第3回「ダンゲロス・ロゴスの世界設定」

ダンゲロス・ロゴスGKコラムへようこそ。
この記事は、GK一個人の視点で本キャンペーンに関するさまざまな情報を解説するものである。
第3回となる今回はダンゲロス・ロゴスの世界設定について、そのデザインの意図を紹介していく。

※注意
このページは、キャンペーンに関する公式な文章ではない。
そのため、このページに記載された内容を基にルールを判断しないように。
また、wiki内の他のページと文体が異なるのは執筆者の趣味であり、それ以上の理由はない。

過去のキャンペーンに投稿されたキャラクターの再活用

ダンゲロス・ロゴスの舞台である死律楽園をデザインするにあたって、最も意識したポイントは過去のキャンペーンに投稿されたキャラクターを再活用する場を用意することである。
ダンゲロス・キャンペーンには数多くのキャラクターが投稿されているものの、一度きりの登場で終わる場合が多い。
特に本戦キャンペーンでスタメンから外れたキャラクターやSSキャンペーンで予選落ちしたキャラクターは、活躍する機会を得ることなく役割を終えてしまう。
もちろん同じキャラクターを別のキャンペーンに投稿することは可能であるし、複数のキャンペーンに同一のキャラクターを投稿するプレイヤーもいる。
しかしダンゲロス・キャンペーンはそれぞれ異なる設定を持つため、再投稿の際に擦り合わせが必要になるケースが少なくない。

キャラクターを再活用しやすい場というコンセプトは、前回のダンゲロス・ラグナロックでもある程度意識していたものだ。
ダンゲロス・ラグナロックでは「過去の魔人のデータを仮想空間で再現する」という形でキャラクターを再活用しやすい環境を整えた。
その結果、過去のキャンペーンに参加していたキャラクターが一定数投稿された。
本キャンペーンのNPCとしても登場しているヴェラ・J・デュプレ森本 里実は好例と言えるだろう。
しかしあくまでも仮想空間のデータという扱いであることから、キャラクターの物語の続きを展開するという面で弱さがあったことは否めない。

そこでキャラクターの設定を調整することなく、物語の続きを描ける舞台としてデザインしたのが、死律楽園である。
いわゆる異世界転生ものに近い構造を持つ世界だが、登場人物が全員転生者にあたるという点が異なる。
また、同じ世界に同じ過去生を持つ人物が複数存在しうる点も差異と言えるだろう。

ミライシフト・キャラクター

しかし、過去のキャンペーンに登場したキャラクターのみ投稿できるルールにしてしまうと、参加歴の少ないプレイヤーの選択肢が狭まるというデメリットがある。
参加する可能性が低いとはいえ、新規プレイヤーへの門戸を閉ざすことも望ましくない。
そこで新規のキャラクターを投稿した場合、「いつか開催される未来のキャンペーン」のキャラクターとして扱うものとした。

これはマジック:ザ・ギャザリングのエキスパンション『未来予知』に登場した「ミライシフト・カード」を参考にしたものである。
「ミライシフト・カード」は、未来に発売されるエキスパンションから現在に再録するという体で収録された新規カードだ。
実際にその後発売されたエキスパンションで再録(設定上は新規カードということになる)された「ミライシフト・カード」もあるし、未だに再録されていない「ミライシフト・カード」もある。
近い構造を持つ作品としては『仮面ライダージオウ』における『仮面ライダーシノビ』が挙げられるだろう。

世界設定の用語について

ここからは、ダンゲロス・ロゴスの世界設定を定義する用語についてそれぞれ見ていこう。

死律楽園

死律楽園という世界の名称は、私立学園の読みをもじったものである。
『戦闘破壊学園ダンゲロス』に沿った表記にするなら、『死律決闘楽園ダンゲロス』になるだろう。

墓標

墓標は、複数のプレイヤーが同じキャラクターをチームに編成することに矛盾が生じないようにするための要素である。
同一の魔人が複数共存する状況を作るなら、復活の転写元となるものが存在した方がイメージしやすいだろうという観点から生み出された。
設定上はあらゆる並行世界の魔人の墓標が存在するが、未知のキャンペーンに関する墓標は、プレイヤーが新規キャラクターを投稿する、もしくは新しいキャンペーンが開催されるまで明らかになることはない。
そこに存在はしているが、刻まれた情報はぼやけて見えないという形を想像してほしい。

終わらせるもの

古ノルド語で「終わらせる者」を意味する言葉はLokiである。
つまり終わらせるものという名称はダンゲロス・ラグナロックの『転校生』69.I-9(ロキ-9)との関係性を示唆するもので、これはダンゲロス・ロゴスがダンゲロス・ラグナロックの系譜を継ぐキャンペーンであることを示している。

存在強度

存在強度は、キャンペーンに登場するキャラクターに共通した目的を持たせるための要素である。
「キャラクターが死を迎えるのは、プレイヤーから忘れ去られたときである」という考えをベースに生み出された。
戦闘で活躍したキャラクターや応援作品が投稿されたキャラクターはプレイヤーの記憶に残りやすくなり、死律楽園において生き残りやすくなるだろう。

識別子

識別子は、プレイヤーという概念を死律楽園の中で説明するためにデザインされた。
ダンゲロス・ラグナロックでは仮想空間のゲームをプレイするプレイヤーが設定上存在したため、プレイヤーの存在について言い訳をする必要はなかったが、ダンゲロス・ロゴスではそうはいかなかったのだ。
キャンペーン進行上はプレイヤー名をそのまま表記しているが、死律楽園でキャラクターたちがその名前を認識することはない。
あくまでも同じチームの魔人に共通する特徴として認識される。

「ともあれ肝要なのは闘争だ」

今回の記事は、これで以上だ。
それではまた次回、予選ラウンド2の対戦結果について触れる記事でお会いしよう。
最終更新:2024年11月18日 01:10