レオポルド・ラープ(宇宙暦600年頃 - )はフェザーンの建国者。原作
登場人物である。男性。
略歴
宇宙暦650年頃、地球政府の御用商人として財を成す。本名はロマン・アクショネンコ。帝国政府に莫大な献金を行って「名誉優等人種」の資格を獲得し、レオポルド・ラープというドイツ名を名乗った。そして、資金と才覚さえあれば平民でも貴族と勝負できる金融業に乗り出し、大成功を収めた。
宇宙暦669年頃、大親征の失敗によって逼迫した財政の立て直しに奔走していた元帥量産帝こと
コルネリアス帝から財政顧問に迎えられた。その頃には帝国屈指の金融業者になっていた。
宇宙暦680年、コルネリアス一世の諮問に対し、フェザーン回廊を中立貿易宙域にして
自由惑星同盟と交易するという案を出した。
宇宙暦682年に帝国政府から
フェザーン自治領主の肩書きを与えられ、同盟政府との交渉にあたり、
フェザーン自治領と同盟の間に通商協定を締結した。自治領発足後はあらゆる規制を取り払い、所得税や法人税を銀河最低の基準に設定し、自由な経済活動を保証した。また、「フェザーンを自治領民の受け皿にして亡命を防ごう」と帝国政府に持ちかけて、数億人の自治領民を移住させた。(22話)
前世においてはローエングラム朝成立後にラープが地球教のエージェントであったことが判明した。また、
ヨブ・トリューニヒトは「実は当時から帝国のコルネリアス帝、同盟の
スペンサー最高評議会議長はそのことを察知しており、逆にラープと
ビック・シスターズを利用する形で共倒れを防ぐためにフェザーン自治領の設立を誘導した」と語っている。(54話)
最終更新:2023年04月20日 12:41