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«投機家とバブル崩壊»
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空売りをする投機家は、利益を確保するために、いずれは買い戻しをしなければなりません。ですから、投機家の存在はバブル崩壊を穏やかにします。歴史を振り返ってみましょう。
- 17世紀のオランダのチューリップバブルの崩壊は、件の球根価格を約1/10000にしました。
- 20世紀前半のアメリカの株式市場バブル崩壊は、株価を約1/10にしました。
- 20世紀後半から21世紀初頭の日本の長期的なバブル崩壊は、株価を約1/5にしました。
- 最近のリーマンショックでは、アメリカや日本の株価が約1/2になりました。
投機市場の拡大とともに、バブル経済の中心となった財のバブル崩壊局面における価格下落割合はむしろ小さくなっています。
そもそも、リーマンショックそのものは、投機市場が発達していなかった実体経済で起こったことです。サブプライムローンを組み込んだ金融商品は、取引所での公開された市場を通さず、堅実な利益を望む投資家に直接売られていたのです。しかし、結果は金融市場における惨事になりました。
投機市場を通さないことは実に危険なことなのですよ。