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ファイムルえいゆうき がいでん

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ファイムルえいゆうき がいでん』は たにツク8 16 で実況プレイされたRPGツクール SUPER DANTEの作品。作者は「とさかも、けんめい!」。中村が入手したゲームカセットの中では、データの残っていなかったものも含めて24本目に当たる。


概要

タイトルに「外伝」と付いているが、本伝の内容は明らかではない。内容は確かにファイムルという名の主人公の物語になっているが、別の物語の続きかのような始まり方になっている。メインキャラクターの一人であるブラックの悪しき分身を追う冒険から、復活して世界を危機に陥れるようとする強大な敵「ディブライザー」との戦い、そして主人公と仲間たちとの友情を描く。

一つのメッセージウィンドウの中で複数人が一度に発言し、発言者の名前が「ファ:」「フォ:」「ブ:」など頭一音節だけで表記され、文章は時折途切れて次のメッセージウィンドウに続くなど、やや独特な書き方でストーリーが綴られている。戦闘の難易度は低く、主人公たちのレベルは最初から非常に高く設定されているが、代わりにすぐにレベル99に到達してしまうことでツクール1の不便な仕様を体験させられる(たにツク9~10を参照)。

ストーリー

たにツク8(序章)


仲間の一人であるブラックの、悪の心を持った分身を追って、怪しい城のもとを訪れるファイムルたち。パーティはファイムル(Lv95)、ブラック(Lv95)、ラーシィ(Lv95)、ジークロン(Lv90)の4人。装備品を大量に持っているが、装備はしていないので装備してからフィールドに出る。フィールドではなぜかエンディングの曲が流れている。

たにツク9~10(ネオ・ブラック城突入~二階到達)


街に行くと、目標の城は地震とともに突然現れたということが住民の話から分かる。そして仲間のフォレストとジークロンは二人で城へ偵察に向かう。しかし二人は戻らず、いなくなったジークロンの代わりにアルーザを仲間に加えてファイムルたちは城へ突入する。出現する敵は弱く、経験値は豊富に手に入るが、城の中には見えないワープポイントが存在し、どの地点を通ることでどこへ飛ばされるか分からない。不用意に歩くと入り口まで引き戻されてしまう(通称・ファイムルワープ)。


そればかりか、ファイムルがLv99に達すると大量の呪文を覚え始め、「あ!!」のメッセージとともに今まで覚えていた特殊技能をどんどん忘れ始める。これはツクール1の仕様によるもので、あらゆる特殊技能に対して「Lv99で覚えるようにする」以外で覚えないように設定することができず、それでいて一人当たり10種類までしか覚えることができないためだった。加えて先に進む方法も分からず、結局編集モードでマップを確認すると、先へ進むためのファイムルワープは非常に分かりにくいところに設定されていた。

たにツク11(ネオ・ブラック戦~ファイムル離脱)


城の牢の中に囚われ、ファイムルたちに対して「たすぅけぇてぇぃぇぃー」と懇願するジークロン。彼らを助けるため、ファイムルワープが仕掛けられ危険な予感に溢れている城内を探索すると、「ダイヤリュース」なる武器が手に入る。そして牢を再び訪れると、いつの間に手に入れていたのか、アルーザは牢の中のフォレストに牢の鍵を手渡す。フォレストは同階の暖炉から上の階に行けることを教え、ファイムルたちは二人の牢のもとを去る。しかしフォレストの教えてくれた暖炉には火がついており入れない。そこでアルーザは「どけっけしてやる!!!でゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁ!!!」と火を消して通れるようにする。

その先の玉座にはファイムルたちの探していた悪の心を持つブラックの分身、ブラック・ネオが待ち構えており、ブラックはダークマスターソードを使えないがゆえ、ブラック・ネオを捕まえて自分ごとネオを刺し殺すようにファイムルに頼む。ファイムルは迷った末にその通りにするが、するとダークマスターソードが「みせてもらったぞ、おまえのこころとゆうきを!!!」と語り出し、ブラックは復活。

戦いは終わり、フォレストたちを伴って街へ帰ろうとすると、今度はディブライザーと名乗るものの声がどこからともなく響く。「そのなんとかライザーがなんのようだ!!!」ファイムルが問うと、「わがからだのふういんのかぎをもらいにきた」と言う。「なんこのとだ!」「これのことだ!!!」「キァァァァーーーーー」するとラーシィが「いじげんのあな」に吸い込まれそうになる。すぐさまファイムルは止めようとするが、「こいつらとあそんでいろ!!!」ディブライザーは城内のザコ敵4人グループをとりあえずけしかけ、戦いの間にラーシィは連れ去られてしまう。ファイムルは「うかれていたせだ!!!オレさえしっかりしていればっ!!!」と自分を責め、仲間たちとともに街に戻る。

街に戻っても自分を責め続けるファイムルに対し、ブラックは「そんなにきをおとすな… だから、たすけにいこうぜ」と励ますが、とうとうファイムルは自暴自棄になり、「うるせぇーーー!!!ほっといてくれっ、あんなおんなどうなろうとしったこっちゃねぇぇぇ」と激昂する。そんなファイムルに対し、ブラックも「フッ、かってにしろ!いまのおまえじゃ、どっちにしろ、ラーシィにあうしかくはない!」と罵り、彼以外の仲間とともに船を取りに行く。ここからはブラック、アルーザ、フォレスト、ジークロンのパーティ編成になる。

たにツク12~14(ファイムル復帰~カーム襲来)


ラーシィ捜索の旅の最中、辺りが暗くなり「よるになった…いそごう!」とのメッセージ。それでも暗い森の中を進んでいくと、先の途切れた橋があり、「ここをわたりたければ、このさきのスイッチをおせ!」との立て札。ジークロンは一人で飛んで橋の向こうのスイッチまで行くが、その間にブラックたちの後ろからはディブライザーの刺客マッスルオーガが迫り、彼らを橋から突き落とそうとする。すると、マッスルオーガの後ろからはファイムルが現れる。マッスルオーガは「クックソどちらをこうげきすればいいんだ…」と慌て出し、「へっ、どっちらかえらべないなら、どうじでどうだ!みんな!いくぜー!」4人は連携してマッスルオーガを瞬殺。ファイムルはブラックたちに以前の言動を謝ると、ブラックたちも快く許し、再び行動を共にする。


そうして船を取りにアルーザの出身国に到着。宿屋に入るとなぜか姫のフィールがベッドで寝ている。体調が悪く寝ていなくてはならないと注意されるが、アルーザが処置を施すと容体が回復したのか、「フッー…だいぶらくに…」と言ってからアルーザの心配をし始める。ここでアルーザがカームという名の敵を追っているということが分かる。


そして城に入るとなぜかそこはダンジョンになっており、所々にいる人間に話しかけると、城内のどこかにカームがいると伝えられる。さらに城内の探索を続けると鶏がおり、「?なんでこんたところにとりが?」とファイムルが話しかけると「クッケケケーッ 死ねー」と襲い掛かられ「バード・バード」と戦闘になる。この敵はファイムルたちの使う技であるC・グラッシャで大ダメージを与えてくるが、倒すとスイッチを持っていることが分かり、押すと城内の何らかの仕組みが作動する。しかし、何の仕組みかは判然とせず、次へ進むための道探しにまたもや時間を取られることになる。

たにツク15(カーム撃破~ラーシィ救出)


ネオ・ブラック城と同様にまたもや分かりにくい場所に道を見つけて次に進むと、ついに玉座にカームを発見。いわく、城はディブライザーによって呪いがかけられており、フィールにも呪いがかけられていることが明らかになる。たとえカームが倒れても呪いは解けないと言われ、それでも諦めようとしないファイムルに対し、「なんだそのめはこのオレをたおすつもりか…このカーム,いやっ、スカルグローさまにー 死ねーーーーーー!!!」と襲い掛かる。

やがてカーム改めスカルグローを倒して城を下りようとすると、ニカルせんにんの声が聞こえ、ディブライザーの封印が解かれたことを告げる。まだ復活したのは精神体のみで、体の封印が残っていることがせめてもの救いだというが、人々は城や街ごと時空の狭間に挟まれて危険な状態に苦しんでいるという。そこで、仙人は「3つのいし」が必要であるといい、一つが「バーニングサンクリスタル」、二つ目が「シァイニングスタージュエル」だと伝えるが、「そして3つめ…グッグアー」という言葉を最後に声は途絶える。

城下町の宿屋に戻るとフィールはある程度回復しており、アルーザはフィールのためかファイムルたちのもとを離れることになる。「がんばれよ」「わかってらー」ファイムルたちは船に乗り、アルーザが目撃情報を教えてくれた通りに西の島へと向かう。そして新たな城を発見し、長い道のりを通じて玉座の間に到達すると、「ここでてめーらはぜんめつだぁーーーー!!」と小物っぽい台詞のファイヤーデビルと戦闘に。倒すと「さぁ姫のもとへ、ククク ハーッハハハーーー!!!」と高笑いを上げながら消え、ファイムルたちはラーシィと再会する。彼女は自身を守ってくれたという母親の形見を示すと、ブラックはそれを本で見たことがあるといい、シャイニングスター・ジュエルであると明らかにする。

しかし、ファイムルがラーシィの手を取った瞬間に閃光が走り、ディブライザーの声は再び良くない報せを彼らに告げる。実はファイムルもまたディブライザーの封印を解くための第二の鍵で、彼とラーシィとの二人の感情が繋がることで、ディブライザーは真に復活を遂げるのだという。ラーシィの囚われていた城は崩れ始め、彼らは地響きの鳴る中を走り、間一髪のところで城を脱出する。

そうして一行は手掛かりもないまま、急いで仙人の示した二つ目の宝石を探そうとするが、すると「バムーラのこえ」が聞こえるという。砂漠に出ると龍がおり、ファイムルは「バッバムーラ!いきてたのか!あかいりゅうにやられたと…え?そのりゃうがオレをよんでる?なんでまた?」と捲し立てる。バムーラは「ガルーガガル!」と応え、ファイムルを導いて北の島へと向かう。

たにツク16(3つの石入手~終章)


そうして新たな城に辿り着くと、そこにいたのはかつてバムーラを倒したという「あかいりゃう」。しかしその龍いわくバムーラを倒したのは幻影だという。「フーンでなぜオレをここに?」ファイムルが尋ねると、それは試練のためだと言い、ブラック、ジークロン、フォレストら3人はバムーラを加えて場所を移される。そしてブラックたちは「りゅうふう神」「りゅうらい神」「りゅうすい神」と戦うことになり、三体に続けて勝利すると、三体目のりゅうすい神はえんりゅうから預かったというバーニングサンクリスタルをブラックに手渡す。一方でファイムルとラーシィもまた「りゅうえん神」の試練を乗り越えたことで、二人の力によって封印が解かれた「ファイムルソード」を手に入れる。

そうしてりゅうえん神に導かれ、ファイムルたちはディブライザーのいる「じくう城」に踏み込む。すると、「うわぁからだがっ!」「なっなななんなん」「ガッガルゥゥゥゥーー」の台詞とともにフォレスト、ジークロン、バムーラは消えてしまう。「フフフすこしずつけしてやるよ、フフフ…」響くディブライザーの声。さらに先に進むとそこにいたのは「グッグアー」のニカル仙人。「なんとかぬけだしてこれたのじゃ!」と経緯を説明し、残る3つ目の石が「フルムーンストーン」であることを明らかにする。それはアルーザがフィールを呪いから守るために持たせた石で、時空の狭間にあるじくう城に入ってしまったファイムルたちにとっては、もはや取りに戻ることができないものだった。しかし、「それならここにあるぜ!」との声。なんとそこに現れたのはアルーザで、フィールが十分に回復し、派手に暴れたくなったからとファイムルたちの元に戻ってきたのだという。こうして3つの石が揃い、ニカル仙人はファイムルたちの防具をパワーアップするため、「わるいがゲームじょうのかんけいでぼうぐをすててくれぬか?」と申し出る。そしてパワーアップされた装備に身を包んでしばらく進むと、「ここはとうさん!」と行く手を阻んできた「M・サイド」との戦いを通じて、ブラックの武器も「ダークマスターソード」から「ダークマスターブレード」にパワーアップ。

やがて最深部へ到達すると、「よくきた…さぁわがすがたをみれることをこうえいにおもえ!」ついにディブライザーとの戦いに突入。一ターンに二回行動できる上、ファイムルたちが得意技としてきた神黒剣!魔戦王撃が通用しないため、通常攻撃で撃破する。「ついにたおしたぜー!!」画面が暗転すると、そこにはジークロンとフォレストが並んでおり、「こーしてディブライザーたおされてオレたちも、城や街も、もとのせかいにもどれたというわけだ!」という語りが入る。

その後は未登場の仲間も現れてパーティが始まる。会場を出るとファイムルとラーシィは二人きりになり、ラーシィは助けてもらったことに対して感謝する。それに対してファイムルもまた、仲間の元を離れてから再び自分を奮い立たせた理由がラーシィにあることを打ち明けようとする。二人はいい雰囲気になっていくが、その最中に会場のフォレストとジークロンから声を掛けられると、何事もなかったかのように会場へと戻っていき、そのままエンディングへ。

登場人物

会話シーンでは名前の先頭の一音節のみが表記されるうえ、「ファ」と「フォ」と「フィ」がいるため紛らわしいと指摘されている。パーティメンバー以外にも同行している仲間がおり、パーティメンバーから離脱するものがいると代わりに加わってくる。
  • ファイムル - 主人公。熱血漢キャラらしく、仲間を思うあまりにラーシィが拉致されると自分を責めるあまりに自暴自棄になって仲間たちのもとを離れるが、それでも決して見捨てずに仲間の元へ戻ってくる。
  • ブラック - ファイムルの仲間。ダークマスターソードなる強力な武器を持つが、悪しき分身のネオ・ブラックを倒すまではその剣を使いこなすことはできなかった。自らを犠牲にしてでもネオ・ブラックを倒そうとすることで、その勇気を剣から認められて装備ができるようになる。ただし、その際にレベルが93まで下がる(システム上では装備不可のキャラクターデータから、装備可能な別のキャラクターデータに入れ替えられたため)。
  • ラーシィ - ファイムルの仲間。女性。敵であるディブライザーの封印を解くための鍵そのものに相当するらしく、ネオ・ブラックが倒された後にディブライザーの力によって異次元の穴を通して拉致される。その後、彼女を監禁していたファイヤーデビルに「姫」と呼ばれるが、彼なりのウィットでそう呼んだのか、それとも本当に姫の身分なのかは不明。
  • ジークロン - 最初のパーティメンバーの4人目に当たる仲間。飛行能力を持っている。フォレストともに先行してネオ・ブラック城へ探索に向かうも牢に囚われ、情けない声でファイムルたちに助けを求める。
  • アルーザ - ネオ・ブラックの捕虜にされたジークロンの代わりに加わる5人目のパーティメンバー。魔法を得意とするのか、行く手を阻む炎を消したり、人の体調を回復させたりすることができる。出身国の姫君と親しいため、王家の出身ではないかと考えられる。カームという名の強敵を追っている。
  • フォレスト - ファイムルが離脱した際にパーティに加わる仲間。ジークロンとともにネオ・ブラックの城へ偵察に行き囚われる。女性かと思われるが、口調からは性別が判然としない。
  • バムーラ - 最後に仲間になる龍。本作のストーリーより前の時点で「りゅうえん神(えんりゅう)」によって葬られたと思われていたが、実はそれは幻影だった。
  • ディブライザー - 本作のラスボス。それまで封印されていたが、何らかの力によりラーシィを拉致することによってその精神体を復活させ、助けに来たファイムルとラーシィの感情が繋がることによって肉体までもが復活を果たす。完全復活によって何がなされるかは明らかでないが、精神体が復活しただけでも人々が街や城ごと次元の狭間に巻き込まれるほどの力を持つ。しかしツクール上ではHPが9999までしか設定できないため、通常攻撃だけで3000以上のダメージを与えられるファイムルたちが戦ってみると非常に弱かった。
  • トゥ - ディブライザーが倒れた後の世界でファイムルと会話する名前ありの謎のキャラクターたち。名前が一部しか出ていないため本名が明らかでなく、「本伝」の登場人物ではないかと言われる。唐突な登場だったため、「デ」は改心したディブライザーなのか、「カ」は「ハル編」から消えたカウパ先生ではないか、などと言われた。

用語

  • 神黒剣!魔戦王撃 - ファイムルたちが使える技の一つで、強力な上にエフェクトが簡潔であることから重宝された。ツクール1で使える限りのかっこいい漢字を使ってみたかのようなネーミングも特徴。
  • 3つのいし - ディブライザーを倒すために3つとも揃えることが必要とされる、バーニングサンクリスタルシャイニングスター・ジュエルフルムーンストーン。そのことはニカル仙人が教えてくれるが、3つ目を伝える前に「グッグアー」と叫びながらディブライザーに囚われてしまう。

外部リンク


関連項目

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  • タグ:
  • たにツク
  • ツクール1
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