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«グラスピーメモ»
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cosmichistory
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Googleで"グラスピーメモ"を検索すると、最初にヒットしたサイトにこのような表題«グラスピーメモの暴露によって、91湾岸戦争時に米国の誘導でフセインがクウェートに侵攻した可能性が明るみに»の文書
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/162.html
があった。
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/162.html
があった。
そこには
http://news.antiwar.com/2011/01/02/glaspie-memo-leaked-us-dealings-with-iraq-ahead-of-1990-invasion-of-kuwait-detailed/
からの引用として、
http://news.antiwar.com/2011/01/02/glaspie-memo-leaked-us-dealings-with-iraq-ahead-of-1990-invasion-of-kuwait-detailed/
からの引用として、
She also explicitly said the United States took no position on the border dispute between Iraq and Kuwait.
という文言が掲載されていた。どうやら、この文から、"クウェート国境紛争に介入しない
ことを表明していた"という解釈を導き出したらしい。
ことを表明していた"という解釈を導き出したらしい。
しかし、
http://news.antiwar.com/2011/01/02/glaspie-memo-leaked-us-dealings-with-iraq-ahead-of-1990-invasion-of-kuwait-detailed/
そのものを確認してみると、
http://news.antiwar.com/2011/01/02/glaspie-memo-leaked-us-dealings-with-iraq-ahead-of-1990-invasion-of-kuwait-detailed/
そのものを確認してみると、
She also explicitly said the United States took no position on the border dispute between Iraq and Kuwait, though the summary also mentions that she made clear the US wanted the move solved peacefully.
合衆国が平和的解決を望んでいること("the US wanted the move solved peacefully")が明記されている。
そもそも、"dispute"は一般に武力を伴わない紛争のことであり、武力紛争を意味する"conflict"や"armed conflict"とは区別して使われている。例えば、尖閣問題も"the Senkaku dispute"や"the Senkaku Islands dispute"であり、アメリカ合衆国が尖閣問題について中立の立場を表明することは、中国と日本の間の武力紛争を黙認することを意味しない。
むしろ、この文書では、グラスピーは遠まわしに、イラクとクウェートの間の国境問題が武力を伴わない限り、アメリカ合衆国は中立の立場を取る、との旨を表明したように思える。イラクが武力進攻を行えば、アメリカは黙っていないぞ、との脅しとも解釈できる。
THE AMBASSADOR SAID THAT SHE HAD SERVED IN KUWAIT 20 YEARS BEFORE; THEN, AS NOW, WE TOOK NO POSITION ON THESE ARAB AFFAIRS.
なんと、グラスピーメモによれば、大使は、その時点より20年前からずっと、アメリカ合衆国がアラブのこれらの案件("THESE ARAB AFFAIRS")に中立であるという事実を指摘しただけであった。
FacebookとTwitterでネット上の情報伝達は断片的なものになってきた。このような状況の中で、既存のジャーナリズムが果たすべき役割は困難にしかしむしろ大きくなっている、といえるのかもしれない。