カラム・ラシュワン(宇宙暦?年 - )は自由惑星同盟の知識人。オリジナルキャラクターである。

略歴

 帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦のさなか、全銀河亡命者会議の代表として登場した。帝国では鉱山奴隷であり、亡命後に学問を修めた亡命知識人としては異例の経歴である。(59話)「被支配階級の声を聞け。被支配階級に寄り添え。支配階級から奪い、被支配階級に与えよ」支配階級の打倒を訴え、支配階級の取り込みを主張する解放区民主化支援機構(LDSO)顧問団と対立した。結局、大衆人気のあるラシュワンの主張が受け入れられ、占領地では「革命戦士」という名の暴徒たちが貴族など支配階級に暴行を働く状況が放任された。その著作『沈黙は罪である』は帝国政策に関わる者にとって必読の書とされるまでになる。しかし、この行為は帝国軍の支配階級に徹底抗戦を選択させるようになる。
 宇宙歴798年年12月27日、占領地において制憲議会選挙が行われることが決まり、出馬を決める。(63話)あえて全銀河亡命者会議ではなく、人民の代表として無所属で出馬した。しかし、その結果は定数6人の選挙区で立候補した16人中、最下位という大敗に終わった。

LDSO顧問の一人ファルストロング伯爵は言う。「あの小僧は亡命してから学問を始めた。結局のところ、亡命者の肩書きを持った同盟人インテリに過ぎぬ。」(63話)

 戦後、帝国領遠征の失敗の要因となったラシュワンの著作『沈黙は罪である』は「妄想の産物」「同盟軍8000万を敗北させた本」などと酷評されるに至った。(第89話)
 ただし、あくまでこれは世間一般の話であり、知識人の世界ではまた評価は違うようだ。
経済学者や行政学者の間では、「LDSOの改革は正しかった。五年あれば成功した」という意見が主流を占める。(104話)

 宇宙歴802年11月時点でも、帝国研究の第一人者として知られている。ファルストロング伯爵の新刊『君臨すれども統治せず』を「論ずるに足りない」と切り捨てた。(110話)
 宇宙歴804年1月時点で、テルヌーゼン星立大学教授を務めている。前年末から開始された銀河帝国におけるラインハルトの改革に対して、内乱の発生を予測した。(118話)
最終更新:2018年10月21日 10:33