月明かりが僅かに差し込むだけの、薄暗い森の中。
緑の制服を着た、長い黒髪の少女が一人歩いてた。
緑の制服を着た、長い黒髪の少女が一人歩いてた。
(この様な悪逆非道……絶対に赦しはしない)
主催者であるハ・デスに対し激しい怒りを燃やす少女、十条姫和は凛とした顔立ちで前を向いていた。
必ずやこの悪趣味な殺し合いを打倒しようという強い意志を胸に秘めて。
森の中を歩き続けてる中、姫和はピタリと足を止める。
必ずやこの悪趣味な殺し合いを打倒しようという強い意志を胸に秘めて。
森の中を歩き続けてる中、姫和はピタリと足を止める。
この会場に飛ばされて少し経ってからずっと、背後から纏わりつくような気配を感じていた。
姫和は息をすぅっと吸って、気配のする方へ顔を向ける。
姫和は息をすぅっと吸って、気配のする方へ顔を向ける。
「出てこい!私の跡を付けているのは分かっている!出て来なければ敵と見なす!」
そう忠告すると木々を揺らしながら隠れていた人物が姿を現した。
「ふふっ……バレちゃった♪ハロ~!綺麗な黒髪のお嬢さん♪」
現れたのは肩にストールを羽織り、緑色の羽の付いた帽子を被った独特なファッションをした青年であった。
青年は殺し合いの場に不釣り合いなほど明るい性格で、無邪気な笑みを見せている。
青年は殺し合いの場に不釣り合いなほど明るい性格で、無邪気な笑みを見せている。
「答えろ!お前は殺し合いに乗っているのか?」
「そう警戒しないでよ。せっかく可愛い顔してるんだからさ、笑顔笑顔♪」
「お前……ふざけているのか?」
「安心してよ。僕は殺し合いなんてやるつもりは無いよ」
「……疑わしいな」
「そう警戒しないでよ。せっかく可愛い顔してるんだからさ、笑顔笑顔♪」
「お前……ふざけているのか?」
「安心してよ。僕は殺し合いなんてやるつもりは無いよ」
「……疑わしいな」
目の前にいる男の軽薄な態度に姫和は警戒心を強める。
甘いマスクに、その陽気でおどけた笑顔は魅了される女性は多いだろうが
生真面目な性格の彼女にとっては不快感さえ覚える。
甘いマスクに、その陽気でおどけた笑顔は魅了される女性は多いだろうが
生真面目な性格の彼女にとっては不快感さえ覚える。
「疑う気持ちも分かるけど、殺し合いを止めるには色んな人との協力が必要だよね?だからさ、僕と仲良くしようよ♪
僕の名前は滝川空、気軽に『ソラ』って呼んでよ。お嬢さんの名前も教えてくれるかな?」
「……十条姫和だ」
「姫和ちゃんか……その長い黒髪にピッタリな素敵な名前だね♪」
「それよりソラ、支給品の中に刀は入ってなかったか?」
「どうしたの姫和ちゃん?もしかして、刀を探してるの?」
僕の名前は滝川空、気軽に『ソラ』って呼んでよ。お嬢さんの名前も教えてくれるかな?」
「……十条姫和だ」
「姫和ちゃんか……その長い黒髪にピッタリな素敵な名前だね♪」
「それよりソラ、支給品の中に刀は入ってなかったか?」
「どうしたの姫和ちゃん?もしかして、刀を探してるの?」
刀使としての力を行使するには御刀である小烏丸が必要だ。
今は没収され手元に無いが、もしかしたら他の参加者の元に支給されているかもしれない。
今は没収され手元に無いが、もしかしたら他の参加者の元に支給されているかもしれない。
「ああ、もしあればの話だが……」
「うーん、確か持ってたような~」
「本当か!?」
「持って無かったような~」
「はっきりしろ!」
「ごめんごめん♪姫和ちゃんを見てると、ついからかいたくなっちゃった♪」
(こいつ……)
「じゃあ、僕も刀探しに協力するよ。二人ならもっと見つかる可能性も増えるからさ♪」
「……お前はまだ信用出来ない。悪いが一緒には行動出来ない」
「うーん、確か持ってたような~」
「本当か!?」
「持って無かったような~」
「はっきりしろ!」
「ごめんごめん♪姫和ちゃんを見てると、ついからかいたくなっちゃった♪」
(こいつ……)
「じゃあ、僕も刀探しに協力するよ。二人ならもっと見つかる可能性も増えるからさ♪」
「……お前はまだ信用出来ない。悪いが一緒には行動出来ない」
滝川空という男、どうも得体が知れない。
私に送られる視線が時折、好意とは別の気配を感じる。
ただの軟派な男とは違う怪しさがあると本能が告げている。
御刀を持っていない状態では、突然に裏切りに対応出来ないかもしれない。
今はそのリスクを背負う訳にはいかない。
私に送られる視線が時折、好意とは別の気配を感じる。
ただの軟派な男とは違う怪しさがあると本能が告げている。
御刀を持っていない状態では、突然に裏切りに対応出来ないかもしれない。
今はそのリスクを背負う訳にはいかない。
「つれないなぁ。まぁ仕方ないか。僕は僕なりに刀を探してみるからまた会おうよ。じゃあね♪」
「……消えた?」
「……消えた?」
姫和が思考中の一瞬であった。
ソラから目を離していた一瞬の間に、忽然とソラの姿が消えていた。
まるでテレポートでもしたかのように。
ソラから目を離していた一瞬の間に、忽然とソラの姿が消えていた。
まるでテレポートでもしたかのように。
「あいつは……本当に人間なのか?」
その答えは出ないまま。
ただ、そよ風が木々の枝を揺らして音を立てるのみであった。
ただ、そよ風が木々の枝を揺らして音を立てるのみであった。
【十条姫和@刀使ノ巫女】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。
1:信頼できる仲間を探す。
2:小烏丸を探す。
3:滝川空を警戒。
[備考]
※参戦時期は12話終了後からです。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。
1:信頼できる仲間を探す。
2:小烏丸を探す。
3:滝川空を警戒。
[備考]
※参戦時期は12話終了後からです。
♦
「さ~て、次はどこに行こうかな。それにしても……」
ソラはデイバックを弄りながら先ほど別れた少女、姫和の事を思い出していた。
デイバックの中には支給品の一つである刀、小烏丸が入っていた。
デイバックの中には支給品の一つである刀、小烏丸が入っていた。
「姫和ちゃんの髪、とっても綺麗だったなぁ、緑の制服も素敵だけど。
白い服を着せた方がもっと黒髪に似合って、更に素敵な姿に変わるはずさ。
この手で姫和ちゃんをコーディネートしてみたいな。ふふふっ♪」
白い服を着せた方がもっと黒髪に似合って、更に素敵な姿に変わるはずさ。
この手で姫和ちゃんをコーディネートしてみたいな。ふふふっ♪」
ソラの目的は勿論、自身が生き残る事だ。
その手段は優勝か、脱出するかは、状況を見て考えればいい。
自分の趣味に関してはあくまで二の次に留める。
とはいえ、この殺し合いの中で、ソラはその趣味を我慢し切れるかは本人にも分からない。
彼にとって趣味は、一度本能が疼いたらもはや発作のように止められなくなる。
不要に敵を作るのはソラとしても本心ではないが、それはもはやどうしようも無い事である。
その手段は優勝か、脱出するかは、状況を見て考えればいい。
自分の趣味に関してはあくまで二の次に留める。
とはいえ、この殺し合いの中で、ソラはその趣味を我慢し切れるかは本人にも分からない。
彼にとって趣味は、一度本能が疼いたらもはや発作のように止められなくなる。
不要に敵を作るのはソラとしても本心ではないが、それはもはやどうしようも無い事である。
「まずは……この会場にどんな人達が来ているのか調べなきゃね。
中には僕の役に立つ人がいるかもしれないし……ふふふ♪」
中には僕の役に立つ人がいるかもしれないし……ふふふ♪」
そう言い終えると共に再びソラの姿が消えた。
次なる参加者と接触するために、彼の暗躍が始まった。
次なる参加者と接触するために、彼の暗躍が始まった。
【グレムリン@仮面ライダーウィザード】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、小烏丸@刀使ノ巫女
[思考・状況]
基本方針:自身の生存優先。
1:他の参加者の動向を観察する。
2:姫和に興味深々。
3:面白そうなので小烏丸はすぐに渡さず保留する。
[備考]
※参戦時期は賢者の石を入手する前からです。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、小烏丸@刀使ノ巫女
[思考・状況]
基本方針:自身の生存優先。
1:他の参加者の動向を観察する。
2:姫和に興味深々。
3:面白そうなので小烏丸はすぐに渡さず保留する。
[備考]
※参戦時期は賢者の石を入手する前からです。