概要
設定
Ⅱの取扱説明書によれば
古い書物には『死の呪文』とも記されています。
この呪文を唱えると、相手の体内の血液は、一瞬にして凝固し、
どんな生き物でも生き続けることは不可能でしょう。
かつて、魔王達は、この呪文を使って世界を支配したと言われています。
という何だか恐ろしい事が記されている。
海の生き物に効きやすく、マシン系にはちっとも効かないのも納得だ。
ところでザラキで世界を支配した魔王って誰だろう?やっぱり
【デスピサロ】か?
【デスタムーア】か?
Ⅲの取扱説明書では
死の言葉を投げかけ、1グループ全部を死へ追いやります。
となっており、以降は「死の言葉(あるいは、呪いの言葉)」というよく分からんもので死ぬことになっている。
呪文の詠唱が登場する
Ⅱのゲームブックでは、上記のⅡの取説にある設定と同じく、血液を凝固させて殺す呪文のようである。
しかし、カイン(サマル王子の名前)は複数回この呪文を使うシーンがあるのだが、毎回詠唱が違う。しかもそのうちの1回は「てめえらみんな血を凍りつかせて死にやがれ!ザラキ!!」
術者の気分が高まる叫びなら何でもいいのではないだろうか。
なおFC版Ⅱの「血液を凝固させる」という設定の影響からか、シリーズでは氷っぽい姿をした
モンスターが使用してくることが多い。
いかにも氷な外見のモンスターに初めて遭遇したら、その可能性を十分に気を付けた対処をするのが無難である。
本編
DQⅡ
敵としてはブリザード、
【あくましんかん】、
【バズズ】が使用する。
特にブリザードは、FC版ではザラキとルカナンしかしないというムチャクチャな敵。
4匹くらいで出てくるとパーティのレベルに関係なく全滅の危機に陥る。
敵が使用するザラキが命中する場合、呪文のエフェクトより前に突然ウィンドウが赤くなる。
(FC版Ⅱでは死人がパーティに存在する場合、ウィンドウと文字が赤くなる)
完全に不意打ちで死を宣告される恐怖は
【メガンテ】共々経験者にしか分からないだろう。
リメイク版では全体的に敵のザラキ耐性が下がり、かなり使いやすくなった。
特にFCでは強敵だったドラゴンはザラキ耐性が非常に低くなってしまい、サマル王子の格好の餌と化した。
SFC版のみではあるが
【マヌーサザラキ】なんて凶悪な裏技まで出てきてしまっている。
DQⅢ~Ⅷ
Ⅲ以降は覚える時期が少し早まったのでかなり使えるようになった。消費MPは7。
特に海上に出現する敵や終盤なのにサイズの小さい敵は、強敵でも即死耐性が低いということが多い。
厄介な
【だいおうイカ】系統にザラキを使うとさくさく死んでくれるのは爽快である。
2人で唱える、ラリホーやメダパニと併用するなどすると万全。
基本的には僧侶タイプの
キャラクターが修得する。
特にⅣのクリフトはAIの性能のお陰で相手がボスであってもザラキを唱える。
この事は散々ネタにされ、リメイク版ではわざと「やたらとザラキを唱えるAI」を作られてしまうことに…
敵が使ってくるのが怖いのも相変わらず。
使用頻度が少ないメガンテよりも遙かに脅威で、連発されて全滅したケースは少なくない。
ご存知ミミックに加え、Ⅲの
【ホロゴースト】や
【バルログ】、Ⅳ以降の名前に「ブリザード」が付く敵などが代表的(
例1、
例2、
例3)。
また、3DS版Ⅶではこの呪文やザラキーマを使うトクベツなモンスターが多い。
ドラクエは即死耐性を上げる手段がかなり限られているので、即死使いは優先的に倒すようにしよう。
DQⅨ
僧侶がLv.34で習得。消費MPが久々に変動し、10にアップした。
即死の呪文なのに
【かいふく魔力】で成功率が上がるという、ある意味怖い仕様になった。
ザキと同じく最初は命中率50%だが、最終的に耐性の無い敵は100%即死させることが可能。
逆に言うと、よほど回復魔力を上げないとスライムすら確実に倒せない。
できればより効きやすいザラキーマを使いたいところだ。
敵モンスターでは新たな「ブリザード」の名を持つ者として
【マッドブリザード】が誕生しており、
コイツはザラキを使うものの、通常攻撃の頻度が高く、その分使ってくる場面はさほど多くない。
むしろ
デスピサロが唱えるのが厄介だったりする。
安全にいくならマホカンタやミラーシールドをかけておこう。
DQM1、2
グループという概念がないので、敵全体を即死させる効果になっている。消費MPは7。
ザキを習得しているモンスターがLv24以上でステータスが一定以上だとこれに進化する。
DQMCH
こちらではグループの概念があるので、対象が敵1グループになっている。消費MPは変わらず7。
ザキが進化するのは同じだが、習得レベルが36と遅めになった。
Lv45でステータスが一定以上だとザラキーマに進化する。
トルネコ2
魔法使いの呪文の一つとして登場するが、効果がやや特殊で、
正面に魔法を飛ばして当たった敵を即死させるのはザキと同じだが、
部屋内にいる当たった敵と同じモンスターも即死させるというもの。
ザキが正面の単体、ザラキーマが部屋全体が効果範囲なのでその中間ということなのだろうが、不思議のダンジョンシリーズでこのような特殊な範囲を持つ呪文や特技は他に無い。
使い道はというと、消費HPが125と莫大なので、それなら150まで頑張ってザラキーマの方が早い。
たまたま同じモンスターばかりに囲まれた時が、ザキが無い時の代用、ザラキーマが無い時のモンスターハウス対策には使えるだろう。
普通のモンスターはイオナズンやヒャダインで一掃し、魔法系をこれで消せば丁度良い。
DQMBⅡL
ゲームの仕様上、即死の概念が無いこのゲームでは他作品と効果が多少異なる。
真の力を解放した
【オルゴ・デミーラ】専用技、つまり敵専用技である。
こちら側全体に対して死の呪文を唱え、命中したモンスターにそのモンスターのHP相当のダメージを与えるというものになっている。
つまり、
【どくばり】の「きゅうしょ突き」が一度に全員に飛んで来るという事である。
幸いにも、5ターン目以降でなければ使ってこないため、ある程度の対策は可能。だが、逆に考えると、必ず戦闘終盤で使ってくるので2体以上に命中すると負けがほぼ決まってしまう。
ダメージを与える呪文では珍しい必中技ではないので、回避率の高いモンスターで挑むのも手である。
急所攻撃系に分類されるため、モンスターの耐性ではどうしようもないが、主人公だけは
【セラフィムのローブ】を装備する事で完全に防ぐ事が出来る。
当然だが、合体モンスターやレジェンドカードに対しては、他の急所狙い系同様に固定ダメージである。
いたストSP
スフィアの一種として登場。戦士、勇者で入手できる。
これが発動すると、その場にある店を値段の2倍で銀行に強制的に売却して持ち主のいない状態にする。
売却したお金は元々の所有者に入る。その所有者が株を持って増資していたら、株価が大暴落して大打撃となる。
ちなみに、残念ながら僧侶であるクリフトは転職しない限りこれを使用することができない。
ダイの大冒険
古代の邪教徒が考案したと言われる死の言葉を投げかける呪文。
これを受けた者は恐怖で身の軋むような言霊に襲われ、精神力で耐えきらなければ死に至る。
表記もまんま『死の言葉』。
作中ではバルジ島で襲撃して来た
【ザボエラ】が使用し、ダイやバダックを苦しめた。
幸いこの時は最終的に事なきを得たが、場合によっては即死する事もあるという…。
モンスターズ+(漫画)
3巻で登場。
旅の扉の先の世界、ロンダルキアでおきまりのブリザードが唱えてくる。
なんと、この漫画では漢字(らしき文字)で表記されている。『邪羅鬼』とも読めるような文字で表記されている。そのまま読んだら『ジャラキ』となってしまうが、当て字は呪文の恐ろしさがいかにも表されている。
さすが吉崎観音、という感じである。
もちろん、これを食らったクリオのメンバーは3匹いるモンスターのうち2匹が死んでしまう大惨事となった。
その他
カードゲーム「キングレオ」では、次の手番の人に山札から2枚カードを引かせる。
次の手番の人は同じくザラキを出すことで回避することができ、その場合効果は蓄積する。
UNOでいうDraw Twoの効果。
最終更新:2013年10月27日 09:26