マティアス・フォン・ファルストロング(宇宙暦720年 - )は銀河帝国の元門閥貴族、オリジナルキャラクターである。

1 外見

 匂い立つような気品のある老人。銀色の髪と口髭は綺麗に整えられている。体は鋭いサーベルのよう。

2 略歴

2-1 新版

 銀河帝国における秘密警察社会秩序維持局の初代局長エルンスト・フォン・ファルストロング伯爵の子孫。

 宇宙歴786年頃に寵妃ベーネミュンデ侯爵夫人を皇后に擁立しようとする勢力と、それに反対する勢力が抗争を繰り広げた際、ベーネミュンデ派に属し、オットー・フォン・ブラウンシュヴァイクウィルヘイム・フォン・リッテンハイムと対立した。(60話)
 しかし、逆進課税の緩和を目論んで保守派の支持を失い(118話)、更にグリューネワルト伯爵夫人の後宮入りによってベーネミュンデ派は凋落し、皇帝暗殺未遂、国家転覆、公金横領、機密漏洩、反国家思想、姦通、動物虐待など思いつく限りの罪を着せられたが、逮捕される前に同盟へと亡命した。この時までに国務尚書を務めた経験がある。(60話)
 宇宙歴787年に伯爵位を剥奪される。
 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック」作戦時、解放区民主化支援機構(LDSO)の顧問としてオーディンに事務所を構え、訪ねてきたエリヤ・フィリップス宇宙軍准将に革命戦士を義勇兵にし、規律を叩きこむように助言した。(60話)その後、解放区でのテロ活動が活発化すると再びエリヤから助言を求められ、同盟軍のテロ対策マニュアルを否定した。さらに、帝国の現実について効果的な助言をいくつも行った。(62話)
 宇宙歴802年には七三〇年マフィアゆかりの地を巡る旅をしている。ウォリス・ウォーリック宇宙軍元帥の出身地、惑星パラスパラディオン市にある「カフェ・アトランタ」でエリヤ・フィリップス宇宙軍予備役少将と再会する。(92話)その後も何度か帝国情勢についてエリヤに助言を行っている。
 同年には14年ぶりに新書『君臨すれども統治せず』を発刊する。フリードリヒ四世の伝記だが、評判は最悪であり、元国務尚書クラウス・フォン・リヒテンラーデ公爵や亡命知識人カラム・ラシュワンから批判されている。数少ない好意的な評価は、注目を集めたいだけの俗流知識人によるものだった。あまりに評判が悪いため、かえって注目を浴びた。(110話)
 宇宙歴803年頃もエリヤ・フィリップス上級大将との交流は続いており、何度もエリヤの質問に応じ難解な帝国情勢を解説した。どうやら「旧世界の亡霊」についても知っている様子。(117話)
最終更新:2019年07月06日 11:04