「デュエルってなんだよ! アイツも姫宮を狙うデュエリストなのか!?」
天上ウテナはデュエリストである。しかしそれはハ・デスの言うカードゲームのそれとは違う。薔薇の花嫁とエンゲージする権利を賭けた剣による決闘をする者たち。それがウテナの知るデュエリストだ。
「とにかくボクは殺し合いなんか認めないぞ!」
決闘の時に纏う騎士服を着ていたのが幸いだった。別に服そのものに身体能力を上げる効果はないが、動きやすさが違うし何より気持ちの問題もある。
かつて両親が『いなくなった』時に王子様に慰められたウテナは少女ながら王子様を目指している。だから今の騎士服を着ていれば、殺し合いなどという異常事態に巻き込まれても「王子様」として振る舞える。
「ほう、王子様系美少女ですか……これはこれでいいものですね、是非ともメス堕ちさせたいです」
「っ! 誰だ!!」
突然響いた声にウテナが振り返ると、その先には露出の多い黒衣を身を包んだ少女がいた。背中からは一見アクセサリーにも見える羽が生えているが、時折ピクリと揺れることで、それが装飾品などではないことが分かる。
「失礼、私は柊……いえ、マジアベーゼと名乗っておきましょう」
年の頃はウテナと同じくらいに見えるが、余裕たっぷりの態度はとても同世代には思えない。なんかウテナの周りのデュエリストはそんなのばっかな気もするが。
「マジアベーゼ?」
「ええ、私はベーゼ[悪]を自称していますが、 凛々しく戦う美少女を殺すのは私の本懐と違えます」
ニッコリと笑うマジアベーゼ。
「どうでしょう? 巻き込まれた者同士、手を組みませんか? 私の能力は制限されていて、前で戦ってくれる方が欲しかったのですよ」
嘘を言っているようには見えない……が、言葉の節々から迸る怪しさを隠しきれていない。
「悪いけど……ボクは君を信用できない」
ウテナがマジアベーゼを警戒するのも当たり前だろう。
ウテナはかなりのお人好しの部類だが、この殺し合いという状況下で、明らかに普通の存在ではない少女を手放しに信用するほどではない。
だがそんなウテナの反応すら予想していたのか、マジアベーゼは特に表情を変えることなく言葉を続ける。
ウテナはかなりのお人好しの部類だが、この殺し合いという状況下で、明らかに普通の存在ではない少女を手放しに信用するほどではない。
だがそんなウテナの反応すら予想していたのか、マジアベーゼは特に表情を変えることなく言葉を続ける。
「ええ、それはごもっとも。いきなり後ろから刺されでもしたらたまりませんものね。こちらから誘う以上、ある程度の誠意は見せます。それから判断してくれませんか?」
「誠意?」
意味深な言葉に眉をひそめるウテナ。
「私の能力をお見せしましょう、こちらの情報を一方的に晒す誠意も、私が前衛を欲しがる理由も分かってくださると思います」
マジアベーゼは支給品……本人支給された自らの鞭フルスタ・ドミネイトを、近くの木に向けて振るう。
「これは……!?」
「無機物に命を与え眷属とする私の鞭……中々便利なのですよ」
鞭打たれた木がウゾウゾと動きだし、幹を手足のようにしてマジアベーゼに傅くような体勢になった。
「すごいな……ボクの手助けなんか必要ないんじゃないか?」
「普段私自身を守って欲しいのですよ、制限のせいか、ずっと眷属にしていると疲れるので」
一応、話に筋は通っている。一方的に能力を明かし、弱点も話した。確かに誠意も理由も見せてくれた。
隠していること、言っていないことくらいはあるかもしれないが嘘を言っているようにも思えない。
ウテナが少し警戒を緩めた瞬間……マジアベーゼの眷属となった木が密かに地中に伸ばしていた枝が、ウテナの足元から生えてきた。
「なっ!? だ、騙したのか!?」
突然下から伸びていた枝に対応できず、体を拘束されてしまうウテナ。
「まさか。これも誠意の一つです。いつでも殺せる状況において殺さないというのと……私の目的をお教えするための、ね」
ベロォ、と舌舐めずりをしながらウテナに近づくマジアベーゼ。
「な、なにをする、つもりだ?」
震えそうになる声を必死に抑えながら問いかけるウテナに、マジアベーゼはクスリと笑う。
「怖がっているのですか? 王子様の格好をしていても、所詮は女の子ですね……」
マジアベーゼは茨で拘束したウテナの体に指を這わせる。
「くっ、あ……やめ、ろぉ……!」
「かわいい声を出しますね、王子様?」
マジアベーゼはウテナの体の上で指を滑らせて端正な顔をねっとりとした手付きで触った後、その細い顎をクイっと持ち上げる。
「私の目的は、貴女のような可愛く凛々しい女の子を玩具にすることです」
「ぐぅう……この、下衆がぁ!!」
ウテナは体をよじりながらマジアベーゼに罵倒を浴びせる。
しかし、その悔しそうな表情はマジアベーゼの興奮を高めるだけだった。
「いいですねぇ、その顔! そそりますよ!」
「ふざけるなぁ!! 離せぇえ!!」
「ふざけるなぁ!! 離せぇえ!!」
ウテナは必死に抵抗するが、茨によって手足の自由を奪われているうえに、相手の方が力は上だ。
「無駄ですよ。あなたはこれから私のおもちゃになるんですから」
そう言ってマジアベーゼはウテナの騎士服に手をかけると一気に引き裂いた。
「きゃああ!?」
ビリリリッという音と共に布切れとなった服が床へと落ちる。
ウテナは咄嵯に両腕で胸を隠そうとするが、拘束のせいでそれも叶わない。マジアベーゼはニヤニヤしながらウテナの全身を見回す。
ウテナは咄嵯に両腕で胸を隠そうとするが、拘束のせいでそれも叶わない。マジアベーゼはニヤニヤしながらウテナの全身を見回す。
「ほほう? これはまた素晴らしい体つきをしていらっしゃいますねぇ」
「くっ……見るな!」
ウテナは顔を真っ赤にして叫ぶ。
マジアベーゼはその反応を楽しむように彼女の肌に触れていく。
マジアベーゼはその反応を楽しむように彼女の肌に触れていく。
「んあっ! やめろ! 触るなぁ!」
「フフッ、そんなこと言って体は正直みたいですね? 王子様の格好なんて止めればいいんじゃないですか?」
マジアベーゼの手の動きに合わせてウテナはビクンっと跳ね上がる。
「うるさい! ボクはこんなことをされても屈しないぞ!」
「クス、まだそんな口をきける余裕があるんですか」
マジアベーゼは再び手を動かし始める。今度は脇腹の方からだ。
「ひゃあんっ! そこはダメだってばぁ!!」
ウテナは身を捩らせる。だが、それは逆効果だったようでマジアベーゼはさらに調子に乗っていく。
「ふむ、やはりここは弱いようですね。では、こちらはどうでしょうか?」
今度はお尻を撫で始める。その瞬間、今までで一番大きな刺激がウテナを襲った。
「あぁんっ!」
ウテナは思わず甘い声を上げてしまう。マジアベーゼはそれを聞き逃さなかった。
「おやおや? 今のはなんでしょうねぇ? もう一度聞かせてもらえませんか?」
「くっ……」
ウテナは黙って睨みつけることしかできない。
「フフッ、強情なお方ですねぇ……。まあいいでしょう」
するとマジアベーゼは手を下に伸ばしていき、太股の内側に触れた。
「ひっ……!」
ウテナは反射的に脚を閉じるが、マジアベーゼはそれをこじ開けようとする。
「いいですねぇ!!! 悪堕ちは解釈違いですが、メス堕ちなら大歓迎です!!」
──かしらかしら、ご存知かしら?
──この世には無数の並行世界が存在するんだって。
──へー! たとえばたとえば!?
──首の骨を折られて死亡した者が亡霊として呪詛を垂れ流す世界。平和な日常を過ごしていた少女が在り方をねじ曲げられた可能性世界。永遠の切り札となった男がかつての友人と再会し、異形から人間に戻ることが出来た世界。復讐を誓った少年が少女達と知り合い、真の黒幕が妹だと気付き討伐を成し遂げた世界。元不良の男が自堕落なフリーターになる世界と、彼がリベンジを誓ったことで変化した世界。
──それ、全部オープニングに書いてあることじゃん。
『ウテナ 』
「生徒会長? アンタも来てたのか?」
『どうしたウテナ、そんな他人行儀な呼び方して』
「冬芽こそ、なんで急に馴れ馴れしく名前で……あれ?」
『思い出したかウテナ』
「冬芽……違う、ボクは……生徒会長とは……ボクにとっての王子様は……」
遥か彼方、空に浮かぶ城。そこから『王子様』が、力を貸してくれる。
「……なにっ!?」
マジアベーゼは驚きの声をあげる。
ウテナは自らに支給された剣……「エンジンブレード」で何時のまにか蔓を切り払っていた。
しかもいつの間にか、破り捨てたはずの白い騎士服が黒基調の新しいものに変わっている。
しかもいつの間にか、破り捨てたはずの白い騎士服が黒基調の新しいものに変わっている。
マジアベーゼはそんな彼女を興味深そうに見ている。
「パワーアップフォーム……というよりはフォームチェンジですか。もう少し派手な方が私好みですが」
対峙するウテナとマジアベーゼ……しかしウテナは剣をいきなりあらぬ方向へ投げる。
「ヤケになりました、かっ……!?」
直後、ウテナの姿は掻き消えていた。否、厳密に言えば剣を投げた方向にいつの間にか移動していた。
エンジンブレード、それはある仮面ライダーの武器……ではない。ウテナが憧れているのとは別の、ある『王子様』の使う武器だ。
本来なら『王子様』以外には剣を投げた先に瞬間移動するシフトの力は使えないが、元の世界でもその力を他人に分けることはできた。それを応用して、ハ・デスはこの武器を支給された者もシフトを使えるようにしたのである。
そのままウテナはエンジンブレードをマジアベーゼと反対方向へ投げ続け、あっという間に逃げきってしまった。
「逃げられました、か……残念ですね、仲間を集めたかったのは本当だったのですが」
変身を解いたマジアベーゼ。先ほどまでの露出の多い衣装と超常的な雰囲気から一転。ありきたりな学校の制服と純朴そうな見た目の普通の女子中学生になる。
「うゎあああ!!! 私の馬鹿!! 今は性癖優先させてる状況じゃないのにぃ!」
柊うてなは悪の組織の女幹部であるが、その実ただの変身ヒロイン好きの変態である。
変身していると性欲の抑えが効かなくなってしまうが、この危機的状況では変身したままの方が安全と判断。
その結果いい感じの王子様系美少女を前にして我慢できなくなってしまい、普通に仲間として誘うはずが気づいたら(性的な意味で)襲っていた。
それで危険人物と見なされて逃げられてしまったのだから世話はない。
「と、とにかく私好みの魔法少女や変身ヒロインが殺されるかもしれない今の状況はなんとかしないと!」
人命とかじゃなくて魔法少女のことしか考えてない辺り、変身してなくても大概なうてなであった。
「あれ、ボク、どうして……」
ウテナは気がつけば、マジアベーゼから完全に逃げ切っていた。いつの間にか記憶が飛んでいることに困惑するウテナ。今までディオスの力を使っても記憶がなくなるようなことはなかった。強いて言えば転校先で有栖川樹璃と決闘した時……
「あれ? 違う、ボクは転校なんてしてないはず……クソっ、なんかさっきから頭がこんがらがる!」
平行世界。その概念をハ・デスより聞いてから、ウテナにはパラレルワールド……ある思春期の黙示録のウテナの記憶がよぎるようになっていた。
「ああもう! とにかく、ボクは王子様だ! だから殺し合いを止める、今はそれだけだ!」
──王子様に憧れるあまり、自分も王子様になる決意をしてしまったお姫様。
──でも、本当にいいの、それで?
【天上ウテナ@少女革命ウテナ】
[状態]:健康、混乱(中)、疲労(小)
[装備]:エンジンブレード@ファイナルファンタジーXV
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2】
[思考・状況]基本方針:『王子様』として殺し合いを止める
1:なんか、変な感じがする……
2:あの女の子(うてな)は危険だ
[備考]
テレビ版からの参戦ですが、平行世界の話を聞いてから劇場版の記憶も少しあります。
[状態]:健康、混乱(中)、疲労(小)
[装備]:エンジンブレード@ファイナルファンタジーXV
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2】
[思考・状況]基本方針:『王子様』として殺し合いを止める
1:なんか、変な感じがする……
2:あの女の子(うてな)は危険だ
[備考]
テレビ版からの参戦ですが、平行世界の話を聞いてから劇場版の記憶も少しあります。
【柊うてな@魔法少女にあこがれて】
[状態]:健康、非変身
[装備]:フルスタ・ドミネイト@魔法少女にあこがれて
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2】
[思考・状況]基本方針:殺し合いは止める。それはそれとして美少女ヒロインがいたら弄ぶ。
1:変身ヒロインや魔法少女を守らないといけません!
2:あのカッコいい人(ウテナ)、メス堕ちさせたいな……
[状態]:健康、非変身
[装備]:フルスタ・ドミネイト@魔法少女にあこがれて
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2】
[思考・状況]基本方針:殺し合いは止める。それはそれとして美少女ヒロインがいたら弄ぶ。
1:変身ヒロインや魔法少女を守らないといけません!
2:あのカッコいい人(ウテナ)、メス堕ちさせたいな……
『支給品紹介』
【フルスタ・ドミネイト@魔法少女にあこがれて】
柊うてな(マジアベーゼ)に本人支給。
鞭で打った人形や花を自らの奴隷にする。原作ではこれだけで消耗する描写は特にない が、本ロワでは奴隷を操り続けていると消耗するように制限されている。 ちなみにweb掲載版だとフルスタ・ドミナツィオーネとなっている。
【フルスタ・ドミネイト@魔法少女にあこがれて】
柊うてな(マジアベーゼ)に本人支給。
鞭で打った人形や花を自らの奴隷にする。原作ではこれだけで消耗する描写は特にない が、本ロワでは奴隷を操り続けていると消耗するように制限されている。 ちなみにweb掲載版だとフルスタ・ドミナツィオーネとなっている。
【エンジンブレード@ファイナルファンタジーXV】
天上ウテナに支給。FF15の主人公、ノクトの初期装備。
本来これ自体は機械仕掛けの鍔以外は普通の剣だが、本ロワではノクトの能力、シフトが付与されている。剣を投げた先にテレポートが可能。仮面ライダーアクセルとは無関係。
天上ウテナに支給。FF15の主人公、ノクトの初期装備。
本来これ自体は機械仕掛けの鍔以外は普通の剣だが、本ロワではノクトの能力、シフトが付与されている。剣を投げた先にテレポートが可能。仮面ライダーアクセルとは無関係。