「ない……ない……」
あれでもないこれでもないと、奇麗な金髪を見事なツインテールにした少女がデイパックを漁っていた。
彼女の名前は神堂慧理那。
制服を着ていなければ小学生と間違えられることもありそうな体格だが、
れっきとした高校生で、生徒会長も務める優等生だ。
そんな彼女にはある秘密があった。
彼女の名前は神堂慧理那。
制服を着ていなければ小学生と間違えられることもありそうな体格だが、
れっきとした高校生で、生徒会長も務める優等生だ。
そんな彼女にはある秘密があった。
「テイルブレスがない!」
彼女はテイルブレスで変身するツインテールの戦士と呼ばれる存在なのだ。
分からない人の為に説明すると、ツインテールの戦士とは、
属性力と呼ばれる『好きなものに真摯である』力を守る戦士の事である。
分からない人の為に説明すると、ツインテールの戦士とは、
属性力と呼ばれる『好きなものに真摯である』力を守る戦士の事である。
属性力とは、トッキュウジャーのイマジネーションや、
キラメイジャーのキラメンタルと似ている力で、
なぜ守る必要があるかと言えば、属性力を奪われた者は、
どんなに些細な形でも、好きになった物を身に付けたり、
他人に渡したりすることが出来なくなってしまうからである。
キラメイジャーのキラメンタルと似ている力で、
なぜ守る必要があるかと言えば、属性力を奪われた者は、
どんなに些細な形でも、好きになった物を身に付けたり、
他人に渡したりすることが出来なくなってしまうからである。
それは下手したら命を奪う以上の苦痛を背負い生きることと同義だろう。
そんな人々の心の輝きを守る彼女なのだが、変身出来なければ、人の領分を出ることは無い。
さっき爆殺された本田という人だって、変身出来れば助けられたかもしれないのに。
そんな苛立ちと悔しさは、ツインテールを観なくても分かる程である。
そんな人々の心の輝きを守る彼女なのだが、変身出来なければ、人の領分を出ることは無い。
さっき爆殺された本田という人だって、変身出来れば助けられたかもしれないのに。
そんな苛立ちと悔しさは、ツインテールを観なくても分かる程である。
「敵に変身ブレスを奪われてしまうなんて!
このままではヒーロー失格ですわ……」
このままではヒーロー失格ですわ……」
「それは本当かい?」
よっぽど焦っていたのだろう、近付いてくる気配に全く気付かなかった。
声の方に振り返ると、そこには上下白に法被を着たガタイのいい男性が居た。
声の方に振り返ると、そこには上下白に法被を着たガタイのいい男性が居た。
「あ、あなたは……」
「ただのしがない餃子屋さ」
亮と名乗った男は、ちょっと待ってろと言い、
支給品の料理セットと材料を取り出すと、見事な餃子を焼き上げて慧理那に差し出した。
支給品の料理セットと材料を取り出すと、見事な餃子を焼き上げて慧理那に差し出した。
「ん~!おいしい!流石は本職ですわね!」
「なんたって世界一を目指してるからな。
こいつで沢山の人を笑顔にするのが、俺の夢なんだ」
こいつで沢山の人を笑顔にするのが、俺の夢なんだ」
「素敵ですね。この餃子なら、
きっと手に届きますわ……私と違って」
きっと手に届きますわ……私と違って」
そう落ち込む慧理那に亮はその横に座ると問いかけた。
「変身がどうとか言ってたけど、もしかして君は、
ハ・デスが言っていたように、その、違う世界のヒーローなのかい?」
ハ・デスが言っていたように、その、違う世界のヒーローなのかい?」
「……はい。ブレスが無くては変身出来ませんけど」
そう言って手首を握る慧理那。
「変身出来なきゃヒーローじゃないのか?」
「それはそうですよ。
それだけで出来なくなってしまう事がたくさんあります」
それだけで出来なくなってしまう事がたくさんあります」
「まあ、そうか。でもね、慧理那ちゃん。
変身出来なかったり、スーパーパワーがなくなったら、もうヒーローじゃないのかい?」
変身出来なかったり、スーパーパワーがなくなったら、もうヒーローじゃないのかい?」
「それはそうですよ!そんなのなんの役に立つって言うんですか!」
思わず声を荒げた慧理那。
だが亮は変わらぬ調子で続けた。
だが亮は変わらぬ調子で続けた。
「確かに世界を救えるような力はなくなってしまうかもしれない。
けど俺は転身できなくても、目の前の敵を放っておけるほど歳とっちゃいないぜ」
けど俺は転身できなくても、目の前の敵を放っておけるほど歳とっちゃいないぜ」
「え?」
亮は慧理那の横から立ち上がると、一番近くの柱を睨みつけた。
そこからゆっくりと長い銀髪を後ろで束ねた女性が現れた。
そこからゆっくりと長い銀髪を後ろで束ねた女性が現れた。
「ほう?気付くとはな」
「お前こそ、なんでわざわざ隠れていた?」
「そこの腰抜けよりお前の首が欲しいと思ったからだ。
貴様ほどの戦士の首なら、DIO様もさぞお喜びになるだろう」
貴様ほどの戦士の首なら、DIO様もさぞお喜びになるだろう」
そう言って女は手にした剣を抜くと、切っ先を亮に向け、
「我が名はギン。スタンドの名はアヌビス神。
エジプトの冥府の神の暗示。さあ、貴様も名乗れ」
エジプトの冥府の神の暗示。さあ、貴様も名乗れ」
構えをとった亮は大きく息を吐き、
「リュウレンジャー!天火星・亮!」
キレッキレの中国拳法風のポーズを決め、更に拳を高く上げる。
「天に輝く五つ星!五星戦隊!ダイレンジャー!」
戦隊を名乗りながらたった一人。しかも生身。
だが今その場にいない残りの戦士たちの姿も見えるような、とても力強い名乗りだった。
だが今その場にいない残りの戦士たちの姿も見えるような、とても力強い名乗りだった。
「いくぜぇ!」
繰り出される剣戟をよけ、今まで数多のゴーマ怪人を退けて来た拳が、蹴りがギンを襲う。
だが、ギン、より正確に言えば、その体を乗っ取った妖刀アヌビス神も、
持ち前の学習能力で次第に亮の動きを見切り始める。
だが、ギン、より正確に言えば、その体を乗っ取った妖刀アヌビス神も、
持ち前の学習能力で次第に亮の動きを見切り始める。
(ああ!やっぱり生身では限界が……)
「なら!」
亮はハイキックから今までとはガラリと違うファイトスタイルに切り替えた。
太極拳とボクシングを織り交ぜたその動きは、
共に戦ったテンマレンジャー、天重星・将司の動きである。
太極拳とボクシングを織り交ぜたその動きは、
共に戦ったテンマレンジャー、天重星・将司の動きである。
(すごい!格闘だけで剣を、それも能力を持った敵にあんなに立ち回れるなんて!
変身してないのに……人たち浴びれば死んでしまうかもしれないのになぜ!?)
変身してないのに……人たち浴びれば死んでしまうかもしれないのになぜ!?)
その後も学習されるたびにシシレンジャー、キリンレンジャー、
そしてホウオウレンジャーのファイトスタイルに切り替え、
時に組み合わせ翻弄する亮。
その拳に、蹴りに一切の揺るぎはない。
そしてホウオウレンジャーのファイトスタイルに切り替え、
時に組み合わせ翻弄する亮。
その拳に、蹴りに一切の揺るぎはない。
(鍛えた技だけで……技だけで?
本当ですの?それを言うなら私だって銃の一つでもあれば戦える……本当に?)
本当ですの?それを言うなら私だって銃の一つでもあれば戦える……本当に?)
試しに慧理那は拳銃片手にギンに立ち向かう自分を想像してみたが、
全くイメージが動かない。
それは少なくとも慧理那の目指すヒーロー像にかすりもしないからだ。
全くイメージが動かない。
それは少なくとも慧理那の目指すヒーロー像にかすりもしないからだ。
(武器じゃない。私に足りないのは……亮さんが言うには忘れているのは……)
「やぁああ!」
「ううっ!」
強烈な蹴りを剣で受けたアヌビス神は大きく後ずさる。
(こいつ!全盛期はとうに過ぎてるはずなのになんて蹴りだ!
しかもスタンドのような特別な力も失ってる!ただ鍛えただけでこんなになるもんか!?)
しかもスタンドのような特別な力も失ってる!ただ鍛えただけでこんなになるもんか!?)
「うわぁああああああ!」
まだしびれが抜けきらないうちに、こっちに突っ込んでくる者が居た。
亮ではない。声も高いし、背も低い。
神堂慧理那だ。
恐らく支給品だったのだろうパレットナイフを構えてこっちに来る。
亮ではない。声も高いし、背も低い。
神堂慧理那だ。
恐らく支給品だったのだろうパレットナイフを構えてこっちに来る。
「邪魔するなガキンチョ!」
思い切り腹を蹴とばしてやり、再び亮に向き直る。
だが何故だか亮は構えを解いていた。
だが何故だか亮は構えを解いていた。
「貴様、なんのつもりだ!」
「目の前の敵を見過ごせるほど歳とっちゃないが、
何時までも後輩の出番を奪えるほど若くもないんでね」
何時までも後輩の出番を奪えるほど若くもないんでね」
そう言って亮はポケットからカードを取り出し、
腹を押さえながら立ち上がった慧理那に投げ渡した。
腹を押さえながら立ち上がった慧理那に投げ渡した。
「あ?」
「これは……」
「説明書によれば、インストールの呪文で英霊の力を降ろせる魔法のカードだそうだ」
「なにぃ!?てめえ、三味線引いてたってのか!?」
激高するアヌビス神を涼しく流し、亮は慧理那に問いかけた。
「思い出したんだろう?一番大切なことを」
「はい!亮さん……いえ!リュウレンジャー先輩!
私はヒーローになりたかったのは、
あの背中がカッコよかったのは変身出来るからじゃない!
私が一番憧れたのは、ヒーローたちの、心!」
私はヒーローになりたかったのは、
あの背中がカッコよかったのは変身出来るからじゃない!
私が一番憧れたのは、ヒーローたちの、心!」
そう言って慧理那は渡されたカードを天高く掲げる!
「英霊アーチャー!インストール!」
呪文と共に光に包まれる慧理那。
光が晴れると、その髪と目の色、そして衣装のが全く別の物に変わっていた。
白く変色した髪に、琥珀色の瞳。
両腕と腰に黒い外套、胸などを隠す布は水着ぐらいしかない。
そんな格好だが、一番目を引くのは両手首の銀色の枷のようなブレスレットだろう。
慧理那のツインテールを束ねる髪留めも同じデザインに変わっている。
まるでさっきまでの自分を戒める様に。
光が晴れると、その髪と目の色、そして衣装のが全く別の物に変わっていた。
白く変色した髪に、琥珀色の瞳。
両腕と腰に黒い外套、胸などを隠す布は水着ぐらいしかない。
そんな格好だが、一番目を引くのは両手首の銀色の枷のようなブレスレットだろう。
慧理那のツインテールを束ねる髪留めも同じデザインに変わっている。
まるでさっきまでの自分を戒める様に。
その姿はかつて剣のような心を持ちながら、腐って腐って腐り落ちた英霊に似ていた。
このアーチャーと、彼女の戦闘スタイルの兼ね合いから最適と判断された姿がこれとは。
それはただの皮肉か、それともこの英霊なりの『腐るな』というエールなのだろうか?
このアーチャーと、彼女の戦闘スタイルの兼ね合いから最適と判断された姿がこれとは。
それはただの皮肉か、それともこの英霊なりの『腐るな』というエールなのだろうか?
「これが私の戦う意志(ツインテール)!
テイルイエロー改め、テイルアーチャー参上!」
テイルイエロー改め、テイルアーチャー参上!」
「ふん!そんな付け焼刃の能力でまともに戦えるとでも?」
「劇場版の間に合わせ変身はお約束ですわ!」
テイルアーチャーは走り出しながら魔術を発動する。
「投影開始(トレース・オン)!」
出現させた一対の魔改造ガンブレード、干将・莫耶を手に迫るテイルアーチャー。
その弾丸を避けながら奥へ、奥へと進んでいった。
その弾丸を避けながら奥へ、奥へと進んでいった。
「任せたぞ、テイルアーチャー。さて、俺も追うか!」
調理セットを手早く片付けた亮も破壊痕をたどって走り出した。
【神堂慧理那@俺、ツインテールになります。】
[状態]:健康、夢幻召喚による変身中
[装備]:サーヴァントカード アーチャー@Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ3rei!!
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み、テイルブレスは無し)
パレットナイフ@Ib
[思考・状況]基本方針:ヒーローとしてハ・デスを打倒して決闘を止める!
1:まずは剣士を倒す!
2:思い出しましたわ!ヒーローの心得!
[備考]
※少なくともテイルイエローになってからの参戦です。
※英霊召喚やカードそのものの制限に関しては、後の書き手様にお任せします。
[状態]:健康、夢幻召喚による変身中
[装備]:サーヴァントカード アーチャー@Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ3rei!!
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み、テイルブレスは無し)
パレットナイフ@Ib
[思考・状況]基本方針:ヒーローとしてハ・デスを打倒して決闘を止める!
1:まずは剣士を倒す!
2:思い出しましたわ!ヒーローの心得!
[備考]
※少なくともテイルイエローになってからの参戦です。
※英霊召喚やカードそのものの制限に関しては、後の書き手様にお任せします。
【天火星・亮@海賊戦隊ゴーカイジャー】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、餃子調理セット
[思考・状況]基本方針:この殺し合いを止めるために出来ることを精一杯やる。
1:頼んだぞ、慧理那ちゃん。いや、テイルアーチャー。
2:俺も二人を追いかける。
[備考]
※レンジャーキーも大いなる力も喪失しているため、転身出来ません。
※ダイレンジャーのレンジャーキーが有れば、また転身できると思われます。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、餃子調理セット
[思考・状況]基本方針:この殺し合いを止めるために出来ることを精一杯やる。
1:頼んだぞ、慧理那ちゃん。いや、テイルアーチャー。
2:俺も二人を追いかける。
[備考]
※レンジャーキーも大いなる力も喪失しているため、転身出来ません。
※ダイレンジャーのレンジャーキーが有れば、また転身できると思われます。
【ギン@アカメが斬る!零】
[状態]:健康、アヌビス神による支配
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:この殺し合いを優勝する。
1:まずはこのヒーロー気取りのガキを斬る。
2:その後で、あの男も斬る。
[備考]
※ギンの意志は眠らされています。が、剣を手放せばすぐに戻ります。
[状態]:健康、アヌビス神による支配
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:この殺し合いを優勝する。
1:まずはこのヒーロー気取りのガキを斬る。
2:その後で、あの男も斬る。
[備考]
※ギンの意志は眠らされています。が、剣を手放せばすぐに戻ります。
支給品解説
【サーヴァントカード アーチャー@Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ3rei!!】
ある世界の聖杯戦争において使われる魔術礼装。
高度な置換魔術とピトスの泥を用いて成立している。
英霊の座と繋がっており、礼装に通して繋がっている英霊の宝具や武具に変化させる限定展開(インクルード)、
英霊をその身に宿し、使用者自身を一時的に英霊化させる夢幻召喚(インストール)の二種類の機能が有る。
夢幻召喚する場合は、使用者によって武器や服の意匠が変化する。
このカードは無銘の錬鉄の英雄の座と繋がっている。
【サーヴァントカード アーチャー@Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ3rei!!】
ある世界の聖杯戦争において使われる魔術礼装。
高度な置換魔術とピトスの泥を用いて成立している。
英霊の座と繋がっており、礼装に通して繋がっている英霊の宝具や武具に変化させる限定展開(インクルード)、
英霊をその身に宿し、使用者自身を一時的に英霊化させる夢幻召喚(インストール)の二種類の機能が有る。
夢幻召喚する場合は、使用者によって武器や服の意匠が変化する。
このカードは無銘の錬鉄の英雄の座と繋がっている。
【パレットナイフ@Ib】
ある呪われた美術館で絵画の少女が持っていた道具。
パレットナイフにしては異様によく切れる。
ある呪われた美術館で絵画の少女が持っていた道具。
パレットナイフにしては異様によく切れる。
【餃子調理セット】
おしいい焼き餃子を作る為の道具、具材一式。
特に武器に出来そうなものは包丁ぐらいしかない。
おしいい焼き餃子を作る為の道具、具材一式。
特に武器に出来そうなものは包丁ぐらいしかない。
【アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険】
エジプト九栄神のスタンドの一つで、刀剣に憑依したスタンド。
本体はもう死亡しており、独り歩きしているスタンドで、
刀身、又は柄、鍔に触れた人間を本体として操ることができる。
固有能力は任意の物質透過と、非常に高い学習能力。
エジプト九栄神のスタンドの一つで、刀剣に憑依したスタンド。
本体はもう死亡しており、独り歩きしているスタンドで、
刀身、又は柄、鍔に触れた人間を本体として操ることができる。
固有能力は任意の物質透過と、非常に高い学習能力。