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«VII — 情動の時代»
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我々が今日知っているような快感と不快感が始まったのは情動の時代においてでした。快感や不快感が生じるのは、主に、対立する目的の間を行ったり来たりするからです。例えば、空腹な状態を経験するからこそ、食べることに快感が生じます。
情動的な懲罰所で経験できる快感と不快感は、時がたつにつれ、むしろ魅力的なものだと考えられるようになり、魂たちは少しずつ懲罰所に愛着を持つようになりました。
ごく僅かな魂たちは長らく懲罰所に入ることなく、遊戯場で権力の座にとどまりました。彼らは遊戯の時代の最終勝者となりました。しかし、多くの魂たちは懲罰所に住むようにになり、遊戯場では過疎化が進み、そこでの遊戯はもはやとても退屈なものになりました。
遊戯の時代の最終勝者たちは懲罰所の仕掛けの影響を受けておらず、大きな力を持っていました。遊戯場での暮らしが耐えがたいほどつまらないものになったため、最終勝者たちは懲罰所を侵略し、自らを神の座に据えました。
けれども、最終勝者たちはごく少数でしたから、懲罰所を完全に支配することはできませんでした。庶民たちは反乱を起こしました。これが組織化された最初の戦争です。
魂たちはその戦争でも再び大きな間違いをしました。戦争犯罪人たちを何らかの条件付きで赦したりするのではなく、新しく刑務所を作り、そこに犯罪人たちを送り込むことにしたのです。