石ころなんかじゃない、宝石だ。人間みんな。
田村芽実
田村芽実
ズサササササ!ズササササ!!
皆さん!こんにちは―――♪
あなたの隣にあまーい智代子!
チョコアイドルで覚えてくださいねー!
あなたの隣にあまーい智代子!
チョコアイドルで覚えてくださいねー!
ズサササササ!!!ズサササササ!!!!
って、さっきからどんどん、足音が増えていませんか!?怖い!!怖いです!!!
涙目で現状に抗議するアイドル。
涙目で現状に抗議するアイドル。
―――アイドルの名は園田智代子。
273プロに所属し、5人組アイドルユニット『放課後クライマックスガールズ』のメンバーの一人にして”チョコアイドル”である。
ガッシャ――――――ン!!!!! バリ―――――――ン!!!!!!
「あうぅぅぅ!?ッ!?うう……足音が弱くなるどころか強くなってきています……」
現在、園田智代子は大陸の街の雑居ビルの一室に隠れている。
そして智代子の耳に聞こえるのは、凶暴な破壊音の数々。
智代子の肉を食しようと、獰猛なワイルド・ラプターが智代子を何処に居るのか!?と涎を垂らしながら徘徊している。
そして智代子の耳に聞こえるのは、凶暴な破壊音の数々。
智代子の肉を食しようと、獰猛なワイルド・ラプターが智代子を何処に居るのか!?と涎を垂らしながら徘徊している。
☆彡 ☆彡 ☆彡
”日常”が”非日常”に変化したのは突然でした。
いつものように、レッスンを終えて帰宅するはずだった。
それが、急に意識が落ちて目が覚めると、知らない場所……
それが、急に意識が落ちて目が覚めると、知らない場所……
「これより決闘(デュエル)のルールを説明する」
正直、もしかしてTVのドッキリかな?と始めは思っていました。
だって男子高校生の首が吹き飛ぶだなんて、余りにも”非日常”すぎるから
だって男子高校生の首が吹き飛ぶだなんて、余りにも”非日常”すぎるから
だけど―――
「私からも挨拶をしよう。我が名は冥界の魔王ハ・デス」
余りにもリアルでおどろおどろしい姿に声。
どう見ても特殊メイクをした人には見えない。
本当に殺し合いなんだと理解したときには、意識がまた失い……大陸の何処かへ転送された私は雑居ビル内にいた。
正直、不安と困惑で泣きたかったが、とりあえず周囲の探索をしていたら。
どう見ても特殊メイクをした人には見えない。
本当に殺し合いなんだと理解したときには、意識がまた失い……大陸の何処かへ転送された私は雑居ビル内にいた。
正直、不安と困惑で泣きたかったが、とりあえず周囲の探索をしていたら。
―――ザッ!
恐竜が私の目の前に姿を現したのだ。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「これは、一体何なんじゃ……」
(たしか……オレは死んだはずだったよな?)
(たしか……オレは死んだはずだったよな?)
自分が生きていることに戸惑いを隠せない男が漆黒の翼で宙を飛んでいた。
男の名は阿久津潤。
男の名は阿久津潤。
ゴールデンパームに所属するヴァンパイアの一人である。
「つーことは、あんハ・デスなる奴がオレを蘇らせたってことか……あのクソがぁっ……!!!」
阿久津はイラつく。
冥界の魔王を自称するハ・デスに。
阿久津はイラつく。
冥界の魔王を自称するハ・デスに。
もちろん死ぬことに後悔がなかったわけではない。
しかし、自分はやるだけのことをして死んだ。
許可なく勝手に蘇らせたということは一つの事実を突きつけている。
しかし、自分はやるだけのことをして死んだ。
許可なく勝手に蘇らせたということは一つの事実を突きつけている。
―――あの男は自分が”上”にいて参加者達を”見下ろしている”ということにほかならない。
阿久津がもっとも気に入らないことをハ・デスはしたのだ。
「……まぁええ。磯野とかいう黒服も含めてしめて、20億手に入れた暁にはズムスタの看板でも買うかの」
イラつく気持ちを静め、とりあえず、夢のズムスタの看板を手に入れようと目標を定める。
イラつく気持ちを静め、とりあえず、夢のズムスタの看板を手に入れようと目標を定める。
すると―――
「……へぇ。あなた人間の癖に妖怪じみた能力を得てるのね」
女の声が聞こえた。
女の声が聞こえた。
「……何者や、アンタ」
(この女……ヴァンパイアか?)
(この女……ヴァンパイアか?)
「私?私は古くからあなた達人間を怖がらせる……妖怪だよ」
女はニヤッと嗤う。
女はニヤッと嗤う。
正体不明のアンノウンX
―――封獣ぬえ
☆彡 ☆彡 ☆彡
「……妖怪やと?」
「ええ、それもただの妖怪じゃないわ”大妖怪”の一人よ」
女……ぬえは阿久津に不敵な笑みを向ける。
女……ぬえは阿久津に不敵な笑みを向ける。
「いっておくが、オレは女でも見下ろすヤツは容赦はせん」
言葉と同時に阿久津は足の爪で女を切裂こうとする。
言葉と同時に阿久津は足の爪で女を切裂こうとする。
―――が
「短気は損気って言葉知ってる?」
女は一瞬に阿久津の背後に回った。
女は一瞬に阿久津の背後に回った。
「ッ!?」
(バカな……オレが回り込まれた!?)
阿久津は回り込まれたことに驚愕すると同時に……
(バカな……オレが回り込まれた!?)
阿久津は回り込まれたことに驚愕すると同時に……
―――熱くなった思考を静め、冷静になる。
「あら?意外とクールダウンできる人間なのね?意外だわ」
女は阿久津の様子にポカンとする。
女は阿久津の様子にポカンとする。
「うるさい女だ。それで、妖怪が人間様に近づいて何が目的じゃあ」
阿久津は目の前の大妖怪と名乗る女に敵意がないことに気づき、目的を探る。
阿久津は目の前の大妖怪と名乗る女に敵意がないことに気づき、目的を探る。
「別に、幻想郷の外に出るなんてもう遥か昔のこと。外の世界の人間はどんな感じか接触してみたかっただけよ。……私の目的のためにも……ね」
そう、ぬえは阿久津と戦う意思はなかった。
あくまでも己の目的のためにただけ。
そう、ぬえは阿久津と戦う意思はなかった。
あくまでも己の目的のためにただけ。
「それじゃあ、生きていたらまた会いましょ」
ぬえの言葉と同時に―――
ぬえの言葉と同時に―――
「ッ!!!」
阿久津の頭上に黒雲がいつの間にか出来ており、雷が落ちてきたのだ。
阿久津の頭上に黒雲がいつの間にか出来ており、雷が落ちてきたのだ。
「クソがぁ!」
避けた後、再度、妖怪女に攻撃を仕掛けようと試みるが―――
避けた後、再度、妖怪女に攻撃を仕掛けようと試みるが―――
―――既にこの場に女はもういなかった。
☆彡 ☆彡 ☆彡
ぬえが去った後、阿久津は街の建物を目にする。
(あれは……もしかして、他にも決闘者がおるかもな……)
阿久津は建物を見かけると静めていたイラつきが戻り始める。
阿久津は建物を見かけると静めていたイラつきが戻り始める。
「チッ!とりあえず、中へはいるとするかのぉ」
(憂さ晴らしできるような奴がいればええんじゃからの……)
阿久津はぬえと対峙したイライラを解消できないものかと考えている。
(憂さ晴らしできるような奴がいればええんじゃからの……)
阿久津はぬえと対峙したイライラを解消できないものかと考えている。
故に―――
―――虎穴に入らずんば虎子を得ず
阿久津は人の気配がする雑居ビル内へ潜入した……
☆彡 ☆彡 ☆彡
(なんじゃぁ、”アレ”は……)
物陰に隠れている阿久津の視線の先にあるのは―――
「ひぎッ!?もう……やめ……てぇ……」
物陰に隠れている阿久津の視線の先にあるのは―――
「ひぎッ!?もう……やめ……てぇ……」
(なるほど……決闘者の他にもいるというわけか……)
阿久津は理解する。
女が恐竜に組み伏せられていることから、決闘者以外にも生物がいるということを。
女が恐竜に組み伏せられていることから、決闘者以外にも生物がいるということを。
「あ、あああッ!?」
恐竜のカギ爪が、智代子の二の腕や太ももに傷をつける。
「……一種の地獄絵図じゃな」
闘う力を持たない人間が一方的な力に蹂躙される。
それは、日ノ元達が決戦に民間人を肉の壁として戦術に組み入れた戦場に似てる。
闘う力を持たない人間が一方的な力に蹂躙される。
それは、日ノ元達が決戦に民間人を肉の壁として戦術に組み入れた戦場に似てる。
(……ま、オレには関係ない。あの女には気の毒だが、先へ向かわせてもらうとするか)
”気の毒”には思う。
しかし、阿久津は”動揺”はしない。
”気の毒”には思う。
しかし、阿久津は”動揺”はしない。
そのまま、女を放置して憂さ晴らしができそうな他の決闘者を探そうとする。
―――しかし
―――僕に守れる命があるから守りたい。それだけです。
―――ピタ。
阿久津は足を止める。
「……」
そして長考すると動く。
そして長考すると動く。
阿久津は智代子を今にも食そうとするワイルド・ラプターへ―――
☆彡 ☆彡 ☆彡
「あ、あの……助けてくれてありがとうございます!」
(その姿……烏?)
智代子はすぐ目の前にきていた死から解放されたことにお礼を伝える。
(その姿……烏?)
智代子はすぐ目の前にきていた死から解放されたことにお礼を伝える。
「……別にアンタを助けようと思って助けたんやない」
阿久津はそんな智代子のお礼の言葉を受け取らなかった。
阿久津はそんな智代子のお礼の言葉を受け取らなかった。
「それに言葉だけの礼なんかいらん」
「そ、それじゃあどうすればいいのでしょうか……」
”言葉のお礼はいらない”に智代子は戸惑いを隠せない。
「そ、それじゃあどうすればいいのでしょうか……」
”言葉のお礼はいらない”に智代子は戸惑いを隠せない。
「……そんじゃあ、100万円」
「……え?」
阿久津のまさかの言葉に智代子は身体を膠着させる。
「……え?」
阿久津のまさかの言葉に智代子は身体を膠着させる。
「だから、アンタを助けた報酬じゃ」
「……」
阿久津の現金報酬に千代子は顔を俯く―――
「……」
阿久津の現金報酬に千代子は顔を俯く―――
「……」
(はぁ……オレは何を言ってるんじゃ。けど……やっぱり見返りのない手助けはオレには向かないってわけか……)
一度、死んでもなお、変わらぬ自分の思考に阿久津の表情に陰り、俯く。
(はぁ……オレは何を言ってるんじゃ。けど……やっぱり見返りのない手助けはオレには向かないってわけか……)
一度、死んでもなお、変わらぬ自分の思考に阿久津の表情に陰り、俯く。
―――そう、オレは”佐神”やない
阿久津の脳裏に浮かぶは、同盟相手の配下のヴァンパイア―――
「わ、わかりました!あなたに100万円払います!」
「……あ?」
智代子の言葉に阿久津は俯いていた顔を上げ―――
「……あ?」
智代子の言葉に阿久津は俯いていた顔を上げ―――
「アンタ、自分が何言ったか理解しとるのか?」
阿久津は智代子の目線に合わせて凄む。
阿久津は智代子の目線に合わせて凄む。
―――ビリビリビリ
一般人なら耐えられぬ空気。
智代子は凄む阿久津に体をビクリと震わせる。
智代子は凄む阿久津に体をビクリと震わせる。
が。
「わ、わかっています!勿論!直ぐにお返しはできませんが、必ずあなたに100万円をお支払いします!」
智代子ははっきりと阿久津の目線に合わせる。
智代子ははっきりと阿久津の目線に合わせる。
「私……恐竜に組み伏せられた瞬間、もう……このまま、あの男子学生のように”死”を迎えるんじゃないかと思っていました。だから……私は貴方に恩返しをしたい!だって私は……”あなたに甘い思い”を届けるチョコアイドルですからッ!!!」
智代子は精一杯の自分なりの覚悟を阿久津に示す。
(この女……ごっついな……)
阿久津は智代子の覚悟を聞くと口元を弛ませる。
「たった今からオレとアンタは金で繋がった関係じゃ。だから……アンタがオレに100万払うまで守ってやる。いっておくけどなぁ……1円もまけたりはしないからな?」
言うだけ言うと阿久津は智代子に背を向けて歩きだす。
「はい!お返しした時、ちゃんと100万円あるかどうか数えて下さいね!……私は園田智代子です。よろしくお願いします」
智代子は追いかけて走ると阿久津の隣に歩きながら自己紹介をした。
智代子は追いかけて走ると阿久津の隣に歩きながら自己紹介をした。
「……阿久津潤。よろしくのぉ」
阿久津はぶっきらぼうに答えた―――
阿久津はぶっきらぼうに答えた―――
【阿久津潤@血と灰の女王】
[状態]:健康 ヴァンパイア状態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:智代子を守り、100万円を受け取る
1:智代子を守り、見返りを望む
2:アイドル……のぉ……小鹿みたいなもんか
3:あの女(妖怪)は次に会ったらしめたるわ……
[備考]
※参戦時期は死後より
[状態]:健康 ヴァンパイア状態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:智代子を守り、100万円を受け取る
1:智代子を守り、見返りを望む
2:アイドル……のぉ……小鹿みたいなもんか
3:あの女(妖怪)は次に会ったらしめたるわ……
[備考]
※参戦時期は死後より
【園田智代子@アイドルマスターシャイニーカラーズ】
[状態]:疲労(小) 二の腕・太ももに切り傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:阿久津さんに100万円払う為にも生きて帰る
1:阿久津さんと行動する
2:皆は巻き込まれていませんよね……
[備考]
※参戦時期はプロデュースイベント砂糖づけ・ビターエンドより
[状態]:疲労(小) 二の腕・太ももに切り傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:阿久津さんに100万円払う為にも生きて帰る
1:阿久津さんと行動する
2:皆は巻き込まれていませんよね……
[備考]
※参戦時期はプロデュースイベント砂糖づけ・ビターエンドより
阿久津と別れた後、ぬえは別の場所へいた。
「ハ・デス……外来の神の一種ね。つまり…あの人間は利用されているということか。ふん!……悪いけど、「低級の神」の思惑には乗るつもりはないわ。むしろ……」
そういうと、ぬえは正体不明の種を自身に纏わせる。
そういうと、ぬえは正体不明の種を自身に纏わせる。
「この殺し合いを利用して判らないことだらけに染めてやるわ」
「この正体不明の妖怪(ぬえ)が!」
妖怪らしく行動を起こそうとぬえは紅き空を飛翔する。
【封獣ぬえ@東方project 】
[状態]:健康
[装備]:正体不明の種
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:判らないものだらけに染め上げてハ・デスの鼻を明かす
1:殺し合いには乗らないが、妖怪として行動する
2:魔の者に利用されている……いつの時代も人間は愚かで滑稽ね
[備考]
※参戦時期は鈴奈庵26話後
[状態]:健康
[装備]:正体不明の種
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:判らないものだらけに染め上げてハ・デスの鼻を明かす
1:殺し合いには乗らないが、妖怪として行動する
2:魔の者に利用されている……いつの時代も人間は愚かで滑稽ね
[備考]
※参戦時期は鈴奈庵26話後
『NPC紹介』
ワイルド・ラプター@遊戯王OCG
地属性 レベル4 恐竜族 ATK/1500 DEF/800
走ることが得意な恐竜。鋭いかぎづめで攻撃する。
ワイルド・ラプター@遊戯王OCG
地属性 レベル4 恐竜族 ATK/1500 DEF/800
走ることが得意な恐竜。鋭いかぎづめで攻撃する。