「俺は……地球に戻ってきたのか……?」
灯のない街の中で、チンピラ風の男が呟く。
彼のその姿は、本来の姿ではなく擬態である。
その正体は、魔力を持つ人間が絶望することで生まれる怪物「ファントム」。
個体名を、「フェニックス」という。
彼のその姿は、本来の姿ではなく擬態である。
その正体は、魔力を持つ人間が絶望することで生まれる怪物「ファントム」。
個体名を、「フェニックス」という。
不死鳥の名を冠する彼は、その名の通り不死の能力を持つ。
死んでも力を増し、また蘇る。
その力により、フェニックスは仮面ライダーウィザードをも圧倒した。
だが、敗北の時は訪れる。
ウィザードは彼を、太陽へ放り込んだのだ。
死んでも力を増し、また蘇る。
その力により、フェニックスは仮面ライダーウィザードをも圧倒した。
だが、敗北の時は訪れる。
ウィザードは彼を、太陽へ放り込んだのだ。
「おまえに、フィナーレはない」
ウィザードのその言葉どおり、フェニックスは永遠に太陽の表面で死と復活を繰り返すことになるはずだった。
だが彼はハ・デスによって無間地獄からすくい上げられ、決闘の参加者としてこの地に立つことになった。
だが彼はハ・デスによって無間地獄からすくい上げられ、決闘の参加者としてこの地に立つことになった。
「どうやったのかわからねえし、あいつが何者かもわからねえ……。
だが、そんなことはどうでもいい!
殺し合い? 上等じゃねえか! ただ死に続けるしかねえ時間を繰り返すのに比べれば、よっぽど天国だぜ!
全員ぶっ殺した後は、誰の指図も受けず好きにやらせてもらおうか!」
だが、そんなことはどうでもいい!
殺し合い? 上等じゃねえか! ただ死に続けるしかねえ時間を繰り返すのに比べれば、よっぽど天国だぜ!
全員ぶっ殺した後は、誰の指図も受けず好きにやらせてもらおうか!」
デイパックに入っていた剣を手に取り、フェニックスは高らかに叫んだ。
◆ ◆ ◆
「一難去ってまた一難……。
赤石長官なら、そう言うところか」
赤石長官なら、そう言うところか」
その頃、近くの区画にも一人の参加者がいた。
彼の名は、門田ヒロミ。
防衛組織「フェニックス」の司令官だった男だ。
この地に招かれる前、ヒロミは変身ベルト・デモンズドライバーを盗んで逃走した敵対組織の元幹部・オルテカに挑んでいた。
だが生身の状態では太刀打ちできるはずもなく、敗北。
同志である五十嵐三兄妹に後を託し、彼は崖から転落した。
そして次に意識を取り戻した時、彼は磯野とハ・デスの演説を聴いていた。
死を覚悟していたのに生き延びることができたのは、普通であれば喜ぶべきことだ。
だが生き延びた結果命がけのゲームに参加させられたのでは、話が別である。
彼の名は、門田ヒロミ。
防衛組織「フェニックス」の司令官だった男だ。
この地に招かれる前、ヒロミは変身ベルト・デモンズドライバーを盗んで逃走した敵対組織の元幹部・オルテカに挑んでいた。
だが生身の状態では太刀打ちできるはずもなく、敗北。
同志である五十嵐三兄妹に後を託し、彼は崖から転落した。
そして次に意識を取り戻した時、彼は磯野とハ・デスの演説を聴いていた。
死を覚悟していたのに生き延びることができたのは、普通であれば喜ぶべきことだ。
だが生き延びた結果命がけのゲームに参加させられたのでは、話が別である。
「前途ある青年を、あんなむごいやり方で殺す所業……。絶対に許せん!
この体でどこまでできるかわからないが、命に代えてでもハ・デスを……」
この体でどこまでできるかわからないが、命に代えてでもハ・デスを……」
外見年齢こそ実年齢相応のヒロミだが、デモンズドライバーを繰り返し使用したことによりその肉体年齢は80歳以上にまで老化してしまっていた。
その事実は、彼も知っている。だからこそ、一度は戦いから退く決意を固めたのだ。
だが今は、多数の罪もない命が危険にさらされた緊急事態。
自分の命惜しさに、戦いを避けている場合ではない。
たとえ自分が生きて戻れなかったとしても、世界を守る使命はきっと五十嵐三兄妹が……。
その事実は、彼も知っている。だからこそ、一度は戦いから退く決意を固めたのだ。
だが今は、多数の罪もない命が危険にさらされた緊急事態。
自分の命惜しさに、戦いを避けている場合ではない。
たとえ自分が生きて戻れなかったとしても、世界を守る使命はきっと五十嵐三兄妹が……。
「いや、待てよ……」
そこまで考えたところで、ヒロミはある可能性に気づく。
こうして自分が拉致されているということは、五十嵐三兄妹まで拉致されている可能性もあるのではないか、と。
こうして自分が拉致されているということは、五十嵐三兄妹まで拉致されている可能性もあるのではないか、と。
「仮にそうだとしたら、非常にまずい……」
下手をすれば、世界の守り手が全てハ・デスの手に落ちてしまったことになる。
現状最大の敵であるオルテカも巻き込まれている可能性もあるが、そうだとしてもデッドマンズの残党は彼だけではない。
残されたフェニックスの一般隊員だけで、はたして世界を守りきれるだろうか。
現状最大の敵であるオルテカも巻き込まれている可能性もあるが、そうだとしてもデッドマンズの残党は彼だけではない。
残されたフェニックスの一般隊員だけで、はたして世界を守りきれるだろうか。
「軽々しく死ぬわけにはいかないということか……」
もしも五十嵐三兄妹が巻き込まれていて、全滅でもしてしまえば世界の危機。
それを防ぐためには、少しでも彼らの力にならなければならない。
残り少ない命だったとしても、適当には扱えない。
それを防ぐためには、少しでも彼らの力にならなければならない。
残り少ない命だったとしても、適当には扱えない。
「まずは情報を集めなければ……。
いや、その前に……。何をするにしても、武器は必要だな」
いや、その前に……。何をするにしても、武器は必要だな」
とりあえず思考に一段落をつけ、ヒロミは自分に支給された荷物を確認する。
最初に出てきたのは、オレンジの装飾に彩られた一振りの剣だった。
最初に出てきたのは、オレンジの装飾に彩られた一振りの剣だった。
「これはひょっとして……ソードオブロゴスの聖剣か?」
ヒロミは、その剣に近しい物を知っていた。
以前強大な悪魔・ディアブロが復活した際に共闘した組織、「ソードオブロゴス」。
そこに所属する仮面ライダーたちが使っていた聖剣に、目の前の剣はよく似ていたのだ。
付属していた説明書きを読み、ヒロミは自分の考えが間違っていなかったことを知る。
以前強大な悪魔・ディアブロが復活した際に共闘した組織、「ソードオブロゴス」。
そこに所属する仮面ライダーたちが使っていた聖剣に、目の前の剣はよく似ていたのだ。
付属していた説明書きを読み、ヒロミは自分の考えが間違っていなかったことを知る。
「無銘剣虚無……。無の力を司り、使い手によっては世界を滅ぼしうるもっとも危険な聖剣……。
なぜ俺のところには、ろくでもない力ばかり回ってくるのか……」
なぜ俺のところには、ろくでもない力ばかり回ってくるのか……」
思わずため息を漏らすヒロミ。だが、この剣を使わないという選択肢はない。
力がなければ、何も守れないのだから。
力がなければ、何も守れないのだから。
「聖剣はおのれが認めた物にしか力を与えないというが……。
どうか、俺を認めてくれ!」
どうか、俺を認めてくれ!」
ヒロミは共に支給されていた変身ベルト・ブレードライバーを装着し、そこへ虚無を納刀。
そして祈るような思いで、ワンダーライドブックをセットした。
そして祈るような思いで、ワンダーライドブックをセットした。
「変身!」
『エターナルフェニックス!』
『エターナルフェニックス!』
◆ ◆ ◆
そして数十分後、二人は遭遇する。
「おまえは……」
オレンジと黒の鎧を纏った戦士……仮面ライダーファルシオンとなったヒロミの姿を確認したフェニックスは、眉間にしわを寄せる。
「見たことねえ姿だが、おまえも魔法使いか!」
フェニックスはファルシオンをウィザードの同類と認識し、声を荒げる。
「魔法使い? 俺はそんな特別な存在じゃない。
俺はただ……ヒーローになりたかっただけの男だ」
俺はただ……ヒーローになりたかっただけの男だ」
落ち着いた声で、ヒロミは返す。
だがその態度が、フェニックスをさらに苛立たせる。
だがその態度が、フェニックスをさらに苛立たせる。
「どっちにしろ、俺にとっちゃ敵だなあ!」
人間の擬態を解き、ファントム本来の姿に戻るフェニックス。
間髪入れずに携えた剣……スザク双天斬でヒロミに斬りかかる。
だがその一撃は、ヒロミの剣で弾かれる。
間髪入れずに携えた剣……スザク双天斬でヒロミに斬りかかる。
だがその一撃は、ヒロミの剣で弾かれる。
「その姿……デッドマンではないようだが、おまえも人類の脅威になる存在のようだな!」
「誰が死人(デッドマン)だ! 俺は不死身なんだよ!」
「誰が死人(デッドマン)だ! 俺は不死身なんだよ!」
互いの剣が、幾度となくぶつかり合う。
お互い決め手を欠いたまま、時間だけが過ぎていく。
純粋な剣術の腕であれば、剣を持たぬデモンズで戦ってきたヒロミよりもフェニックスの方が上だ。
しかしファルシオンの高いスペックは、技術の差を埋めるには充分だった。
お互い決め手を欠いたまま、時間だけが過ぎていく。
純粋な剣術の腕であれば、剣を持たぬデモンズで戦ってきたヒロミよりもフェニックスの方が上だ。
しかしファルシオンの高いスペックは、技術の差を埋めるには充分だった。
「めんどくせえ……。これならどうだ!」
しびれを切らしたフェニックスは、攻撃に変化をつける。
スザク双天斬を分離させ、二刀での攻撃に切り替えたのだ。
スザク双天斬を分離させ、二刀での攻撃に切り替えたのだ。
「何ッ!?」
この攻撃に、ヒロミは完全に不意を突かれた格好になる。
片方の刀がファルシオンの胸を捉え、衝撃で吹き飛ばす。
宙を舞ったヒロミの体は、偶然にも近くにあった川に転落した。
片方の刀がファルシオンの胸を捉え、衝撃で吹き飛ばす。
宙を舞ったヒロミの体は、偶然にも近くにあった川に転落した。
「ちっ、川かよ……。死んだかどうか確認できねえじゃねえか。
まあいい。生きてたとしても、それなりにダメージは与えたんだ。
放っておいても野垂れ死ぬだろ。次だ、次」
まあいい。生きてたとしても、それなりにダメージは与えたんだ。
放っておいても野垂れ死ぬだろ。次だ、次」
吐き捨てるようにそう言うと、フェニックスは人間の姿に戻って夜の街に消えていった。
【フェニックス@仮面ライダーウィザード】
[状態]疲労(小)
[装備]スザク双天斬@妖怪ウォッチシリーズ
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝し、自由に生きる
[備考]
※参戦時期は、太陽に放り込まれた後
※蘇生能力は制限により封じられています。本人がそれに気づいているかは、現状不明です
[状態]疲労(小)
[装備]スザク双天斬@妖怪ウォッチシリーズ
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:優勝し、自由に生きる
[備考]
※参戦時期は、太陽に放り込まれた後
※蘇生能力は制限により封じられています。本人がそれに気づいているかは、現状不明です
数分後、川の下流からヒロミが顔を出した。
フェニックスの想定とは裏腹に、さほど深刻なダメージは受けていない。
これも、ファルシオンの性能の高さのおかげである。
フェニックスの想定とは裏腹に、さほど深刻なダメージは受けていない。
これも、ファルシオンの性能の高さのおかげである。
「くそっ、不覚をとった……」
悔しげに呟きながら、ヒロミは岸に上がる。
「やはり、俺一人では限界がある……。
仲間を集めなければ……」
仲間を集めなければ……」
その言葉は、風にかき消されそうなほど小さかった。
しかしそこには、たしかな熱があった。
しかしそこには、たしかな熱があった。
「我が命の、最後の灯火……。少しでも役に立ててみせる……」
【門田ヒロミ@仮面ライダーリバイス】
[状態]疲労(中)
[装備]無銘剣虚無&覇剣ブレードライバー&エターナルフェニックス@仮面ライダーセイバー
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:罪のない人々を守る
1:仲間を集める
2:五十嵐三兄妹や、ソードオブロゴスの剣士たちが巻き込まれていないか確認する
3:赤い剣士(フェニックス)と再び遭遇したら、今度こそ倒す
[備考]
参戦時期は、21話でオルテカの攻撃により崖から転落した直後
[状態]疲労(中)
[装備]無銘剣虚無&覇剣ブレードライバー&エターナルフェニックス@仮面ライダーセイバー
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:罪のない人々を守る
1:仲間を集める
2:五十嵐三兄妹や、ソードオブロゴスの剣士たちが巻き込まれていないか確認する
3:赤い剣士(フェニックス)と再び遭遇したら、今度こそ倒す
[備考]
参戦時期は、21話でオルテカの攻撃により崖から転落した直後
【スザク双天斬@妖怪ウォッチシリーズ】
「妖聖剣」と呼ばれる伝説の剣の一振り。
剣武魔神・朱雀が所持する。
普段は1本の大剣だが、縦に分割して2本の刀として使用することも可能。
また、風を操る力を持つ。
「妖聖剣」と呼ばれる伝説の剣の一振り。
剣武魔神・朱雀が所持する。
普段は1本の大剣だが、縦に分割して2本の刀として使用することも可能。
また、風を操る力を持つ。
【無銘剣虚無&覇剣ブレードライバー&エターナルフェニックス@仮面ライダーセイバー】
使い手と共に封印されていた無の聖剣と、仮面ライダーファルシオンの変身アイテム一式。
かつて世界を滅ぼそうとした剣士・バハトが元々の使い手であったが、彼の死後デザストの手に渡り、さらに緋道蓮が受け継ぐ。
ファイナルライブではタッセルが使用し、「深罪の三重奏」では新たに3人もの使い手が登場。
時に敵として、時に味方として、やたらと使い回される聖剣である。
使い手と共に封印されていた無の聖剣と、仮面ライダーファルシオンの変身アイテム一式。
かつて世界を滅ぼそうとした剣士・バハトが元々の使い手であったが、彼の死後デザストの手に渡り、さらに緋道蓮が受け継ぐ。
ファイナルライブではタッセルが使用し、「深罪の三重奏」では新たに3人もの使い手が登場。
時に敵として、時に味方として、やたらと使い回される聖剣である。