
世界各地で研究中の新エネルギー資源「液化ティーテリウム」を好んで食べる甲虫型怪獣。陸海空と様々な移動手段で神出鬼没に行動するため、動向を補足することが非常に難しい。意図は不明だが、自身の体内にティーテリウムを取り込んでエネルギー融合を発生させようとしているのではないかと推測されている。主な武器は両手の大鎌だが、体内に貯めこんだエネルギーを頭部の角から放射し攻撃手段に転用することも出来る。また、エネルギー融合の影響で背中の甲羅が異常発熱を起こしており、その温度は最高100万度にも達する。世界各国の貯蔵タンクを襲撃しながら成長し、茨城県くつば市の研究施設に出現。アースガロンとの戦いでは右手の鎌を破壊されながらも角からのエネルギー放射で返り討ちにして勝利。ウルトラマンブレーザーも灼熱の甲羅に触ることも出来ず散々に手こずらされたが、最大出力のエネルギー放射で鎮静化した隙を突かれ、スパイラルバレードを突き刺されて爆散した。後日、サード・ウェイブの接近を察知した複数のタガヌラーが世界各地に出現。以前同様にティーテリウムを食べてビームを発射しようとしたため、日本とアメリカ・ネバダ州で60m級個体がそれぞれアースガロンやブレーザーと交戦した。その際に前回の個体が上空にビームを発射したのは地球に接近しつつあったゲバルガを攻撃しようとしていた可能性が浮上したため、SKaRDはあえてタガヌラーを倒さずビームを撃たせてやったが、奮戦空しくビームを押し戻され爆散し敗北している。
データ
別名 | 甲虫怪獣 |
身長 | 60m |
体重 | 5万t |
出身地 | 地球 |
初登場作品 | ウルトラマンブレーザー 第3話「その名はアースガロン」(2023年7月22日放送) |
ドラゴニュートの人形劇では…
映画第2作のプロローグにて、怪獣8号と交戦している。撮影にはウルトラ怪獣アドバンスを使用している。
余談
- 「甲虫」とはカブトムシやクワガタムシなど甲虫目に分類される昆虫のことを指すが、怪獣の別名に使われるのは意外に珍しかったりする(他に該当するのは、「甲虫型宇宙怪獣」の別名を持つバグダラス)。また、タガヌラーのモチーフと思われるゾウムシも甲虫の一種である(でも生態的にはタガメの方が近い。何それ……)。
- 劇中に登場した茨城県「沓波(くつば)市」と「小洗市」は、それぞれ実在するつくば市と大洗町をもじった架空の都市である。また、劇場版で出現した「神倉市」は、作中描写から鹿島臨海工業地帯を抱える茨城県神栖市がモチーフと推測できる。何かと茨城に縁がある怪獣である。
- 『ブレーザー』の劇中では詳しい生態こそ判明しているものの、出自については明らかにされておらず、意外と謎の多い怪獣でもある。劇中では『ブレーザー』第3話、第23話共に一貫して「怪獣としての生態」として推測されているが、同時期に複数出現したデルタンダルとは異なり、その行動に協調性や一貫性があり、防衛隊も認知できない遥か遠い宇宙怪獣という脅威に対しての対処など明らかに生物の生態を逸脱しており、地球意思に関連する、もしくはその存在により外敵排除の生態を利用した可能性が示唆されている。
- 『ブレーザー』のオープニングにもタガヌラーの出現を報じるニュース映像が映るシーンがあり、「都心部に出現」という旨のテロップが表示されているが、これは劇場版を含む『ブレーザー』本編に登場したどの個体の出現地点とも一致しない。本編で描写された以外の出現事例の際の映像なのかもしれない。
- 初登場回では、冒頭でのアメリカテキサス州のエネルギープラントに出現・襲撃するシーンから始まっているが、これとほぼ同じシチュエーションから始まっている『劇場版マジンガーZ/INFINITY』を思い出し、重ね合わせる視聴者もいるとか。
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