そういえば、と。
思い出したように独り言ち、脳裏へ浮かべたのは数時間前に発ったエリア。
10人以上が集まった情報開示の場で、確かに言っていた。
仲間の遺体を、研究所内に運び安置している旨を。
特別強く意識を攫う内容ではなかったが、今は少々事情が違う。
首輪を一つ、苦も無く回収可能なチャンスが転がってるとあらば。
出向かない理由は見当たらず、方針の先頭に付け加えた。
思い出したように独り言ち、脳裏へ浮かべたのは数時間前に発ったエリア。
10人以上が集まった情報開示の場で、確かに言っていた。
仲間の遺体を、研究所内に運び安置している旨を。
特別強く意識を攫う内容ではなかったが、今は少々事情が違う。
首輪を一つ、苦も無く回収可能なチャンスが転がってるとあらば。
出向かない理由は見当たらず、方針の先頭に付け加えた。
「こいつはぁまた、随分派手にやったもんだねぇ」
道中、参加者との遭遇が起きなかったのが幸運か不運かはさておき。
E-4エリアへ戻って来たエボルトが見たのは、さながら大怪獣が歩き回った跡。
アスファルトは砕けた煎餅のような有様、現代都市を象徴する建造物も崩れかかった墓標に等しい。
首相官邸と並び、東都政府の権威の証であった研究所は。
無邪気と悪意の区別も付かない童子が、面白半分で踏み付けたかの姿。
一体全体、自分が去った後で何が起きたのやら。
答えを返せる者は誰もおらず、午後の風が寂しくゴーストタウンに吹くのみ。
E-4エリアへ戻って来たエボルトが見たのは、さながら大怪獣が歩き回った跡。
アスファルトは砕けた煎餅のような有様、現代都市を象徴する建造物も崩れかかった墓標に等しい。
首相官邸と並び、東都政府の権威の証であった研究所は。
無邪気と悪意の区別も付かない童子が、面白半分で踏み付けたかの姿。
一体全体、自分が去った後で何が起きたのやら。
答えを返せる者は誰もおらず、午後の風が寂しくゴーストタウンに吹くのみ。
「ゲームマスター様が必死こいてせこせこ建てたってのに、苦労も水の泡じゃねぇかよおい」
建造物の破壊で言ったら、桜ノ館中学校を消滅させた己も当て嵌まるが。
分かった上で、同情心が欠片も含まれない嘲笑を浮かべる。
分かった上で、同情心が欠片も含まれない嘲笑を浮かべる。
(しっかしまぁ、流石にここまで生き残ってるだけのことはあるってか?)
単独か複数人かは不明なれど、これ程の規模の破壊を起こせる参加者がいる一方で。
そんな力を持った輩との戦闘を、研究所に集まった面々は生き延びた。
内の二人、桜色の魔法少女と六眼の剣鬼とは桜ノ館中学で交戦済。
万丈やイリヤ共々、フェーズ4に到達した己へ食らい付いたのは記憶に新しい。
偶然運を拾って生き延びられる段階は、とっくに終わった。
元々の実力に加え、実戦の中で殻を破れぬ者から死んでいくステージへ移ったということか。
そんな力を持った輩との戦闘を、研究所に集まった面々は生き延びた。
内の二人、桜色の魔法少女と六眼の剣鬼とは桜ノ館中学で交戦済。
万丈やイリヤ共々、フェーズ4に到達した己へ食らい付いたのは記憶に新しい。
偶然運を拾って生き延びられる段階は、とっくに終わった。
元々の実力に加え、実戦の中で殻を破れぬ者から死んでいくステージへ移ったということか。
「まっ、今は小鳩くんの置き土産を拝借しますかね」
わざわざ足を運んだ理由は、ただの物見遊山ではない。
安置している遺体を見付けて、首輪を頂戴する。
殺し合いに抗った一団の仲間だった男、という事実はエボルトに一切の躊躇を抱かせない。
思う所があるとすれば、遺体が瓦礫で圧し潰され回収不可能になってないのを祈る程度。
軽い足取りで、崩れかかった正面ホールへ入る。
安置している遺体を見付けて、首輪を頂戴する。
殺し合いに抗った一団の仲間だった男、という事実はエボルトに一切の躊躇を抱かせない。
思う所があるとすれば、遺体が瓦礫で圧し潰され回収不可能になってないのを祈る程度。
軽い足取りで、崩れかかった正面ホールへ入る。
数時間前に、万丈達が訪れたのと同じルートを辿ってるとは知る由もなく。
散乱した瓦礫をヒョイと避け、破壊箇所が少ない区画へ。
散乱した瓦礫をヒョイと避け、破壊箇所が少ない区画へ。
幻徳の奴が生き残っていて、これを見たらどう思うやら。
放送で脱落を知らされた、ファウスト時代の同僚を頭に浮かべるのもそこそこに。
目に付いた扉に手を掛ける。
放送で脱落を知らされた、ファウスト時代の同僚を頭に浮かべるのもそこそこに。
目に付いた扉に手を掛ける。
(おっと?早速当たりを引いたか?)
広い部屋で整頓された机や、研究用の機材には興味も引かれず。
真っ先に視線が向かう先には、シーツが被さったナニカ。
盛り上がり方といい、何を隠す為に覆ったのか察しは付く。
真っ先に視線が向かう先には、シーツが被さったナニカ。
盛り上がり方といい、何を隠す為に覆ったのか察しは付く。
永眠中のところを悪いが、自分の役に立ってもらう。
近付くや剥ぎ取り、眠り続ける男が晒された。
近付くや剥ぎ取り、眠り続ける男が晒された。
尤も、予想していたのとは異なる顔だが。
「…………………よぉ、お前か」
間を置いて零した声に、当然ながら返事はない。
腹部を汚す赤黒い染みが、横たわるこの男を死へ引き摺り込んだのだろう。
別に、驚くような話ではない。
自分と同じブラッド族でなければ、黒死牟のような鬼にも非ず。
仮面ライダーの装甲の下は脆い生命体、軽く小突くだけで死に至る。
地球を救っただとか、壮大な背景があろうと関係無し。
腹部を汚す赤黒い染みが、横たわるこの男を死へ引き摺り込んだのだろう。
別に、驚くような話ではない。
自分と同じブラッド族でなければ、黒死牟のような鬼にも非ず。
仮面ライダーの装甲の下は脆い生命体、軽く小突くだけで死に至る。
地球を救っただとか、壮大な背景があろうと関係無し。
一人の人間として、桐生戦兎は力尽きた。
変えようのない事実が、エボルトの目の前に転がっている。
変えようのない事実が、エボルトの目の前に転がっている。
「俺が別行動を取って、一時間も経ってないのにこれか?ったく、お守りしてやる期間はとっくに過ぎたと思ってたんだがねぇ」
難しく考えずとも、十分起こり得た事だ。
放送で脱落者を伝えられた際、學とやちよの次に戦兎は名を呼ばれた。
研究所周辺の破壊を見るに、ここで起きた戦闘が原因で死んだのだろう。
生き残った者が野晒しを嫌い研究所内に運び、こうして自分が見付けるに至った。
小鳩が先か戦兎が先か、1/2の確率で後者を引き当てただけの話。
放送で脱落者を伝えられた際、學とやちよの次に戦兎は名を呼ばれた。
研究所周辺の破壊を見るに、ここで起きた戦闘が原因で死んだのだろう。
生き残った者が野晒しを嫌い研究所内に運び、こうして自分が見付けるに至った。
小鳩が先か戦兎が先か、1/2の確率で後者を引き当てただけの話。
「ヒーローごっこに興じるのも、それなりに楽しかったよ。あのまま相棒継続で、仮面ライダーコンビを名乗るのも悪くなかったかもな?」
デイパックの口を開き、取り出すは黄金の大剣。
偶然手に入れて以来、度々振るって来たパーフェクトゼクターを構える。
擬態中とはいえ、地球外生命体の膂力で振り下ろすのだ。
人間の死体を斬首するくらい、笑ってしまう程に容易い。
偶然手に入れて以来、度々振るって来たパーフェクトゼクターを構える。
擬態中とはいえ、地球外生命体の膂力で振り下ろすのだ。
人間の死体を斬首するくらい、笑ってしまう程に容易い。
「お前と違って、俺は幸運の女神様にラブコールをもらってよ。エボルドライバーだの時を止める力だのがほいほい手に入ってなぁ。お前が見たら、そりゃもう泡を吹くくらいにたまげたんじゃねぇのか?」
友人へ話しかけるのに似た気さくさで口が回るも、虚しい一方通行に過ぎず。
室内に響く己の声に、何を思ったのかはエボルト本人にしか分からない。
意識しないまま漏れた小さなため息が、自分自身への嘲りにも思える中。
室内に響く己の声に、何を思ったのかはエボルト本人にしか分からない。
意識しないまま漏れた小さなため息が、自分自身への嘲りにも思える中。
「…………まぁ、そういうこった。俺を倒すラブ&ピースのヒーローは、もうお前じゃない」
己の手で創造(ビルド)した偽りの偶像(ヒーロー)から、本物の英雄(ヒーロー)になった男は。
絶望的な力の差を何度教えても折れることなく、自分に立ち向かって来た男は。
明日の地球を救ってみせた、人間の強さを認めさせた男は。
桐生戦兎はもう二度と、エボルトの前に立ちはだかりはしない事実をゆっくりと飲み込み。
絶望的な力の差を何度教えても折れることなく、自分に立ち向かって来た男は。
明日の地球を救ってみせた、人間の強さを認めさせた男は。
桐生戦兎はもう二度と、エボルトの前に立ちはだかりはしない事実をゆっくりと飲み込み。
面白おかしくも厄介な、『感情』に引き摺られる自分自身を断ち切るように大剣を振り下ろした。
○
来た道を引き返し、用済みとなったエリアを後にする。
収穫は得られ、無駄足にならずに済んだのは運が良い。
戦兎がいた部屋を出て、あっちこっち探し回り小鳩の遺体も発見。
手早く首輪を回収、ココアの分と合わせて三つが手に入った。
収穫は得られ、無駄足にならずに済んだのは運が良い。
戦兎がいた部屋を出て、あっちこっち探し回り小鳩の遺体も発見。
手早く首輪を回収、ココアの分と合わせて三つが手に入った。
「鬱陶しい枷とおさらば出来るのも、そろそろかもなァ」
誰に擬態しても外れない、ゲームマスターの駒にされた証を擦る。
次に会うのはまだ見ぬ参加者か、見知った内の誰かか。
或いは、己が遺伝子を宿す龍の戦士か。
次に会うのはまだ見ぬ参加者か、見知った内の誰かか。
或いは、己が遺伝子を宿す龍の戦士か。
誰に会おうと、自分は自分らしく動くだけだ。
ゲームメーカーとして、舞台にちょっとした花を添えてやるも良し。
旧世界から続く因縁へ、完全なる決着を付けるも良し。
いずれにしろ、ストッパーになり得た男はもういない。
であれば、好き勝手に動いたとて構わないだろう。
ゲームメーカーとして、舞台にちょっとした花を添えてやるも良し。
旧世界から続く因縁へ、完全なる決着を付けるも良し。
いずれにしろ、ストッパーになり得た男はもういない。
であれば、好き勝手に動いたとて構わないだろう。
「……CIAO」
市街地を離れ、経過した時間も数えずにいたが。
不意に紡いだ別れの言葉は、誰に聞かれることもなく冷たい街中に溶けて消える。
不意に紡いだ別れの言葉は、誰に聞かれることもなく冷たい街中に溶けて消える。
研究所のずっと奥、静寂に支配された一室に横たわる屍には。
シーツに隠れた天才物理学者の耳には、当然届かなかった。
シーツに隠れた天才物理学者の耳には、当然届かなかった。
【D-3/一日目/午後】
【エボルト@仮面ライダービルド】
[状態]:ダメージ(小)、石動惣一に擬態中、思索、ハザードレベル上昇
[装備]:エボルドライバー+エボルボトル(コブラ、ライダーシステム、ラビット)+エボルトリガー@仮面ライダービルド、トランスチームガン+ブラックコブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ラストパンドラパネルブラック+ブラックロストフルボトル×6@仮面ライダービルド、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
[道具]:基本支給品一式×3、じわじわキノコカン@スーパーペーパーマリオ、ブレイクスルー・スキル@遊戯王OCG、ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、呪い移し@遊戯王デュエルモンスターズ、仮面ライダークロニクルガシャット(市販品→マスター)+ガシャコンバグヴァイザー1&Ⅱ@仮面ライダーエグゼイド、大型護送車@DEATH NOTE、首輪(ココア(きらファン)、小鳩、戦兎)
[思考・状況]
基本方針:参加者の殲滅。……でもいいが、もう少し保留。
1:首輪の解除。その為には……他参加者の首輪か。
2:1が済んだ後、万丈を取り込みハザードレベルを上げる。
3:せっかく力を手に入れたんだ。『ゲーム』らしく、愉しまなきゃなぁ?
4:術師の男(リンボ)に興味。どこまで吹っ飛ばしたかね
5:ロストボトルを回収しパンドラパネルを完成させる。手間を掛けさせないで欲しいんだがな。
6:美遊、ねぇ…………。
7:戦兎が死んじまった、か。
[備考]
※参戦時期は『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』で地球を去った後。
※エボルクロノスのポーズ持続時間は、現在は制限により数~十秒間程度です。
※仮面ライダークロノスの力を部分的に掌握しています。首輪の解除には、複数人の首輪を入手する必要があります。
※制限によりポーズを発動したら、再度発動するまでにインターバルがかかります。インターバルの時間は後続の書き手にお任せします。
※バグスターの遺伝子を取込み、同化しています。現在は首輪によりバグスターとしての能力(ワープ、肉体のデータ化)を抑制されています。
※環いろはの姿を写真で確認した為、いろはに擬態可能となりました。
※トランスチームガンのワープ機能は一度の使用後、6時間経過しなければ再使用不可能になっています。
[状態]:ダメージ(小)、石動惣一に擬態中、思索、ハザードレベル上昇
[装備]:エボルドライバー+エボルボトル(コブラ、ライダーシステム、ラビット)+エボルトリガー@仮面ライダービルド、トランスチームガン+ブラックコブラロストフルボトル@仮面ライダービルド、ラストパンドラパネルブラック+ブラックロストフルボトル×6@仮面ライダービルド、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト
[道具]:基本支給品一式×3、じわじわキノコカン@スーパーペーパーマリオ、ブレイクスルー・スキル@遊戯王OCG、ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、呪い移し@遊戯王デュエルモンスターズ、仮面ライダークロニクルガシャット(市販品→マスター)+ガシャコンバグヴァイザー1&Ⅱ@仮面ライダーエグゼイド、大型護送車@DEATH NOTE、首輪(ココア(きらファン)、小鳩、戦兎)
[思考・状況]
基本方針:参加者の殲滅。……でもいいが、もう少し保留。
1:首輪の解除。その為には……他参加者の首輪か。
2:1が済んだ後、万丈を取り込みハザードレベルを上げる。
3:せっかく力を手に入れたんだ。『ゲーム』らしく、愉しまなきゃなぁ?
4:術師の男(リンボ)に興味。どこまで吹っ飛ばしたかね
5:ロストボトルを回収しパンドラパネルを完成させる。手間を掛けさせないで欲しいんだがな。
6:美遊、ねぇ…………。
7:戦兎が死んじまった、か。
[備考]
※参戦時期は『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』で地球を去った後。
※エボルクロノスのポーズ持続時間は、現在は制限により数~十秒間程度です。
※仮面ライダークロノスの力を部分的に掌握しています。首輪の解除には、複数人の首輪を入手する必要があります。
※制限によりポーズを発動したら、再度発動するまでにインターバルがかかります。インターバルの時間は後続の書き手にお任せします。
※バグスターの遺伝子を取込み、同化しています。現在は首輪によりバグスターとしての能力(ワープ、肉体のデータ化)を抑制されています。
※環いろはの姿を写真で確認した為、いろはに擬態可能となりました。
※トランスチームガンのワープ機能は一度の使用後、6時間経過しなければ再使用不可能になっています。
| 161:デスゲームの劣等生 | 投下順 | |
| 150:万華鏡と蝶(前編) | 時系列順 | |
| 143:Reason Living(1) | エボルト |