僕の運命は必ず
十度目に立ち上がった その時に――
十度目に立ち上がった その時に――
〇
私には叶えたい願いがある。どうしても――また手に入れたい大切な日常(しあわせ)がある。
あの子を取り戻すためなら私の命を捧げても良い。そう思えるくらいには――ほんとに大好きで。妹のように可愛くて、未だにあの温もりが忘れられなくて……。
あの子が――ロゼが死ぬ最期の瞬間に「大好き」なんて伝えたけど、本当はもっと早くに伝えたくて。
あの子を取り戻すためなら私の命を捧げても良い。そう思えるくらいには――ほんとに大好きで。妹のように可愛くて、未だにあの温もりが忘れられなくて……。
あの子が――ロゼが死ぬ最期の瞬間に「大好き」なんて伝えたけど、本当はもっと早くに伝えたくて。
だから冥界の魔王――彼の提示した景品は私にとってこれ以上なく待ち望んでいたものだった。
何故なら私はロゼを――大切な子を蘇生したいから。それだけがずっと渇望していた願いだから。
何故なら私はロゼを――大切な子を蘇生したいから。それだけがずっと渇望していた願いだから。
「でも――私が殺人鬼になることを、きっとあなたは許さないんでしょうね」
ロゼはそういう子だから。私が殺人鬼になったとしたら、今すぐあの世から止めにくるかもしれない。
あの子は私と旅をするまで、閃刀姫として列強の国にずっと飼い慣らされていたけど――心の根っこの部分は本当に優しい子だから。閃刀姫として刃を交えていた時から、彼女が本気で国や民を想って戦っていることは伝わってきた。――だからこそ、そんな彼女を利用した列強の国は許せない。もしも私が助けなければ、ジークのコアとしてその生命は間違いなく尽きていたに違いない。
だから私は彼女のおかげで目覚めた新たな力――リンケージで列強の国を潰した。私たちの旅を邪魔して、再びジークのコアとしてロゼを攫ってあまつさえ私と交戦させたあの憎き列強を。
あの子は私と旅をするまで、閃刀姫として列強の国にずっと飼い慣らされていたけど――心の根っこの部分は本当に優しい子だから。閃刀姫として刃を交えていた時から、彼女が本気で国や民を想って戦っていることは伝わってきた。――だからこそ、そんな彼女を利用した列強の国は許せない。もしも私が助けなければ、ジークのコアとしてその生命は間違いなく尽きていたに違いない。
だから私は彼女のおかげで目覚めた新たな力――リンケージで列強の国を潰した。私たちの旅を邪魔して、再びジークのコアとしてロゼを攫ってあまつさえ私と交戦させたあの憎き列強を。
それでも――列強を潰しても、私の心にはポッカリと穴が空いていた。空っぽの心を満たしてくれたロゼを失い、憎き列強を潰し――私は生きる意味がわからなくなった。
冥界の魔王を名乗る男が主催する決闘に招かれたのはそんな時だった。
冥界の魔王を名乗る男が主催する決闘に招かれたのはそんな時だった。
決闘――コロッセウムとか、そういう場所で行う正々堂々とした一騎打ちの勝負。そういうイメージがあったけど、どうやら違うらしい。……まあ戦場を駆け抜けてきた私にはこのルールの方がわかりやすくはあるというのが、なんとも皮肉。要するに最後の一人まで生き残れば願いを叶えられるという単純なルールだ。
閃刀姫だった私には最後の一人まで生き残るための力がある。もちろん過酷な道であることは理解しているけど――あの子のためならどんな茨の道でも駆け抜ける覚悟は出来ている。
「――まあ私は冥界の魔王に反抗する側ですけどね」
ロゼのために進むイバラの道は――あの子の性格を考えると、自ずと決まっていた。
私の身勝手な願いであの子を悲しませたり、失望なんてさせやしない。無慈悲に人々の命を奪う参加者がいるなら、私がこの刃で切り捨てるのみ。――それが閃刀姫としてではなく、ロゼを愛した人間、レイとしての在り方だから。
「ということで――久々に旅でもしましょうか」
こんな決闘を旅なんて言うとおかしいかもしれない。これはどう見ても旅なんかじゃない。戦争、殺し合い、決闘――そういう血なまぐさい単語の方がよっぽど似合ってる。
それでも私が旅なんて言葉を口にしたのは、ただの気まぐれ。どうせ剣を振るうなら、少しでも前向きに歩みたいから。……ジメジメした心じゃ何も守れないし、成し遂げられないから。
それでも私が旅なんて言葉を口にしたのは、ただの気まぐれ。どうせ剣を振るうなら、少しでも前向きに歩みたいから。……ジメジメした心じゃ何も守れないし、成し遂げられないから。
「――閃刀姫レイ、久々に参ります!」
閃刀姫――そんな称号はとっくに捨てたけど、この決闘だけ再び私は閃刀姫になる。それが愛するロゼのためにもなるから――レイとしての在り方は不変のまま、閃刀姫としてこの刃を振るう。
「どんな敵でも負ける気はありません。この私が百鬼夜行なんてぶった斬ってやります!」
「だいたいわかった。ここが閃刀姫の世界――いや、決闘(デュエル)の世界か?」
私が声高らかに宣言すると、いきなりヌッとカメラを携えた男性が姿を現した。
「なんだか勝手に理解しているようですが、私にはなにがなんだかサッパリわかりませんよ……!?」
いきなり出てきて「だいたいわかった」なんて言い始める意味不明な人にはとりあえずツッコミ!
……まあ雰囲気からして悪人には感じない。戦意もなければ、悪意や殺意も感じられない。そもそも殺意があるならわざわざ言葉を喋らず不意打ちでも仕掛けているはずだ。こうしてわざわざ姿を現したということは、少なくとも会話をする意思があるという意味になる。……それにしてもなんだか支離滅裂で言葉のキャッチボールどころか、ドッチボールをされた気がするけども。
……まあ雰囲気からして悪人には感じない。戦意もなければ、悪意や殺意も感じられない。そもそも殺意があるならわざわざ言葉を喋らず不意打ちでも仕掛けているはずだ。こうしてわざわざ姿を現したということは、少なくとも会話をする意思があるという意味になる。……それにしてもなんだか支離滅裂で言葉のキャッチボールどころか、ドッチボールをされた気がするけども。
「ま。お前にはわかるはずもない、か……」
「何かやたら上から目線ですね……!とりあえず説明を求めます」
「何かやたら上から目線ですね……!とりあえず説明を求めます」
尊大な態度で偉そうにしてる意味不明な男性に説明を求めると彼は「仕方ない。説明してやるか」と言って様々な情報を語り始めた。
〇
「情報をまとめると……いくつもの世界を旅してきた世界の破壊者――それがあなたということですか」
「ま、そういうことだな」
「ま、そういうことだな」
私が謎の男性――門矢士に確認すると彼は何も間違っていないと肯定した。
世界の破壊者――それは民を守る閃刀姫とは正反対の称号にしか聞こえない。そのくせ士はいくつもの世界を旅するだけで、特に世界を破壊したい衝動があるわけでもないらしい。
ジオウの世界という場所では世界を破壊しようと思ったらしい――けどこの門矢士という男は厄介で、それが本音かどうかイマイチわからない。なんというか、世界の破壊者なんて名乗ってる癖に殺意も戦意もないからよくわからない。
まあ――周りが勝手に付けた称号なんて意外とそんなもので。閃刀姫の私もジークから救出した後はロゼと自由に生きることを優先したわけだから、士についてとやかく言うつもりはない。
世界の破壊者――それは民を守る閃刀姫とは正反対の称号にしか聞こえない。そのくせ士はいくつもの世界を旅するだけで、特に世界を破壊したい衝動があるわけでもないらしい。
ジオウの世界という場所では世界を破壊しようと思ったらしい――けどこの門矢士という男は厄介で、それが本音かどうかイマイチわからない。なんというか、世界の破壊者なんて名乗ってる癖に殺意も戦意もないからよくわからない。
まあ――周りが勝手に付けた称号なんて意外とそんなもので。閃刀姫の私もジークから救出した後はロゼと自由に生きることを優先したわけだから、士についてとやかく言うつもりはない。
――そんなことよりも気になることがある。
「……オーマジオウという存在に殺されたのに復活したというのも本当なんですか?」
「ああ、俺はあの時、たしかに死んだ。それがいつの間にかここに居た――って感じだな」
「そんなめちゃくちゃなことが我が身に降り掛かってるのに、意外と驚かないんですね……」
「いや、多少は驚いてるぞ。だがまあ別に初めてじゃないからな」
「初めてじゃない――ってもしかして生き返るのがですか……!?」
「理解が早いな。ま――今回は色々と事情が違いそうだが」
「ああ、俺はあの時、たしかに死んだ。それがいつの間にかここに居た――って感じだな」
「そんなめちゃくちゃなことが我が身に降り掛かってるのに、意外と驚かないんですね……」
「いや、多少は驚いてるぞ。だがまあ別に初めてじゃないからな」
「初めてじゃない――ってもしかして生き返るのがですか……!?」
「理解が早いな。ま――今回は色々と事情が違いそうだが」
尊大な態度を崩すことなく――士の瞳に覚悟の炎が灯る。世界の破壊者と呼ぶには相応しくない――アレは完全に戦士の表情だ。
「――この世界は俺が破壊する。冥界の魔王だかなんだか知らないが、俺を復活させるっていうのはそういうことだ」
オーマジオウに倒されても、冥界の魔王に命を握られても――それでも士の魂は揺らいでいないようで。
「それはつまりこの決闘を潰すって意味ですか?」
一応だけど確認してみる。決闘の世界――それを破壊するということは、きっとそういう意味だと思ったから。
そういえばハ・デスがこの世には無数の世界があるなんて言ってた。そしていくつもの世界を旅する門矢士――仮面ライダーディケイド。もしや彼がこの決闘の鍵を握っている可能性もある……?
そういえばハ・デスがこの世には無数の世界があるなんて言ってた。そしていくつもの世界を旅する門矢士――仮面ライダーディケイド。もしや彼がこの決闘の鍵を握っている可能性もある……?
「ああ。ある人が言った……。俺達は正義のために戦うんじゃない。俺達は人間の自由のために戦うんだと」
ある人――という呼び方に敬意のようなものを感じる。もしかしたら士の師匠や先輩なのかもしれない。
「――人間の自由を奪うこの世界は俺が潰す。それが仮面ライダーってもんだろ?」
――仮面ライダー。その言葉の意味は士に教わった。簡単に言うと私の世界の閃刀姫と同じようなポジションらしい。
だから彼は仮面ライダーディケイドとして人間の自由のために戦う。――国や民を守るという閃刀姫の使命より、何故かそっちの方が私としてもしっくりきた。
「じゃあ私も閃刀姫として人間の自由のために、この世界を破壊します。――大好きなロゼもそれを望んでいるでしょうし、一緒にこの世界の旅でもどうですか?」
「好きにしろ。俺の旅に他の奴が来るのはいつものことだ」
「好きにしろ。俺の旅に他の奴が来るのはいつものことだ」
相変わらず尊大な態度で進み始める士を私は追い掛けて――。
「――待ってください!」
一人の中性的な男性が現れて、引き止められた。あまり強そうな容姿はしてない――けれどもその瞳や佇まいは間違いなく戦士のソレだった。そのくせ私たちの話を盗み聞きしてたのは、悪気がないにせよどうかとも思うが……。
「僕もこんな決闘には反対です。だから良ければその旅に同行させてください!」
「紅渡か……」
「え?どうして僕の名前を知ってるんですか……?」
「ハ・デスが言ってただろ、世界は無数に存在するってな。お前と俺は初対面だが、並行世界のお前になら会ったことがある」
「紅渡か……」
「え?どうして僕の名前を知ってるんですか……?」
「ハ・デスが言ってただろ、世界は無数に存在するってな。お前と俺は初対面だが、並行世界のお前になら会ったことがある」
それだけ言うと士は再び歩き始めた。
「渡。お前も旅に付いてくるなら、好きにしろ」
「……わかりました!」
「……わかりました!」
そして渡を含めた私たち三人の旅は始まった。
後から知ったことだけど――渡もまた仮面ライダーという存在で、ハ・デスを倒して人々の自由を守るつもりらしい。――彼の父親は誰よりも自由で、音楽を愛する男だったとか。
後から知ったことだけど――渡もまた仮面ライダーという存在で、ハ・デスを倒して人々の自由を守るつもりらしい。――彼の父親は誰よりも自由で、音楽を愛する男だったとか。
【閃刀姫-レイ@遊戯王OCG】
[状態]:健康
[装備]:閃刀姫-レイの剣@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:士に協力してこの世界を破壊しちゃいますか
1:士や渡と旅をする
[備考]
参戦時期は閃刀起動-リンケージ(ロゼ死亡)以降。
遊戯王カードについての知識はありません
カガリやシズクなどにフォームチェンジするには遊戯王OCGのカードが必要です。閃刀姫デッキとして支給されたカードではフォームチェンジ出来ません。
閃刀起動-リンケージのカードを発動することでオッドアイになり、秘められた力を発揮出来ます
[状態]:健康
[装備]:閃刀姫-レイの剣@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:士に協力してこの世界を破壊しちゃいますか
1:士や渡と旅をする
[備考]
参戦時期は閃刀起動-リンケージ(ロゼ死亡)以降。
遊戯王カードについての知識はありません
カガリやシズクなどにフォームチェンジするには遊戯王OCGのカードが必要です。閃刀姫デッキとして支給されたカードではフォームチェンジ出来ません。
閃刀起動-リンケージのカードを発動することでオッドアイになり、秘められた力を発揮出来ます
【門矢士@平成仮面ライダーシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカード@平成仮面ライダーシリーズ、ファイナルアタックライドのカード&各種アタックライドのカード@平成仮面ライダーシリーズ、ライドブッカー@平成仮面ライダーシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:この世界を破壊する
1:レイや渡と旅をする
2:どうせ海東の奴もいるんだろうな
[備考]
参戦時期はRIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイドで死亡後
[状態]:健康
[装備]:ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカード@平成仮面ライダーシリーズ、ファイナルアタックライドのカード&各種アタックライドのカード@平成仮面ライダーシリーズ、ライドブッカー@平成仮面ライダーシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:この世界を破壊する
1:レイや渡と旅をする
2:どうせ海東の奴もいるんだろうな
[備考]
参戦時期はRIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイドで死亡後
【紅渡@仮面ライダーキバ】
[状態]:健康
[装備]:キバットバットⅢ世@仮面ライダーキバ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:ハ・デスを倒して人々を守る
1:士さんやレイさんと旅をする
2:並行世界の僕……?
[備考]
参戦時期は最終回後
[状態]:健康
[装備]:キバットバットⅢ世@仮面ライダーキバ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:ハ・デスを倒して人々を守る
1:士さんやレイさんと旅をする
2:並行世界の僕……?
[備考]
参戦時期は最終回後
『支給品紹介』
【ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカード@平成仮面ライダーシリーズ】
門矢士に支給。仮面ライダーディケイド(ネオディケイドライバーVer.)に変身するためのベルトとそのカード。各ライダーカードは付属していないのでこれだけではカメンライド出来ない
【ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカード@平成仮面ライダーシリーズ】
門矢士に支給。仮面ライダーディケイド(ネオディケイドライバーVer.)に変身するためのベルトとそのカード。各ライダーカードは付属していないのでこれだけではカメンライド出来ない
【ファイナルアタックライドのカード&各種アタックライドのカード@平成仮面ライダーシリーズ】
ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカードに付属。必殺技や各種技を使うためのカードセット。これらがなければカメンライドどころか仮面ライダーディケイドとしてもまともに戦えないので、ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカードと2つで1つの支給品扱い
ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカードに付属。必殺技や各種技を使うためのカードセット。これらがなければカメンライドどころか仮面ライダーディケイドとしてもまともに戦えないので、ネオディケイドライバー&ディケイドのライダーカードと2つで1つの支給品扱い
【キバットバットⅢ世&ウエイクアップフエッスル@仮面ライダーキバ】
紅渡に支給。通称キバット。
渡がファンガイアと戦う際は、彼の手に咬みついて体内に魔皇力を注入し、仮面ライダーキバに変身させる。キバットと必殺技を使うためのウエイクアップフエッスルのみの支給で各種フォームチェンジ用のフエッスルは付属していない
紅渡に支給。通称キバット。
渡がファンガイアと戦う際は、彼の手に咬みついて体内に魔皇力を注入し、仮面ライダーキバに変身させる。キバットと必殺技を使うためのウエイクアップフエッスルのみの支給で各種フォームチェンジ用のフエッスルは付属していない