概要
Ⅴ以降に登場する兜。
高い防御力に加え、「知力の兜」の名前通り、装備者の
【かしこさ】(Ⅸでは魔力)も上昇させる効果がある。
ただ、DQにおける賢さは
【死にステ】であることが多く、どちらかというと賢さを求めるよりは単に守備力の高い兜として装備する機会が多い。
公式ガイドブックの挿絵を見る限り、頭を覆う面積は少なく、あまり守備力は高くなさそうに見えるが。
DQⅤ
シリーズ初登場。
【エルヘブン】と
【妖精の村】で13000Gで売られている他、ムーンフェイスのドロップアイテムでもある。
守備力40に加え、装備すると賢さが15上昇する。
装備可能者は主人公、男の子、ピピンに加え、非常に多数の仲間モンスターが装備可能。
【イエッタ】や
【ガンドフ】などにとってはこれが最強の兜であり、他のモンスターでもこれを逃せば後は一品物の
【メタルキングヘルム】のみ、という連中は多い。
Ⅴの賢さは人間キャラにとっては特に意味のない死にステであり、実質的には仲間になったばかりで賢さの低いモンスターに装備させ、すぐに命令を聞かせるための専用装備と言える。
とは言え、この頃に新たに仲間になるモンスターは最初から命令を聞くだけの賢さは持っていることが多く、あんまり効果を実感できることもないが、一応補正の意味がありそうなのは、
【アムール】と
【エミリー】くらいだろうか。
どちらにもわざわざ大金を出してまで買う価値があるかと言うと、全く無いのだが。
まあ先述した通り守備力的に強力なことには変わりないため、お金に余裕があるなら買っておいて損はない。
ジャハンナまで進んで
【グレートヘルム】を買うまで我慢してもいいが、道中に待ち受ける大神殿は厳しいダンジョンなので、ちょうどエルヘブン周辺で仲間入りする
【ゴレムス】を即戦力で使うなら役立つだろう。
DQⅥ
守備力40、かっこよさ21、かしこさ+15とⅤからほぼ据え置きの能力値。
価格も据え置きの13000Gで、
【ダーマ神殿南の井戸】と
【絶望の町】で購入できる。
装備可能者は主人公、ハッサン、チャモロ、アモス、テリー、ドランゴ、他多数の仲間モンスター。
Ⅵの賢さは「AI戦闘での行動が賢くなる」という非常に地味な効果であり、「めいれいさせろ」を主に使うプレイヤーにとっては死にステ。
やはり今回も主に高い守備力を目当てに買うか否かを決める形になり、少し進めば手に入るグレートヘルムとの競争に敗れがち。
ただし、
【エンデのかぶと】を入手しなかった場合は、チャモロにとっての最強装備はこの知力の兜になってしまう。
エンデ装備は基本的に盾を選ぶのが最良とされるため、チャモロを使う人にとっては装備する機会は多いだろう。
……賢さが上がる以外は、2000Gで買える
【スライムメット】と同性能なのがアレだが。
DQⅦ
守備力37、かっこよさ21、かしこさ+15と、ほんの少しだけスペックダウン。
今回は非売品であり、
【世界ランキング協会】のかしこさ部門で男性キャラが1位を取ると、初回景品としてもらえる。
装備可能者は主人公、メルビン、アイラ。
装備できないガボで1位をとっても(恐ろしく大変だが)、やっぱり景品はこれである。
Ⅶの賢さは、ランキング協会の順位以外には何の関係もなく、戦闘面では完全な死にステ。
この兜を手に入れた以上はかしこさランキングで1位を取っているのだから、そこから賢さが上がっても何の意味もない。
誰かで1位を取り、手に入れた知力の兜を他のキャラに回して……ということは出来るが、かしこさ部門で1位を取れるなら、その前に賢さ+30の効果を持つ
【ちしきのぼうし】を大抵の場合は入手しているはずであり、知力の兜を装備するメリットはやっぱり皆無。
これほど役に立たないステータスボーナスも他にない。
……なのだが、ⅤやⅥと違って今回は上手くやればストーリー中盤で手に入れることが出来るため、その高い守備力は非常に頼りになる。
皮肉にも、装備する機会は歴代作でも一番多いと思われる。
DQⅧ
Ⅷの賢さは呪文の威力に直結する。
ようやっとまともな効果を得ることができ、ゼシカの呪文威力上昇に大きく役立ってくれる。
……+15程度じゃそこまで変動がないとか、装飾品の
【インテリめがね】と上昇値が一緒とか、
【双竜打ち】があれば攻撃呪文なんていらないとか言わない。
DQⅨ
この作品では賢さが廃止されたため、
【こうげき魔力】と
【かいふく魔力】を上げる効果に変わった。
守備力18、攻撃魔力と回復魔力はそれぞれ+12される。守備力が大幅に落ちているが、これは装備枠が分割されたためである。
中盤の魔力の底上げとしてそこそこ役に立つ。今回は回復呪文にも若干影響されるため僧侶にも有効。
また、錬金によって
【インテリクラウン】に強化することができる。