サフィル・アブダラ(宇宙暦?年 - )は
自由惑星同盟の軍人。オリジナルキャラクターである。
1 外見
頭髪と口ひげは白鳥の羽のように白く、小柄ながらもがっちりとした体型の持ち主
2 略歴
宇宙暦795年にエル・ファシル七月危機が起きた際に
エル・ファシル防衛部隊副司令を務めており、武力行使を(治安戦のセオリーから見て)過剰に禁じる司令官代行の
ヤン・ウェンリー准将を「治安戦が分かっていない」と批判した。階級は地上軍代将。(43話)
7月17日から18日にかけてのエル・ファシル革命軍による同時多発テロに対して、エル・ファシル防衛部隊司令部主席幕僚の
コクラン大佐と共に同司令官の
エリヤ・フィリップス宇宙軍代将を補佐した。混乱終結後、ヤン准将の正しさを認めつつも「作戦屋」であるヤン准将と「警備屋」である自分の優先する物の違いから不満を口にした。(44話)
その後、「ヤン司令官代行の対応は不適切かつ違法だった」として国防委員会に対し告発状を提出。(45話)この件が祟ったのか、他の主だった者が昇進する中、昇進を見送られた。(46話)
クリスチアン中佐の(公式な)査問会において、査問委員長の変更後にクリスチアン中佐の戦友であり、治安戦のプロであるヨーステン大佐、パゼンコ少佐、第8空挺連隊の隊員と共に証人に立った。(47話)
ヤン提督を告発したことで良識派から嫌われていたが、率直さと能力が評価されたのか、宇宙暦799年から801年にかけての良識派体制下でもドーリア星域軍司令官代理を務めた。エリヤ・フィリップス予備役中将の復帰時には
首都防衛軍司令部副参謀長に起用された。この時の階級は地上軍准将である。(75話)
その後、一貫してエリヤ・フィリップス提督を支え、民主政治再建会議のクーデター鎮圧後、少将に昇進。
第一辺境総軍結成時に中将となり地上担当副参謀長に就任した。総軍会議では
ワイドボーン第一辺境総軍参謀長と共に潤滑油となった。(95話)
ヤン提督、及びその周辺との対立関係は続いているらしく、
イゼルローン総軍と第一辺境総軍司令部スタッフの顔合わせの時にはワイドボーン参謀長、
バウン地上軍准将らと共にヤン・ファミリーを睨みつけた。(102話)
3 能力
地上戦のプロと形容されており、かなり高い能力を持っていることが伺える。クーデター対策や総軍の地上における活動に於いては中心的な役割を果たしている。
軍団法務部長の経験者であり、クリスチアン中佐の査問会では宇宙軍屈指の良識派であり、論客である
マリネスク、バイユ、ギュネイ、サンデーヴらを相手取り、クリスチアン中佐の証人を務めた。
4 人柄
ヤン・ウェンリーが人の命を守ることを重視した結果、エル・ファシル東大陸の西半分が焼け野原になったことに反発している。
これは人の命を軽視しているわけではなく、命だけを守った結果、エル・ファシル星民の建物や車がスクラップになり、彼らに苦しい生活を強いることを良しとしない為である。
警備屋としては多少の死者が出ようとも被害を最小限に抑えることが大局的には星民の為になると考えることは不自然ではない。
ヤン・ウェンリーとは相いれないが、彼もまた強い意思と使命感の持ち主であることは疑いようもない。
5 座乗艦
- 第一辺境総軍旗艦「ゲティスバーグ」(中将:第一辺境総軍副参謀長として乗艦)
通常勤務(第96話 - )
最終更新:2017年09月23日 21:46