禿頭に髭面の大男、江田島塾長は怒りに燃えていた。命のやり取りに参加させられたことに、ではない。
「わしが男塾塾長、江田島平八であるっっ!!」
まずはいつもの名乗りを誰が聞いていない無人の場でも叫び、江田島は決意を表明する。
「決闘結構! 男児たるもの命がけの戦いのひとつやふたつや十や二十、一向に構わぬ! しかし、ハ・デスめがっ、見れば女子供まで巻き添えとは我慢ならぬ!!」
江田島塾長はこの下らぬ催しを破壊し尽くしてやろうという覇気に燃えていた。
が、知人がすぐそこに居ることには気づいていない。
「わしが男塾塾長、江田島平八であるっっ!!」
まずはいつもの名乗りを誰が聞いていない無人の場でも叫び、江田島は決意を表明する。
「決闘結構! 男児たるもの命がけの戦いのひとつやふたつや十や二十、一向に構わぬ! しかし、ハ・デスめがっ、見れば女子供まで巻き添えとは我慢ならぬ!!」
江田島塾長はこの下らぬ催しを破壊し尽くしてやろうという覇気に燃えていた。
が、知人がすぐそこに居ることには気づいていない。
●
「でも、殺し合いの場なのに友好的な人と出会えて嬉しい。えへへ♥ 腹が減っては戦ができないって言うし、私にできるのこれくらいだから奢っちゃいますね♥」
「いえいえ、わしもこうして平和的な話し合いのできる人と最初に出会えて安心しております」
(グフフ……こうも御しやすい新婚の人妻といきなり出会うとはな……)
「いえいえ、わしもこうして平和的な話し合いのできる人と最初に出会えて安心しております」
(グフフ……こうも御しやすい新婚の人妻といきなり出会うとはな……)
こんな場だ、機会があれば手込めにしてやろうと頭の上半分がハゲたハ白髪にヒゲ頭の下卑た表情をした老人、藤堂兵衛は考えていた。
それは自分が拳法の達人である余裕もあるが、同時に意味不明の極限状況からくる現実逃避も多少はあった。
どうやらこの殺し合いで出会った女は能天気にこちらを信用してくれたらしく。
まあわしに従うのなら守ってやらんでもないと藤堂は尊大に考えつつ、うら若き女性がちょうど飯を用意してくれたので休憩がてらそこらへんのビルの一室で食らうことにした。
料理を箸に取り、食べようとしたその瞬間。
それは自分が拳法の達人である余裕もあるが、同時に意味不明の極限状況からくる現実逃避も多少はあった。
どうやらこの殺し合いで出会った女は能天気にこちらを信用してくれたらしく。
まあわしに従うのなら守ってやらんでもないと藤堂は尊大に考えつつ、うら若き女性がちょうど飯を用意してくれたので休憩がてらそこらへんのビルの一室で食らうことにした。
料理を箸に取り、食べようとしたその瞬間。
「わしが男塾塾長、江田島平八であるっっ!!」
「ん、あの声は……!」
「あの声は……!」
と、女性と藤堂はハモったような反応をする。
「ん? お前も「やつ」を知って……」
女性の方の反応に気を取られる。藤堂兵衛はその時、直前まで箸を口にやろうとしていたのもあってか、とりあえずよく知る声の主から逃げるにしても箸に取った分くらいは食って飲み込んでしまえと、慌てて料理をぱくっと口にした。
口にしてしまった。
直後、絶叫が辺り一帯にほとばしった。
「あの声は……!」
と、女性と藤堂はハモったような反応をする。
「ん? お前も「やつ」を知って……」
女性の方の反応に気を取られる。藤堂兵衛はその時、直前まで箸を口にやろうとしていたのもあってか、とりあえずよく知る声の主から逃げるにしても箸に取った分くらいは食って飲み込んでしまえと、慌てて料理をぱくっと口にした。
口にしてしまった。
直後、絶叫が辺り一帯にほとばしった。
「ええい男子が何を騒ぐ……お、お前は藤堂!」
少しして声を聞きつけた江田島塾長がドアを粉砕し、野太い絶叫のした部屋に入り込むと、そこには見覚えのある因縁の男が泡を吹いて倒れこんでいた。
横に座り込んでおろおろしているのは……
少しして声を聞きつけた江田島塾長がドアを粉砕し、野太い絶叫のした部屋に入り込むと、そこには見覚えのある因縁の男が泡を吹いて倒れこんでいた。
横に座り込んでおろおろしているのは……
「ぽ、ぽろん!」
「平八くん!」
小坂部ぽろん。21歳……21歳。彼女は男塾塾長、江田島平八の妻である。
ふたりは早々に再会した。本来は喜ぶべきことであるが、状況はそれどころではない。
「平八くん!」
小坂部ぽろん。21歳……21歳。彼女は男塾塾長、江田島平八の妻である。
ふたりは早々に再会した。本来は喜ぶべきことであるが、状況はそれどころではない。
藤堂兵衛は倒れ伏し、白目をむいて泡を吹いて動かない。
そして、食卓に広がるものは嫌な意味で江田島が見慣れたもの。
そして、食卓に広がるものは嫌な意味で江田島が見慣れたもの。
「こ、これは!」
「私の料理を食べてたら……いきなり倒れちゃって……」
それを聞いた江田島は青ざめた顔になり、日頃ではありえない挙動でとりみだす。
「あわわ」
ぽろんの料理の凶悪さを日々知る人間だからこそ、やってしまったと。
そう、男塾塾長江田島平八の新妻である小坂部ぽろんはとんでもない殺人料理の使い手だったのだ。象すら全滅させかねないレベルの料理を不用意に食べてしまったのだと、江田島は瞬時に察した。
まさか因縁のライバルだった藤堂がこんなことで死んでしまうのか。昔からしぶとさだけが売りなところもある男だったあの藤堂兵衛が。
「私の料理を食べてたら……いきなり倒れちゃって……」
それを聞いた江田島は青ざめた顔になり、日頃ではありえない挙動でとりみだす。
「あわわ」
ぽろんの料理の凶悪さを日々知る人間だからこそ、やってしまったと。
そう、男塾塾長江田島平八の新妻である小坂部ぽろんはとんでもない殺人料理の使い手だったのだ。象すら全滅させかねないレベルの料理を不用意に食べてしまったのだと、江田島は瞬時に察した。
まさか因縁のライバルだった藤堂がこんなことで死んでしまうのか。昔からしぶとさだけが売りなところもある男だったあの藤堂兵衛が。
【藤堂兵衛@魁!!男塾 死亡確にn】
(い、いや死んではおらぬぞ! やつもひとかどの拳法家、しかもおそらく一口で倒れたせいか一命は取りとめておる!)
しかし、ぽろんの料理は江田島平八が『死』を覚悟するレベルの味。
(いかなあの男と言えど無防備に食してしまえば誇張抜きに精神が耐えられまい……)
江田島はとりあえずこの哀れなかつてのライバルを安置すると、ぽろんの肩を抱いてその場を立つ。
「と、とりあえずここは去ろう。この男はわしの古い知人だ。放っておいてよかろう」
「えっでも……平八くんこの人を置いては……」
しかし、ぽろんの料理は江田島平八が『死』を覚悟するレベルの味。
(いかなあの男と言えど無防備に食してしまえば誇張抜きに精神が耐えられまい……)
江田島はとりあえずこの哀れなかつてのライバルを安置すると、ぽろんの肩を抱いてその場を立つ。
「と、とりあえずここは去ろう。この男はわしの古い知人だ。放っておいてよかろう」
「えっでも……平八くんこの人を置いては……」
「こいつのしぶとさも折り紙付きよ、大丈夫だ! いや、薬か何かを探した方が良かろう! それに急に倒れたのだろう、持病があるのやもしれん、下手にわしらのような素人が手出しするより治療できる人間を確保した方が良い!」
慌てたように江田島が説得をするのだが、その理由は一刻も早くこの場を離れた方がお互いの身のためという必死さからだった。
殺人料理を食わせることを毒殺未遂と藤堂のやつに思われては面倒だし、この男にとってもぽろんがすぐそこに居る方が危険だろうとの判断。
「そっか、そうだね」
慌てたように江田島が説得をするのだが、その理由は一刻も早くこの場を離れた方がお互いの身のためという必死さからだった。
殺人料理を食わせることを毒殺未遂と藤堂のやつに思われては面倒だし、この男にとってもぽろんがすぐそこに居る方が危険だろうとの判断。
「そっか、そうだね」
江田島はぽろんをお姫様抱っこのように抱え、その場を高速で走り去っていく。
「……平八くん、すぐに駆け付けてくれたね♥」
と、安心したように夫の胸元で大人しくしているぽろん。
しかし、江田島の脳裏にはこれから何よりも優先すべき事項がはじき出され、その奪取のために頭脳がフル回転していた。
(トスサラだ! あの料理を美味しくする味の素の粉を探さねば、このままでは……決闘以前にぽろんの料理でこの会場は死の土地となる!)
男塾塾長・江田島平八にとって、首輪などよりはるかに恐ろしい脅威が今迫っていた……
「……平八くん、すぐに駆け付けてくれたね♥」
と、安心したように夫の胸元で大人しくしているぽろん。
しかし、江田島の脳裏にはこれから何よりも優先すべき事項がはじき出され、その奪取のために頭脳がフル回転していた。
(トスサラだ! あの料理を美味しくする味の素の粉を探さねば、このままでは……決闘以前にぽろんの料理でこの会場は死の土地となる!)
男塾塾長・江田島平八にとって、首輪などよりはるかに恐ろしい脅威が今迫っていた……
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一方そのころ、気絶から目が覚めた藤堂兵衛は。
「わ、わしは一体……?」
記憶が飛んでいた。
「わ、わしは一体……?」
記憶が飛んでいた。
江田島平八@江田島塾長にチェックメイト!
[状態]わしが男塾塾長江田島平八である!
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
1:こっこのままではぽろんの料理で死人が出る! トスサラはどこだ!
2:男児たるもの決闘のひとつやふたつ経験するものである!
[備考]
基本的な能力、人格は男塾本編と変わりません。
[状態]わしが男塾塾長江田島平八である!
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
1:こっこのままではぽろんの料理で死人が出る! トスサラはどこだ!
2:男児たるもの決闘のひとつやふたつ経験するものである!
[備考]
基本的な能力、人格は男塾本編と変わりません。
小坂部ぽろん@江田島塾長にチェックメイト!
[状態]健康
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
1:決闘なんて怖いけど……でも平八君がいるから安心ね。
[備考]
[状態]健康
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
1:決闘なんて怖いけど……でも平八君がいるから安心ね。
[備考]
藤堂兵衛@魁!!男塾
[状態]記憶喪失
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
1:ここはどこだ? なんでこんなところに居るんだわしは??
[備考]
決闘バトルロイヤルに関しての一切をショックで忘れています。
呼ばれる前の記憶はありますがなぜ自分がここに居るのか理解できていません。
[状態]記憶喪失
[装備]
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
1:ここはどこだ? なんでこんなところに居るんだわしは??
[備考]
決闘バトルロイヤルに関しての一切をショックで忘れています。
呼ばれる前の記憶はありますがなぜ自分がここに居るのか理解できていません。