「ご、ごめんなさーい!!」
恐ろしく見事までに地面を頭にこすりつけた土下座状態のまんまる魔族状態のシャミ子を前に、桜ノ宮苺香は安堵の表情を浮かべていた。……シャミ子視点からは「ようやく理解したようね豚が」的な視線で睨まれているようには見えなかったわけだが。
細んだ眼に多少はビビりながらも、苺香が殺し合いに乗っている心を無くした系では無いと理解したので、こうして全力土下座しているわけであるのだが。
細んだ眼に多少はビビりながらも、苺香が殺し合いに乗っている心を無くした系では無いと理解したので、こうして全力土下座しているわけであるのだが。
「いえ、全ては私のこの目が……。」
「あ、きにしないででででください。誰しも素で野獣みたいな眼光する人だっているとおもいますししし。」
「ああ!? やっぱりちょっと怖がってる! やはりこの目が、私のこの目が……!」
「あー! あー! 落ち着いてー!?」
「あ、きにしないででででください。誰しも素で野獣みたいな眼光する人だっているとおもいますししし。」
「ああ!? やっぱりちょっと怖がってる! やはりこの目が、私のこの目が……!」
「あー! あー! 落ち着いてー!?」
が、それはそれ。苺香当人の申し訳無さそうな表情だが、目を細めた恐ろしい女王様的な見下し目線にはまぞくちょびっと恐怖。それを察した苺香が項垂れ、シャミ子が止めに入る。
「……すみません。取り乱してしまいました。」
「いえ、取り乱していたのはこちらの方ですので。ちょっと目つきが気になる程度で、苺香さんがいい人だって私はわかって良かったです。」
「そう言われると、ちょっとはありがたいです。……うん、やっぱり目つきは気になるんですね。」
「いえ、取り乱していたのはこちらの方ですので。ちょっと目つきが気になる程度で、苺香さんがいい人だって私はわかって良かったです。」
「そう言われると、ちょっとはありがたいです。……うん、やっぱり目つきは気になるんですね。」
シャミ子はこうは言ってくれた……やっぱり目つき気になるのは指摘されたにしろ、痴女手前なコスプレな格好相手にこうも落ち着いていられるのは、シャミ子当人の器質がこうであるのかは兎も角。
「でも驚きました、本当にいるんですね、魔族って。」
「私も自分の家系が闇の一族だとか言われた時は最初はよく飲み込めませんでした。なぁなぁで何だか色々あって、雪だるま式に因縁やら関係やら増えていって。」
「私も自分の家系が闇の一族だとか言われた時は最初はよく飲み込めませんでした。なぁなぁで何だか色々あって、雪だるま式に因縁やら関係やら増えていって。」
苺香からして吃驚仰天だったのは、この世界に魔族やら魔法少女やらが存在する、という事実だ。
ゲームやアニメやらの世界だけの存在だと思っていた代物が、現実にこうも居るなどと。
ハ・デスとかいうなにかの時点で非現実に両足突っ込んでいるわけであるが、こうも普遍的に「日常の中にそういうのがいます」とかいうのをその身を以て認識させられるとなると多少は戸惑う。
あと、それはそれとして「魔法少女」と聞くともっと詳しそうな先輩の麻冬さんとか、年上だけど後輩な美雨さんとか、苺香が思いつくのはそっち方面であった。
……思わず「制服を縛る本」と、ドSパフェの一件で魔法少女のコスプレさせられた際の塩辛い記憶が思い浮かんで思わず目を細ませてしまい魔族にビビられた、閑話休題。
ゲームやアニメやらの世界だけの存在だと思っていた代物が、現実にこうも居るなどと。
ハ・デスとかいうなにかの時点で非現実に両足突っ込んでいるわけであるが、こうも普遍的に「日常の中にそういうのがいます」とかいうのをその身を以て認識させられるとなると多少は戸惑う。
あと、それはそれとして「魔法少女」と聞くともっと詳しそうな先輩の麻冬さんとか、年上だけど後輩な美雨さんとか、苺香が思いつくのはそっち方面であった。
……思わず「制服を縛る本」と、ドSパフェの一件で魔法少女のコスプレさせられた際の塩辛い記憶が思い浮かんで思わず目を細ませてしまい魔族にビビられた、閑話休題。
「今では借りばっかりが増えて、それを返したくて奮闘中の雪だるまぞくというやつです。」
「な、なんというかすごい人生です……。」
「な、なんというかすごい人生です……。」
そして、シャミ子から華麗(笑)なまぞく経歴を聞かされ、多少残念どころはあるにしろ通常の一般人が経験するような物事ではないので、苺香は思わず感嘆。
『プレイヤー諸君―――君たちに朗報がある』
そして、この決闘の本当の始まりを告げる――神の宣言が鳴り響いたのはこの直後であった。
■ ■ ■
文字通り一人だった。
名簿に知り合いの名前は誰も書かれていなかった。ある意味、この場合はスティーレのみんなが巻き込まれなかった事だけが、本当に良かったのかもしれない。
少なくとも、少しばかりの寂しさを含めて桜ノ宮苺香がそう思っていた。
名簿に知り合いの名前は誰も書かれていなかった。ある意味、この場合はスティーレのみんなが巻き込まれなかった事だけが、本当に良かったのかもしれない。
少なくとも、少しばかりの寂しさを含めて桜ノ宮苺香がそう思っていた。
「良に、お母さんまで!?」
一方のシャミ子。桃、ミカンの名前があるまでは良かった。
だが、自分の家族に加え、良の級友である小倉しおんまで呼ばれてるのは予想外。
まるでシャミ子特攻ともいうべき参加させられた名前を目撃し、当のシャミ子も冷静ではいられず。
だが、自分の家族に加え、良の級友である小倉しおんまで呼ばれてるのは予想外。
まるでシャミ子特攻ともいうべき参加させられた名前を目撃し、当のシャミ子も冷静ではいられず。
「……シャミ子さん。」
「……大丈夫です、きっとみんな無事です。」
「……大丈夫です、きっとみんな無事です。」
自分に言い聞かせるように、シャミ子が呟く。
微かに、肩を震わせならがも。
それでも、何かを振り切るように自分の顔をパチーンと叩いて。
微かに、肩を震わせならがも。
それでも、何かを振り切るように自分の顔をパチーンと叩いて。
「なので、早くみんなを探して、みんなでこんな下らないことなんて終わらせちゃいま――――」
高らかに啖呵を切ろうとした途端に。
「コワーイ、コワーイ――――。」
「……はえ。」
それは 獣と言うには あまりにも大きすぎた
大きく 毛むくじゃらで 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に バフォメットだった
「・・・・・・」
「・・・に、逃げましょう!!!」
「えっあっ」
「・・・に、逃げましょう!!!」
「えっあっ」
シャミ子、苺香の手を連れ、逃走。
兎に角ダッシュ、危機管理フォームである程度身体能力は向上してるので逃げ切れると高を括っていた。
兎に角ダッシュ、危機管理フォームである程度身体能力は向上してるので逃げ切れると高を括っていた。
「……あれ!? 思ったより速い!?」
このバフォメット、競歩なレベルで早かった。
なので徐々に距離を狭めている。
シャミ子の走る速さではどうにもならない。
このままでは追いつかれる。
なので徐々に距離を狭めている。
シャミ子の走る速さではどうにもならない。
このままでは追いつかれる。
頑張れシャミ子! とりあえず今はこの妙に速いバフォメットから逃げることを考えよう!
【一日目/深夜/G-7】
【桜ノ宮苺香@ブレンド・S】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤ桜ノ宮苺香専用ㅤクリスタル@きららファンタジア、ハーブティー@かぐや様は告らせたいㅤ天才たちの恋愛頭脳戦、光の護封剣(ゴールドシリーズ)@遊戯王OCG
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに乗らず、みんなで協力して生還する
1:またこの目つきのせいで怖がらせてしまいました……
[備考]
※参戦時期はお任せします。
【桜ノ宮苺香@ブレンド・S】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤ桜ノ宮苺香専用ㅤクリスタル@きららファンタジア、ハーブティー@かぐや様は告らせたいㅤ天才たちの恋愛頭脳戦、光の護封剣(ゴールドシリーズ)@遊戯王OCG
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに乗らず、みんなで協力して生還する
1:またこの目つきのせいで怖がらせてしまいました……
[備考]
※参戦時期はお任せします。
【吉田優子@まちカドまぞく】
[状態]:健康ㅤ危機管理フォーム
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:みんなが仲良くなりますように
1:バフォメット!? バフォメットナンデ!? しかもなんか速い!?
2:桃やミカンさんだけじゃなくて、なんでお母さんと良まで……
[備考]
※参戦時期は夏休み(アニメ2期7話、原作43丁目)以降です。
[状態]:健康ㅤ危機管理フォーム
[装備]:
[道具]:基本支給品一式ㅤランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:みんなが仲良くなりますように
1:バフォメット!? バフォメットナンデ!? しかもなんか速い!?
2:桃やミカンさんだけじゃなくて、なんでお母さんと良まで……
[備考]
※参戦時期は夏休み(アニメ2期7話、原作43丁目)以降です。
『NPC紹介』
【心を無くしたバフォメット@まちカドまぞく】
名前の通りの心を無くしたバフォメット系のまぞく……というミカンの独自妄想
少なくとも歩く速度は、危機管理フォームのシャミ子の走る速度よりは速いと思われる(このロワ独自設定)
【心を無くしたバフォメット@まちカドまぞく】
名前の通りの心を無くしたバフォメット系のまぞく……というミカンの独自妄想
少なくとも歩く速度は、危機管理フォームのシャミ子の走る速度よりは速いと思われる(このロワ独自設定)
014:POWER to TEARER | 投下順 | 016:Realize |
時系列順 | ||
13:桃色エンカウント | 桜ノ宮苺香 | 039:愛と青春のときめきロワイアル |
吉田優子 |