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ファイナルファンタジー8?

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ファイナルファンタジー8?』はたにツク22~32で実況プレイされた『RPGツクール SUPER DANTE』の作品。作者はプロふじた、提供者はザベル1。


概要

未知の力を秘める12個の「聖せき」と、己が野望のために聖せきを集めようとする悪人たち、そしてその野望に巻き込まれていく堕落した英雄やまうちの戦いを描いた作品。主人公であるやまうちが英雄だったのは既に過去の話とされており、逆にやまうちに倒された悪役は正しき道を生きようとするが、早い話、序盤で悪人の一人に殺害される。

ストーリーは最後まで作り上げられており、構成は第一章「えらばれしもの」、第二章「うらぎられしもの」、第三章「ほろびしもの」の三章立て。それぞれの章の名前はその内容を体現し、聖せきを持つ資格を認められた英雄であったはずのやまうちは、英雄としての堕落をきっかけに、聖せきによって滅びの道を運命付けられる。ただし、容量不足により後半のストーリー展開がかなりの駆け足になっている。

文章の特徴として様々な単語が二重鉤括弧で強調されている。シリアスなストーリーに反して敵キャラ名は多くがギャグに走っており、例としてマミーは「ママースパゲティ」、キメラは「ライオンキング」(ライオンは3つの顔のうち中央のみ)など。回復アイテムとして「ごごのこうちゃ」が採用されている。一方、ストーリーにかかわる固有名詞は多くが『ワイルドアームズ』から取られている。

ストーリー

たにツク22(第一章開始~やまうち編 シルク戦)


始まると「第一章『えらばれしもの」とタイトルコール。続いてシナリオ選択画面へ。主人公の名前はやまうちで、選択肢として並んでいるキャラクターは『ファイムルえいゆうき がいでん』で言うところのジークロンとアルーザとマッスルオーガの3人。中央のアルーザに話しかけるとやまうち編が始まる。

そこはやまうち城。玉座にやまうちが座っており、「ははははははははは 『かね』だ!『さけ』だ!『めいよ』だ!『えいゆう』はええのう!」と早々に主役らしからぬ台詞を放つ。そんなやまうちに対し、側近のマクダレインは彼の評判が落ちつつあるということを伝え、このままではやまうち城も国に返さなければならなくなるという。すると突如現れたシルクがやまうちに襲い掛かる。やまうちは「キメラのつばさ」で逃げ出すが、マクダレインまでもが彼を城から逃すまいと追ってくる。そこでやまうちは囚われのくれないを牢から出して仲間にする。やまうちが元から持っているしろの聖せきに加え、くれないからはあかの聖せきを手に入れる。

城の中を進んでいくとシルクの声が聞こえ、「『聖せき』をわたせば『いのち』だけはたすけてやるそうです」となぜか伝聞調。聖せきに多くの力が隠されていることを知っているやまうちは申し出を断りシルクを倒すが、シルクは『しんにゅうしゃげきたいそうち』なる自爆装置を作動させ、あと3分で城が爆発するというアナウンスが響く。さらに行く手を阻むマクダレインは、評判の落ちたやまうちに代わる英雄になることが目的だと告げるが、対してやまうちは「『えいゆう』はやめようとおもっている!しかし!おまえを『えいゆう』にはならさない!」と反抗。マクダレインはテレポートで逃走し、やまうちは残り10秒のところで城から脱出する。

たにツク23(やまうち編 マクダレイン戦)


やまうちとくれないは「こっかとし『オヴァンレイ』」の城下町「エーデルバイド」に到着。机に向かう人に話しかけると「はなしかけるな!」と怒られ、机を背にしている謎の人々の一人に話しかけると「きぇー!」と襲い掛かられ殺される(若島津トラップ)。若島津に話しかけずに進むと「城に行きたければピアノを弾け」と言われ、弾いてみるとオヴァンレイの城壁に辿り着く代わりに1G減ってしまう。

さらに、オヴァンレイに入ろうとすると結界に阻まれる。そこに現れたマクダレインはいつの間にか聖せきを手に入れており、その力で「ベリアル」に姿を変える。彼の目的は英雄になることではなく、聖せきを12個集めて「神」になることだった。しかし、その野望も半ばにしてマクダレインはやまうちの前に敗れ、やまうちは「ぎんの聖せき」を手に入れる。

たにツク24(ふじた編 よしい戦)


「みどりの聖せき」の持ち主を地下室に追い詰めるふじた。「おれをころすのか?ざんねんだがおれは…」と言いかける聖せきの持ち主。しかし台詞も半ばにしてふじたの攻撃に「ぐばぁ…」と倒れ、ふじたは聖せきを手に入れ、テレポートの魔法でライナスシティーの近辺に移動する。

ライナスシティーに到着したふじたはそんちょうのへやを訪れる。大きな部屋の中央で玉座に座るそんちょうはすでにふじたの悪行を耳にしており、かつてかじボーン城で倒れていたふじたを救って住処を与えた自身の過去を話して聞かせる。そして浮浪者の身分でありながら英雄が持つべき聖せきを強奪したふじたに対し、聖せきを置いて街を出るように迫る。早速外に謎の「おとこ」が現れ、聖せきの持ち主を寄越さなければ街を破壊すると脅迫するが、ふじたは脅迫に従わず、聖せきを持ったままテレポートで街を去る。取り残されたそんちょうは街が破壊される現実が受け入れられず、高笑いを上げながらライナスシティーごと消し飛ばされる。

その後「ベリーケイブ」に行くとよしいという男がふじたの前に現れ、「『かんぶめいれい』によりおまえを『はかい』してやる!」と言い放つ。しかし「破壊」という言い回しから勘付いたふじたに「きさまが街を『はかい』したな?」と切り返され、「なんでわかってん?」と動揺するよしい。ふじたは聖せきの力について力づくで聞き出そうとするが、よしいは聖せきの力によって『ばけもの』・アルスレートに変身して抵抗。戦いの末、よしいは「なんでおれがまけるねん…」と言い残して倒れ、ふじたはあおの聖せきを手に入れる。

たにツク25(ふじた編 つかい魔戦~かじボーン編 かじボーン戦)


ワープゾーンに辿り着いたふじた。左下と右上の二つのワープポイントのうち、右上のワープポイントに乗るとあおの聖せきが輝き出すが、そこで「ワープをキャンセルさせてもらった」との声。突如現れた何者かに対し「キャンセルだと?」とふじたが問うと、そのままその人物はふじたへ歩み寄り、ふじたは真正面からあおの聖せきを盗まれる。聖せきを盗んだ人物は「かえしてほしければ『なんせい』にある『塔』にこい」と告げ、歩いて立ち去るが、ふじたはなぜか黙って立ち尽くすのみ。

そして言われた通りに「ケイジングタワー」に到着。どこからともなく聞こえる声に「ようこそ!『ケイジングタワー』へ」と歓迎され、「こいつにかてたらかえしてあげよう!」と「つかい魔」を差し向けられる。つかい魔を倒すと聖せきはあっさりと戻り、しかも謎の声の主は「ついでにきみの『なかま』になってあげよう!」と申し出るが、選択肢で「いいえ」を選ぶとそこでやり取りはぱったり途絶える*1。そして声の主が何者かは結局分からないままワープゾーンへ。「『聖せき』のちから・・・・・ 『えいゆう』のしるし ばけものに『へんしん』 ワープの『しよう』」「まだかくされた『ちから』があるはずだ」「かくされた『ちから』がわかったとき『ゆめ』をじつげんさせる」という語りが入り、シナリオ選択画面から残りの「かじボーン編」へ。

律儀な挨拶とともに「セレン教会」に現れたかじボーンは、「教祖」のカノンに対して「人のために役立つ人間」になりたいという望みを話す。カノンはかじボーンが英雄やまうちに倒された悪人であると知っており、そんなものを教会に置くことはできないと拒むが、そこに現れた「教皇」フューネルはかじボーンの望み通りにすると言って彼を南の塔へと出向かせる。カノンはかじボーンを受け入れることが教会の掟破りだと訴えるが、フューネルは自身が「教祖」カノンより上の身分である「教皇」であることを示して訴えを退ける。

そうして南の「サンクチュアリ」にやってきたかじボーン。窓を見るとそこに映し出されたかじボーン(ゾンビの姿)と戦闘になり、倒すとフューネルの言った通り正義に目覚める(FF4のセシルが暗黒騎士からパラディンになるシーンほぼそのまま)。

たにツク26(第二章開始)


こうしてかじボーンはフューネルに救われたが、セレン教会に戻るとそこにはカノンに襲われているフューネルの姿があった。「『きょうこう』がそんなにえらいのか!『きょうそ』だからくちだしするなだと!」「ぐばぁ!」結局フューネルは殺されてしまい、しかも驚くべきことに、かじボーンまでもがカノンに殺されてしまう。きいろの聖せき」を手に入れたカノンはかじボーンから主役の座を奪い、世界を闇で覆い尽くすという野望を抱きながらワープゾーンへ。第一章は終わり、第二章「うらぎられしもの」が始まる。

「ゲートジェネレイター」によしいが現れ、ふじたに聖せきを奪われたことをいしまるに告げる。「生きる」ためにはふじたとやまうちを「殺す」しかないといういしまる。場面が変わると、いつの間にかやまうちとふじたは合流しており、さらにルシフェル、くれない、カノンの3人の中から「2り」を仲間に加えて「えいゆうかん」へ。壁を見ると英雄の肖像画が飾られているが、その中のやまうちの肖像画がなんと爆発。管理人が駆け付けて弁償を迫ってくるが、断ると「きぇ!」と襲い掛かられる。鎧に身を包んだ管理人は、なんと「くずりゅうせん」でパーティ全体に1,000のダメージを与え、窮地に追い込んでくる。

たにツク27~28(いしまる戦)


やまうちたちは「ヴォルカノントラップ」に到着。その名の通り罠が張り巡らされており、所々の床の上を通るとダメージを受ける。敵も手強くなり、かじボーンやよしいまでもがザコキャラクターとして登場し行く手を阻む。


ようやくダンジョンを抜けると、そこは墓場。するとカノンが4つの墓を前に話し出す。「そこにある『はか』はだれのものだとおいますか?」その墓のうち2つはカノンが殺害したかじボーンとフューネルのものだった。「死ね!『ゴミ』どもが!」そして残りの墓にやまうちたちを葬るため、カノンは聖せきのちからで「ゼルテュークス」に変身して襲い掛かってくる。

やがてカノンが倒されると、やまうちたちは何者かの力によって光とともにゲートジェネレイターへ強制ワープさせられる。そこに待ち受けるいしまるは、かつてやまうちとともにかじボーンに立ち向かった仲間だったが、今や裏切り者。「きぇ!」の掛け声とともによしいが再び襲い掛かり、次に「とぅ!」の掛け声とともにいしまるが襲い掛かる。しかし、いしまるの姿はただのラット(野ネズミ)。そして、さらに進むとまたよしいといしまるがいる。「しさしぶりだな!」とよしい。いしまるは生きるためには仲間殺しも厭わないと、再び二人で襲い掛かる。だが、結果的に敗北したいしまるたちは「やはり…かつことはできなかった…」と呟き、それきりやまうちたちはワープの音ともにフィールドへ投げ出される。

たにツク29~30(第三章開始~ひりゅう解放)


「こだいのとうぎじょう」で5人の戦士を相手に勝ち抜くと「きんのメダル」を入手。どういう因果か、この戦いを通じて「ふういんされし神でん」の入り口が開き、やまうちたちは「聖いき」に足を踏み入れる。しかし、そこで今度はふじたが聖せきを手に入れようとやまうちを裏切り、そこに「幹部命令」でふじたの手伝いに現れたアルハザードも加わる。アルハザードは「ゼファー」に変身して襲い掛かるが、「人の姿を変えてまで強くなる必要はない」というふじたは変身せずに戦いを挑んでくる。そして戦いの末、勝利したやまうちはふじたに裏切りの理由を問うが、ふじたは何も答えずに失せ、やまうちは「黒の聖せき」を手に入れる。物語は第三章「ほろびしもの」へ。


封印されし神殿には11のワープポイントがあり、中央のものに乗ると「聖せきがひとつとなった」と表示される。ここで「聖せき」を入手。さらに別のワープに乗ると、白い聖せきが光り、「やまうちソード」を入手。さらにほかの一つに乗ると入手していないはずの「ちゃいろの聖せき」が光り、「エクスカリバー」を入手。同様にあかの聖せきから「X0」*2を入手する。そして「みなと町ティムニー」で1,000Gの船に乗り、「かいていしんでん デ・レ・メタリカ」へ。「ガーディアン」を倒すと道は「ひりゅうのす」へと続き*3、空の移動手段として「ひりゅう」を解放*4、やまうちはオヴァンレイへ最終決戦に赴くと宣言する。

たにツク31~32(最終決戦)


エーデルバイドに戻り、序盤でやまうちたちを瞬殺した若島津こと「一流剣士」に戦いを挑んでみると、簡単に倒せてしまう。そして弾くと1G減るピアノで再びオヴァンレイへ。「『しんにゅうしゃ』はけします!」と襲い掛かってくるジャスティーンを倒すときんいろの聖せきを入手。その先では3人分の最強装備も入手。ザコ敵としてふじたやカノンが現れる中を進み、オードリュークを倒すとむらさきの聖せきを入手。

「王の間」に辿り着くと、唐突に「ついにきましたね!」と登場する謎の人物フィーストファ。対するやまうちは「お前のせいで『仲間』たちは死んでいった…死ねー!!!!!」と叫んで戦闘へ。しかし、フィーストファは「『聖せき』を12こ『どうじ』につかいました…」と言い、やまうちが大半を集めたはずの聖せきを当然のように使ってしまう。実は聖せきは近くにあれば他人の物でも使えたのだ。そして「『神』だ!…わたしは『神』になったのだ!はははははははは…」と狂喜するフィーストファは、変身して再びやまうちを襲う。しかし、表示されたその名は「神?」という疑問形。やがてやまうちに負けると、「やはり『にんげん』は『神』になれないのか…」と言って倒れ、だいだいいろの聖せきももいろの聖せきをやまうちに明け渡す。


かと思いきや、今度は「わがなは『シルバーザダーク』」という声。それは聖せきに封じ込められていた存在で、倒されれば聖せきは力を失い、世界は救われるのだという。死闘の末にシルバーザダークは倒されるが、やまうちは戦いを通じて何もかもを失い、絶望しながらエンディングへ。エディット画面を見ると残りの容量はたったの5で、新しい文章を入れることすらままならない状態になっていたとわかる。

登場人物

  • やまうち - 主人公。いしまるたちとともにかじボーンを倒し、聖せきを持つ英雄に。しかしそれからは英雄の地位を利用して豪遊。評判を落とし、味方たちから聖せきを目当てに続々と裏切られる。英雄をやめようと考えている一方、それぞれの野望のために聖せきを利用しようとする人々の戦いに巻き込まれていく。特殊技能は「やまうちのいかり」、「やまうちアタック」など。
  • ふじた - 第一章の主人公の一人。かじボーンの城で倒れていたところをライナスシティーの村長に救われた浮浪者。しかし聖せきを入手するために数々の悪行を働き、未知なる聖せきの力に夢を託そうとする。
  • かじボーン - 第一章の主人公の一人。かつて英雄やまうちに倒された悪人だったと語られるが、本編では正しき心に目覚め、人の役に立とうと志してセレン教会に入る。しかし、セレン教会の教皇フューネルに救われたはよいものの、志も半ばにしてカノンによってフューネルとともに殺される。その後は第二章のダンジョン「ヴォルカノントラップ」でザコ敵として登場。
  • くれない - やまうちの城に囚われていた謎の人物。解放される代わりにやまうちに味方する。素性は不明であるにもかかわらずやまうちに仲間として尽くし、第二章ではくれないの代わりにカノンをパーティに加えていても、カノンが裏切った際には何も言わずにやまうちに加勢してくれる。なぜかあかの聖せきを持っていた。
  • ルシフェル - 第一章ふじた編にて、ふじたから青の聖せきを真正面から奪い取ってケイジングタワーへ誘い、使い魔を差し向けたかと思いきや何の説明もなく仲間になろうとする。断っても第二章では既に仲間になっている。
  • いしまる - かつてやまうちとともにかじボーンを倒した人物。しかし、「生きる」ためには他に方法がないと言ってやまうちを殺そうとする。

用語

  • ライナスシティー - ふじた編にて、フィールド上で北への通り道を塞ぐ形で作られている街。隣に「このさきにいきたければこの街によるべし」という押しつけがましい文言の立て札がある。武器屋では「じゅう」と「剣」だけを売っている。剣を買って装備しようとすると「そうびできない!?」になる。
  • 金のなる木 - ライナスシティーの南にある。話しかけるたびに「おかねをあげよう!」と言って1Gをくれる。何度でも貰える。理論上は無限。
  • アイテムショップ - ふじた編で消し飛ばされたライナスシティーの先にある店では、店なのに防御+200の「ふく」がタダで拾える。店員はベッドで横になったまま接客してくる。

外部リンク


関連項目

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注釈

*1 「はい」を選んでも「ルシフェル」という人物が何の説明もなく仲間になるだけだという。

*2 ブランデーの最高等級XO(エクストラ・オールド)、もしくは「XO醤」(エックスオージャン)かと言われるが、そうではなくアルファベットのXに数字のゼロで「エックス・ゼロ」。

*3 ガーディアンを倒した後に一歩戻ってしまうと、同じ地点で再びガーディアンが出現する。

*4 ここでひりゅうを置いてテレポートを使うと詰む。テレポートを使うと乗り物と離れ離れになってしまう点はツクールの説明書にも注意書きがあるという。