エル・ファシル星系警備隊とは第七方面軍麾下の一星系警備隊

概略

 エル・ファシル星系警備管区の防衛を任務とする星系警備隊である。エルゴン星系の惑星シャンプールを拠点とする第七方面軍の指揮下にある。通常、星系警備隊の上位司令部は星域軍であるが、作中でエル・ファシル星系警備隊の上位司令部は第七方面軍とされている(3話)また、人口数百万の有人星系の星系警備隊司令官は准将とされているにもかかわらず(設定資料)、少将が就任している。以上から、対帝国戦争の最前線ということもあり、特殊な星系警備隊であったことが推測される。

 宇宙歴788年時点ではアーサー・リンチ宇宙軍少将が司令官を務めていた。一〇〇〇隻ほどの戦力を保持し、第一軍用宇宙港に駐留していた。
 しかし、同年8月の帝国軍との戦闘で惨敗した結果、指揮下の戦力は二〇〇隻ほどに撃ち減らされた。その上、同月15日、リンチ少将は保護下にあるはずのエル・ファシル星系住民三百万人を見捨て、逃げだした。三百万人の民間人は警備隊幕僚であったヤン・ウェンリー宇宙軍中尉率いる残存部隊らによって救出されたものの、リンチ少将に従って脱出を試みた将兵は帝国軍に捕らわれ、「エル・ファシルの逃亡者」として同盟市民の非難の的となった。
 同年10月、エル・ファシル星系の放棄に伴い、エル・ファシル星系警備隊も廃止された。(5話)
 宇宙歴796年1月、エル・ファシル星系警備隊は再編成されている。(39話)おそらく、792年4月の惑星エル・ファシル攻防戦で勝利したのちに、再び設置されたものであろう。
最終更新:2017年12月01日 00:45