの世界にいるのか?
[備考]
※本編終了後、新たな世界で生まれ変わるまでの間の参戦です。
※闇の間へ行かなくとも、フリーダンやシャドウに変身出来ますが、一定時間経過で解除されます。
[状態]:疲労(小)
[装備]:木の枝@現地調達(テムの姿のとき) 騎士の両手剣@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(ただしフリーダン変装時のみ)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:とりあえず今はフリスクと共に行動する
1:殺し合いを止める
2:カレン達もこの世界にいるのか?
[備考]
※本編終了後、新たな世界で生まれ変わるまでの間の参戦です。
※闇の間へ行かなくとも、フリーダンやシャドウに変身出来ますが、一定時間経過で解除されます。
【フリスク@undertale】
[状態]:健康 キャラの干渉度(小) LOVE20
[装備]:自宅の包丁@Endroll
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝してundertaleという物語から自由になる。 手段は択ばない
1. 着ぐるみの少年から離れる
2. テムのような善人を利用する
[備考]
※少なくとも複数回、Nルート、Pルート、Gルート、SPルートのEDを迎えています。
※キャラの精神がいつ、どのように現れるか、あるいはすでに乗っ取られているかは不明です。
[状態]:健康 キャラの干渉度(小) LOVE20
[装備]:自宅の包丁@Endroll
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝してundertaleという物語から自由になる。 手段は択ばない
1. 着ぐるみの少年から離れる
2. テムのような善人を利用する
[備考]
※少なくとも複数回、Nルート、Pルート、Gルート、SPルートのEDを迎えています。
※キャラの精神がいつ、どのように現れるか、あるいはすでに乗っ取られているかは不明です。
(な、何とか逃げられたけど、一体何だったんでしょうか……。)
後ろからいきなりナイフで切りかかられた。
敵意もなく、ただ邪魔な相手であるかのように。
敵意もなく、ただ邪魔な相手であるかのように。
(オコゲ師匠のもとで特訓しておいて良かったっす。けれど…)
ギリギリで躱せたが、あの少年は下手なバンカーより恐ろしい相手だと思っていた。
動きはそれほど俊敏でもないというのに、攻撃を悉くかわされ、どうにも倒せるビジョンが見えてこなかった。
あの金髪の青年が割って入らなければ、負けていたのは自分だったかもしれないと考える。
動きはそれほど俊敏でもないというのに、攻撃を悉くかわされ、どうにも倒せるビジョンが見えてこなかった。
あの金髪の青年が割って入らなければ、負けていたのは自分だったかもしれないと考える。
(しかし、この場所……あの場所にそっくりっす。)
キャベツが思い出したのは、バンカー同士で大量の禁貨をエサに戦わされ、負けた者から塔の一部になっていく裏バンカーサバイバル。
その時彼は、仲間との蹴落とし合いをするつもりなど全くなかったが、1時間以内に決着をつけねば両方とも失格だと言われ、1対1で仲間と戦わざるを得なくなった。
あの時は膝を屈することになってしまったが、今度こそは殺し合いを止めて見せると意気込む。
その時彼は、仲間との蹴落とし合いをするつもりなど全くなかったが、1時間以内に決着をつけねば両方とも失格だと言われ、1対1で仲間と戦わざるを得なくなった。
あの時は膝を屈することになってしまったが、今度こそは殺し合いを止めて見せると意気込む。
(あのシマシマの男の子も気になりますが……コロッケさんや他のバンカーもいるかもしれないっす…。)
真面目さが取り柄の少年は走り出す。今は見えない一筋の光を求めて。
【キャベツ@コロッケ!】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針: 殺し合いには乗らない。
1. まずはコロッケや、他のバンカーを探す。
2. 縞模様の服を着た少年(フリスク)に警戒。チャンスがあれば無力化する。
[備考]
※参戦時期はビシソワーズ家との戦いが終わった後です。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針: 殺し合いには乗らない。
1. まずはコロッケや、他のバンカーを探す。
2. 縞模様の服を着た少年(フリスク)に警戒。チャンスがあれば無力化する。
[備考]
※参戦時期はビシソワーズ家との戦いが終わった後です。
【支給品紹介]
騎士の両手剣@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
テムに支給された銀色で幅広な両手剣。
そこそこの攻撃力を持つが、重たいため盾を使えない欠点を持つ。
そこそこの攻撃力を持つが、重たいため盾を使えない欠点を持つ。
自宅の包丁@Endroll
フリスクに支給された包丁。
とある殺人鬼の少年の家にあった、手軽な軽さで振り回しやすく、切れ味もそれなりな包丁。
とある殺人鬼の少年の家にあった、手軽な軽さで振り回しやすく、切れ味もそれなりな包丁。