「ケケッ、オレっちに無断で冥界…地獄の王を名乗るとは、いい度胸してやがる」
上空を見上げながらそう笑うのは、小学生くらいに見える男の子だった。
しかし、その正体はただの子供ではない。
彼の名はゴクオー。
初代閻魔大王、地獄王である。
しかし、その正体はただの子供ではない。
彼の名はゴクオー。
初代閻魔大王、地獄王である。
最初の場所にて、ハ・デスという化け物は、地獄の別名である冥界…その魔王だと名乗った。
奴が何者なのかは分からない。
冥界とはいっても、自分の知る地獄とは別の存在かもしれない。
しかし、奴が地獄の関係者である可能性がある以上、放っておくわけにはいかない。
奴が何者なのかは分からない。
冥界とはいっても、自分の知る地獄とは別の存在かもしれない。
しかし、奴が地獄の関係者である可能性がある以上、放っておくわけにはいかない。
「…ジュウオウはいないが、こいつは没収されてなかったか」
ゴクオーがデイパックから取り出したのは、変幻自在棒。
ウソツキの舌を抜き、ウソのつけない舌を授けるための道具だ。
かつて、ゴクオーが地獄に落ちた人間を裁くために幾度も振るった愛器である。
ウソツキの舌を抜き、ウソのつけない舌を授けるための道具だ。
かつて、ゴクオーが地獄に落ちた人間を裁くために幾度も振るった愛器である。
「…誰か来たな」
ゴクオーが愛器の様子を確かめるために変幻自在棒を適当に振り回していると、一人の参加者が現れた。
その参加者は、人間の世界で言うところの高校生くらいと思われる少女だった。
向こうもこちらの存在に気づき、綺麗な金髪を揺らしながらこちらに向かって走ってきて…
その参加者は、人間の世界で言うところの高校生くらいと思われる少女だった。
向こうもこちらの存在に気づき、綺麗な金髪を揺らしながらこちらに向かって走ってきて…
「あっ」
盛大に転んだ。
「おねーさん、大丈夫?」
「あっ、うん…えへへ、こんなとこに一人ぼっちで、やッと人に会えたから慌てちゃった」
「ウソつくなよ、手から血ィ出てんじゃん」
「あっ、うん…えへへ、こんなとこに一人ぼっちで、やッと人に会えたから慌てちゃった」
「ウソつくなよ、手から血ィ出てんじゃん」
ゴクオーはそういって少女の怪我した手を握って見せる。
それに対して少女は、
それに対して少女は、
「あはは、だいじょぶ!ぜんっぜん平気だよ」
「……!!」
「……!!」
何でもないように、笑った。
「……おねーさん、名前は?」
「あっ、私はコレット。コレット・ブルーネルだよ」
「あっ、私はコレット。コレット・ブルーネルだよ」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
ゴクオーとコレットは、お互いに情報交換をし、それぞれが全く違う世界の住人であることを知った。
もっともゴクオーは、地獄のことには触れず、あくまで八百小6年2組の小学生としての自己紹介だが。
もっともゴクオーは、地獄のことには触れず、あくまで八百小6年2組の小学生としての自己紹介だが。
「世界を救うための神子、ね…」
「うん、お父様のような立派な天使様になって、大好きな人がいる、私たちの世界を救うんだ」
「……………そうか」
「うん、お父様のような立派な天使様になって、大好きな人がいる、私たちの世界を救うんだ」
「……………そうか」
ゴクオーが思い出したのは、自分たちの世界の天使。
コレットの世界の天使は自分の世界の天使とは全然違う存在のようだが。
コレットを見ていると、その思考の在り方は似通っているように思えて、なんとなく癪だった。
コレットの世界の天使は自分の世界の天使とは全然違う存在のようだが。
コレットを見ていると、その思考の在り方は似通っているように思えて、なんとなく癪だった。
「ご、ゴクオーくん?どしたの?顔怖いよ?」
「…なんでもねえよ。それよりコレットおねーさん、チョコ食べない?」
「…え?チョコ?」
「…どしたの?なんかびっくりした顔して」
「う、ううん、じゃあ、いただこうかな」
「…なんでもねえよ。それよりコレットおねーさん、チョコ食べない?」
「…え?チョコ?」
「…どしたの?なんかびっくりした顔して」
「う、ううん、じゃあ、いただこうかな」
コレットはゴクオーからチョコレートを一切れ受け取ると、パクリと食べる。
「どう?美味しい?」
「うん、甘くておいしいよ~」
「…おねーさん、誰かさんみたいにウソが下手だね」
「え?ウソ?」
「実はオレっちの支給品の一つ、カレーの材料だったんだ」
「…!」
「うん、甘くておいしいよ~」
「…おねーさん、誰かさんみたいにウソが下手だね」
「え?ウソ?」
「実はオレっちの支給品の一つ、カレーの材料だったんだ」
「…!」
コレットは驚愕の表情でゴクオーを見つめながら、ゴクリと…カレーのルーを飲み込んだ。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
「…どうして分かったの?私がウソついてるって」
「最初に違和感を覚えたのはおねーさんの手を握った時だよ」
「…ああ、私、全然痛そうにしてなかったもんね」
「それもあるが…それ以上に違和感があったのはあんたの言葉だ」
「最初に違和感を覚えたのはおねーさんの手を握った時だよ」
「…ああ、私、全然痛そうにしてなかったもんね」
「それもあるが…それ以上に違和感があったのはあんたの言葉だ」
『あはは、だいじょぶ!ぜんっぜん平気だよ』
「オレっち、前に同じような言葉を吐いた人間を、見たことがあるんだよ。そいつは、泣きそうなほど困ってるのに、笑って言ったんだ。『ぜんっぜん平気だよ!』ってな」
「…強い子なんだね」
「だけど、さっきのおねーさんの台詞から感じたのは、びっくりするくらいの『無』だったんだよ。痛みが鈍いとかでもねえ、強がってるわけでもねえ、本気で何も感じてねえ奴の言葉だった」
「…うん、もうすっかり慣れちゃったけど、本当に何も…感じなかった」
「それでオレっちは、痛覚以外にも感覚を失ってるんじゃねえかって思って、チョコと偽ったカレールーを渡してみたら…案の定だ」
「…すごいね、ゴクオーくん!探偵さんみたいだよ」
「さっき話してた、天使って奴の代償なのか?」
「……うん」
「…強い子なんだね」
「だけど、さっきのおねーさんの台詞から感じたのは、びっくりするくらいの『無』だったんだよ。痛みが鈍いとかでもねえ、強がってるわけでもねえ、本気で何も感じてねえ奴の言葉だった」
「…うん、もうすっかり慣れちゃったけど、本当に何も…感じなかった」
「それでオレっちは、痛覚以外にも感覚を失ってるんじゃねえかって思って、チョコと偽ったカレールーを渡してみたら…案の定だ」
「…すごいね、ゴクオーくん!探偵さんみたいだよ」
「さっき話してた、天使って奴の代償なのか?」
「……うん」
コレットは話す。
神子の試練を果たすたびに、五感を失いつつあることを。
眠れなくなり、味を感じなくなり、痛みを感じなくなっていったことを。
神子の試練を果たすたびに、五感を失いつつあることを。
眠れなくなり、味を感じなくなり、痛みを感じなくなっていったことを。
「…おねーさんは、後悔してないの?人間としての生活に、未練はないわけ?」
「うん、だいじょぶ!私が頑張れば、世界は救われる!その為なら、ぜんっぜんへい…」
「うん、だいじょぶ!私が頑張れば、世界は救われる!その為なら、ぜんっぜんへい…」
コレットの言葉が最後まで紡がれる前に。
突然、彼女の舌はゴクオーの持つ棒によって挟まれた。
突然、彼女の舌はゴクオーの持つ棒によって挟まれた。
「へ!?ご、ゴクオーくん!?」
「あんたには二つの道がある。一つは、人として生き、大好きな人と一緒に過ごす道。もう一つは、天使として人の生を捨て、世界を救う道」
「あんたには二つの道がある。一つは、人として生き、大好きな人と一緒に過ごす道。もう一つは、天使として人の生を捨て、世界を救う道」
「コレットさん…あんたが本心から進みたいって思ってる道は、どっちだ?」
「ウソなしで、答えろ」
ゴクオーの突然の豹変と迫力に、コレットは驚きと恐怖で目を見開く。
「私の、道は…」
そこで一度目をつぶるコレット。
そして再び目を開けた時、その瞳は強い意志の灯った輝きをしていた。
そして再び目を開けた時、その瞳は強い意志の灯った輝きをしていた。
「…ロイドやジーニアスと、人として生きてた日々は、楽しかった。これからも、みんなと一緒にいたい……だけど!」
「それ以上に私は、みんなが生きてる、大好きな人たちが生きるあの世界を、救いたいの!これが今の私の…本心だよ!」
強い意志を持った眼差しで、こちらを怖い顔で睨みつけるゴクオーを睨み返す。
ゴクオーは…挟んでいた彼女の舌を解放した。
ゴクオーは…挟んでいた彼女の舌を解放した。
「…ちぇ、どうやら今のあんたの言葉…ウソじゃねえみたいだな」
「…ゴクオーくん、あなたはいったい」
「驚かして悪かったな、それじゃあコレットおねーさん、行こうぜ!」
「…ゴクオーくん、あなたはいったい」
「驚かして悪かったな、それじゃあコレットおねーさん、行こうぜ!」
ゴクオーは、まるで何事もなかったかのようにコレットに背を向けて歩き出した。
そんなゴクオーの背中を、コレットは慌てて追いかける。
そんなゴクオーの背中を、コレットは慌てて追いかける。
「コレットおねーさん」
「な。なに?ゴクオーくん」
「おねーさんの世界はオレっちとは別の世界だから、オレっちにはどうすることもできないし、それがおねーさんの決めた道なら、止めない。だけど、一つだけ言っておくぜ」
「う、うん」
「さっきオレっちは、あんたに二つの道があるって言ったが…あれはウソだ」
「う、ウソ?」
「ああ…『どっちも選ぶ』…そういう道を考えてみたって、罰は当たらないと思うぜ?」
「な。なに?ゴクオーくん」
「おねーさんの世界はオレっちとは別の世界だから、オレっちにはどうすることもできないし、それがおねーさんの決めた道なら、止めない。だけど、一つだけ言っておくぜ」
「う、うん」
「さっきオレっちは、あんたに二つの道があるって言ったが…あれはウソだ」
「う、ウソ?」
「ああ…『どっちも選ぶ』…そういう道を考えてみたって、罰は当たらないと思うぜ?」
かつて、サタンに現世と地獄、どちらを選ぶか問われた時。
魔男に天子と世界、どちらを守るのかを問われた時。
彼が選んだのは、どちらも守ることだった。
魔男に天子と世界、どちらを守るのかを問われた時。
彼が選んだのは、どちらも守ることだった。
「どっちも選ぶ…そんなの…」
「…ま、ともかく、まずはここを抜け出さなきゃどうにもならねえからな。行こうぜ!」
「…うん」
「…ま、ともかく、まずはここを抜け出さなきゃどうにもならねえからな。行こうぜ!」
「…うん」
こうして、地獄王・閻魔大王と天使見習い。
対極の存在である二人は、殺し合いの脱出という同じ目的に向けて、歩き出すのだった。
対極の存在である二人は、殺し合いの脱出という同じ目的に向けて、歩き出すのだった。
【ゴクオー@ウソツキ!ゴクオーくん】
[状態]:健康、苛立ち
[装備]:変幻自在棒@ウソツキ!ゴクオーくん
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1、カレーの材料セット@現実
[思考・状況]基本方針:殺し合いから脱出し、ハ・デスを懲らしめる
1:コレットと行動
[備考]
※参戦時期は魔男編終了~邪仏編開始前
※ジュウオウの召喚や地獄への招待は不可能です
[状態]:健康、苛立ち
[装備]:変幻自在棒@ウソツキ!ゴクオーくん
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1、カレーの材料セット@現実
[思考・状況]基本方針:殺し合いから脱出し、ハ・デスを懲らしめる
1:コレットと行動
[備考]
※参戦時期は魔男編終了~邪仏編開始前
※ジュウオウの召喚や地獄への招待は不可能です
【コレット・ブルーネル@テイルズオブシンフォニア】
[状態]:手に軽い怪我
[装備]:手裏剣@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]基本方針:元の世界に帰る
1:ゴクオーと行動。何者なんだろう
[備考]
※参戦時期は第三の試練クリア後~しいな加入前(正規ルート)
時期の都合上、睡眠欲や味覚、痛覚を失っています。
※ゴクオーから「八百小6年2組としてのゴクオー」について聞きました。
地獄関係のことは聞いていませんが、ただの人間でないことは感じています。
[状態]:手に軽い怪我
[装備]:手裏剣@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]基本方針:元の世界に帰る
1:ゴクオーと行動。何者なんだろう
[備考]
※参戦時期は第三の試練クリア後~しいな加入前(正規ルート)
時期の都合上、睡眠欲や味覚、痛覚を失っています。
※ゴクオーから「八百小6年2組としてのゴクオー」について聞きました。
地獄関係のことは聞いていませんが、ただの人間でないことは感じています。
【変幻自在棒@ウソツキ!ゴクオーくん】
ゴクオーに支給。ウソツキの舌を抜き、ウソのつけない舌を授ける棒。
ウソのつけなくなる時間は制限により30分ほどとなっている。
ゴクオーに支給。ウソツキの舌を抜き、ウソのつけない舌を授ける棒。
ウソのつけなくなる時間は制限により30分ほどとなっている。
【カレーの材料セット@現実】
ゴクオーに支給。名前の通りカレーの材料。
カレールー、たまねぎ、にんじん、肉、じゃがいものセット。
ゴクオーに支給。名前の通りカレーの材料。
カレールー、たまねぎ、にんじん、肉、じゃがいものセット。
【手裏剣@テイルズオブシンフォニア】
コレットに支給。彼女の専用武器。
手裏剣だけど、分類としてはチャクラムである。
コレットに支給。彼女の専用武器。
手裏剣だけど、分類としてはチャクラムである。