人間。自分に呪いをかけた者たち。
人間。自分に痛みを与えた者たち。
人間。自分の同胞を脅かす者たち。
人間。自分に痛みを与えた者たち。
人間。自分の同胞を脅かす者たち。
暗く、やや肌寒いぐらいの山の中。
スーツの男が歩いている。
スーツの男が歩いている。
彼はオルフェノクだった。
異界から侵食する森の果実とは、また別の進化をたどった怪人である。
つまり逆に言えば、かつては彼も人間だった。
自らの運命に悩み、苦しみ、考えて考えて、
内に眠るオルフェノクの衝動を抑えて、人間と共存する道を選んだ。
異界から侵食する森の果実とは、また別の進化をたどった怪人である。
つまり逆に言えば、かつては彼も人間だった。
自らの運命に悩み、苦しみ、考えて考えて、
内に眠るオルフェノクの衝動を抑えて、人間と共存する道を選んだ。
人間の中には、、もちろん悪人もいるだろうが、
善人だって相応にいるはずだと、種族が違えど、分かり合えると思っていた。
だが違った。
奴らは自分を、仲間を、オルフェノクを傷付け、排そうとした。
許さない。許せるはずがない。
善人だって相応にいるはずだと、種族が違えど、分かり合えると思っていた。
だが違った。
奴らは自分を、仲間を、オルフェノクを傷付け、排そうとした。
許さない。許せるはずがない。
「ふざけるな……っ!」
サングラスの男も、ハ・デスも許せない。
よくも自分を、”オルフェノク”を殺し合いの玩具などにしようなど、
理不尽極まる事をしでかしてくれたな。
そんな怒りが、腹の底からグラグラと煮え立ってくる。
よくも自分を、”オルフェノク”を殺し合いの玩具などにしようなど、
理不尽極まる事をしでかしてくれたな。
そんな怒りが、腹の底からグラグラと煮え立ってくる。
「あれは……」
少しでも怒りを覚まそうと、ひたすら山路を歩いていると、
彼はようやく他の参加者を見つけた。
緑色の髪を二つ結びにした小学生ぐらいの女の子だ。
彼はようやく他の参加者を見つけた。
緑色の髪を二つ結びにした小学生ぐらいの女の子だ。
(人間なら、今ここで!)
スーツの男の顔が、姿が、熟れ過ぎた果実を潰すような音と共に、
灰色の馬の意匠を持つ怪人、ホースオルフェノクに変貌する。
灰色の馬の意匠を持つ怪人、ホースオルフェノクに変貌する。
「はっ!」
変身した彼は大きく跳躍し、前を歩く少女の前に躍り出た。
「うわ!?え?あ、、」
驚いた少女は道の端、土の崩れやすい所を歩いていたせいもあってか、
そのまま下の道まで転がり落ちる。
再び跳躍したホースオルフェノクは手に魔剣ホースソードを出現させ、
少女の前に立ちふさがる。
そのまま下の道まで転がり落ちる。
再び跳躍したホースオルフェノクは手に魔剣ホースソードを出現させ、
少女の前に立ちふさがる。
『せめて、君がオルフェノクになれるように……』
切っ先は正確に少女の心臓に向ける。
そして思い切り、勢いをつけて
そして思い切り、勢いをつけて
『よせ!』
落ちて来たのとは反対側、下の道から、何かが大きく跳躍して現れる。
背中の白いボアと、それにつながる様に伸びた白い尾。
メリケンサックのような突起のついた拳。
両脚がイヌ科動物の後ろ脚の様に変形した怪人、ウルフオルフェノク疾走態!
背中の白いボアと、それにつながる様に伸びた白い尾。
メリケンサックのような突起のついた拳。
両脚がイヌ科動物の後ろ脚の様に変形した怪人、ウルフオルフェノク疾走態!
「おい、大丈夫か?」
熟れ過ぎた果実を潰すような音と共に、ウルフオルフェノクは人間態、乾巧の姿に戻った。
「うん、、おじちゃんは、良い魔女?」
「俺のどこが女に見えんだよ?
それに誰がおじちゃんだ。まだそんな歳じゃねえ」
それに誰がおじちゃんだ。まだそんな歳じゃねえ」
そんな歳まで生きられんならだけど。
と、巧は心の中で付け足した。
オルフェノクは皆、その急激な進化の代償に短命。
短い時が過ぎれば、灰となって何も残さず消えてしまう。
そんな儚い存在だからこそ、自分たちの方が人間より尊いと考えるのかもしれない。
と、巧は心の中で付け足した。
オルフェノクは皆、その急激な進化の代償に短命。
短い時が過ぎれば、灰となって何も残さず消えてしまう。
そんな儚い存在だからこそ、自分たちの方が人間より尊いと考えるのかもしれない。
「木場、、お前何やってんだ?」
しかしホースオルフェノク、木場勇治は違ったはずだ。
巧の知る木場勇治は、人間とオルフェノクの共存の道を志し、
そのために同族にも人間にも疎まれながらも、戦っている男の筈だ。
巧の知る木場勇治は、人間とオルフェノクの共存の道を志し、
そのために同族にも人間にも疎まれながらも、戦っている男の筈だ。
『邪魔をするな。同胞はなるべく手にかけたくない』
そう言ってホースソードの切っ先を向ける勇治、否、ホースオルフェノク。
「どうゆう意味だ?」
『その子は人間だ。早く、、オルフェノクにしてやらないといけない』
巧は上着の前を外しながら、苛立ちを隠さず問いかける。
「お前、、なんでそっちについた?」
『君こそ!いつまで人間に幻想を抱いている?
俺と君は変わらないはずだ。なんで君こそこっち側に来ない?
人間の側に居たって、誰も真剣に助けてはくれない!
寿命の事だってそうだ!君は死ぬのが怖くないのか!?』
俺と君は変わらないはずだ。なんで君こそこっち側に来ない?
人間の側に居たって、誰も真剣に助けてはくれない!
寿命の事だってそうだ!君は死ぬのが怖くないのか!?』
巧は自分の背後にいる少女を一瞥だけすると、
「怖いさ。けどウジウジ考えたって仕方ねえ。
そんな事で時間潰すぐらいなら、子供の未来を守るのに使う!」
そんな事で時間潰すぐらいなら、子供の未来を守るのに使う!」
思い切り上着を翻し、白と黒のベルトがあらわになる。
そのベルト本体には、”スロットが無い”。
そのベルト本体には、”スロットが無い”。
「ファイズのベルトはどうした!?」
「さあな!変身!」
<Standing by……>
銃のグリップにも見えると言うか、グリップにしか見えない携帯電話型ツール、
デルタフォンが巧の声で起動し、
腰のベルト、デルタドライバーに下げられたビデオカメラ型マルチウェポン、
デルタムーバーにセットする!
デルタフォンが巧の声で起動し、
腰のベルト、デルタドライバーに下げられたビデオカメラ型マルチウェポン、
デルタムーバーにセットする!
<Complete.>
ドライバーから伸びたフォトンストリームが巧の全身を流動し、
黒い堕天使の意匠を持った鎧にその身を包ませた。
仮面ライダーデルタ、変身完了。
黒い堕天使の意匠を持った鎧にその身を包ませた。
仮面ライダーデルタ、変身完了。
「行くぜ!」
「ふん!」
デルタが手首のスナップを利かせたのを合図に走り出す両者。
先に攻勢に出たのはホースオルフェノクだ。
上段からホースソードを振り下ろすが、デルタはそれを肩で受け止めた。
先に攻勢に出たのはホースオルフェノクだ。
上段からホースソードを振り下ろすが、デルタはそれを肩で受け止めた。
「何!?」
「ファイア!」
<Burst mode>
ベルトに下げたデルタムーバーをバーストモードに移行させ、
柄の根元を狙って全弾発射。
折れたホースソードは青い炎を上げて消失した。
ホースオルフェノクはすぐさま銃を払いのけるが、デルタはそのまま肉弾戦に移行。
自然死の結果オルフェノクに転じた故に、高いスペックを持つホースオルフェノクと、
拡張性を犠牲に、高出力を実現したデルタ。
両者の能力の高さゆえに、小範囲の嵐のような肉弾戦が始まった。
デルタの尖った肩を利用したタックルがホースオルフェノクを吹っ飛ばし、
ホースオルフェノクの一角獣のような角の頭突きがデルタを跳ね飛ばす。
場所を変えながら人間が食らえば簡単に頭が吹き飛ぶようなパンチが、
人間が食らえば逆『く』の字に折れ曲がって吹っ飛んで行くようなキックが、
木々をなぎ倒し、地面をえぐり飛ばし、岩を砕き壊し、応酬されていく。
言葉は交わさない。
言葉は必要ない。
2人の拳に乗った熱く、激しい感情だけが、お互いの本気を伝えあった。
柄の根元を狙って全弾発射。
折れたホースソードは青い炎を上げて消失した。
ホースオルフェノクはすぐさま銃を払いのけるが、デルタはそのまま肉弾戦に移行。
自然死の結果オルフェノクに転じた故に、高いスペックを持つホースオルフェノクと、
拡張性を犠牲に、高出力を実現したデルタ。
両者の能力の高さゆえに、小範囲の嵐のような肉弾戦が始まった。
デルタの尖った肩を利用したタックルがホースオルフェノクを吹っ飛ばし、
ホースオルフェノクの一角獣のような角の頭突きがデルタを跳ね飛ばす。
場所を変えながら人間が食らえば簡単に頭が吹き飛ぶようなパンチが、
人間が食らえば逆『く』の字に折れ曲がって吹っ飛んで行くようなキックが、
木々をなぎ倒し、地面をえぐり飛ばし、岩を砕き壊し、応酬されていく。
言葉は交わさない。
言葉は必要ない。
2人の拳に乗った熱く、激しい感情だけが、お互いの本気を伝えあった。
「はぁ、、はぁ、、どうした乾!ファイズでなければそんな物か?」
「オルフェノクで流行りのジョークか?笑わせんなよ」
再び手首をスナップさせるデルタ。
ホースオルフェノクは再び魔剣を創り出し、構えをとる。
先ほどまでと、空気が変わるのは同時だった。
さっきまでの絶えず震えた動の空気は一変し、
張り詰めた静の空気が漂い始める。
ホースオルフェノクは再び魔剣を創り出し、構えをとる。
先ほどまでと、空気が変わるのは同時だった。
さっきまでの絶えず震えた動の空気は一変し、
張り詰めた静の空気が漂い始める。
「待って!」
そこに予想外の闖入者が来た。
さっき巧に助けられた緑髪の少女だ。
その手にはさっきホースオルフェノクに落されたデルタムーバーが抱えられていた。
さっき巧に助けられた緑髪の少女だ。
その手にはさっきホースオルフェノクに落されたデルタムーバーが抱えられていた。
「これ!」
「お前、、借りが出来たな。下がってろ!」
ドライバーにセットされたミッションメモリーをセット。
<Ready>
銃身が伸び、デルタ最大の攻撃の前準備が完了。
最後に変身の時と同じようにデルタフォンのマイクを口元に当て、
最後に変身の時と同じようにデルタフォンのマイクを口元に当て、
「チェック!」
<Exceed Chage>
銃に装填されたポイント弾を剣を構えて突っ込んでくるホースオルフェノクに発射。
剣で受け止めるホースオルフェノクだが、着弾したエネルギーが三角柱状になって拘束される。
デルタは銃をホルダーに戻し、腰を落とし、下から敵をねめつける様に見据えると、
剣で受け止めるホースオルフェノクだが、着弾したエネルギーが三角柱状になって拘束される。
デルタは銃をホルダーに戻し、腰を落とし、下から敵をねめつける様に見据えると、
「はっ!」
飛び上がって宙返りを撃ち、右足を突き出す!
「はぁあああああ!」
飛び蹴りが回転を始めたエネルギーと共に魔剣を削る
「……ッッッあああああああああ!!」
武器の崩壊と引き換えにポイント弾を弾くことに経成功したホースオルフェノクだったが、
飛び蹴りまでは防ぎきれず、胸部に炸裂。
不完全ながら決まったルシファーズハンマーはホースオルフェノクを変身解除させることに成功した。
飛び蹴りまでは防ぎきれず、胸部に炸裂。
不完全ながら決まったルシファーズハンマーはホースオルフェノクを変身解除させることに成功した。
「木場……」
「必ず、、必ず君も分かるはずだ。今の自分が、どれだけ歪な存在か!」
そう言って勇治は懐から何か瓶を取り出し、一気に煽ると再び変身してその場を去った。
それを見送ると、巧も変身を解除し、ため息をつく。
「もう出てきていいぞ」
ガサガサと茂みの中か少女が這い出て来た。
「もう行っちゃった?」
「ああ。今から追いかけても間に合わねえだろうな」
そう言いながら巧はやり方がややがさつだったが、
頭に乗った葉っぱを取ってやった。
そうやっていると、時々髪の毛の隙間から火傷後のような物が見えた。
頭に乗った葉っぱを取ってやった。
そうやっていると、時々髪の毛の隙間から火傷後のような物が見えた。
(火事とかじゃこうはらねえ。もしかして誰かに……)
嫌な話だ。そう思っていると少女の方から口を開いた。
「ねえ、おじ……お兄さん、お名前は?」
「乾巧だ。そう言うお前は?」
「ゆま。タクミは、変身も出来るし、キョーコを助けられる?」
「キョーコ?お前の姉ちゃんかなんかか?
もしかして、同じように呼ばれてるってことか?」
もしかして、同じように呼ばれてるってことか?」
「わかんない……けど、オリコってお姉ちゃんが、
もうすぐキョーコが死んじゃうって……」
もうすぐキョーコが死んじゃうって……」
そう言ってゆまは今にも泣きそうな顔で、
転んだせいで泥だらけのスカートをきつく握りしめた。
転んだせいで泥だらけのスカートをきつく握りしめた。
「……はあ、仕方ねえ。
木場がいる以上、真理や啓太郎が居ない保証もねえし、あいつら探すついでだ。
お前の姉ちゃんも探してやる」
木場がいる以上、真理や啓太郎が居ない保証もねえし、あいつら探すついでだ。
お前の姉ちゃんも探してやる」
「ほんと?」
「ああ。ほら、行くぞ」
「うん!」
ゆまは手の泥をスカートで拭くと、巧の手を取った。
【木場勇治@仮面ライダー555】
[状態]:健康、疲労(中)、胸部にダメージ(大)、怪人態
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:人間を皆殺しにし、残るすべてのオルフェノクと脱出する。
1:まずは休める場所で傷を癒す。
2:それが済んだら同胞を探しつつ、人間を殺して回る。
3:乾巧とは次会った時に決着を着ける。
[備考]
※本編からの参戦か、劇場版からの参戦かは後の書き手様にお任せします。
[状態]:健康、疲労(中)、胸部にダメージ(大)、怪人態
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:人間を皆殺しにし、残るすべてのオルフェノクと脱出する。
1:まずは休める場所で傷を癒す。
2:それが済んだら同胞を探しつつ、人間を殺して回る。
3:乾巧とは次会った時に決着を着ける。
[備考]
※本編からの参戦か、劇場版からの参戦かは後の書き手様にお任せします。
【乾巧@仮面ライダー555】
[状態]:健康、疲労(中)、人間態
[装備]:デルタギア@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:人間を守り、この決闘から脱出する。
1:ゆまと行動する。
2:もし居るなら真理や啓太郎、あとついでにゆまの姉ちゃんを探す。
3:木場……一体何が有ったんだ?
4:
[備考]
※キョーコこと佐倉杏子をゆまの実姉だと勘違いしています。
※デルタギアはドライバー、ムーバー、フォン、ミッションメモリーの四点で一つの支給品扱いです。
[状態]:健康、疲労(中)、人間態
[装備]:デルタギア@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:人間を守り、この決闘から脱出する。
1:ゆまと行動する。
2:もし居るなら真理や啓太郎、あとついでにゆまの姉ちゃんを探す。
3:木場……一体何が有ったんだ?
4:
[備考]
※キョーコこと佐倉杏子をゆまの実姉だと勘違いしています。
※デルタギアはドライバー、ムーバー、フォン、ミッションメモリーの四点で一つの支給品扱いです。
【千歳ゆま@魔法少女おりこ☆マギカ】
[状態]:健康、転んだせいで泥だらけ、疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:キョーコを助けに行く
1:タクミと一緒にキョーコやタクミのお友達を探す。
2:あの怖い人(木場)、会いたくない、、。
[備考]
※オルフェノクを会話できる魔女のような物だと思っています。
[状態]:健康、転んだせいで泥だらけ、疲労(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:キョーコを助けに行く
1:タクミと一緒にキョーコやタクミのお友達を探す。
2:あの怖い人(木場)、会いたくない、、。
[備考]
※オルフェノクを会話できる魔女のような物だと思っています。