魔術士。
転生者。種族は「不死の王(ノーライフ・キング)」。レベル41。
トラザユーヤの迷路?を
ミーアを媒介にして起動させ、実質的な主として支配する。
称号:「迷路の管理代行者」を持つ。
猫背。眼窩に紫の炎を宿した動く白骨死体。語尾が「~なのだよ」。気位が高い。
最後まで正体が明かされなかったが、物理無効や低レベル魔法でのダメージを即時回復するなどの力を振るっていた。不死の存在。
ナナの発言から、本名(もしくは転生前の名前)は「ゼン・ナガサキ」と思われる。
アニメ版の声優は天田益男
作中での行動
5章にて
ミーアを付け狙い、
サトゥー達にも襲い掛かった魔術師。
5-9.影と魔術士にて初登場。
トラザユーヤの迷路を起動するために
エルフが必要だったため、
ボルナエンの森?から
ミーアを拉致していた。
迷路から逃げ出したミーアを追うため、迷路の魔物を使役して追い立てる。ミーアを匿い、逃亡の手助けをした
ミゼ達を殺害。
その後もミーアを追い続け、ミゼからミーアの身柄を託されたサトゥーと対峙する。
目的
日本から転生したゼンは、普通の人として人生を送っていた。しかし、愛する妻を見初めた貴族によって、無実の罪で投獄、処刑されてしまう。
ユニークスキルの力で「不死の王」として復活したゼンが見たものは、首だけとなった一族とその前に投げ捨てられた妻の遺体だった。
怒りのままに一族や犠牲者をアンデットとして蘇らせ、領主であるムーノ侯爵(
レオン・ムーノとは別人)と一族を殺害し都市を占拠。その直径、傍系だけでなく他家に嫁いだものまで含め、七親等以内の一族をすべて変死させた。
すべての復讐を終え、愛する妻の元へ行くために自死しようとするも、ユニークスキルのせいで死ぬことも出来ない。
シガ王室から盗んだ聖剣でも自殺できず、聖職者の浄化の魔法でも死ねなかったゼンは、聖剣を持った
勇者に殺されることを望むようになる。
サガ帝国の勇者がすでに送還されてしまったため、自分で勇者を作り出そうと考え、トラザユーヤの迷路を掌握。
迷路を踏破した勇者に盗み出した聖剣をあたえ、自身を殺すことを願うようになった。
最後は、すでに勇者の称号を持っていたサトゥーに望み通り殺され、サトゥーに感謝しながら砂のように崩れていった。
勇者
ゼン自体は勇者ではない。
しかし、ゼンが発した「勇者の称号は死線の先にこそあるのだよ」との発言はことあるごとにサトゥーが思い出し、作中に頻出する。
作中では勇者の称号を得る確定的な条件は出ておらず、ゼンのこの発言はある程度的を得たものと思われる。
スキル
第五章の登場人物では、
スキル:「影魔法」「死霊魔法」、他
ギフト:「技能隠蔽」、他
特殊能力:「限界突破リミット・ブレイク」、他
と設定されているが、勇者となったサトゥーに抵抗もせずに殺されているため、戦闘シーンはない。
また、、サトゥーのレベルを10と勘違いし、勇者にさせるためにサトゥー(と闘う相手として呼び出したゴーレムと
ホムンクルス)に「限界突破(リミット・ブレイク)」をかけた。
この際、スキルを覚えられなかったサトゥーは「限界突破」をユニークスキルだろうと考えていた
転生者であるゼンは、転生時に「神」に対して、「死なない体」「飢えない暮らし」「理不尽な暴力に抗う力」の3つを願って転生した。
このうち「死なない体」を由来にしたユニークスキル(名前不明)により、一度刑死したあと不死の王として蘇ったと思われる。
復活後の一族をアンデットにした力、ムーノ侯爵領を蹂躙した力などがユニークスキル由来なのか、不死の王由来の力なのかは不明。
余談
- 魔王以外で死後に神の欠片?が出た数少ない例の1つである(唯一?確認中)
- この時の神の欠片は封印されずに天に昇って行った
- 作者は最初、種族を「リッチ」とするつもりだったが、D&Dの版権に触れるために「不死の王(ノーライフ・キング)」とした
- しかし、それは勘違いでD&Dの版権には触れなかった
- ミーアの自由を奪っていたことに間違いはないが、ミーアがいなければ迷路は稼働しなかったために、害する予定はなかった。
- トラザユーヤの迷路は若いエルフ鍛練の場として作られた性格上、迷路に挑んでいる者のHPが減ると、自動で外に排出する安全機能がある
- 作中ではミーアのHPが減ったため、エルフの安全確保との表現であったが、人族に反応しないとの表記はない。
- これらを総合すると、ゼンはミーアだけでなく、迷路に挑んだ者もなるべく死者を出さずに自身を殺害できるものを育てようとした可能性もある。
最終更新:2024年11月16日 13:14