ラインハルト・フォン・ローエングラム(Reinhard von Lohengramm、宇宙暦776年3月14日 -宇宙歴801年7月26日)は銀河帝国の貴族軍人、原作
主人公である。本名はラインハルト・フォン・ミューゼル。男性。
1 外見
豪奢な金髪と蒼氷色(アイス・ブルー)の瞳を持つ白皙の美青年。
2 略歴
2-1 前世
2-2 逆行後
3 能力
4 人柄
「その人となり、戦いを嗜む」と評され、自己主張をはっきりと行う性分で、好戦的で激情家としての側面がしばしば登場する。特に姉について中傷されると激昂する。幼少期よりその傾向があったようで、敵を作ってばかりとキルヒアイスに心配されたり、挑発したクラスメイトの頭部を石で執拗に殴る事もあった。「戦いを嗜む」とは、状況の解決に軍事的手段を優先させがちな彼の本質を端的に表した言葉といえる。当然ながら提督達もこの性格を熟知しており、ミッターマイヤーはラインハルトが危篤に陥った時、ラインハルトが死んでヴァルハラに行ったら、先に死んでいった提督達を集めてヴァルハラの征服に乗り出すのではと一瞬夢想した程である。
5 パートナー
5-1 キルヒアイス
ジークフリード・キルヒアイスは下町へ引っ越した時から幼馴染みで学校も一緒。帝国軍の入隊時期も階級は違うが同期。准尉から大尉までは傍らとして少佐から大佐までは副官として仕えさせ、
ローエングラム元帥府を開くと一気に少将に昇進させる。発生中の
カストロプ動乱をキルヒアイスにやらせるよう国務尚書・
クラウス・フォン・リヒテンラーデ侯爵に頼み見事平定させ中将に昇進し誰もが認めるNo.2の地位を占めるようなる。
諸惑星の自由でもNo.2のの力を見せ終結後、
エルウィン=ヨーゼフ二世が即位すると上級大将に昇進させ宇宙艦隊副司令長官に就任する。
リップシュタット戦役では辺境を平定し副盟主・
ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム侯爵を討ち取る。だがその最中、盟主・
オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵が引き起こしオーベルシュタインが進言し黙認した
ヴェスターラントの虐殺でラインハルトが自分は政治宣伝の為に黙認したと認めた事で2人の友情の絆に亀裂が入る。更にオーベルシュタインのNo.2不要論でキルヒアイスを部下扱いにしてしまう。リップシュタット戦勝記念式典においてラインハルトは部下扱いを実行するもブラウンシュヴァイクの副官・
アンスバッハ准将がハンドキャノンでラインハルトを討とうとするもキルヒアイスはその身を盾にしてラインハルトを庇うも凶弾に倒れラインハルトに看取られながら
「ラインハルト様、どうか宇宙を手にお入れください。」と言い残し息を引き取る。更にこの訃報を聞いたアンネローゼはショックの末ラインハルトと離れる事となる。最愛の友を部下扱いにした事が彼の命を奪い姉までも遠ざかってしまう悲劇を作り出しラインハルトはこの絶望感を背負い戦い続けなければこの心情が収まらないようになる。
終戦後、キルヒアイスは国葬に処され、帝国元帥と帝国軍三長官、帝国軍最高司令官代理、帝国宰相顧問の地位と称号が与えられ、墓はアンネローゼが移り住んだ帝都西方にあるフロイデン山岳地帯の山荘近くに立てられ墓には
わが友という文字が刻まれた。
キルヒアイスの死後、最初に発生した悲劇は
第八次イゼルローン攻防要塞戦だった。フェザーン自治領主・アドリアン・ルビンスキーが仕組み科学技術総監・
アントン・ヒルマー・フォン・シャフト技術大将が提案した
がイエスブルク要塞を使ったイゼルローン要塞攻略をラインハルトはすんなり認めてしまったのだ。キルヒアイスが生きていればこのような計画は実行されなかった閣僚は皆思っていた。結果は要塞は大爆発をして崩壊し司令官の
カール・グスタフ・ケンプ大将が戦死するという最悪な結果に終わった。大重傷で戻ってきた副司令官の
ナイトハルト・ミュラー大将を最初は処断しようと思ったがキルヒアイスの幻を見て自分が間違っていたと気付きミュラーを不問にしケンプを国葬に処され、上級大将に昇進させた。
ローエングラム王朝が成立すると大公の地位を贈られるとともに彼の名を冠した勲章が創設された。
回廊の戦い・第3会戦が終了しラインハルトが熱で寝こんでいる最中、ラインハルトの夢の中に出てきて問いかけヤンとの再会談へと導く。
5-2 オーベルシュタイン
パウル・フォン・オーベルシュタインは
第七次イゼルローン攻防要塞戦において駐留艦隊司令官・
ハンス・ディートリッヒ・フォン・ゼークト大将を補佐出来ず素早く旗艦から脱出した事から軍法会議にかけられる事となった。不服と思った彼は
ローエングラム元帥府へ赴きラインハルトに今の気持ちを全てぶつけた。この事にラインハルトとキルヒアイスは逮捕しようと思ったが次々と御託を言いまくるオーベルシュタインを見てラインハルトは彼の才能を認めるのであった。そこに国務尚書・クラウス・フォン・リヒテンラーデ侯爵より呼び出しが入った。
軍務尚書・
エーレンベルク、統帥本部総長・
シュタインホフ、
幕僚総監・
ユリウス・フォン・クラーゼン、宇宙艦隊司令長官・
グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー両元帥が一斉に辞表を提出したのでどれを選ぶか決めて欲しいと言うのだ。だがラインハルトはフリードリヒ四世に罪はゼークトと
トーマ・フォン・シュトックハウゼン大将にあるももうすでに罰を受けているから4人には慰留して貰いその代わりにオーベルシュタインを罪に問わないよう進言するのであった。こうしてオーベルシュタインは貴族に代われ准将に昇進し付参謀となった。諸惑星の自由終結後、エルウィン=ヨーゼフ二世が即位すると中将に昇進し
宇宙艦隊総参謀長、元帥府事務長に就任する。
リップシュタット戦役ではラインハルトはおろかアンネローゼをも侮辱した
ベネティクト・フォン・オフレッサー上級大将を貴族連合軍に疑心暗鬼の種を植え付ける為の囮にし味方の手で処刑するよう仕向ける。そして盟主・オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵が甥の報復の為に自身の領地・惑星ヴェスターラントを熱核攻撃すると宣言し、アンスバッハ准将や
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将が切り捨てらているの聞き更に内紛を深刻化させようと黙認し映像を撮って政治宣伝するよう進言する。その結果、貴族連合軍は大分裂するがラインハルトとキルヒアイスの友情の絆に亀裂が入る。そんな状況下に彼は前々から進言したNo.2不要論を改めて訴える。そしてリップシュタット戦勝記念式典において
アンスバッハ准将がラインハルト暗殺未遂事件を起こしキルヒアイスが返り討ちにあって亡くなる。この大絶望の中、部下全員に復帰策として背後の敵・帝国宰相・リヒテンラーデ公の排除を提案。そして自身は誰も出来なかったキルヒアイスの訃報をアンネローゼに告知するのであった。終戦後、上級大将に昇進し統帥本部総長代理も兼ねるようになる。
6 家族
7 座乗艦
最終更新:2025年04月28日 12:07