第5回「ダンゲロス・ロゴスのNPC その1」
ダンゲロス・ロゴスGKコラムへようこそ。
この記事は、GK一個人の視点で本キャンペーンに関するさまざまな情報を解説していくものである。
第5回となる今回は、ダンゲロス・ロゴスに登場するNPCのうち、ダンゲロス・ラグナロックから参戦しているキャラクターについて見ていこう。
※注意
このページは、キャンペーンに関する公式な文章ではない。
そのため、このページに記載された内容を基にルールを判断しないように。
また、wiki内の他のページと文体が異なるのは執筆者の趣味であり、それ以上の理由はない。
ヴェラ・J・デュプレ
ダンゲロス・ラグナロックから参戦しているNPCは、ダンゲロス・ラグナロックのアンケートで強いと評価されたキャラクターを、新しいルールでリメイクするというコンセプトで作成されている。
またX(旧Twitter)の告知で、ルールの変更点を説明するという役割も担っていた。
例えば
ヴェラ・J・デュプレの役割は、耐久力の廃止を示唆するというものだ。
ヴェラ・J・デュプレは、アンケートで最も強いと評価されていたキャラクターである。
発動条件による補正の強さや素のスペックの噛み合いなど複数の要素が絡み合うことによって強力なキャラクターとなっていたが、その中でも大きかったのはターン開始時にスキルが発動していた点だろう。
自身より高い反応を持つ相手であっても、発動条件を満たしていれば戦闘不能にできていたため、高い確率で1:1以上の交換が見込めた。
そこで本キャンペーンではスキルのタイミングをアクション後に変更し、反応14以上のキャラクターで対応できるように修正した。
これは基本的に弱体化であるものの、通常のアタックで倒せる相手であれば、スキルの効果を別の相手に温存できるというメリットもある。
また、ステータス管理の煩雑さや発動率査定の難しさを理由に耐久力を廃止したため、発動条件をなくす代わりに発動率を低確率にするという修正も加えた。
この修正によりスキルの最大射程も1になっており、スタメンの選択に大きな制限がかかる問題を回避している。
一 十上十上百
一 十上十上百はダンゲロス・ラグナロックのアンケートにおいて、「他にどのようなキャラクターがいるか不明な状態での評価」に対して「全てのキャラクターの能力が判明している状態での評価」が高かったキャラクターである。
つまり、極振りのラピッド以外で最も高い反応を持つなど、ダンゲロス・ラグナロックの環境にマッチするキャラクターであったと言えるだろう。
本キャンペーンでは【属性】に関するルールを大きく変更しており、【属性】に関するスキルを例示したかったことから、NPCとして採用した。
元々スキルの挙動がシンプルなキャラクターであったため、リメイクにあたってはガイドラインに合わせてステータスの上昇値や発動率を調整するのみで済んだ。
反省点があるとすれば、【虚妄】や【神秘】のキャラクタに対して強いスキルが環境に存在する場合、プレイヤーが【虚妄】や【神秘】のキャラクターの投稿を避ける可能性が高まる点を失念していたことだ。
【属性】の偏りを避けるためにも、【虚妄】や【神秘】のキャラクターにボーナスを与えるNPCも配置しておいた方が良かっただろう。
またステータス傾向の似ている
柘榴女の色を青にした点も、チーム編成の多様性という面ではマイナスだったと言える。
一 十上十上百と
柘榴女を別の色に設定しておけば、2人のNPCを使い分ける選択肢も生まれていたはずだ。
森本 里実
森本 里実はX(旧Twitter)で3番目に紹介したキャラクターだが、NPCとしての採用が決まったのはダンゲロス・ラグナロック出身のキャラクターの中で最後である。
元々はGKの自キャラ、青春冒険学園ダンゲロスの護衛 盾が配置されていた枠だったものの、準備の途中で今年開催されたキャンペーンのキャラクターを採用する方針に変わったことで、NPCとして滑り込んだ形だ。
森本 里実が取得している《頑強》は、ダンゲロス・ラグナロックにおける耐久力を外付けするという発想で生まれたアビリティである。
耐久力がより高い数値の
港河 廻衣香 CFに《頑強》を取得させる案もあったが、戦闘不能をトリガーとするカウンタースキルを持つキャラクターが戦闘不能を回避するアビリティを持つことはやや直観的ではないとの判断から、
森本 里実が《頑強》役を担うこととなった。
スキルの挙動を含めてゲーム上の役割に大きな変更はないが、《頑強》を取得したことで防御は20から19に下がっている。
これは反応に1割り振っている点が、
森本 里実の個性の1つであると考えたためである。
また
紅炎峰 フレアのスキルと合わせて、ステータスの極振りが絶対の正解ではないことを示唆するという面もあった。
港河 廻衣香 CF
港河 廻衣香 CFはダンゲロス・ラグナロックにおいて、高い耐久力に由来する安定性から多くのプレイヤーがブロッカーとして採用していたキャラクターだ。
特定の【属性】に対して強化幅が大きいバフスキルを持っていたが、対象となるキャラクターが存在していなかったため、バフの恩恵が活きる場面は少なかった。
また発動率が100%であったことから、ミラーマッチ(通称「甲 殻」)が発生した際にはステータス強化を相殺する場面も見られた。
そこでリメイクするにあたって、発動率を抑えてバフの強化幅を大きくするという修正を加えた。
これによりスキルの効果が次のターンの勝敗に影響を及ぼす可能性が高くなり、ミラーマッチが発生した際もダイス目次第で後の展開が変わりうるものになった。
(他のNPCのスキルと併せて)スキルのランダム性を意識させるという面でも、この修正は価値のあるものだったと考えている。
港河 廻衣香 CFが取得している《不屈》は、ブロッカーを最後尾に配置する選択肢を増やすためのアビリティである。
最後尾に
港河 廻衣香 CF自身を配置するとスキルが無意味になってしまうが、《不屈》はスタメン内の数だけが重要であり、他のブロッカーに最後尾を任せれば良いため、特に問題はないと考えた。
野割部 楽
野割部 楽はダンゲロス・ラグナロックのアンケートにおいて、強さの評価が2位タイであったキャラクターだ。
ミラーマッチ以外で弱点を狙われない安定性から元々採用率は高めだったが、本キャンペーンではブロッカーの弱点の偏りによってさらに多くのプレイヤーが採用している。
野割部 楽が取得している《常在》は、発動率が高く対象を限定しないスキルの発動判定を毎ターン実行する手間を省くというところからスタートしたアビリティである。
《常在》を取得するためにポイントは必要ないが、発動率ダウンの影響を受けないなどの利点があるため、他のアビリティを取得できないという形で制限を加えている。
ダンゲロス・ラグナロックで
野割部 楽のスキルの発動率は90%であったが、パッシブスキルの例としてわかりやすかったことから、耐久力に割り振られていたポイントを一部利用して発動率100%以上で成立するように修正した。
またNPCの作成にあたっては色と弱点の数をそれぞれ均一にするという方針を定めていたため、その縛りを気にせず作成できる点が採用する上でのメリットとなった。
スキルのタイミングがパッシブになったことで、控えにいる際も弱点を狙われなくなっている。
その一方、色を上書きされた場合に上書きし直すという動きはできなくなっており、一長一短の修正と言えるだろう。
採用が見送られたキャラクター
以下で紹介するのは、ダンゲロス・ラグナロックのアンケートで強いと評価されたものの、ダンゲロス・ロゴスのNPCとして採用されなかったキャラクターである。
千景 万色
千景 万色は、
野割部 楽と同じく強さの評価で2位タイを獲得したキャラクターだ。
しかしスタメンの人数が6人から5人に変わったため、NPCとしてリメイクする場合、スキルの挙動を変えてFSの値を調整する必要があった。
また、行動提出のたびにどの色になるかをチェックする作業がなかなか面倒であり、GKの処理負担の軽減という面でも採用が見送られた。
竹林 玄吉
竹林 玄吉は全てのステータスが6で統一されたキャラクターだったが、耐久力のステータスが廃止されたため、ステータスの均一振りが不可能になった。
毎ターン3種類のステータスについてそれぞれチェックを行う処理が想像よりも手間を感じるものであったこともあり、不採用に決まった。
また既に採用が決定していた
三豆 かろんと、色・弱点が同じだった点も採用が見送られた理由の1つである。
小塒 鴹
小塒 鴹はダンゲロス・ラグナロックの環境に噛み合った防御を持つブロッカーであったが、弱点が同じでスキルの効果がシンプルなブロッカーの
港河 廻衣香 CFの採用が既に決まっていたため、採用が見送られた。
また、キャラクター名に機種依存文字が含まれていた点も、採用を考慮するにあたって障害となった部分である。
wikiでの表示に問題はなかったが、キャンペーンの処理を繰り返す中で文字化けが起きる場面があった。
本キャンペーンのキャラクター名に「機種依存文字は使用しないでください。」という制限があるのは、このためである。
「魔都池袋より来たるものたち」
今回の記事は、これで以上だ。
それではまた次回、キラキラダンゲロス2から参戦したNPCについて触れる記事でお会いしよう。
最終更新:2024年12月05日 20:05