息も白くなるような寒い夜の世界。
星を見にいくとか、夜の逢引だとか。
そんなロマンチックとは無縁の場所だ。
ではあたりに一面に広がる雪原はどうか。
地上を覆うような銀世界は人の心を奪うのには十分だが、
辺りはそんな銀世界を容赦なく汚されていった痕跡がそこら中にある。
人が踏み抜いた足跡がある。一つや二つではない。何十、何百人もの足跡だ。
数々の塹壕、そして体の一部が消し飛んでる無数の亡骸が転がっていた。
此処は戦場。対話の解決が望めず権益のために起こされた戦争の前線だ。
人気のない、と言うより生きた人間がいない場所を二人の軍服の兄弟が歩く。
星を見にいくとか、夜の逢引だとか。
そんなロマンチックとは無縁の場所だ。
ではあたりに一面に広がる雪原はどうか。
地上を覆うような銀世界は人の心を奪うのには十分だが、
辺りはそんな銀世界を容赦なく汚されていった痕跡がそこら中にある。
人が踏み抜いた足跡がある。一つや二つではない。何十、何百人もの足跡だ。
数々の塹壕、そして体の一部が消し飛んでる無数の亡骸が転がっていた。
此処は戦場。対話の解決が望めず権益のために起こされた戦争の前線だ。
人気のない、と言うより生きた人間がいない場所を二人の軍服の兄弟が歩く。
先を歩いていた男が立ち止まった。
目的地にたどり着いたことで後ろの弟もその先にあったものを見る。
猿轡をされて腕を縛られて、足すらも縛られ最早逃げることも不可能な敵軍の兵士。
言うまでもない。彼は捕虜だ。何のために見せたのか。
それは兄弟にこの男を■■■■為───
目的地にたどり着いたことで後ろの弟もその先にあったものを見る。
猿轡をされて腕を縛られて、足すらも縛られ最早逃げることも不可能な敵軍の兵士。
言うまでもない。彼は捕虜だ。何のために見せたのか。
それは兄弟にこの男を■■■■為───
ハ・デスによって始まった殺し合いの舞台にて、二人の男が相対する。
一人は紺色の軍服を着た男だ。軍服によく似合う青色の多い狙撃銃を構えていた。
猫のような目は何処か不気味さ、或いは空虚さを感じさせており警鐘を鳴らすこと間違いない。
此処は雪原。北西に位置する場所で、嘗ての戦場を思い出させるが寒さはまだましだ。
旅路で死ぬような寒さに晒されたという経験からくるものではあるが、
それを抜きにしても、あの時彼が経験した寒さと比べれば十分な気温だ。
一人は紺色の軍服を着た男だ。軍服によく似合う青色の多い狙撃銃を構えていた。
猫のような目は何処か不気味さ、或いは空虚さを感じさせており警鐘を鳴らすこと間違いない。
此処は雪原。北西に位置する場所で、嘗ての戦場を思い出させるが寒さはまだましだ。
旅路で死ぬような寒さに晒されたという経験からくるものではあるが、
それを抜きにしても、あの時彼が経験した寒さと比べれば十分な気温だ。
「……お前、乗るつもりがないのか。」
そんな彼を前にしているのは子供だった。
軍服の男よりも幼い、中学生ぐらいの子供だ。
前髪が数匹のエビのように逆立った奇抜な髪型をしており、
これはこれで近づいてはいけないような相手にも見える。
軍服の男よりも幼い、中学生ぐらいの子供だ。
前髪が数匹のエビのように逆立った奇抜な髪型をしており、
これはこれで近づいてはいけないような相手にも見える。
「当たり前だ! 俺は絶対乗らねえ!」
銃を構えられてるのにも関わらず、
少年は拳を作りながら軍服の男の言葉を否定する。
子供らしい何のプランもない。しかし殺し合いをするつもりもない。
髪型はともかく、年相応の戦いとは無縁な一般人なのだろうかと察する。
綺麗事を言えるだけ、弱い人間ではないとも思うのだが。
少年は拳を作りながら軍服の男の言葉を否定する。
子供らしい何のプランもない。しかし殺し合いをするつもりもない。
髪型はともかく、年相応の戦いとは無縁な一般人なのだろうかと察する。
綺麗事を言えるだけ、弱い人間ではないとも思うのだが。
「此処で今、俺が引き金を引けばお前は死ぬぞ。」
銃口は完全に少年へと向けられている。
引き金にかけられた指はほんのちょっと動かせば、
眉間に風穴を空けることになるのは確実だ。
照準は合わせてないが、この距離ならまず外さない。
引き金にかけられた指はほんのちょっと動かせば、
眉間に風穴を空けることになるのは確実だ。
照準は合わせてないが、この距離ならまず外さない。
「俺は軍にいたこともある。必要以上の殺しもしてきた。
向かってきた敵も、生きるために必要な動物でも『なんでも』だ。
子供だからと引き金が引けない、そんな甘い理由を俺に期待する気か?」
向かってきた敵も、生きるために必要な動物でも『なんでも』だ。
子供だからと引き金が引けない、そんな甘い理由を俺に期待する気か?」
本気だ。
彼は必要なら遠慮なく撃てる目をしていた。
それは少年にも十分伝わる程に、瞳は冷徹なものだとわかる。
少年も構えてる者が何かは分かってるので冷や汗は流れており、
自分が窮地に立たされているということはちゃんと認識していた。
彼は必要なら遠慮なく撃てる目をしていた。
それは少年にも十分伝わる程に、瞳は冷徹なものだとわかる。
少年も構えてる者が何かは分かってるので冷や汗は流れており、
自分が窮地に立たされているということはちゃんと認識していた。
「───だったら、おっさんに見せてやるよ!
殺し合いをしなくてもハ・デスをぶっ飛ばす、俺のかっとビングを!」
殺し合いをしなくてもハ・デスをぶっ飛ばす、俺のかっとビングを!」
「……かっとびんぐ? なんだそれは。」
「あらゆる困難にチャレンジすること、それがかっとビングだ!」
少年、九十九遊馬はそれを常に掲げ続けてきた。
どれだけ莫迦にされようと、どれだけ侮られようと、
そしてどれだけ裏切られようとも、彼の生き方は全てがかっとビングだ。
常に困難に立ち向かい続けて、そして乗り越えてきた。
どれだけ莫迦にされようと、どれだけ侮られようと、
そしてどれだけ裏切られようとも、彼の生き方は全てがかっとビングだ。
常に困難に立ち向かい続けて、そして乗り越えてきた。
「だから皆で協力した方が早いってことを俺が証明してやる!」
「それは無理だな。」
冷めた一言と表情と共に即座に否定される。
熱弁していた遊馬が思わずこけそうになってしまう。
熱弁していた遊馬が思わずこけそうになってしまう。
「なんだよ、やってみなきゃわかんねえだろ!」
「汚れのない人間がいるはずがない。
必要になったら手を汚す……それが人間だ。」
必要になったら手を汚す……それが人間だ。」
軍人として生きていた以上よく知っている。
どういう人物なのか知りもしないで引き金は引けるし、
相手に帰るべき人間がいたところで関係なく相手は殺せた。
殺さなかった奴がいるとするなら……それは『偶像』だろうか。
なんにせよ関係ない。他の参加者がどのような人物かは知らないが、
死ぬ危険が迫っても尚相手を殺さないでいる、清い人間など存在しない。
どういう人物なのか知りもしないで引き金は引けるし、
相手に帰るべき人間がいたところで関係なく相手は殺せた。
殺さなかった奴がいるとするなら……それは『偶像』だろうか。
なんにせよ関係ない。他の参加者がどのような人物かは知らないが、
死ぬ危険が迫っても尚相手を殺さないでいる、清い人間など存在しない。
その言葉に遊馬は否定しきれなかった。
家族の為なら父を突き落としたDr.フェイカー、
そのDr.フェイカーの復讐に燃えたトロン一家、
そして何より、遊馬達もバリアンも裏切ったベクター。
必要であれば人はどんなことだってできてしまう。
たとえそれを成し遂げるための手段が殺しだとしても。
彼はそういう人たちを何人も見てきて、戦って心を通じてきた。
家族の為なら父を突き落としたDr.フェイカー、
そのDr.フェイカーの復讐に燃えたトロン一家、
そして何より、遊馬達もバリアンも裏切ったベクター。
必要であれば人はどんなことだってできてしまう。
たとえそれを成し遂げるための手段が殺しだとしても。
彼はそういう人たちを何人も見てきて、戦って心を通じてきた。
「だから必ず殺しに乗る奴はいる。
奴がいたとしてお前はどうするつもりだ。そいつすらも───」
奴がいたとしてお前はどうするつもりだ。そいつすらも───」
「信じ続ける!」
男の声を遮るように、高らかに叫ぶ。
「確かに、どうしようもない奴はいるかもしれない……俺にだってそれはわかってるさ。」
人の心がないとナッシュに言われたベクターだろうと彼は手を伸ばす。
そんな彼でもバリアンの神ドン・サウザンドばかりは許すことはなかった。
戦うべき相手だったバリアン七皇もドン・サウザンドのせいで記憶を歪められており、
全ての元凶とも言うべき存在だ。自分の世界もアストラル世界を滅ぼす以上和解はあり得ない。
だから相手の言いたいことはわかる。絶対に乗る参加者はいるだろうし、相容れない相手もいる。
そんな彼でもバリアンの神ドン・サウザンドばかりは許すことはなかった。
戦うべき相手だったバリアン七皇もドン・サウザンドのせいで記憶を歪められており、
全ての元凶とも言うべき存在だ。自分の世界もアストラル世界を滅ぼす以上和解はあり得ない。
だから相手の言いたいことはわかる。絶対に乗る参加者はいるだろうし、相容れない相手もいる。
「けど、心が無いなら心ができるまで俺は信じる! それが俺のかっとビングだ!」
困難であるのは間違いない。絵空事だと誰もが笑うだろう。
それでも、諦めることは決してない。それが九十九遊馬と言う少年である。
嬉々として殺しを楽しむ相手なら流石に難しいかもしれないものの、
無理矢理殺し合いを強要された相手なら彼はその相手を信じ続ける。
それでも、諦めることは決してない。それが九十九遊馬と言う少年である。
嬉々として殺しを楽しむ相手なら流石に難しいかもしれないものの、
無理矢理殺し合いを強要された相手なら彼はその相手を信じ続ける。
「……」
銃を構えたまま、相手は動こうとしない。
呆れてるのか感心してるのか。表情は無表情に等しく、
何を考えているのかがさっぱり分からない。
呆れてるのか感心してるのか。表情は無表情に等しく、
何を考えているのかがさっぱり分からない。
「ど、どうしたんだよ? 変なもの食っちまったとかか?」
何も答えずただ銃を構えてる光景だが、
妙に能天気な発言で様子を伺う。
妙に能天気な発言で様子を伺う。
「……殺すよりも脱出する方が早いなら、
確かにそれに越したことはないか。その話、乗ってやる。」
確かにそれに越したことはないか。その話、乗ってやる。」
彼の目的はとっとと帰ることだ。
元々死線をくぐっていたところは変わらないし、
別にどっちでもいいが早いならそちらを選ぶ、それだけである。
元々死線をくぐっていたところは変わらないし、
別にどっちでもいいが早いならそちらを選ぶ、それだけである。
「お! いいのか!?」
「だがお前に付き合うとしても、殺されるつもりはない。
必要だったら俺は容赦なくそいつの頭を撃ち抜くつもりだ。」
必要だったら俺は容赦なくそいつの頭を撃ち抜くつもりだ。」
一から十までのつもりはない。
あくまで生き残るのが楽だと思っただから選んだだけで、
相手が殺しに来るような相手であれば、遠慮はしない。
あくまで生き残るのが楽だと思っただから選んだだけで、
相手が殺しに来るような相手であれば、遠慮はしない。
「今は中断してくれただけでも嬉しいぜ!
俺は九十九遊馬! おっさんの名前なんて言うんだ?」
俺は九十九遊馬! おっさんの名前なんて言うんだ?」
差し出された右手を眺めながら、ふと彼は思い出す。
自分とは違って、親に愛されていた弟の存在だ。
自分とは違って、親に愛されていた弟の存在だ。
『人を殺して罪悪感を微塵も感じない人間が、この世にいて良いはずがないのです』
夜の寒空の中に弟に言われたことを思い出す。
人は誰だって汚れている。この少年もきっとそうであると。
殺し合いの打破とかどうでもいい。死なないならそれに越したことはない。
まだあのアイヌの少女に執着する理由はあるので死ぬつもりはないが、
似たような清廉潔白さを感じさせる存在の遊馬に対して興味がある。
だから彼は望む。彼が一人も殺さずにいようなんて不屈の心を捨てさせ、
人を殺すに足りうる理由を与えてやろうと男は髪をかき上げながら、
人は誰だって汚れている。この少年もきっとそうであると。
殺し合いの打破とかどうでもいい。死なないならそれに越したことはない。
まだあのアイヌの少女に執着する理由はあるので死ぬつもりはないが、
似たような清廉潔白さを感じさせる存在の遊馬に対して興味がある。
だから彼は望む。彼が一人も殺さずにいようなんて不屈の心を捨てさせ、
人を殺すに足りうる理由を与えてやろうと男は髪をかき上げながら、
「───尾形百之助だ。」
山猫はそう名乗り握手を交わした。
【九十九遊馬@遊☆戯☆王ZEXAL】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~3
[思考]:絶対に乗らない。それがかっとビングだ!
1:尾形と一緒にかっとビングだ! 俺!
2:あれ、アストラルいなくねえか!?
[備考]
※参戦時期は少なくともドン・サウザンドを倒して以降です。
※アストラルはいません
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~3
[思考]:絶対に乗らない。それがかっとビングだ!
1:尾形と一緒にかっとビングだ! 俺!
2:あれ、アストラルいなくねえか!?
[備考]
※参戦時期は少なくともドン・サウザンドを倒して以降です。
※アストラルはいません
【尾形百之助@ゴールデンカムイ】
[状態]:遊馬に対する関心
[装備]:ヴリスラグナ@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考]:生き残れるならばそれに越したことはないが、それはそれとして……
1:九十九遊馬に手を汚させる。或いは殺しの理由を与えさせる。
2:お前のような奴がいていいはずがない。
[状態]:遊馬に対する関心
[装備]:ヴリスラグナ@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考]:生き残れるならばそれに越したことはないが、それはそれとして……
1:九十九遊馬に手を汚させる。或いは殺しの理由を与えさせる。
2:お前のような奴がいていいはずがない。
[備考]
※参戦時期は少なくとも片目になって以降です。
※ヴリスラグナの効果を受けてるかは採用次第後続にお任せします
※参戦時期は少なくとも片目になって以降です。
※ヴリスラグナの効果を受けてるかは採用次第後続にお任せします
【ヴリスラグナ@グランブルーファンタジー】
尾形百之助に支給。ゲーム上では水属性シルヴァの解放武器。
粛として放たれる一滴の雫は螺旋の奔流にあらゆる敗因を飲み込み、彼方へと弾き飛ばす。
押し寄せる数千の敵意に風穴を開け、絶対的な勝利を齎す。
水属性の攻撃力を強化する『霧氷の攻刃』光属性の攻撃力を強化する『天光の攻刃』のスキルがある。
第3スキル『狙撃の極意』はロワ上での再現が難しいので割愛。
尾形百之助に支給。ゲーム上では水属性シルヴァの解放武器。
粛として放たれる一滴の雫は螺旋の奔流にあらゆる敗因を飲み込み、彼方へと弾き飛ばす。
押し寄せる数千の敵意に風穴を開け、絶対的な勝利を齎す。
水属性の攻撃力を強化する『霧氷の攻刃』光属性の攻撃力を強化する『天光の攻刃』のスキルがある。
第3スキル『狙撃の極意』はロワ上での再現が難しいので割愛。