概要
Ⅳに登場する
キャラクター。
【導かれし者たち】の一人。
サントハイム城の神官。北米版では宗教問題に配慮し、神官ではなく秘書。
おてんば姫アリーナのお忍びの旅についていくことになるが、ミントスで病に倒れる。
この薬を取ってきてくれたことが縁で、勇者一行の仲間に加わる。
DQⅣ
性格
リメイク版で最も性格が変わったキャラクター。
FC版だと女性にモテモテという設定があり、ガイドブックのイラストなどを見るとよく分かる。
また、アリーナが好きという直接的な表現は実はなかったりする。多分好きなんだろうけど。
リメイク版だとアリーナに対し明らかな恋心を抱いており、アリーナが日光浴したいと言っただけ想像して鼻血を出す。
アリーナの強さに惚れ惚れしたと言う女性がいれば、その女性にまでライバル心を燃やす始末。
これだけ恋い慕っていても、当のアリーナには全く気付かれる様子がない。
会話
システムにより高所恐怖症ということも発覚したが、これはゲームブック出身の設定。
が、別に塔や
【世界樹】などに連れていったところで戦闘力が低下するわけではないので安心。
4コマだとよくオチにされるキャラであり、リメイク版のキャラ付けはその辺りも影響しているらしい。
戦闘能力
習得呪文
※賢さの値によって習得が前後する可能性がある。
解説
神官の名に恥じぬ回復系で、スクルト、ザオリク、ベホマラーといった重要な補助・回復呪文を覚える。
戦闘タイプが被るミネアと比べると、力で劣るがミネアよりも更なる重装備が可能、素早さ、HP、MPが高いという特徴を持つ。
習得呪文はバギ系呪文とフバーハを覚えない点で劣るが、それでもベホマラーとザオリクからこちらに軍配が上がり、特にボス戦で真価を発揮する。
中盤までは力もそこそこ伸びるので、前線に配置して打撃参加することも可能。
しかし終盤になると力が伸びなくなり、肉弾戦には向かなくなっていく。
はぐれメタルの剣を装備させれば少しは打撃もできるようになるが、そこまでして攻撃参加させるかは人によるところ。
「ボス戦でスクルトもベホマラーもザオリクもする必要がないときは、攻撃してもムダだから防御してろ」と言われることもあり、はぐれメタルの剣を持たせない人もいる。
火力の低さは問題だが、素早さの高さと重装備を兼ね備えているため、仲間の中では最も守備力が高くなりやすい。回復役としてはありがたい長所である。
ちなみにLv99になるころにはブライより体力が下になる。
【死にステ】だから戦闘面では問題ないが、もっと体を鍛えた方が良い。
力が低いのは両者共通。
第6章では、ベホマラーとザオリク(とザラキーマ)を取られ、且つ圧倒的に力が高いピサロが加入する。
だがスクルトを覚えるのは依然彼だけであり、エッグラ&チキーラ戦やエビルプリースト戦などで差別化は十分可能。
そうでなくてもベホマラーとザオリクは使えるキャラ多ければ多いほどいいため、重宝されることには変わりない。
ただ火力の乏しさから、通常戦闘では外されることが多くなる。
ザラキ
2大回復呪文の存在によりまさにパーティの生命線を担うキャラであり、
通常プレイしているうちは高確率でスタメン確定なのだが、同時に問題となるのは
ザ ラ キ。
彼はAI戦闘になると途端に
ザラキ大好きという困った特性を披露するのだ。
巷で「
ザラキ神官」「
ザラキ魔人」「
ザラキング」などと言われていたら十中八九クリフトを指す。
特に
【めいれいさせろ】が存在しなかったFC版、彼は敵を見るたびにザキ・ザラキを唱えまくっていた。
有効に使うならまだしも、ゾンビ系にザキ、メタル系にザキ、バルザックにザキなんてことも日常茶飯事。
極めつけがデスピサロにザラキは衝撃的。
一応これには理由があり、FC版ではAIのシステムが現在と違い学習式だったため。
つまり「最初から敵の弱点を知っていて、無駄のない攻撃を仕掛ける」今のAIと異なり、
「最初は敵のことを何も知らないので、いくつか行動を試してみて有効な攻撃手段を確立する」といった具合。
「いくつかの行動」とはそのキャラのメインの攻撃手段であり、戦士系なら打撃、魔法使い系なら攻撃呪文。
戦士系か魔法使い系で言えばクリフトは魔法使いの側なのだが、攻撃呪文がザキ系しかない。
そのため、回復や補助などの優先されるべき行動が無く、弱点を知らない相手の場合、
彼は「とりあえず」ザキ系を使うことになる。何を飲むかまだ特に決めていない時の飲み屋でのビールのようなノリである。
これはボスに対しても全く同様の事が言えるが、基本的にボスは一度倒したら終わり。
全滅・再戦していればちゃんと学習してくれてザラキを使わなくなるのだが、
学習のためにわざと全滅している人でもない限り、全滅して学習してくれている事を知るケースより、
全滅せずに倒してしまって学習することが無かったケースの方が圧倒的に多い。
そんな訳で、プレイヤーの記憶には「初対面のボスにとりあえずザキをしている」姿だけが残り続ける。
ラスボスであるデスピサロはさらに厄介で、各形態が別
モンスターとして扱われているため、
例えば第一形態で頑張って何度も全滅して学習しても、第二形態になるとまたザラキを使い出す。
このAIの学習仕様に関しては他のキャラも同じことが言え、炎系だけど初対面だからギラ、
といったような行動が他のキャラにも見られるのだが、
- ベホマラーとザオリクを擁するため前線に出ることが多く、回復を期待されているのにザラキ
- 仮にも真面目な聖職者なのに無慈悲な即死呪文を連発
- 多少は効果のある攻撃呪文はまだしも、ボスにザラキは絶対効かない
という様々な要因が重なり、結果的に「クリフト=ザラキ」という知名度を大きく上げてしまった。
第5章で命令できない最大のデメリットは間違いなく彼の存在である。
ただし、実はガンガンいこうぜ以外の作戦だと割とバランスよく戦ってくれる。
通常攻撃でトドメをさせると判断すると、ザキ有効の敵でも素直に打撃で退治してくれるが、
強い武器を持たせないと打撃が弱いので、ザキを優先する確率が大きく上がってしまう。
なので、強い武器を持たせることが意外と重要である。強い武器を回せない場合は、出来るだけ強力な攻撃アイテムを持たせておくと良いだろう。
蘇生・回復呪文はいいタイミングで使ってくれるので、なんだかんだで戦闘では役に立つ。
むしろ補助系をあまり使わなくて困る。いろいろやろうぜにすると今度はザオラル・ザオリクを連発してMPを無くすのだが。
ザラキ連発のインパクトが大きかったからか、口コミや掲示板、4コマでもさんざんネタにされた。
その設定が逆輸入されたのか、AIが大幅に改善されたリメイク版でもAI任せにすると一定確率でザキ系を使う。
効果的に使ってくれるのなら大歓迎なのだが、リメイク版のAIは、なんと
相手の耐性や状況に関わらず完全にランダムでザキ系を使ってしまうという、前代未聞のぶっ飛んだAIなのである。
おまけに、先述したアリーナに惚れているという設定を反映し、回復の際に常にアリーナを優先するようにもなっている。
そのため、以下のような怪奇現象が起こる。
- ザキ無効の相手にザキ系を使う。しかもFC版と違って学習しないため、何度戦っても使う。
- ボス相手にもザキ系を使うことを確認。FC版の再現なのだろうが、ハッキリ言って余計な再現である。
- マホカンタがかかってても使う。もちろんそのまま自滅する。アホすぎる……。
- 「おれにまかせろ」でも無視してザキ系を使う。ここまで露骨な命令違反をするのは後にも先にもコイツだけである。
- 味方がピンチの状況でも無視してザキ系を使う。この行動によって味方の態勢を維持できなくなり、絶対的劣勢に陥ってそのまま全滅することもしばしば。
- 「じゅもんつかうな」には流石に違反しないのでザキ系も使わない。でも同時に彼の長所も死んでしまう。
- 瀕死のキャラがいても、アリーナのHPが50%を切っていれば彼女を回復する。いや、瀕死のキャラを助けてくれよ!
- 「いのちだいじに」ならアリーナのHPが70%ほどになれば即回復。過保護すぎるわ!!
ここまで露骨にキャラの性格設定を反映したAIはシリーズでも他にない。ある意味愛されてると言える……のかも。
AIの最大の利点は、抜群のタイミングでの回復呪文なのだが、この仕様によりAI任せでは機能しないことが多いのが残念。
素直に「命令させろ」にしておこう。
ゲスト出演
ⅨではWi-Fiゲストキャラとして2009年10月2日より配信開始。
彼のコスプレ装備をコンプリートすると、サンディからも「姫に恋したりボスにザキしたり高望みしすぎ!?」とネタにされ、
「高望み神官」の称号がもらえる。
最終更新:2014年02月15日 06:22