イナコ国
イメージカラー:グリーン
首都 チュリ
北側の山に囲まれた小さな国。畑の広がる質素で田舎な景観。肉体労働を王が行い、政治は王妃が担っている。
現王の『王族が誰より働くべき』をモットーに王や姫も農作業や橋の修理などの作業を積極的に行う。王族と民の距離が近く、国民達は王族と気さくに話すことも出来る。姫に野菜などを分けてくれることも多い。
メモ:『働かざるもの食うべからず』もモットーとしてよく挙げられる。
チュリ城
チュリ城は小さく年期が入っており、床がギシギシと鳴り抜けそうな場所もある。雨漏りもしている。その修繕は兵士やテオが行っている(王も参加する)。噂では城は王が建てたそうだが、真実は不明。規模的にはセレンファーレンのサフィリア城の1/10もないとか。裏庭には城の人々の食料をまかなうための畑がある。
兵士はいるが農業と兼業であり、元々戦が滅多にないため農作業メインである。現在騎士はテオのみで、テオは城に住み込んでいる。城の者を全て集めても十数人ほど。
特産品や生産物、暮らし
特産品は絹糸と刺繍。特にイナコ製の絹は質が良く有名である。野菜の話題が多いが農業国ではない。
キャラバンでの売り物もこれらの製品が多い。職人が作った染め糸、織物、刺繍入りの手布、ブレスレットや便せんなども売られている。後述の木彫りの民芸品も置いており。彫りが細かく作りとしては良いもの。
国土の殆どが山で、畑に出来る土地は少なく痩せている。チュリイモをはじめとした農業で自給自足し、周辺の森や山にてイノシシなどの動物を狩ったり、キノコや薬草もとる。イナコの子供はみんな山に入って育つようである。
林業も行っている。副産物として木彫り細工などの木工品も作る。また製紙もある。桑の葉で蚕を育て、動物を飼い、牧畜や養鶏もしている。
他国との商売のノウハウがあまりなく、手間がかかるので国としての大規模な輸出はしていない。定期的に行商に出る者がおり、アニはキャラバン商品の補填や手紙の配達を頼んでいる。
山中では指笛が連絡手段として使われ、これはイナコ人にしか解読出来ない。
季節には祭りが行われることもある。好星祭、ランタン祭など。
市井の様子
首都の市場には果物屋、肉屋、パン屋などがある。学校は先生が季節で村を巡回している。村の子供は字は一応書ける程度で、本も頑張れば読める。医者も常駐していない。怪我の手当てはある程度出来る者がおり、軽い病気は王妃の薬で対応する。薬師がいる村もある。
首都チュリの他にはカプレ村、ハシッコ村、ハシッコフタツ村、ハシッコミッツ村、ミナト村、ナカホド村が確認されている。ミナト村は海に近く、川で登ってきた鮭が取れる。ハシッコ村はイナコの端(パニギア大陸の端)に面するが断崖絶壁で地形が複雑。
イナコでは流通の面から魚を生で食べることはなく、テオとアニは魚が生で食べられることを知らなかった。
メモ:川魚は取れるだろうが、寄生虫の危険もあり生食はしないと思われる。しかし魚自体に馴染みのないような発言もあるので普段は食べない様子。
国民達はみな穏やかで優しく、他国からはお人好しや平和ボケ、純粋とされることも多い。愛国心は強く、助け合いの精神で支え合って日々を生活している。
信仰
信仰は神獣グリフォン。人の形をしていない。
イナコ王家には代々伝わる伝説の宝石っぽいものがあり、イナコが建国された時に初代王が何か『すごいもの』からお祝いとして貰ったグリフォンの卵として伝わっていた。
最終更新:2022年01月27日 21:19