大陸最古の迷宮で、
シガ王国の西に広がる大砂漠の地下まで延びている。
『迷宮の主』(ダンジョン・マスター)は、
ムクロの嫁である。
区画
地下に縦横無尽に延びる地下茎で繋がった、100以上の塊茎があり、その1つ1つが、巨大な空洞を中心にした30個から100個近い小部屋の集合体となっている。この一つの塊茎を「区画」と呼んでいる。
なお、「一の四区画」と言った場合は「第一区画から入った第四区画」の事となる。別の区画からしか入れない場所がある為にこのような呼び方が使用されている。
- 第一区画
- 出入り口と繋がっている区画。魔物より探索者の方が多い。
- 第ニ区画
- 第一区画と直接つながっている、距離が近い。歩き豆や跳ね芋の群生地帯がある。
- 第三区画
- 第一区画と直接つながっている、日帰りでは辛そうなほど離れている
- 第四区画
- 第一区画と直接つながっている、距離が近い
- 第五区画
- 第一区画と直接つながっている、日帰りでは辛そうなほど離れている
- 一の四区画
- 「はぐれ兵蟷螂(ソルジャー・マンティス)」がいる
- 一の四の九区画
- 罠天国の上に、毒や疫病、麻痺攻撃の得意な小虫系やスライム系の敵ばかり。それでも、入り口付近にはそれなりに探索者が居る
- 一の四の九の一七区画
- 標識碑の数が他の区画の2割ほどしかない。ここまで足を延ばす者は今も昔も少ない。植物型の魔物が多い。
- 第一一区画
- ミーティア王女や太守三男のゲリッツ達が、迷賊王ルダマンに襲われた場所。探索者学校特待生の実習で使用された。
- 第一三区画
- 迷宮甲虫エリアがある。普通なら泊まりかげでしか行けないが、第一一区画にある分かりにくい間道を経由すると日帰りで行ける
- 第一九区画
- 人気の高い蟷螂系や甲虫系が多い狩場。第一一区画から入った場所は毒持ちの魔物が多く、「区画の主」や眷属がふらりと徘徊してくる危険な大広間を経由しないと美味しい狩場に行けないので人気がない。
用語
標識碑
昔の探索者達が迷宮の探索済みエリアに設置したもので、一定の間隔で迷宮に配置され、「区画番号」「入り口からの距離」「通し番号」の3つの情報が刻まれている。
魔物が近寄ると赤い光を出し、人が近寄ると青く光る。暗い迷宮で、探索者の同士討ちを防ぐ役割を果たしている。
標識碑が赤と青の交互点滅し始めたら、湧穴ができる前兆である。
連鎖暴走(トレイン)
ネットゲームでよく見る、魔物を数珠繋ぎに引き連れて逃げる行為で、重犯罪とされている。駐屯地まで引き連れてきたら、良くて高額の罰金で、
犯罪奴隷として炭鉱送りとなる場合もある。また、罰金を踏み倒すと、盗賊と同様に手配されてどの町にも入れなくなる。
騎士殺し
騎士が着る板金鎧さえ貫く『一角飛蝗』と、突撃で頑丈な兜さえ凹ませる『岩頭蜂』の通称。どちらも動くが速い。
なお、ある耳族の少女らは、「岩頭蜂は肉が甘くて美味しいのです」「一角飛蝗は甘露煮にしてバリバリ食べる~?」と語っている。
死骸漁り
他の探索者が倒し、魔核や金になる素材を取った後の獲物を専門に扱う者。例えば、ゴブリンであれば、死骸を肉屋に売り、肉屋はスライムに喰わせて油と骨を取り出している。
迷宮村
迷宮探索の中継地点として機能している集落。上層にある。
蜂系魔物の巨大な巣跡を再利用して作れらている。天井と床に伸びる細長い石の柱で支えられ、幾つもの吊り橋で大広場外縁とつながっている。地上へ連れてこれないような調教済みの魔物も、荷運びや探索用に貸し出されている。
迷宮入り口からの所要時間は、
サトゥーがショートカットして3時間、赤鉄級が危険な経路を使って半日、安全な経路では3日となっている。
区画の主
レベル50前後の強めの魔物。中級魔族くらいの強さ。サイズはかなり大きい。
階層の主
階層の主は区画の主を倒し、その
魔核を試練の広場にある祭壇に捧げることで現れる。
湧き穴
ゲームでいうモンスターの発生場所。突然壁に穴が空きモンスターが雪崩込んでくる。
探索者パーティー
銀光
中堅の探索者集団。銀色に輝く金属鎧を着込んだ貴族女性ばかりのパーティー。
金属甲冑を着込んだ重戦士4人が盾役となり、鎖帷子を着た中衛が盾役の後ろから長槍やポールメイスで攻撃するのが基本的な戦い方
逃げ矢
兎人2人、鼠人1人の獣人によるパーティー。レベルは7-10。
ベッソによる連鎖暴走の道連れとなり、借金を抱え首が回らなくなり、探索者講習会の講師となる。
業火の牙
有名な赤鉄の探索者パーティー。リーダーは
ザリゴン。
獅子の咆哮(web版) /
赤竜の咆哮(書籍版)
ミスリルの探索者パーティー。リーダーは
ジェリル。
その他
- 魔法スキルを持つ者は探索者の中でも数%ほどの希少な存在
- 遺体を放置すると、「核無し」や「呪い持ち」と呼ばれるアンデッドになってしまうので、探索者や運搬人の遺体に遭遇したら遺品を回収して焼き払うのが推奨されている
- 探索者の防具は、骨装備や革装備から始まって、蟻装備、甲虫装備へと進むのが基本となっている
- 家を継げない貴族子弟が迷宮都市へ来て探索者となることはままある。そして軍役経験もない者の場合、無理な探索をして全滅したり全滅寸前になることも珍しくない
住人
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最終更新:2024年12月08日 01:01