フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト(宇宙暦767年 - )は銀河帝国の軍人。原作登場人物である。

1 外見

 髪の色はオレンジ。筋骨隆々とした胴体の上にやや不釣合いな細面の顔が乗っている。

2 略歴

2-1 前世

 ラインハルト旗下の猛将。アムリッツァではヤンから痛撃を与えられるが、そのほかの戦いでは同盟軍に痛撃を与え続けた。最終階級宇宙軍元帥。
 『前進! 力戦! 敢闘! 奮励! ―フリッツ・ヨーゼフ・フォン・ビッテンフェルト自伝』を出版している。(3話)

2-2 新版

 宇宙歴798年の第一次ヴァルハラ会戦には国内艦隊司令長官ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥直属の分艦隊司令官として参戦。激戦に次ぐ激戦で疲弊していた。(58話)
 宇宙歴799年の第二次ヴァルハラ会戦にも参戦。会戦中盤にはジークフリード・キルヒアイス宇宙軍大将をモシェ・フルダイ宇宙軍中将とグエン・バン・ヒュー宇宙軍少将の攻撃から救った。会戦終盤にはホーランド支隊とモートン支隊の猛撃を受けるラインハルトを救援した。階級は宇宙軍中将であり、配下の艦艇は全て漆黒に塗装されている。この時の戦いぶりによって「鉄壁ビッテン」の異名で呼ばれることとなる。(69話)
 宇宙歴802年にイゼルローン要塞で行われた捕虜交換式にも参加。黒色槍騎兵艦隊司令官であり、階級は宇宙軍大将。(92話)
 宇宙歴803年、保守派によって兵卒・下士官の給与カットが決定すると、九月二七日に一時的に主要官庁のどこかを占拠し、全銀河に演説を流した。画質と音質が悪い上に、演説者のなまりがひどく、話が要領を得ないため、給与カットを批判していること以外は何もわからなかった。九月二九日にこの件で逮捕された。(なお、作中では演説を流したのがビッテンフェルトであるとも、ビッテンフェルトの逮捕理由が演説を流したからとも明言されていないが、ほぼ間違いなく演説を流して逮捕されたのだと思われる)この時既に宇宙軍上級大将。(116話)
 同年10月、ローエングラム大元帥のクーデター救国軍事会議のクーデター)後、釈放され、救国軍事会議議員に任命された。その後、ハールバルズ空港にたった一人降り立ち、大声と迫力と気合で暴徒を鎮圧した。(117話)

3 性格

 「粗にして野だが卑にあらず」をそのまま具現化したような人物で、口も悪いが、奇妙に邪気がなく、部下には慕われている(ただし、怒ると味方でも撃つようなイメージをもたれている)。「人を褒めるときは大きな声で、悪口を言うときにはより大きな声で」がモットーであり「家訓」でもある。

4 能力

 天性の戦術眼とカリスマ性を持っている。猪突猛進しているように見えて、砲撃を加えるタイミングとポイントは計ったように正確。獰猛にして精密な攻撃が可能。身を投げ出して壁になるタイプの防御上手。
 エネルギーの半分以上を火力に配分しており、中和磁場に使うエネルギーは、普通の部隊の六割程度と予想される。
最終更新:2019年07月04日 20:50