系統による分類では、 生活魔法、属性魔法、術理魔法、神聖魔法、精霊魔法など、難易度による分類では、初級魔法、中級魔法、上級魔法がある。
- 魔法を使うには、杖か発動具が必要になる。発動具というのは指輪などの装身具や魔法書に、杖と同じように魔法の発動を補助するための機能を付与したアイテムの事。杖に比べて効果が低い上に高価なので使っている魔法使いはあまりいない。魔法剣士みたいに杖を携帯できない職業なら必須となる。神官の場合は、聖印が発動具となる。
- 一般的な発動の際には、その魔法の名前を唱える前に、魔法ごとに決められた一定の音声を口にする「詠唱」を行う。長い文章のようなものを短時間で、しかもリズムよく発する必要があり、早口言葉とリズム感の才能が要求される。元来音痴だったサトゥーはこれを「無理ゲー」と評しており、「詠唱」の祝福の宝珠を手に入れるまで一切成功しなかった。
- この世界の魔法の詠唱は、驚くほどブログラム言語と親和性が高い。まるでこの世界の魔法を作った開祖がプログラマーだったかのよう。サトゥーは元プログラマーとしての経験を活かし、構造化プログラミングの手法を用いて、オリジナルの魔法を幾つも開発している。
- 新しい魔法は、大国の研究機関が優秀な人材や資金を投入して、何十年も掛けて作るのが普通。
- 魔法スキルを持つのは、探索者の中でも数%ほどの希少な存在
- 生活魔法のスキルが比較的覚えやすいと言われているが、普通は師匠について3~5年くらい修行してようやく覚えられる。それだけ修行しても8割くらいの人が挫折してしまう。
- 無詠唱の魔法は、勇者と転生者のみが使える秘術とされている。実際には、両者が必ず生まれ持っているとされる「自己確認(セルフ・ステータス)」のスキルから、過去に使用したことのある魔法を選択して発動する。
属性魔法
属性魔法は、地水火風などの属性に分類される魔法。
生活魔法
生活魔法は地水火風などの属性に分類されない生活に役立つ魔法を集めたもの。
個々の属性で分けられた魔法に比べると取るに足らない弱い効果しかない。
その代わり必要な魔力が少なく、攻撃魔法が使えないレベルの者でも扱える。
このため便利な呪文が多いにもかかわらず魔法使い達はこの生活魔法を一段低く見る。
生活魔法しか使えない魔法使いは 呪い士(まじないし)と呼ばれ、魔法の専門職というよりは町の便利屋程度の扱いを受けるらしい。
この偏見のため本職の魔法使いで生活魔法を習得しているものは少ない。
術理魔法
探知系の魔法が多く、他の系統に比べて強い範囲攻撃が無い。
神聖魔法
神の力を借りることで奇跡を起こす魔法系統。仕える神ごとに異なるスキルが存在する。十分な対価を用意さえすれば
強制?解除や死者蘇生すら可能。
精霊魔法
世界のそこかしこに漂う精霊を使役し、様々な現象を引き起こす魔法系統。
エルフが得意としている。万能だが、必要スキルポイントは空間魔法以上となっている。
魔法道具
大雑把に言うと、特定の魔法効果を詠唱無しに再現する装置。
魔導回路(サーキット)というパターンを埋め込む事で呪文の代わりにする。複雑な回路を作るには、専用の工房が必要になる。
魔導回路の仕組みや機能は電気回路に似通っている点が多く見られる。魔力と電気を置き換えただけのものが散見された。
作成には「彫金」と「魔法道具製作」
スキルが必要。
巻物(スクロール)
魔法道具同様、特定の魔法効果を詠唱無しで発動する道具。
魔法道具とは異なり一度限りの使い捨てで、消費魔力も本来の魔法より2~3割ほど多くなるが、種類は豊富。該当する魔法の
スキルを持たない者でも副作用なしに使用可能。中級や上級の魔法が込められた巻物は、国によって取引が制限されている。
シーメン子爵が巻物工房を経営している。書籍版では、これが
シガ王国における唯一の巻物工房とされている。
錬成
魔法薬などを作る
スキル。
魔法薬は製作するのに秘薬と呼ばれる魔力触媒や魔力が必要になるが、代わりに効果が即座に発揮される。
魔核の等級によって、完成する
魔法薬のグレードは左右される。
錬成
スキルが必要。
最終更新:2024年12月08日 00:36