「なるほどな~~」
緑色の髪に緑色の瞳の少女がルールブックを確認する。
【莫迦げている】、それがルールブックを見ながら彼女が抱いた最初の感情であった。
【莫迦げている】、それがルールブックを見ながら彼女が抱いた最初の感情であった。
彼女の世界にも【デュエル】という言葉はあった。
だが、それはこのような殺し合いではない。
彼女の世界のデュエルそれはヒュージと呼ばれる化け物との1対1での戦闘である。
と言っても、それが戦場で重視され使われていたのは彼女の一つ上までの世代である。
だが、それはこのような殺し合いではない。
彼女の世界のデュエルそれはヒュージと呼ばれる化け物との1対1での戦闘である。
と言っても、それが戦場で重視され使われていたのは彼女の一つ上までの世代である。
(この首輪に使われている技術……百由がいたら解析とかは任せられたかもな)
自身の首に手を掛ける。
手にひんやりとした感覚と異物感が伝わっていく。
いたら頼りにはなるが、出来ればいない方がいい友人のことを思い出す。
【装着者の拘束】と【遠隔操作による爆発】をこの首輪サイズに収める技術。
あのハ・デスと名乗る冥界の魔王が言っていた『この世にある無数の世界』という言葉から察すれば。
このような技術が発達した世界もあるということが分かる。
手にひんやりとした感覚と異物感が伝わっていく。
いたら頼りにはなるが、出来ればいない方がいい友人のことを思い出す。
【装着者の拘束】と【遠隔操作による爆発】をこの首輪サイズに収める技術。
あのハ・デスと名乗る冥界の魔王が言っていた『この世にある無数の世界』という言葉から察すれば。
このような技術が発達した世界もあるということが分かる。
(違う世界か……うーん、あまりピンとは来ないな)
一先ず、深く考えるのは一旦やめておく。
だが、考えるのは決してやめない。
人間、考えるのをやめてしまえばそれでこそ終わりだ。
そして、今は足りないものが多すぎる。
だが、考えるのは決してやめない。
人間、考えるのをやめてしまえばそれでこそ終わりだ。
そして、今は足りないものが多すぎる。
(まずはあの少年を探すか)
最初のあの場であの首輪が爆発した少年『本田ヒロト』が死に間際に呼んだ少年。
唯一あの場で声を発することが許されていた『遊戯』と呼ばれていた少年。
彼ならばあのハ・デスについて何かを知っているかもしれない。
唯一あの場で声を発することが許されていた『遊戯』と呼ばれていた少年。
彼ならばあのハ・デスについて何かを知っているかもしれない。
(『タンキエム』は流石に無いか……いや、あったところで人にCHARMを向けることは出来ないな)
彼女――――『吉村・Thi・梅』は名門ガーデン百合ヶ丘女学校に所属しているリリィである。
彼女は対ヒュージ用決戦兵器『CHARM』を操ることが出来るリリィと呼ばれる存在である。
そして、リリィは人類を守る存在であり、人にCHARMを向ける――――ましてや人を殺すなどしてはならない。
そして、リリィは人類を守る存在であり、人にCHARMを向ける――――ましてや人を殺すなどしてはならない。
支給品を確認し、武器になりそうなものはあった。
説明書も読み、使い方も理解したが、使う気にはなれなかった。
説明書も読み、使い方も理解したが、使う気にはなれなかった。
(あくまでも護身や威嚇用だな)
こんなものでも一応装備はしておく。
もしも万が一が他者と戦闘になった場合は覚悟を決めるしかなかった。
もしも万が一が他者と戦闘になった場合は覚悟を決めるしかなかった。
「さーて、行こうか」
ようやく言葉を口に出す。
今まで首輪に盗聴器が仕込まれている可能性もなくはないと考えたのだ。
だが、ここは気合を入れる意を込め、口に出しておく。
今まで首輪に盗聴器が仕込まれている可能性もなくはないと考えたのだ。
だが、ここは気合を入れる意を込め、口に出しておく。
決して足取りは軽くはない。
これから何が起こるかなど予測など出来ないことは分かっている。
『幻想可視力(ファンタズム)』を持っていたら少しは見えたかもしれない。
これから何が起こるかなど予測など出来ないことは分かっている。
『幻想可視力(ファンタズム)』を持っていたら少しは見えたかもしれない。
そして、一人行くあてなく歩みを進めていく、と。
「――――ごきげんよう、お嬢さん」
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
いきなり声を掛けられた。
梅よりは明らかに年上。
金髪に黒いセクシーなドレスの妙齢の女性。
梅よりは明らかに年上。
金髪に黒いセクシーなドレスの妙齢の女性。
その手には黄金色の剣。
「申し遅れた、我が名は、クリスティーナ・モーガン。
栄えある【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の強く美しい副団長さまだよ」
「……吉村・Thi・梅だ」
栄えある【王宮騎士団(NIGHTMARE)】の強く美しい副団長さまだよ」
「……吉村・Thi・梅だ」
――――そして、その剣から滴り落ちる赤いモノ。
「おんやぁ、お嬢さんにはこのクリスティーナさんがどう見えている?」
「いやぁ、こういうことはあまり口には出したくはないんだがな」
「いやぁ、こういうことはあまり口には出したくはないんだがな」
その後ろには着物を着た男性が倒れていた。
いや、正確には男性ではない――男性だったモノか。
すでに胴体と首が切り取られ、血の水たまりの中にいた。
いや、正確には男性ではない――男性だったモノか。
すでに胴体と首が切り取られ、血の水たまりの中にいた。
「――――ワタシをこんな下衆な殺し合いに乗った人間と見下すか?」
「そうだな」
「そうだな」
梅は臨戦態勢を咄嗟に取る。
それとほぼ同時にクリスティーナの凶刃が梅目掛けて迫りくる。
それとほぼ同時にクリスティーナの凶刃が梅目掛けて迫りくる。
金属同士が衝突したような甲高い音が周囲に響き渡る。
「ほぉう、中々いい反応だ」
「梅じゃなかったら真っ二つになっていたゾ?」
「減らず口だな、小娘」
「梅じゃなかったら真っ二つになっていたゾ?」
「減らず口だな、小娘」
にやりと口角をあげて笑うクリスティーナ。
それはまるで新しい玩具を見つけた少女のように。
それはまるで新しい玩具を見つけた少女のように。
その剣は重く、速く、鋭い。
明らかに対人戦闘に慣れたクリスティーナの剣劇。
対して梅は防戦一方。
得物の差がある。
対人戦闘の経験の差もかなりある。
明らかに対人戦闘に慣れたクリスティーナの剣劇。
対して梅は防戦一方。
得物の差がある。
対人戦闘の経験の差もかなりある。
「お前、梅と話し合いをする気はないのか?」
「生憎ワタシは退屈だったんでな、このデュエルとやらは『退屈しのぎ』には丁度いい」
「退屈しのぎだと?」
「ああ、そうさ、何か文句でもあるか?」
「………………」
「生憎ワタシは退屈だったんでな、このデュエルとやらは『退屈しのぎ』には丁度いい」
「退屈しのぎだと?」
「ああ、そうさ、何か文句でもあるか?」
「………………」
――――『ああ、今日は運が悪い。』と梅は思ったがもう遅い。
出会ってしまったのだ。
この殺し合いに乗った側の人間と。
それもすでに一人殺している可能性が十分に高い。
あくまでも可能性が高いだけ、確証は持てない。
この殺し合いに乗った側の人間と。
それもすでに一人殺している可能性が十分に高い。
あくまでも可能性が高いだけ、確証は持てない。
「さて、そろそろ貴様との戯れも飽きてきたな」
(――何か来るのか?)
(――何か来るのか?)
クリスティーナの黄金色の剣から何か高濃度のマギのようなものを感じる。
これは避けなければ命の危機と直感的に感じる。
咄嗟にバックステップで距離を取る。
これは避けなければ命の危機と直感的に感じる。
咄嗟にバックステップで距離を取る。
「―――――――乱数聖域(ナンバーズアヴァロン)」
クリスティーナの剣から放たれた光が梅の身体を飲み込んだ。
◆ ◆ ◆
「ふぅん……」
支給された剣を降ろし、クリスティーナは一息つく。
彼女の持つ異能は『絶対攻撃、絶対防御』である。
攻撃を放てば必ず命中し、相手の攻撃を避けられるというものだ。
彼女の持つ異能は『絶対攻撃、絶対防御』である。
攻撃を放てば必ず命中し、相手の攻撃を避けられるというものだ。
しかし、だ。
あの少女には当たらなかった。
一見無敵でチートのようにも思える『絶対攻撃、絶対防御』であるが穴は存在する。
一つ、あくまでも相手の能力や行動、周囲の環境の膨大な情報を瞬時に計算する事によって成立するのだ。
ならば、クリスティーナの頭の処理を追いつかない事象が起きたならばどうであろうか?
一つ、あくまでも相手の能力や行動、周囲の環境の膨大な情報を瞬時に計算する事によって成立するのだ。
ならば、クリスティーナの頭の処理を追いつかない事象が起きたならばどうであろうか?
「あの小娘、まだ何かを隠していたか?」
当たる直前に梅の身体が一瞬で消えたようにも見えた。
今まで戦闘でずっと隠していたのははっきりわかった。
今まで戦闘でずっと隠していたのははっきりわかった。
あの小娘はただの女学生ではないことはわかった。。
最初の挨拶でクリスティーナの放った微かな殺気に即座に気付いていたのだ。
普通の女学生ならまず気付かない程度の殺気を察するほどの警戒することなどない。
最初の挨拶でクリスティーナの放った微かな殺気に即座に気付いていたのだ。
普通の女学生ならまず気付かない程度の殺気を察するほどの警戒することなどない。
そして、あの身のこなしからどこかで戦闘訓練を受けている可能性が高いと察する。
ならば、ここには普通の人間などほぼいないと考えていいだろう。
ならば、ここには普通の人間などほぼいないと考えていいだろう。
これにはクリスティーナのテンションが上がる。
強者が多い分には彼女の楽しみが増えるのだから。
強者が多い分には彼女の楽しみが増えるのだから。
「まあいいだろう。ワタシはワタシが楽しめればそれでいい。
にしても、あのハ・デスとやら随分と無粋なことをしてくれるな!」
にしても、あのハ・デスとやら随分と無粋なことをしてくれるな!」
もう一つ、ロワ特有の制限である。
クリスティーナは今の戦闘で全力を出したわけではない。
ほんの僅かではあるが身体が重いようにも思えたが。
それについてはこの緒戦で気付けたのは彼女にとっては重畳であろう。
クリスティーナは今の戦闘で全力を出したわけではない。
ほんの僅かではあるが身体が重いようにも思えたが。
それについてはこの緒戦で気付けたのは彼女にとっては重畳であろう。
「と、なればこの枷を外す必要があるようだな」
クリスティーナの手にはすでに首輪があった。
勿論、クリスティーナ自身の首輪ではない。
勿論、クリスティーナ自身の首輪ではない。
この殺し合いの場で最初にクリスティーナが見つけた着物のイケメンの男は既に死んでいた。
周囲には争った形跡はなく。
口元からの吐血をしていたようにも見えた。
恐らくは肺に何か重い病でもあったのであろうか? 知らんけども。
ともかくすでに死人ならば問題ないだろう。
ということで、首輪のサンプルは必要だ。
きっと何かの役には立つであろう。
周囲には争った形跡はなく。
口元からの吐血をしていたようにも見えた。
恐らくは肺に何か重い病でもあったのであろうか? 知らんけども。
ともかくすでに死人ならば問題ないだろう。
ということで、首輪のサンプルは必要だ。
きっと何かの役には立つであろう。
「これを解析して外せる人材がいればいい、いなければ……まあそのときはその時だ」
全ては血湧き肉躍る闘争のため。
この殺し合いという舞台は彼女の暇潰しには丁度良かった。
ならば感謝をしなければならない、あのハ・デスとやらに。
この殺し合いという舞台は彼女の暇潰しには丁度良かった。
ならば感謝をしなければならない、あのハ・デスとやらに。
そして、最後には冥界の王と全力で殺し合うのも悪くはないだろう。
今の彼女の一番の望みはハ・デスとの全力での殺し合いなのだから。
「さあ、宴の始まりだッ!!」
【クリスティーナ・モーガン@プリンセスコネクトRe:Dive】
[状態]:高揚、疲労(微小)
[装備]:約束された勝利の剣@Fate/stay night
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品1~5(確認済み)、首輪
[思考]
基本方針:殺し合いを楽しむ。
1:ハ・デスと全力で殺し合いたい。
2:強者との殺し合いたい。
3:あの小娘(梅)が生きてたらまた殺し合いたい。
4:首輪を外せる人材の確保いなければいないでも別にいい。
[備考]
※参戦時期は不明。(少なくとも主人公(ユウキ)と面識はある時期)
[状態]:高揚、疲労(微小)
[装備]:約束された勝利の剣@Fate/stay night
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品1~5(確認済み)、首輪
[思考]
基本方針:殺し合いを楽しむ。
1:ハ・デスと全力で殺し合いたい。
2:強者との殺し合いたい。
3:あの小娘(梅)が生きてたらまた殺し合いたい。
4:首輪を外せる人材の確保いなければいないでも別にいい。
[備考]
※参戦時期は不明。(少なくとも主人公(ユウキ)と面識はある時期)
ちなみに死んでいたイケメンの着物の男の名は『橘右京』。
サムライスピリッツに出てくる居合の達人の美形キャラである。
美人薄命という言葉があるように彼の身体は重い病を患っていた。
元々身体がそんなに強くない彼であったためか、この環境の急激な変化には耐えられるわけなく。
持病が悪化するのも無理がなかったのかもしれない。
サムライスピリッツに出てくる居合の達人の美形キャラである。
美人薄命という言葉があるように彼の身体は重い病を患っていた。
元々身体がそんなに強くない彼であったためか、この環境の急激な変化には耐えられるわけなく。
持病が悪化するのも無理がなかったのかもしれない。
【橘右京@サムライスピリッツ 死亡】
◆ ◆ ◆
「ふぅ……」
梅は大きく息を吐き、整える。
あの剣から出たビームが当たる直前に発動させた自身のレアスキル。
あの剣から出たビームが当たる直前に発動させた自身のレアスキル。
「……梅のレアスキルが『縮地』じゃなかったら絶対蒸発しているところだったゾ……」
リリィには【レアスキル】と呼ばれている特殊能力がある。
梅の持つ『縮地』もそのレアスキルの一つである。
効果としては空間のベクトルを逆転換させて異常なスピードでの移動可能にするものである。
梅の持つ『縮地』もそのレアスキルの一つである。
効果としては空間のベクトルを逆転換させて異常なスピードでの移動可能にするものである。
常人ではまず視認は不可能の超スピードでの空間跳躍。
それが可能なのが彼女である。
それが可能なのが彼女である。
初見ならばまずは何が起こったかもわからないであろう。
原理が分からなければ、対処法もない。
あの一瞬だけはクリスティーナを出し抜けたが、それも今回限りだろうか。
原理が分からなければ、対処法もない。
あの一瞬だけはクリスティーナを出し抜けたが、それも今回限りだろうか。
「本当に全く……もう」
だが、これではっきりした。
ここにはこんな殺し合いに乗った輩もここにはいる。
しかも、こちらとの対話も一向にしようしないと来ている。
ここにはこんな殺し合いに乗った輩もここにはいる。
しかも、こちらとの対話も一向にしようしないと来ている。
この状況は非常にまずい。
戦う力の無い者からしたら非常にまずい。
戦う力の無い者からしたら非常にまずい。
「あの少年は大丈夫かな……」
自分の心配よりも他人の心配をする。
――――吉村・Thi・梅という少女は優しいのだ。
――――吉村・Thi・梅という少女は優しいのだ。
リリィたるもの、人命を奪うことなどしない。
「しっかし、この剣面白いな! こんな見た目なのに!」
そして、どこか楽観的な思考な持ち主なのだ、
そんな彼女に支給された剣は明らかに剣の形をしていなかった。
そんな彼女に支給された剣は明らかに剣の形をしていなかった。
だって、これでっけぇ人参なんだもの。
【吉村・Thi・梅@アサルトリリィ】
[状態]:疲労(小)
[装備]:ニンジンブレード@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考]
基本方針:殺し合いから脱出。
1:あの遊戯という少年を探し、保護する。
2:首輪の解除法を探す。
3:殺し合いに乗った者やあのおばさん(クリスティーナ)には厳重に警戒する。
[備考]
※参戦時期はアニメ最終回以降
[状態]:疲労(小)
[装備]:ニンジンブレード@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考]
基本方針:殺し合いから脱出。
1:あの遊戯という少年を探し、保護する。
2:首輪の解除法を探す。
3:殺し合いに乗った者やあのおばさん(クリスティーナ)には厳重に警戒する。
[備考]
※参戦時期はアニメ最終回以降
『支給品紹介』
約束された勝利の剣@Fate/stay nigh
セイバーが持つ剣。
アーサー王伝説でよく知られるかの有名な聖剣『エクスカリバー』である。
約束された勝利の剣@Fate/stay nigh
セイバーが持つ剣。
アーサー王伝説でよく知られるかの有名な聖剣『エクスカリバー』である。
ニンジンブレード@グランブルーファンタジー
見た目は斬るよりも切られる方が似合うかもしれない。
しかし触れてみれば、想像以上に堅く鋭いことが分かる。
偏見を捨て、覚悟を持って構えてみた時、それは立派な剣となるのだ。
見た目は斬るよりも切られる方が似合うかもしれない。
しかし触れてみれば、想像以上に堅く鋭いことが分かる。
偏見を捨て、覚悟を持って構えてみた時、それは立派な剣となるのだ。