2004年。
突然大量の怪物が世界各地を襲い始めた。
当然、日本は冬木市も例外では無い。
衛宮士郎は、大量の怪物相手に自身の魔術で辛うじて悪あがきしながら難を逃れている状態であった。
そんな彼が見つけたのは、怪物たちをばったばったと薙ぎ倒す一組の男女。
『黒』を想起させる風貌に、刈り取った白髪の青年と、『赤』をイメージさせる黒髪の美少女。
少女の方に見覚えこそあったが、こんな緊急事態なので四の五の言ってられはしなかった。
突然大量の怪物が世界各地を襲い始めた。
当然、日本は冬木市も例外では無い。
衛宮士郎は、大量の怪物相手に自身の魔術で辛うじて悪あがきしながら難を逃れている状態であった。
そんな彼が見つけたのは、怪物たちをばったばったと薙ぎ倒す一組の男女。
『黒』を想起させる風貌に、刈り取った白髪の青年と、『赤』をイメージさせる黒髪の美少女。
少女の方に見覚えこそあったが、こんな緊急事態なので四の五の言ってられはしなかった。
士郎は後輩の少女や友人たち、姉のような女性の身を案じながら自宅へ戻ろうとした。どうせ安全な場所の方が少ないのだ、少しでも落ち合える可能性に賭ける価値はある。
しかし、そんな士郎の前に異形の槍兵が現れる。青いスーツに、黒い肩のローブ。赤い槍には強引にチェーンソーが接続されている。
士郎は悟った。自身の力では勝てないと。槍兵の威圧感が、雰囲気が、眼光が、士郎の本能へと語りかけていた。
それでも。それでも、こんな夢半ばで死ぬ訳にはいかない。やるだけやってみれば、何かが変わるかもしれない。そう覚悟した士郎の前に、閃光が走る。
そこにあったのは、黄金色の光を放つ一振りの剣だった。
『……問おう。貴方が、私のマスターか?』
「……剣が喋ってる?」
『え?』
その剣は、優しく、しかし強い声で士郎に語りかけてきた。
「…とにかくっ!」
『ちょっ』
兎に角、今はなりふり構っている暇はない。士郎は目の前の剣を手に取ると、槍兵と向かい合った。
不思議と力が湧いてくる。楽観的な観測でこそあるが、一縷の希望が見えてきた。
一方で剣…『ドラグハート・ウェポン』である『騎士王』、アルトリア・ペンドラゴンは、早くも自信を無くしかけていた。頑張れアルトリア。キミが龍解できる日はすぐそこだ。
しかし、そんな士郎の前に異形の槍兵が現れる。青いスーツに、黒い肩のローブ。赤い槍には強引にチェーンソーが接続されている。
士郎は悟った。自身の力では勝てないと。槍兵の威圧感が、雰囲気が、眼光が、士郎の本能へと語りかけていた。
それでも。それでも、こんな夢半ばで死ぬ訳にはいかない。やるだけやってみれば、何かが変わるかもしれない。そう覚悟した士郎の前に、閃光が走る。
そこにあったのは、黄金色の光を放つ一振りの剣だった。
『……問おう。貴方が、私のマスターか?』
「……剣が喋ってる?」
『え?』
その剣は、優しく、しかし強い声で士郎に語りかけてきた。
「…とにかくっ!」
『ちょっ』
兎に角、今はなりふり構っている暇はない。士郎は目の前の剣を手に取ると、槍兵と向かい合った。
不思議と力が湧いてくる。楽観的な観測でこそあるが、一縷の希望が見えてきた。
一方で剣…『ドラグハート・ウェポン』である『騎士王』、アルトリア・ペンドラゴンは、早くも自信を無くしかけていた。頑張れアルトリア。キミが龍解できる日はすぐそこだ。