クレメンツ・フォン・ゴールデンバウム(宇宙暦?年 - 宇宙暦764年)は銀河帝国の皇太子。原作登場人物である。男性。

1 外見

 「しなやかな長身、端正な顔立ち」であった。秀でた外見であったといえる。(31話)

2 略歴

 ゴールデンバウム朝銀河帝国第三五代皇帝オトフリート五世の三子として生まれる。長兄にリヒャルト、次兄にフリードリヒ(後の皇帝フリードリヒ四世)がいる。放蕩息子であった次兄フリードリヒは父帝から勘当同然の扱いを受けていたため、長兄リヒャルトと次代の皇帝の座を巡って激しく争った。側近にクロプシュトック侯爵がいた。
 宇宙歴761年、長兄に父帝弑逆未遂の濡れ衣を着せることに成功する。長兄は自裁を命ぜられ、皇太子の座を手に入れる。
 宇宙歴764年、長兄を陥れたことが父帝に露見してしまう。亡命を図ったが、「偶然の事故」により命を落とす。
 宇宙歴765年、父帝の死により帝位は次兄フリードリヒのもとに転がり込み、第三六代皇帝フリードリヒ四世として即位した。

3 能力

 長兄を首尾よく策謀で抹殺したところからして、宮廷闘争において一定の能力は持っていたようである。

4 人柄

 「快活で行動力に富んだ性格」であった。開明的な政治観を持ち、身分の低い人々と親しく交わり、父帝の保守性を厳しく批判する態度をとった。開明派の門閥貴族を重用したという。(31話)
あらゆる点において甥であるルートヴィヒ皇太子に似ていたという。
最終更新:2024年05月15日 11:28